ページに広告が含まれる場合があります。
不用品を捨てるきっかけを逃しがちな人に、捨てるタイミングをお伝えしています。
ふだん何かを買うタイミングを探すのと同じぐらい、捨てるタイミングも意識して生活すると、物はあまり増えません。
前編では
1.朝、着るものに迷ったら
2.何かを探したら
3.ごちゃつきが気になったら
4.物が落ちてきたら
5.家族に指摘を受けたら
6.片付け番組を見たら
7.物をどこかに押し込もうとしたら
以上の7つを紹介しました。
ではこの続き、いきましょう。
8.ほこりまみれの物を見つけたら
ほこりをたくさんかぶっている、イコール、ここしばらくさわっていない、使っていないということ。処分を検討しましょう。
あなたは、「いえ、私の掃除が行き届いていないからほこりでいっぱいなんです」と言いたいかもしれません。
ですが、時々、使っていたら、そんなに簡単にほこりだらけにはなりません。
飾り物など、動かさないまま使うもの以外は、「これはこの家の中で、ちゃんと動いているか? ずっとここに置きっぱなしにはなっていないか?」と考えてください。
動きのない物ばかり集まっていると、そのへんの空気がどよーんとします。
ほこりの話を書くと、毎回思い出すのは、25年ぐらい前に、名古屋駅のそばのドラッグストアに入ったときのことです(地下街の店ではなく路面店)。
郊外にあるドラッグストアは、大きなチェーン店が多いですが、ここは、薬屋か小間物屋さんが拡張したような感じの店でした。
化粧品のボトルやチョーブにほこりがたまっていて、いかにも商品が回転していない雰囲気がただよっていました。
しかも、夕方で、西日がさしこんでいたため、やたらとほこりが目立ちます。
あたり一帯が、けん怠感に包まれており、自分自身も疲れを感じました。
いまでも、ほこりだらけのボトルの前で、西日に当たりながらどんよりしていた自分の姿が目に浮かびます。
9.収納グッズを買おうとしたら
いらない物を捨てない限り、何をしても片付かない。
この基本的な原則を知らない人や、知っていても、心情的に無視したい人は、部屋をきれいにするために収納家具や収納グッズに頼りがちです。
ですが、これは大きなあやまち。
収納グッズと買うなとは言いませんが、先に捨てる物を、しっかり捨て切ってください。
物を収納すると、そのへんがきれいになって、「片付けた!」という達成感を感じるかもしれません。
しかし、収納は、今後それを使うことがあるから、それまで邪魔にならない場所で待機させることです。
使う物をしまうことが収納あり、使わない物まで収納するのは問題の先延ばしです。
片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
こんなことをしようとしていたら、収納しようとしている物を捨てるべきではないか、と考えてください。
・雑誌で収納術や読者の収納法をチェックしている
・実店舗やネットショップで、便利そうな収納グッズを探している
ついつい、収納しがちな人は、部屋がある程度片付くまで、「収納グッズを買わない挑戦」をしてもいいかもしれません。
10.物を寄せている自分に気づいたら
掃除をするときに、物を壁際に寄せる。テーブルや机の上を拭くときに、物を片側に寄せる。
毎日のように、こんなふうに何かを寄せているなら、自分がいつも寄せているものを、しっかり見てください。
そこになくてもいい物まで置いているから、寄せる結果になるのかもしれません。
毎日やっていると、それが当たり前になり、何を寄せているのかなんて考えず、寄せてしまうので、きょうから、寄せる行動に注意しましょう。
いつも、すみっこやはしっこに寄せているそれや、これ、なくなったら、どんなに掃除が楽になることか。
動線を確保するために、家具やそのへんに置いた物を動かすことが多いなら、動かす前に、考えてください。
それ、そこにあるべき物ですか?
寄せる生活から抜け出しましょう。
11.プレゼントをもらったら
贈り物をいただくのはうれしいもの。
ですが、何かをもらうということは物が増えるということです。
ワンインワンアウト(1つ入ったら1つ出す)の精神で、前から捨てたいと思っていた物を捨てましょう。
ワンインワンアウトを知らない方はこちら⇒物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
日本は、景品やおまけ、粗品をもらう機会が多いから、「もらったタイミングで、何かを捨てる」と決めておくと、物が増えません。
ついでに、もらったまま放置している物を見直してください。
もちろん、不用な贈り物を断るのを忘れずに。
12.お客さんが来る前
お客さんが来る前は、誰でも、そのへんを片付けると思います。
たいてい玄関やトイレの掃除をしますよね?
