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きらきらと輝いて充実していた時間を取り戻したい、とよく思います。
もっと前を向いて生活するヒントがあれば教えてください。
今回は、この質問に回答します。
まずメールをシェアします。THさんからいただきました。
過去の時間を取り戻したい
件名:きらびやかな過去に酔いしれる
毎日読んでます。必ずお問い合わせに答えていただきうれしく思ってます。
心理的な内容も多く、楽しく拝見させていただいてます。
先日読んでいくにつれてふと、これ自分だわ と思い知らされました。
ただそのページがどこだったのか分からなくなり質問させていただきます。
筆子さんの旦那さんがきらびやかな過去に執着し、前に進めない状態との事
昔は良かった て事は 今はダメ との解釈 一緒に居てる者としては気分が優れませんよね。
私もよく旦那に言ってしまってます。何でこんな生活になったの?と
昔はいろんな選択肢があったのに、あなたにだまされた との話をしてしまいます。
全部自己責任なんですが、いろいろな物を処理していく過程で自分を殺していたアイデンティティーが出てきたのです。
結婚し子供ができ、必死で育て上げ、抜け殻症候群的な気持ちになり、育児の辛かった時期の物を処分して、うーん嫌なことがどんどん忘れていける。
と喜んでいた時、前の楽しかった時代にフォーカスがしてしまい、忘れていた楽しかった記憶だけが出てくる出てくる。その当時は旦那は存在しません。
過去に執着している事はネガティブ感情ですが、充実してた時を再現したい取り戻したいとのジレンマに襲われます。ただ楽しかった思い出を回顧してる自分は充実感の再現且つ気分上々です。((´∀`))
きっと筆子さんの旦那様の気持ち?自分はもっと出来る人間なのに今の職業で価値を認めてもらえてないとの感情に似た気持ちです。
これらをどのように考え、前に向く生活に出来るのかヒントがあれば教えていただきたいです。モーニングノートで気持ちの整理はするもどんどん色んな感情がわき起こります。
個人的なことですが、若いときは未来に向けて夢を持てましたが、年齢を重ねるとそのエネルギーが少なくなっていくのが感じるように思います。
きっと考え方の癖があると思います。
もしヒントがあるなら教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
THさん、こんにちは。メールありがとうございます。
毎日、ブログを読んでいただき、とてもうれしいです。
「昔の充実した時間を取り戻したいけれど、過去に戻ることは不可能なので、ジレンマを感じる。もうちょっと前を向いて生活するヒントがあったら教えてください」。
こういう質問だと解釈しました。
過去にあった楽しいことを思い出して、ほんわかとした気持ちになるのは誰にでもあるし、そうすることは別に悪いことではないです。
私の夫は、「本当なら、自分はもっと上の世界にいるはずなのに」という、現状を受け入れない発言が多いので、聞いてるこっちとしては、「は? 今さら何言ってるの? それなら、ソファで寝てばかりいないで、やるべきことやれば?」と思うのです。
ちなみに、そのエピソードを書いた記事はこちらです⇒気をつけて。ガラクタが感情に与える悪影響を見過ごしてはいけない 「2.過去のもの」のところです。
THさんは、私の夫みたいにネガティブじゃないだろうし、大昔のものをぐずぐず箱に入れていつまでも持っていたりしませんよね?
だからそんなに悩まなくていいと思います。
では、過去にばかりフォーカスせず、前を見て暮らすヒントを4つ書きます。
自分をご機嫌にできるのは自分だけ
私は、自分を幸せにできるのは自分だけだと考えています。
こう考えると、いろいろなことを他人のせいにしなくてすむので、もっと気楽に生きられます。
ご主人に「こんなはずじゃなかった、あなたにだまされた」とよくおっしゃるそうですが、こんなことを何度言っても、THさんの問題の解決にはつながりません。
ご主人は不愉快になり、自分もくさくさした気分のままです。
むしろ、「あなたと結婚してよかった。いま、こんなにのんびり暮らせるのも、あなたのおかげだわ」と言うと、それだけで、気分がよくなります。
感謝の効用⇒幸せになる最強の方法、感謝する気持ちがうむ7つの効果。
そんなことは夢にも思っていないかもしれませんが、これはある意味事実ですよね?
