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なかなか部屋が片付かない人、断捨離が停滞している人のために、1週間、不用品を捨て続けるチャレンジのやり方を紹介します。
場所ごとや物ごとにやるのではなく、ガラクタの種類ごとにタックルします。そうすることによって、家にある典型的なガラクタを見極め、捨てられる人になることを目指します。
物の数が減らない人は、ガラクタがガラクタに見えていないのです。
1日にたった1つだけでいいです。捨て続けてください。
1日目:純粋なゴミを捨てる
初日は練習です。純粋なゴミを捨ててください。
純粋なゴミとはこんなものです。
●もう着ない服
●冷蔵庫の中で変色している食品
●賞味期限切れの食品や薬
●こわれている物
●前に使っていた携帯電話の充電器
●本体はとっくに捨てた保証書やマニュアル
●捨てたいと思っているのに、捨て方がわからず放置しているもの
●すでに大きくなった子供が昔使っていたもの
まめに片付けをしていても、たまってしまうのが、古い携帯電話とその付属品です。技術の進歩(あるいは買い替えのサイクル)が速いため、捨てるのが追いつかない人がいます。
古い携帯電話を「捨てたくない」と思うなら、最初から新しい機種に変えるべきではないのです。
捨て方がわからないので処分せずにいたものは、捨て方さえわかればすぐに捨てられます。「めんどくさい」という気持ちをぐっとこらえて、インターネットで処分方法を調べて下さい。
自治体のごみ処理のページを見るだけでいいのですから。
2日目:おまけ・粗品
2日目もまだ練習です。おまけ、付録、粗品、無料サンプル、景品など、ただでもらった物を捨てます。
こうした品物は、自分が欲しくて買った物ではありません。欲しくて買った物でも、数ヶ月、あるいは数年後にはガラクタになってしまいます。最初から欲しくなかった物を、有効活用するのはとても難しいのです。
無理に使おうとせず、すぐに捨ててください。
こんな粗品や無料のものが、家の中にありませんか?
●ボールペン、シャープペン
ボールペンは好みのものを使ったほうが、生活の質があがります。どうしても使い切りたいなら、時間がかかることを覚悟してください。
ボールペン1本を使い切るコミットメントについて⇒持たない暮しをめざすなら、ぜひマスターしておきたいボールペンを使い切るコツ
●小さなライト
キーホルダーみたいになっているライトです。キーホルダー状のおまけはガラクタになりやすいです。
●ネックピロー
●エコバッグ
エコバッグは有用ですが、そんなにいくつもいりません。
●店の名前入り手ぬぐいやタオル
●付箋
●携帯用レインコート
●白い食器
日本在住のおまけ好き主婦の家には半端な白い食器がたくさんあります。その理由はこちら⇒なぜ日本人はこんなに食器を持っているの?~食器が増える理由と増やさない方法
●ホテルのアメニティグッズ
ショップの袋やギフトに使われていた包装紙や箱を捨ててもいいです。これらはおまけではありませんが、欲しいと思って買った本体にたまたまついてきた物です。
「いつか使うかもしれない」と、ショップの袋を後生大事に持っている人がたくさんいます。収納の仕方に苦慮している人も少なくありません。
ショップの袋の収納に苦労するのは、本来必要な物ではないからです。必要な物なら、手に取りやすい場所に置いておくだけでいいのですから。
シンプルライフや断捨離を心がけて3年以上たっているのに、事態に改善が見られないなら、ショッパーは即捨てするルールをもうけてください。捨てても後悔しません。
一番いいのは、店で袋をもらわないことです。万引きと間違えられるのが心配なら、テープだけ貼ってもらえばいいですね。
おまけのために、貴重な居住スペースを犠牲にするのはもうやめましょう。
3日目:数が多いもの、複数あるもの
3日目もまだ練習です。家の中にやたらと数があるものを捨てます。
かつての私のように収集癖があるなら、3日目は簡単にクリアできます。
家の中で増殖する物はこんな物です。
●ボールペンなどの筆記具
●ソックス、パンスト
●衣類、特にTシャツ
●タオル
●本
●食器
●コスメ
●レジ袋、エコバッグ
●洗剤類
さまざまな住宅洗剤を取り揃えていませんか?
お酢、ベーキングソーダー、石けんがあれば、たいていの物は洗浄できます。
エコクリーニングのすすめ⇒エコな掃除の決定版。私のベーキングソーダ(重曹)の使い方7つ
私が集めていたものはこちらにリストアップしています⇒人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました
4日目:住所不定の品々
3日間の練習が終わって、きょうから本番です。
4日目は住所のない物を捨てます。つまり、なんとなく部屋の中に置かれているものです。
本来なら、部屋の中には、今やっている作業に使用中の物、現在使っている物、常時出している厳選した飾り物だけがあるはずです。
今やっている作業に必要な物の例は食事中の食器です。現在使っている物は、毎日チェックしている時計やカレンダー。夏場なら蚊取り線香や扇風機、冬ならストーブや炬燵です。
その他の物はみんな次に使う時のために、収納スペースにしまってあるはずですよね?