このとき、ついでに、不用品を捨ててください。
押入れの奥に押し込んだり、隣の部屋に持っていったりするのは、せっかくの「捨てるチャンス」をふいにする行為です。
物を見えないところに移動させるのではなく、外に出すことを考えます。
「お客さんが来る」⇒「何かを捨てる」を、自動的にできるようにしておくと、物の増殖を防ぐことができます。
現在、「お客さんが来る」⇒「物を移動させる」をやっているとしたら、それは単に習慣にすぎません。
移動させている物をすべて捨てる必要はなく、1つか2つ、間引いて捨てればいいのです。
13.ホットスポットが汚くなったら
ホットスポットを見て、「物がたまっているかも」と思ったら、すかさず捨てます。
我が家で言えば、夫のコーナーはすべてホットスポットです。
最近は、玄関の片隅も夫のホットスポットになっています。
この角にはコートをかけるフックが4つあり、その上も棚になっているので、もともとちょっとしたを物置く場所になっています。
しかし、夫は、ここに、誰も使っていないシューズラックを置き続けることにより、ますます余計な物を引き寄せているのです。
シューズラックの話⇒せっかく片付けても夫が散らかすから腹が立つ。この問題の解決法。
この家は、外回りの物を置く場所は、ちょっと離れたガレージしかないので、玄関にこうした場所を作りたいのもわかります。
ですが、棚の上にのっているポストは、今は使っていないものだし、ここにマスクをひっかける心理もよくわかりません。
すべては、「物を置く場所」があるから派生している問題です。ほうきとシャベル(雪かきするのに使用する)だけ置いて、ほかはすべて撤去してもらいたいですね。
どの家にもこんな場所があるでしょうから、ホットスポットをチェックして、「何かたまってる」と思ったら、捨ててください。
ホットスポットとは?⇒これならもうリバウンドしない、断捨離習慣を身につける7つの秘訣
13.子供が家を出たら
進学や就職、結婚のために、子供が家を出ることがあります。
こういうときは、物を減らすチャンスです。本人が家を出る前に、掃除をすると思いますが、手伝いを申し出て、「使う人がいなくなる物」を積極的に見つけて処分します。
子供が独立して、家を出るときは、親はどちらかというと、新しい物を買い整えるほうに意識が向くものです。
子供が結婚するときなんて、特にそうでしょう。
ですが、それと同じくらい、古い物を捨てることも考えてください。
新しい物を買うほうにばかり、関心を向けるから、物のアンバランスがおきます。
家族が減るタイミングでさっさと捨てないと、捨てそびれて、誰も使わない部屋に、誰も使わない物がいつまでも放置されます。
家族が減るような環境の大きな変化があるときは、物を大々的に捨てるべきときです。
14.新しい物を買ったら
何かが使えなくなり、買い替え品を買ったら、古い物は手放します。
「新しい物がこわれたときのために」「万が一のスペアとして」と古い物を残しがちですが、「いや、べつに1つあればいいんだ」と思い直して捨ててください。
一度に使えるのは1つだけです。
もちろん、使うシーンごとに、別の物を使う、という生活をすることも可能ですが、使い分けをすればするほど、生活が複雑になります。
「たくさんあるから、使い分けよう」と考えるのではなく、「こっちを使うのがすごく不便だから」「1つだけだと、こういう問題がある」などなど、明確な理由があるときだけ、使い分けてください。
最近は、PCやガジェットなどを買い換える機会が多いから、古いPC、スマホ、タブレット、その付属品がたまりがちです。
私も、何も意識していないと、キンドルその他の充電用ケーブルが、やたらとたまります。
前編はこちら⇒捨てるきっかけがつかめないあなたへ。手放すタイミングはこれだ(前編)
*****
2回に分けて、捨てるきっかけをお伝えしました。
あなたは、何をきっかけに不用品を捨てていますか? よかったら教えてください。
それと、ムック発売のお知らせです。
11月10日、『8割捨てて、すっきり暮らす』というムックを発売しました。
このムックは、書店ではなく、コンビニ中心に配本されます(特にセブン-イレブン)。
アマゾンでも取り扱いがありますが、いま見たら、『一時的に売り切れ』となっていました。
見本誌が手元に届いたら、また改めて紹介しますね。
出版社の人は、EMS便で送っているはずですが、週末にすごくたくさん雪が降ったので(予報では15~30センチ降りそうだ、と言っていた)、交通事情があまりよくないため、すぐには届かないかもしれません。
雪がどかっと降ると、電線に付着したり、道路でスリップした車が、送電関係の器具にぶつかって、停電することがあり、きょう、2回も停電しました。
ブログの更新がなかったら、「停電してるんだ」と思ってください。