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家の中にものが多いので少し整理したいが、片付ける時間もそれに使うお金もないという読者の相談にアドバイスします。
まずメールを紹介しますね。カリンさんからいただきました。
忙しくて片付けられない
件名:家中ものだらけ
30代後半の兼業主婦です。ブログは長く読んでいるんですが、家の中が全然片付かなくて困っています。
特に物置になっている部屋が物でいっぱいです。収納というより、とりあえず置いてる感じです。引き出しや棚もいっぱいで、正直、何がどこにあるのかよくわかりません。
小さい子どもがいて、仕事もしているので、平日はバタバタ。まとまった時間をとって片付けに集中する余裕がなく、気づけば整理しないまま数年経ってしまいました。
そのせいか、同じものを買ったり、どこにしまったかわからないことが多く、精神的にも疲れています。無駄な出費も多い気もします。節約したいのに、逆効果だと思います。
お金も時間もできるだけかけずに、片付けを進めたいのですが、どうやったらいいでしょうか?
筆子さんなら、こんなとき、どうしますか? アドバイスをお願いします。
カリンさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
毎日、お忙しいのですね。暑いのに大変ですね~。
カリンさんが今すぐできそうなことを5つ紹介するので参考にしてください。
1.片付けのハードルを下げる:完璧主義を手放す
まずお伝えしたいのは、べつにまとまった時間がなくても、片付けや断捨離はできるということです。
時間のあるときに一気にやろうと思っていると、まとまった時間が取れない日が続けば、何も片付きません。それに、「やらなきゃ、片付けなきゃ(でもできていない)」と思うのもストレスです。
発想を変えて、短時間でいいので、今すぐできることをやりましょう。
たとえば、
・朝の支度が終わったタイミングで、洗面所の引き出しを1つだけ見直す。朝がきついなら、夜の歯磨きのあとでもOKです。
・洗濯を待っている間に、脱衣所の棚の上に積み重なっているものを捨てる
・ゴミの日の前に、冷蔵庫の中をざっとチェックして、食べないものを間引き
こんなふうに、すきま時間に、数分でできることをやるようにします。これだけでも、少しずつですが確実に片付きます。
多くの人は、「一気にきれいにしなきゃ」と思っていますが、そう考える必要はありません。少しでいいから、毎日、不用品を捨ててください。
尚、ものが多くてしんどいなら、収納より、捨てることをおすすめします。
2.やることを決めておく
せっかく時間が取れたのに、「どこからやろう?」と悩んでいると、思ったより片付けが進みません。
そこで、時間があるときにすぐ取りかかれるように、あらかじめ片付けたい場所や作業内容をリストにしておきましょう。
たとえば、
・クローゼットの左側のごちゃごちゃ
・トレイにたまっている郵便物
・洗面所の引き出しにあるストック
・下駄箱の中
このように、片付けたい場所を細かく書き出しておくと、すきま時間に迷わず行動できます。
やることを決めておくと、考える時間とエネルギーを費やさずに、すぐに片付けに取りかかれますが、これはあなどれない習慣です。忙しい人にこそ効果的ですよ。
リストを書く時間がないと思うかもしれませんが、電車待ちやレジ待ちの時間に、スマホにメモすればいいでしょう。アナログが好きなら、会社の昼休みを5分ぐらい使って書いてもいいです。
リストアップすることそのものには、そんなに時間がかかりません。
3.手放すルールを決めておく
迷ったり、考えたりする時間を減らすために、手放す基準もある程度決めておきましょう。
片付けをしていると、「これは捨てていいのか」「まだ使うかもしれないから取っておくべきか」と迷う場面が何度も出てきます。時間がたっぷりあるなら、いちいち迷えばいいわけですが、忙しい人は、迷うべきではありません。
迷っていると、何も減らせません。
あらかじめ、捨てる基準をざっくり決めてください。
たとえば、
・1年以上使っていないものは手放す
・収納に入らないなら中身を捨てる
・「あとで使うかも」は関係ない、今の自分に必要かどうかだけで決める
・似たようなものが2つ以上あるなら1つにする
など。
自分に合ったルールを決めて、noteやスマホにメモしておきましょう。
すぐに決められないものは保留するボックスに入れてください。決めることに時間をかけないすぎないようにしましょう。あとで考えればいいので、片付けをするときは、捨てることに徹してください。
集中して作業できるよう、タイマーを15分にセットしてやってみてください。
タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
4.お金のかからない片付けをする
カリンさんは、片付けにお金がかかると思っていますね。確かに、収納家具やグッズを買えば余計なお金がかかります。
しかし、ふつうのゴミに出せるものの処分には特にお金はかかりません(すでに税金を払っているので、それでまかなわれる)。
もちろん、粗大ごみや家電を処分するときはお金がかかりますが、そのお金をケチるのはおすすめできません。
というのも、不用品の処分にかかるお金は、今後上がることはあっても、下がることはあまりないと思うからです。プラスチックをうまくリサイクルしたり廃棄したりする技術が開発されれば、そういう可能性もありますが。
とりあえず最初は、処分にお金のかかるものにはとりかからず、収納スペースをいっぱいにしている雑貨や紙類を捨てることに取り組みましょう。
入れ物が必要なら、今あるものを使ってください。たとえば、ものの仕分けは、空き箱(靴の箱が手頃なサイズ)や紙袋やエコバッグ、バスタオルなどを使えばいいでしょう。
それと、不用品を処分するときは、フリマなどで売ろうとせず、寄付やリサイクルショップ、廃棄という選択をしてください。
フリマアプリを使うと時間も手間もかかります。
5.意識してものを家に入れない
新たにものを入れないようにしましょう。
せっかくがんばってものを減らしても、あとからどんどん入ってきたら、片付けは永遠に終わりません。
忙しい生活を送っていると、何がどれだけ増えたか把握する余裕はないと思うので、「極力入れない」という基本方針を打ち立てましょう。
そして、以下の行動を心がけてください。
・セールでまとめ買いしない
・必要なものを1つだけ買う(色違いやサイズ違いなど予備を買わない)
・すでに家にあるものを買わない
・便利雑貨のたぐいをたくさん買わない
・できるだけ借りる
・可能ならなしで済ます
・おまけや景品はもらわない
・子どもへの贈り物を制限する
・書類、お知らせなど紙ものはデジタル化
一度にすべてをやる必要はなく、気づいたものから1つずつタックルしましょう。
私が特におすすめしたいのは、以下の2つです。
・今、必要なものを必要な数だけ買う
・デジタル化できるものは極力そうする
家に余計なものを持ち込まないことは、地味ですが、一番時間がかからない片付けの方法です。もちろん、お金もかかりません。むしろ、ものがたくさんあると管理にコストがかかります。
どんどん買う生活をやめるためのちょっと変わった方法(中編):もらわないことが、買わない生活につながる。
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時間もお金もないけど片付けたい。そんな読者の質問に回答しました。
時間ですが、実は自分が思っている以上にあります。
やらなくてもいい家事をやっていないか、一度チェックしてみるのもおすすめです。
やらなくていい家事はやめてしまう~時間をやりくりするための家事の見直し術(後編)。
それでは、カリンさん、実際にやってみてうまくいったかどうか、教えてくださいね。
つまずいたことなどありましたら、教えていただければ別の対策を考えます。応援しています。