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ガラクタを増やさないライフスタイルの構築ををおすすめするシリーズ、10回目は
「断捨離がスムーズに進むように、障害になっているものを自ら取っ払うすすめ」です。
ポイントは、「自ら取っ払う」ところです。
自分で障害を探し、自分で取り除きましょう。そうすれば、もっと主体的に断捨離に取り組むことができます。
0.捨てにくくさせているものを発見する
不用品をさくさく捨てることができないのは、そうするハードルが高いからです。
このハードルを自ら下げてください。そのために、いったい何が捨て活動の障害になっているか、一度しっかり考えましょう。
障害となるものは人によって違いますが、今回はひじょうによくある障害を3つと、それを取り去る方法をお伝えします。
1.執着など感情的な要素
ものに対する執着(愛着とも言える)が強いと、使っていないものでもなかなか手放せません。
この場合は、気持ちの整理をしてください。
一番コスパがよく、手軽にできる感情の整理法は、自分の気持ちを書くことです。
ブレインダンプとか⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
モーニングページもいいし⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
日記でもいいし⇒10年前の日記を読んで思うこと、そして日記をつけるメリット。
様式は関係なく、思い立ったときに、そのへんの紙にそのへんのペンで書いてもOKです。
おすすめの本⇒筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
デジタル(パソコンやスマホ)で書いても気持ちの整理はできますが、手書きのほうがいいと私は思います。
手書きをするほうが、脳にいろいろな刺激がいくので、思っても見なかった感情や解決法が見つかります。
それにいろいろな方向に自由に文字や図を書くこともできます。
デジタル機器を使うときも、タイピングではなく手書きをお試しください。
感情の整理をするときは、「私は今、こう思いこんでいるけど、べつの見方があるんじゃないか?」という考えてみるといいでしょう。
たとえば、「私は今、クローゼットにある洋服は全部必要だと思っているけれど、本当にそうだろうか?」と考えてみるのです。
思い出品は、「思い出はものではなく心にある」という考え方を採用すれば、数を減らすことができます。
思い出の品を捨てにくい理由と、それを乗り越えてうまく捨てるコツ~夏休みは思い出の品を見直そう。
2.もったいない精神
「もったいない」と思うことも、感情的な問題ですが、ひじょうによくあることなので、項目を分けました。
これは、まだ使えるものを捨てることに対する罪悪感や、いつか使うかもしれないから捨てるべきじゃないという心理です。
もったいないという気持ちを整理するために、まず、過去記事を読んで、実はもったいなくなんてないことに気づきましょう。
捨てるのはなんだかもったいない、そう言って捨てない人におすすめの3つの考え方。
それでも捨てる罪悪感が強いときは、「私はこれから、ものを捨てるのではなく、ほかの人や社会のために役立つことをする、貢献するんだ」と考えるといいでしょう。
ガラクタは誰得品(だれとくひん)
実際、ガラクタを押入れや物置、棚などに放置しておいても、誰のためにもなりません。
それこそ、「誰得品」と言えるでしょう。
*誰得⇒「誰が得をするのか(いや誰も得をしない)」の略
捨てるのがもったいないからと言って、誰得品を何年も押入れに入れておいていいのでしょうか?
誰得品がたくさんあるせいで、自分は、「片付けが進まない」「いつまでも汚部屋」「せっかく買ったのに使っていない」というマイナス感情にさいなまれています。
家族は、「ママ、あれ出して」と頼んだのに、出てくるまでに60日ぐらいかかる状況に(仮に出てきたとして)うんざりしています。
でも、誰得品を寄付やリサイクルに出せば状況が変わります。
自分は、開放感やスペースを手に入れられ、家族もすっきり居心地のいい部屋でくつろげるし、ゆずってもらった人は、必要なものを安く手に入れることができてうれしいから、ウインウインウインです。
3.時間がない
現代人は忙しい。忙しいから断捨離できない。
ありがちなハードルです。ですが、私は忙しい人ほど、断捨離をして身辺をすっきりさせておくべきだと思います。
というのも、無駄なものは無駄を再生産するので、無駄なものが多ければ多いほど、よけいな仕事や考えごとに時間を取られるからです。
無駄なものが無駄を再生産した例⇒2度と付録目当てで雑誌を買わないと誓った日:ミニマリストへの道(53)
細分化・細分化・細分化
忙しい人におすすめするのは、過去に何度も書いていますが、作業を細分化して、少しずつ進めることです。
一気に片付けようとしてはいけません。
1日3分でも5分でも10分でも、短い時間を使って、でもコンスタントに不用品を捨てていきましょう。
プチな断捨離プロジェクトについては、過去記事に書いていますので参考にしてください。
何を捨てていいのかわからないときは、こんな物から捨ててみては?:プチ断捨離のまとめ、その2。
タスクを細分化するメリット
タスクを細分化するメリットはたくさんあります。
・取り組むハードルがさがる←重要
忙しい人は、「私は忙しいから部屋を片付けている時間がない」と思っているので、なかなか片付けを開始しません。
ですが、3分で終わるタスクならどうでしょうか?
今日、すぐにでもできるんじゃないですか?
・達成感が得られ、自信もつく
小さなタスクを完了するたびに、「やった、できた、きれいになった!」という達成感が得られるので、気分がよくなるし、モチベーションも続きます。
プチな断捨離を何度もやっているうちに、捨て方の要領もわかってきますよ。
・進捗状況を把握しやすい
「汚部屋を片付けなきゃ」と思って、そのへんのものを片付けても、もともとの物の量が多いと、自分が前に進んでいることがわかりにくいですよね?
わかりにくいから、「捨てても捨ててもきれいにならない。もう嫌だ~⇒やめて、SNSやネットショッピングで気分転換し、また余計なものを買う」という状況に陥りがちです。
でも、「今から、この引き出しの、右側半分だけを片付ける」というスモールタスクならば、10分後にはきれいになった結果が目の前に表れ、少し前進したことがはっきりわかります。
あなたが、几帳面で片付け計画を立てているなら、ノートにしっかりプロジェクトが進んだ印をつけることができますね。
・日常生活に組み込みやすい
短時間で完了するタスクなので、忙しいスケジュールに組み込みやすくなります。
朝起きてすぐ15分捨てる、昼休みはデスクで夜の片付けプラン立て、帰宅したらとりあえず、ダイニングテーブルの上を片付ける、などなど、効率的に時間管理ができるようになるでしょう。
1回のタスクの所要時間が短いので、忙しい日は0.5単位、ちょっと時間がある日は、2単位ぐらい、と片付けをする時間を調整することも可能です。
タスクを細分化するメリットはほかにもたくさんありますが、これは、実際に自分でやってみないと実感できないかもしれません。
だまされたと思って、1回5分ぐらいの片付け作業を、本日から早速やってみてください。
■このシリーズを最初から読むなら⇒ガラクタを増やすライフスタイルをやめる(その1)~暮らし方を見直せば、リバウンドしない。
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ガラクタを増やさないライフスタイルを構築するために、断捨離のハードルを下げることをおすすめしました。
捨て活動の障害になることはほかにもまだありますので、次回はべつの障害を紹介しますね。
とりあえず、今日はごくごく短時間の捨て活動をし、ついでに、「私の障害ってなんだろう?」と考えるのはどうでしょう?
そのさい、「私がズボラだからだ」という意見が障害にならないことは、べつの記事で詳しく書いています⇒部屋が散らかったままなのは、私がズボラだから。この言い訳を今すぐ捨てるべき理由。
あなたに問題はありません。誰でも片付けはできます。