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老後が間近なのに貯金がない50代主婦が、最近お金を残すためにやっている取り組みを2つ紹介します。
私は基本、どんぶり勘定で、お金についてあまり考えたくないタイプです。そういうことに喜びを見いだせないのです。去年、自分のお金に対するおおざっぱな態度を改善しようとそれなりに努力しました。が、なかなかうまく行きません。
今回紹介することは、そういう人にでも取り組める、ごくごく初歩的なことです。家計管理や貯蓄が得意な方はこの先に進まないでください。
私のお金に対する態度はこんな感じ
私は、金融資産、年金、保険、不動産、税などについて誰かが語っているのをたまたまテレビで見たら(テレビは見ないのでこれはたとえ話です)、チャンネルをすぐに替えてしまうか、ばちっとスイッチを切ります。
全く興味がないからです。お金は日常使わざるを得ないものなので、ゴルフよりは興味があるかな、という程度です。
私の夫はたぶん私より貧乏ですが(負債があるため)、株の投資が趣味です。ものすごく安い株をいくつか保有しているようです。
彼を見ていると、「株って全然もうからないんだな」と思います。投資をする人は、必ずしも利益を得たくてやっているわけでもないのでしょう。
まあ、実際のところ何をやっているのかよくわからないのですが、夫は、夕方、ノートパソコンにむかって、株関係の何か(チャート?)を見ているようです。
かたわらでテレビが一般ニュース、ついでビジネスニュースを流しています。夫はときどき世界経済について、私にぶつぶつと話しかけてきます。
日本銀行のマイナス金利政策のことも、最初は夫から聞きました。
そんな夫は、何かがセールになっていると、必要でもないのに買ってきてしまいます。投資をする人が必ずしも経済観念があるとは言えないわけです。
あるいは、夫なりの損得勘定があるのでしょうが、大局的に見て、それは間違っていると言わざるを得ません。正しい観念であったなら、今頃貧乏人にあまんじているわけはないのですから。
私はそういう人と18年ぐらい暮らしていますが、全く影響を受けず、いまだにお金について考えている時間がすごく少ないです。
結局、お金に対する態度や買い物の仕方も長年の習慣であり、それは意識しなければ、なかなか変わらないものなのでしょう。
では、こんな私が最近やっているお金をためる活動を紹介します。
1.長年培った金銭感覚を変える努力:意識的な買い物
お金に対する思考や使い方も、習慣なのですから、ここは意識的になって変えるしかありません。これまでの習慣の集積が「50代で貯金なし」という現実となって表れているのです。
ミニマリストになってから、よけいな物を買わなくなったので、これを突き詰めれば、無駄遣いはさらに減っていくだろう、と淡い期待を抱いています。
持たない暮らしを始めたら以下のような理由で買い物をすることは、ほぼなくなりました。
●退屈だから買う。
●いやなことがあったので、自分を癒やすために買う。
●友だちが買ったから、自分も買う。
●見栄のために買う。
今は、こんな質問を付せんに書いて、クレジットカードとデビットカードに貼っています。
●これは、今、どうしても必要なのか?
●これを買うお金は本当にあるのか?
●これがあると、真の意味で人生がよい方向に向かうのか?
●これがあると、目標額に近づくのか?
