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シンプルに暮らすために役立つ心の持ち方を何回かに分けて紹介します。
競争が激しく、スピードも早く、情報過多で非常に忙しい現代社会。
こんな状況の中で、心と身体の健康を保つには、暮らしをシンプルにすることが一番効果的です。
シンプルライフにはいろいろなメリットがありますが、何よりもストレスが少なくなるので、心が疲れている人には本当におすすめです。
ちょっと考え方を変えるだけで、もっとシンプルに暮らすことができますよ。
きょうは、心の持ち方を3つ提案します。
1.自分を知る
自分の価値観や優先したいことを理解すると、たいして重要ではないものをたくさんためこんだり、しなくていい仕事でスケジュールをびっしり埋めたり、会いたくない人に、顔を引きつらせながら会わなくてもよくなります。
自分を知るのにおすすめなのは、内省の時間をもつことです。
たとえばこんなことをするといいでしょう。
感情、思考、経験を書き留める
モーニングページ⇒モーニングページは3ページ以上書いてもいいの?~質問の回答。
ブレインダンプ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
日記⇒日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています
何を書き出してもかまいませんが、価値観の見直しをしたいときは、実際に自分が大切にしている価値観や信念を書き出すのがおすすめ。
そして、最近の行動が、価値観と合っているかどうか考えてください。
1つの価値観を貫き通すのは難しいので、その時々で、価値観とずれた選択をしていると思います。
でも、毎回ずれているなら、原点に立ち返ったほうがストレスは少なくなります。
呼吸法や瞑想
毎日数分間の瞑想をすると、ストレスが軽減します。
忙しい人は、休憩を取るために座ってスマホを手に取る(テレビをつける)その直前に、数分瞑想をすると忘れないでしょう。
瞑想はむずかしいと思うなら、深呼吸をお試しください。
『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED)
2.執着を見つけて手放す
自分が執着しているものを見つけて、できるだけ手放します。
一口に執着といってもいろいろあります。ふだん自分がこだわっていることも、ある意味執着なので探してみましょう。
よくある執着を書いておきますね。
物質的な執着
不用なのに何かを持ち続けているとしたら、そこには執着があります。
不用なのに、どんどん買っているときも、やはり執着があります。
何に執着しているか考えてください。
ものに執着しているようで、実際は別のことにこだわっているかもしれません。
生活にそんなに必要じゃないのに、欲しくて手に入れるとき、そのものが必要というより、そのものを使って実現したい世界を求めていることが多いです。
物質的な執着を見つけるには、断捨離と買い物習慣の見直しが効果的です。
筆子の新刊『買わない暮らし。』著者による内容紹介。現在予約受付中です。
若い頃の私は、使いやすいバッグや財布、履きやすい靴を見つけることに執着がありました。
人間関係への執着
職場の人間関係、恋愛関係、友人関係、家族関係に対する執着です。
もう別れた人への未練や、今付き合いがある人でも、相手の行動を常に知っておきたいという気持ち、家族をコントロールしたいという気持ちなど。
特定のグループやコミュニティに所属したい気持ちが強いときも、人間関係に対する執着の1つだと思います。
過去のできごとへの執着
自分の思ったように展開しなかった過去のできごとへの執着。
過去の失敗をいつまでも後悔したり、過去の成功にすがったりするのも、過去に対する執着です。
過去のできごとへの執着が大きいかどうかは、ふだん自分が考えていることを考えてみればわかります。
昔のことを後悔するのに時間を使っていることが多ければ、執着が強すぎるのかもしれません。
他人の自分に対する評価
他人が自分をどう思っているかを気にすることが多いなら、他人の評価にこだわりすぎているかもしれません。
体面を保つことに執心していたら、他人の評価が重要な証拠です。
この気持ちは、名声や社会的地位に対する執着につながります。
3.マインドフルネス(現在に集中する)
今この瞬間や、今日を大事にすることを心がけると、より穏やかに暮らすことができます。
落ち着いて、注意を向けて、ありがとうと言う、その方法(TED)
心配ごとが多い人は、これから何が起きるかにすごくこだわっています。
この先、こんな大変なことが起こるんじゃないか、こんな困っことになるんじゃないかなど。
そもそも心配とは、未来のできごとや状況に対する不安や恐れですから、心配しているときは、今ではなく先のことを気にしています。
未来ばかり見ている目を現在に引き戻すのがマインドフルネスです。
以前もお伝えしましたが、心配事が多い人は、大小かかわらず、全部紙に書き出すといいですよ。
ブレインダンプで心配事を全部書き出した後、短期的な心配、中期的な心配、長期的な心配に分けてノートに書いてください(デジタルで行ってもOK)。
短期的な心配は、数時間から数日で結果が出るものです。
たとえば、明日のプレゼンや試験、近日中のイベントや重要な会議、短期的な健康問題(今の風邪は治るのかしら、とか)といったもの。
中期的な心配は、数週間から数ヶ月後に結果が出るもの。
仕事の締め切りや数カ月後に予定されている引っ越しや手術、結婚。資格試験の準備に関する心配など。
特に引っ越しの心配をする人はたくさんいます。
長期的な心配は、数年~数十年後に結果が出るもの。
たとえば、老後の経済状態の心配や、退職後の生活に関する不安。子供の教育に関する心配、長期的な健康状態に関する不安。
このように、結果がいつ頃出るかで心配事を分けて、ノートに書いておき、結果が出たら、心配していたことが本当に起きたか確認してください。
多くの場合、心配していることは起きません。
人間の脳は、危険や脅威に過剰に反応する傾向があるからです。この特性は進化の過程で生存するためには役立ってきました。
今でも核戦争や異常気象による災害、テロなど、人の命を簡単に奪うできごとが起きる可能性はありますが、そういうことに対して、過剰に心配しているとストレスが増えて、戦争が起きるまえに、メンタルの病気になります。
さらに、人間には認知のゆがみがあるので、物事をネガティブに捉えがちですし、極端な思考をして、どんどん悪いほうへ考えてしまいます。
今すぐ捨てたい根拠のない思い込み:10の認知のゆがみ、その1
実際は、多くの心配事に対して、解決策や対応策があります。
たとえば、明日のプレゼンが心配なら、今日、準備をしておけばいいだけです。
心配している時間とエネルギーがあったら、何らかの対応をすればいいのです。
ですが、心配事が多い人は、私がここに書いたことを理屈ではわかっても、やはりあれこれ心配してしまうものです。
だから自分で心配事を書き出して、いちいちその結果を確認して「実は心配していることは起きない」というデータを自分で取ってください。
そうすれば、心配を手放せると思います。
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シンプルに暮らすための心の持ち方を3つ紹介しました。
まとめると
1.価値観の洗い出し(内省)
2.執着を手放す
3.マインドフルネス
この続きがまだありますが、この3つを心がけるだけでも、かなりシンプルに考えることができるようになります。
とりあえず、価値観の洗い出しから始めるといいでしょう。
大事なものがわかっていないと不用品が増えますので。
では、この続きをお楽しみに。