小津安二郎監督の映画の部屋を見てるとそんな感じです。
ところが、必要以上に所持品を持っている人の部屋には、別に今使っているわけではないのに、ずっと見えるところに出ている物があります。
こういうのが住所不定の品です。
「テーブルの上が住所なんです」「本箱の上が置き場所です」という言い訳はなしです。
どこかにしまうか、このさいきれいさっぱり捨ててください。
住所不定の物の見つけ方は簡単です。目の前にある物を手にとって、「これ、私、今、使ってる?」と自問自答するだけ。
使っていなかったら、住所を作ってちゃんと収納するか、処分します。
1つだけでいいです。もちろん、たくさん処理するのもおおいにけっこうです。
5日目:思い出の品
5日目は、捨てにくいと言われることが多い思い出の品です。
思い出の品は考え方さえ変えれば、簡単に捨てられます。
「思い出は心の中にある」と気づけばいいだけです。記憶とは、記憶喪失でないかぎり、別に物がなくても、思い出すときには思い出すものなのです。
私は思い出の品に分類される物はほとんど持っていませんが、毎日のように過去あったことを思い出しています。
それでもやっぱり捨てにくい、と思うなら、こちらを読んでみてください⇒思い出の品をさくっと断捨離するコツ~6つの思考で今を生きよ
記念品を見て、昔あったことを思い出すのは楽しいかもしれませんが、一番大事なのは、「今、この時」です。
古い物をたくさん抱え込むことは、今の生活を犠牲にすることにつながります。
思い出の品をちょっぴり取り出し、1つだけ捨ててください。
あまりたくさんの物を出すと、いちいち思い出にふけって片付けが進みませんので、少しだけにしてください。
6日目:義務感から持っているもの
6日は人や企業、各種団体からもらって、義理や義務感で持っているものを捨てます。
たとえば、卒業アルバム。
卒業アルバムは思い出の品だと考える人が多いかもしれません。ですが、卒業アルバムを捨てたいと思いながら捨てられない人は、「卒業アルバムはずっと大事に持っているべきもの」という義務感があるのではないでしょうか?
もちろん、節目節目に卒アルをひっぱりだし、見るたびに元気になり、「よーし、また明日からがんばろう」と活力を得ているなら、捨てることはありませんよ。
本棚の見えるところに並べていて、時々見ているなら。
ですが、そういう人、そんなにいないと思います。自分の卒業アルバムは、今の自分の生活にそんなに必要なものだとは思えません。むしろ、親がときどき子供の卒アルを引っ張り出し、感傷にふけるのではないでしょうか?
そうやって考えると、義務感から持っているものって意外と多いのです。
自分はべつに欲しくないし、不用だと思っているのに、「持っていなければならない」「ずっと持っているべきもの」という気持ちから、持ち続けている物、ありませんか?
婚礼家具や結婚の引き出物、友人知人のおみやげなど、いろいろ出てくるのではないでしょうか?
捨てるのは申し訳ない、と思うなら、返却する、という手があります。
返すのは別に悪いことではありません。
先日、ゼロ・ウェイスト(ゴミゼロ)生活をしているベア・ジョンソンさんを紹介しました⇒ベア・ジョンソンに学ぶゼロ・ウェイスト・ホームを作る5つのルール(TED)
ベアさんは、エコロジーに貢献したことを認められ、何かの賞をいただいたそうです。
授賞式に招かれたので出席したら、賞金と一緒にトロフィーを差し出されました。
ベアさんは、「トロフィーはいらない、断ろう」と思ったそうです。けれども、同席した息子さんが、すごくうれしそうにトロフィーを抱いているので、そのまま家に持ち帰りました。
しばらくして、息子さんが、トロフィーに興味を示さなくなったので、ベアさんは、「このトロフィー、送り返そうと思うんだけど、いいかしら?そうすれば、来年の授賞式でまた使ってもらえるから」と提案。
息子さんがOKしたので、ベアさんはトロフィーを送り返しました。
はからずももらってしまった物はこのように返せばいいのです。もちろん最初から受け取らないに越したことはありませんが、そういうわけにはいかないときもありますからね。
ほしくないプレゼントの断り方はこちらで紹介しています⇒ほしくないプレゼントの上手な断り方。これ以上余計な物を家に入れないために。
7日目:野望ガラクタ
7日目は野望ガラクタです。私自身、もっとも捨てにくいものなので、最終日に持ってきました。
野望ガラクタとは、「これがあれば、なりたい自分になれそうだ」と思って買った物、いつまで持っている物です。
詳しくはこちらで説明⇒なかなか捨てられない「なりたい自分になるために買った物」を断捨離する方法
どの人の家にも必ずあると思います。見つけて1つ捨ててください。
私が持っていた野望ガラクタの代表は、編み物が上手な人になりたいと思って買って編み棒セット、「いつかやろう」と思ってずっと持っていた中国語の教材です。
編み棒セットを買ったはいいが、何10年も手付かず。さわらないのに、わざわざカナダまで持ってきました。中国語の教材も、片付けをするたびに、場所を移動させていました。
野望ガラクタを捨てることは、夢をあきらめること、なんて思っていた時期もありましたが、これは間違いです。やりたいならすぐにやればいいのです。
そうしないのは、ほかに優先順位の高いことがあるから。
無理に優先順位をあげなければいけないことは、本当にやりたいことではありません。
このごく当たり前の真実に気づいた私は、野望ガラクタを溜め込むことはなくなりました。
それでもまだ少し本を持っています。「いつかやるかも知れないフランス語の問題集」とか「読むとためになりそうな参考書」とか。
そういう物たちと決着をつけるために、今年は本箱チャレンジをしています⇒本や雑誌を捨てられないあなたに、本箱チャレンジのススメ
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1週間毎日捨て続けたら、その後はどうするか?
2つの方法があります。
1.もう1週間、さらにもう1週間、部屋が片付くまで捨て続ける。
2.7種類のうち特に自分がたくさん持っているガラクタを集中的に攻略する。
お好きな方を選んで、スッキリした環境を手に入れてください。