カードは小さいので、付せんに書く文章はもっと簡単にしています。
この方法、「意識的な買い物」をすすめる記事で読み、試しにやってみているのですが、無駄遣いを押しとどめる効果を感じています。
カードを引っぱり出すたびに、毎回まじめ4つの質問を読んで自問自答しています。継続すれば、そのうち何も意識しなくても、買い物する前にこの4つの質問を考えるようになりそうです。
ただ、私の場合、ふだんは現金で買うことが多いので、すべての無駄使いをチェックできるわけではありません。
しかも、スマホ代など、毎月必ず払っているお金は、4つの質問をすることなどなく、勝手にチャージされていきます。
完璧な方法ではありませんが、ふだんカードを使うことが多い人は、やってみるのもおすすめ。使う前にいちいち付せんをはがすのが面倒ですが。でも、買い物を面倒にすればするほど、お金を使わなくなります。
ちなみに私は今年中に500万円貯金することを目標としています。
先日紹介した、「正しい家計管理」という本では、財産目録(純資産)を毎月ノートに書くように指示されています。いろいろ忙しく(言い訳です)まだやっていません。
3月終わりの時点で目録を作る予定。その数字を見て、貯金の目標額を上げるか、下げるかします。
今年は、インプラント代と娘の大学の授業料や卒業にかかわる経費があるため、いつにもましてお金を使っています。
だから、「来年から貯めればいいかな」なんて思っていたのですが(いやなことは先延ばしする)、やはり今すぐ貯め始めるべきですよね。
「正しい家計管理」を紹介した記事⇒お金のことばかり考えているのにお金がたまらない。この思考のムダを断捨離する
2.予算をたてる準備:年間収支を把握中
「正しい家計管理」という本には「予算をたてろ」と書かれています。あたりまえですよね。「お金をためる方法」について書いてあるどんな本や、記事にも、予算の重要性がでてきます。
どんぶり勘定の私ですら書いています⇒経済観念のない人がお金を貯められる人になる8つのステップ
ちなみに、上の記事では、最後に「あまったお金を貯金する」としていますが、「これだと貯まらないな」と最近思います。先に貯金して、残りのお金で生活するほうが貯まります。会社員の人は、給料天引き方式がいいですよ。
予算をたてるためには、自分が何にどれだけお金を使っているのか、現状を把握しなければなりません。そのために「正しい家計管理」には、昨年の年間収支実績表を作れとあります。
実は、私、いまだにこの本の72ページで止まっているので、まだ何も作っていないのですが、この実績表はなんとか作れそうです。
去年から、月にどのぐらいお金を使っているのか、記録を始めました。
⇒家計簿がつけられないズボラ主婦が行き着いたお手軽な支出の記録法とは?
これを項目ごとに足し算すればよさそうです。やったことがないので、どのぐらい時間がかかるかわかりませんが。ふつうの人は、月末でしめて、あとで12ヶ月分足し算しているのでしょう。
1年分、計算をためると大変です。確定申告の紙を書いているとき、つくづくそう思いました。
日本だと、青色申告は帳簿をつけないといけないみたいですが、カナダは、私みたいな在宅ワーカーは、別に帳簿なんてつけなくていいのです。とにかく、ちゃんと計算できさえすれば。
一応、「経費はちゃんとノートにつけておきなさい」とかサイトに書いてありますけどね。
個人事業主として手広くビジネスしてる人も、夏休みにちょっと近所でベビーシッターしてお小遣いを稼いだ大学生も、基本同じ紙に数字を書きます。
2015年の確定申告が大変で懲りた私は、今年は経費を使ったらルーズリーフに書いています。しかし帳簿ではないので、お小遣い帳とか、現金出納帳みたいなメモです。
もちろんまともな会社は帳簿をつけていると思うし、私が人一倍ズボラなのだと思います。
先日確定申告の紙を書いていて、自分が去年、医療費(すべて歯医者代)に5300ドルも使っていることを発見しました。
そして、「ああ、家計簿をつけている人は、毎年、こうやって項目ごとに足し算をして、年間の予算をたてているのだな」とおぼろげながらその感覚がつかめました。これは進歩と言えるかもしれません。
* * * *
こんなふうに、亀の歩みではありますが、お金をためる方向に向かっています。なんとか、3月いっぱいで、「正しい家計管理」の本を最後まで読んでしまいたいと思っています。
なんか、この本、ちゃんと毎月給料があり、ボーナスなども支払われる会社員むけという気もします。共稼ぎでも、家計は一元化しろと書いてあります。
うちは、これをやっていないので、正しく家計管理できないかもしれません。それでも考え方は学べそうです。