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感情的な結びつきの強い物を捨てる方法を紹介します。
断捨離をしていると、ものすごく愛着のあるものを捨てなければならないときがあります。
思い出の品や、子供のとき大事にしていたものは捨てにくいですよね?
数年前に、子供のとき読んでいた絵本を捨てられないというメールをもらったことがあります。
本当に大事なものなら、捨てる必要はありません。
ただ、あらゆるものに愛着を感じてしまい、何1つ捨てられないままでいると、シンプルライフにならないし、ダウンサイジングもできません。
不要なことはわかっているのに、愛着に引っ張られるときは以下の5つを試してください。
1.感情を書き出す
まず、その品物に対して持っている思いを書き出してみましょう。
書き出すと気持ちの整理をしやすくなります。
それがなぜ大事なのか、どうしてこれからもずっと持ち続けなければならないのか、答えてください。
特に、ほかにもたくさんものがあって、収納スペースに限りがあり、管理にも時間がかかることがわかっているのに、それでも持ち続ける理由です。
私たちは、数個のものだけを所有して暮らしているわけではありません。
きっと家の中には、何万とものがあるし、すべてのものを管理しながら、仕事や育児など社会的な責任を果たしつつ暮らしている私たちは、そんなに暇じゃないですよね?
限られた時間をさいてでも、それを持ち続けたいと思う理由や、持ち続ける理由を書き出しましょう。
自分で納得できる理由があるなら、キープすればいいし、なければ、手放すことを考えてください。
2.ものにまつわるストーリーを書いてシェアする
思い出品が大事に思えるのは、その品物が象徴している思い出や物語に執着しているからです。
たとえば、我が家の裏の部屋には、私が小学生のとき、クリスマスプレゼントとして父親が買ってくれた大きなパンダのぬいぐるみがあります。
べつに私はこのぬいぐるみに愛着はなくて、捨ててもかまわないのですが、母が愛着を持っていて(あるいは、捨てる決断をしないままでいて)、50年以上、実家に置かれたままです。
近い将来、この家を手放すとき、パンダも捨てると思います。
このパンダに関するちょっとしたストーリーをこれまで2回、記事で書きました。
こんなふうにストーリーを書き、それを誰かと共有してください。
たぶん、ふっきれます。
ストーリーを書いてみると、未完了のまま、あいまいにしていた感情にけりをつけやすくなります。
共有する理由
ほかの人に共有することをおすすめするのは、いくつかメリットがあるからです。
・人に読んでもらう意識があると、多少は、客観的な視点に立てる(個人差はあります)。
・何かを共有することは純粋に楽しい
・思い出を共有することで、新たにポジティブな思い出が生まれる
何かを所有していることより、何かを誰かと一緒にやることのほうが、より幸福な気分になります。
・気づきや学びを得られる
思い出や愛着心を誰かにシェアすると、「ああ、私も似たようなことがあった」「その気持ち、すごくわかる」など、フィードバックをもらえるので、新たな学びを得られ、それが自分の成長を促します。
3.今、必要としている人に寄付する
サイズアウトした子供服やランドセル、節句人形、楽器(ピアノやギター)、スポーツ用品などを、今必要としている人や、今すぐ使ってくれる人に手渡すことができれば、他人に喜びを与えることになるので、手放しやすいです。
実際、自分で使っていないし、もういらないと思うものは、いつまでも家に置いておかずに、すぐに使ってくれる人にあげたほうがいいですよね?
よくよく考えてみると、使わないのに、持っている理由なんて何1つありません。
使う人にあげれば、相手もうれしいし、自分もうれしい。Win-Win(ウインウイン)の行動です。
愛着が強ければ強いほど、誰かに使ってもらうとうれしいと思います。
4.現在の生活における価値を考えてみる
その品物が今の自分の生活にどんな価値を、どれぐらいもたらしているか、考えてください。
思い出品や記念品みたいなものは、実用価値はゼロだと思います。
ずっと箱に入れっぱなしで、今は使っていない。これからだって使わない。
ただ、この先、たまには箱から取り出すことがあるかもしれない。再度、断捨離を思い立ったときに。そして、また悩むんです。
捨てる? 捨てない? と。
人間は感情をベースに行動しているから、実用価値がゼロのものでも、持つ価値はあります。
見て笑顔になれるものや、ほっこりした気分になれるものは大事ですよね?
ただ、そういうものは、いくつもいりません。
笑顔になりたいなら、ネットで猫の動画を見ればいいし、胸がキュンとなってほしいなら、そういう恋愛映画やドラマを見て、そういう小説を読めばいい。
いずれも、1人でできます。
過去に愛された瞬間を思い出してもいいし、思い出品に関して書いたストーリーをまた読んでもいいでしょう。
結局、物がなくても、自分がなりたい感情になることは十分可能です。
なぜなら、いつも書いていますが、感情も、それを引き起こすきっかけも、全部自分の中にあるからです。
5.新しいものを得ると考える
ものを捨てるとき、人は、失うことに意識を向けるから、捨てるのは、なんだかすごく損をするような気分になります。
しかし、捨てることで、得られることがいろいろあります。
何かを失うと必ず、何かべつのものが入ってきます。
断捨離で必ず得られるのは、スペース、時間、心の余裕です。
いずれも、すばらしいものばかり。
さらに、それを手放すことが、新たな段階へ進む第一歩になります。
「愛着があるから」と思って、何かに執着し、現状維持を選ぶと、きのうと何も変わりません。
現状維持ですから。
もし、その現状を変えたい気持ちがあるなら、きのうとは違う行動をすべきなのです。
それを手放すことが、自己成長を促すと考えてはどうでしょうか?
人生は、変化とも言えます。時間は絶対止まらないし、私たちは、少しずつ年をとり、いろいろな経験をし、新しい知識や洞察を得ながら、毎日成長しています。
つまり、好むと好まざるとにかかわらず、人は、前に進み続けなければなりません。
使っていないものに執着して、流れを止めようとするのは不自然な行為なので、ストレスをもたらします。
「自然の流れを優先しよう」と考えれば、執着から離れられるかもしれません。
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大事だと思っているだけで実は違う。思い出の品に執着しない方法。
思い出品に執着がありすぎて、部屋がスッキリしないときはこうしてください。
何かを捨てる・捨てないで迷ったら合理的に考えよう。考えるべきポイントを紹介します。
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愛着がありすぎて、捨てにくい不用品を捨てる考え方を紹介しました。
たいていの場合、その品物についてじっくり考えるだけで、捨てることができると思います。
多くの記念品は、箱の中で何年も放置されているだけですから。
昨日、死蔵品を使うヒントを書きましたが、思い出品や記念品のたぐいも、まずは、外に出すことから始まります。
せっかく持っているのだから、箱に入れっぱなしにしないで、たまには見てください。