つらい育児をがんばって、なんとか子供を育てたあげた影には、ご主人の協力があったはずです。
2人のあいだにどんな取り決めがあったかは知りません。
ですが、たとえ、大昔、ご主人が「必ずきみを幸せにする。だから結婚してください」と言った事実があり、いま、THさんがあまり幸せでないとしても、それはご主人のせいではありません。
ご主人は創造神ではなく、1人の人間なので、この世界をコントロールすることなど、もとからできません。
残念な結果になったしても(まだ終わってませんが)、「できるだけ誠実に自分なりにがんばったけど、こうなってしまった」という部分が多いと思います。
過去は充実していた、というのは幻想にすぎない
まだご主人と出会っていなかった頃、とても充実して楽しいことがいっぱいあったそうですね。
でも、これは、THさんの脳が、情報や感情を選んで再構築している過去にすぎません。
その渦中にいたときは、つらいこと、不安なこと、痛みを感じること、恐怖などあったはずです。
そういうネガティブな感情は、あえて覚えていないだけです。
情報を取り入れるとき、すでに、じぶんの都合のいいように人は取り入れ、記憶するときも、歪曲します。
何かを記憶するとき、起きたことをすべてに平等に焦点があたるのではなく、最後のほうに起こったことが強く記憶にのこります。
実際の体験とその体験の記憶の幸福度は違う:ダニエル・カーネマン(TED)
THさんのいう「きらびやかな過去の記憶」は事実というよりも、ファンタジーに近いものです。
楽しい記憶があるのはうれしいことだから、それはそれで大事にして(モーニングページなどを書きながらにんまりして)、それ以外の時間は、現在の時間を楽しんではどうでしょうか?
いまの生活だって、昔の記憶を再構築する要領で、いいとこどりをすれば(いいことに焦点をあてれば)楽しいことがたくさんあるはずです。
生活に楽しみを見つける
いま現在の生活に楽しみはありますか? なかったら見つけてください。
なんでもいいです。習い事でも、趣味でも、1人ですることちょっとしたことでも。
私は、モーニングページを書くことも⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
朝、ジョギングしたり散歩することも⇒50歳の私がスロージョギングを始めたらみるみる健康に~そのメリットとは?
楽しいですし、もちろんブログを書くのも楽しいし、自分で目標をたてて、30日間チャレンジでやってみたりすることも楽しいです。
楽しむことに特殊な道具やお金は必要ありません。
紙に落書きするだけでも、楽しめます。
ためしに、ニコちゃんマークを描いてみてはどうですか? ⇒嫌な気分や落ち込みを2分で解消できる7つの簡単な方法。 「6.無心になってやれることをする」にサンプルがあります。
人間は、何か新しいことを学ぶことに喜びを感じるので、興味のあることをやってみてください。
やり方がわからなくても、YouTubeにいくらでもチュートリアルがあるから、そういうのを見ながら、できる範囲でやればいいのです。
いまの生活に楽しいことがいっぱいあると、「前向きにならなければ」などと思わなくても、勝手に毎日が楽しくなり、時間があっという間にたちます。
壮大な夢なんてなくてもOK
THさんが若いころ持っていた、「未来への夢」って具体的になんですか?
オリンピックで金メダルをとる、とか、子供をたくさん生んで野球チームを作る、みたいな夢ですか?
こういう夢は、ある程度年を取ると、実現しにくくなりますが(でも、先日、YouTubeで91歳の体操選手(女性)の動画を見ました)、インスタグラムでインフルエンサーになる、とか、新しいビジネスを始める、小説を書くといった夢は、いまからでも実現可能です。
ほかにもできること、いくらでもあります。
THさん、私より、若いですよね? それとも私の母(87歳)の世代ですか?
壮大な夢なんて持たなくても、毎日、まわりの人と笑いながら楽しく暮していて、ふと気づいたら92歳になっていた、という人生でもべつにいいと思います。
「夢をもつエネルギーが減少してきた」などと言っているひまがあったら、やりたいことをどんどんやってください。
足りないもの、できないことを探すのではなく、すでにあるもの、できることに目をむけるといいですよ。
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なぜ人は自分が本当に求めている物を追求しないのか?(TED)
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過去の楽しい記憶の中で酔いしれている人の相談に回答しました。
今回は、書きませんでしたが、マインドフルネスもおすすめです⇒落ち着いて、注意を向けて、ありがとうと言う、その方法(TED)
この記事に出てくる、マインドフルブリージング(呼吸に意識を向ける)をやってみてください。
あとは、歌を歌ったり、踊ったりするのも、手軽にできて、すぐに楽しくなります。