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断捨離しようと思っているけど、順調に捨てることができなくて、かえってストレスになっている、いっぱい捨てているのに、人生、ちっとも、いいことないんですけど、なんで? と不満を感じている。
このように、片付けに疲弊気味の人に、ストレスフリーの捨て方のコツを6つお伝えします。
不用品を捨てているのに、気持ちがすっきりしないときは、試してみてください。
1.気長にやる
急いでやらず、のんびり作業してください。
ストレスは、人の身体が危険や脅威に対処するために生じます。特に、緊急事態で発生します。
急いで片付けようとすると、「あれ、これって緊急事態?」と脳が判断して過剰に反応します。
だから、のんび~り、少しずつ不用品を捨てれば、嫌なストレスを感じることはありません。
よく言われることですが、ここまでガラクタをためこむのに何年もかかっていますから、それらを整理するのに、それ相当の時間がかかるのは当然です。
業者に頼んで、「物をたくさん持つ生活」から、「不用品ゼロの生活」にいきなり変わることができたとしても、自分の思考が追いつかないでしょう。
2.完璧主義は捨てる
不用品を捨てるために、厳しい掟(おきて)を作るのはやめましょう。
たとえば、持ち物は100個以下にしよう、物のすべてのあり場所をきっちり把握できるように収納しよう、余分な物はいっさい持たないようにしよう、など。
そこまで厳しくやらなくても、不用品をちょっと捨てるだけで、かなり生活の質があがります。
人間は機械ではなく、感情や気分に左右されるので、何をするにもあいまいな部分は生じます。
そしてこのあいまいさは、人間が人間でいるためにとても重要な部分です。
生活からあいまいな部分を全部排除しようとすると、人間的なよさがなくなるし、人生がつまらなくなるので、目標はゆるめにしておいたほうがストレスになりません。
3.無意味な競争はしない
自分の生活を他人の生活と比べ、競争しているならただちにやめましょう。
自分では競い合っているつもりはなくても、無意識にやっていることがあります。
ここ数年、断捨離ブームなので、「我が家も片付けなきゃ」と思って、片付けを始めた人も多いでしょう。
しかし、やってみると、なかなか捨てることができない。すると、「他の人は、ちゃんと捨ててるのに、なんで私はできないの?」と自分を責めてしまうことがあります。
これは、断捨離に限ったことではなく、多くの人は、何かがうまくできないと、まず自己を批判します。
特に汚部屋に住んでいる人は、自己肯定感が低めです。
片付けられない自分を恥じていますから。
しかし、部屋が汚いことはそこまで恥じることではありません。自分が暮らしにくいだけで、とりあえず他の人には迷惑をかけていませんよね。(迷惑をかけるほどの汚部屋の裏には、心の病があることが多いので、医者に相談してください)。
以前、いい意味で開き直ることをおすすめしましたが⇒自己肯定感がとても低い人は開き直ることをおすすめする。
今、どんなに汚部屋でも、筆子を信じて、「私は大丈夫だ」と思ってください。
そして、落ち込む時間があったら、目の前にあるゴミを捨てましょう。
自己肯定感が低いと何をやるにもパフォーマンスが落ちるし、ストレスに弱いから病気になりやすいし、いいことはありません。
何かを始めても、ちょっとうまくいかないことがあると、「ああ、やっぱり私ってだめだ」と、簡単に自信をなくし、モチベーションが下がり、せっかく始めたことを継続しないため、達成もありません。
また、人からの「真摯で建設的なアドバイス」を「攻撃」として受け取り、無駄に怒りや恐怖を感じて、貴重なリソースを失います。
自分のためにならない競争はすぐやめましょう。
4.ゴールを思い浮かべる
断捨離が終了したあとの生活や、部屋を片付けきったあとの状態を思い浮かべてください。
部屋をきれいにしてこんなことしたいなあ、こんな物を置きたいなあ、探しものや買い物に使っていた時間をこんなことをするのに使いたいなあ、とか。
先にゴールを思い浮かべて、そこから逆算して、ゴールに到達するために、今、どんなことをすべきか考えます。
ゴールを意識していると、今日すべきことが、より具体的で効果的なものとなるはずです。
それに、目的地がはっきりしている方が道に迷いません。
ゴールは文字で書いてもいいし、写真や絵で表現してもいいです。
そのゴールが切実なものならば、疲れていても、多少、飽き飽きしていても、不用品を捨ててしまうはずです。
5.大事なものをリストアップする
捨てる物について考えるのに疲れたら、自分が持っている絶対捨てない物や、大事な物を書き出してください。
いきなり書くことができないなら、自分が好きで数多く持っている物について書くといいでしょう。
本箱の中身の断捨離をしているなら、所有している本のタイトルを全部書き、大事な本だけマーカーで線を引っ張るとか。
大事な物は、たいてい好きな物ですから、リストを書いているうちに楽しくなって思わずにんまりしてしまうかもしれません。
そして気づくでしょう。
自分はすでにこんなにいっぱい、いい物を持っていると。
そういう大事な物は捨てませんから、ほかを全部捨ててしまっても、幸せの基盤のは崩壊しません
こう考えれば、捨てられないと思っていた物も潔く捨てられるでしょう。
6.断捨離ばかりしない
4番に書いたように、不用品を捨てた先には、目指している生活があります。
何もかも捨てたあとでないと、そのように暮らしてはいけない、なんてことはもちろんありません。
捨てながら、同時に、自分のしたいこともやっていてください。
不用品を捨てることは、お金と同じでツールや仕組みです。
お金を貯めることがゴールになると、お金が減ることやなかなか貯まらないことにたいして、大きな苦痛を感じるでしょう。
断捨離も、捨てることが目的になるとつらくなります。
ふつう仕事、家事、育児などの合間に断捨離をするから、断捨離や片付けのことで頭がいっぱいになることはないと思います。
しかし、過去に、断捨離のことで毎日頭がいっぱいの読者からメールをもらったことがあります。
もし、あなたがそんな強迫観念を抱いているときは、ほかのこともするようにしてください。
趣味、運動、アルバイトなど。
強迫観念といえば、私も以前、「捨てることに異常にこだわっている」というメールを読者からもらったことがあります。しかし、これは誤解です。このブログのテーマが、「捨てること」なので、そういう話を毎日書いているだけです。
記事を書いていないときは、他のことを考え、別のことで忙しくしています。
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物を捨てられず、断捨離に対してストレスを感じる人は、「捨ててはいけない」という気持ちが強すぎるのかもしれません。
かつて、私は、文房具を買うのが好きで、たくさん持っていましたが、「大事な物リスト」にのせるほど大切な物は、何もなかったと思います。
洋服も同じです。
しかし、断捨離の初期のころは、かなりたくさんの「大事な物」を手元に残し、あとになって捨てました。
人は自分がいったん手に入れた物の価値を高く感じます。
たぶん、これは、損をするのが怖い気持ちの裏返しでしょう。それを失うのが嫌だから、「価値があるんだ」と思ってしまうのです。
その製品を手に入れた自分の意思決定を否定したくない気持ちもあるでしょう。
しかし、いったん手に入れたものを捨ててもべつにいいのです。
もらった物を一生持っている必要もありません。
今、必要だと思うもの(たとえ、それが他人の目から見てもガラクタであっても)を、自分で選んでください。