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読者の雑多な質問に答えるコーナーです。今回はお金関係の質問2つに答えます。
私の節約法の基本はミニマルライフ
なぜか、保険に関する質問が届きました。う~ん。確かに私は節約法を記事にすることがありますが、基本は、「よけいな物を買わず、生活を縮小するやり方(つまりミニマルライフ)」をおすすめしています。
日本の保険や投資商品に関する知識は皆無ですので、私に聞いたところで得られるものは特にないでしょう。
それにこのブログにさんざん書いていますが、私はお金について考えることがあまり好きではないのです。
そういうことに時間を使うぐらいならもっとほかにやりたいことがあります。
投資をしないことで、他人から見たらとてつもない大損をしていたとしても、それはそれでいいのです。毎日、暮していけるお金がありさえすれば。
さらに、つい数年前までは、とても貧乏だったので、貯金や保険について考えることすらありませんでした。とにかく、その月の家賃と生活費を払うことで頭がいっぱいだったからです。
50歳貯金なしの話は冗談でも何でもありません⇒50代貯金なし。私がお金をためられない5つの理由
そんな私ですが、いただいた質問に何とか答えてみます。
まず、保険を見直し中のひとみさんからの質問です。
保険の断捨離を検討中ですが迷っています
初めてメールを致します。
筆子さんのサイト、とても楽しく拝見しています。
自分では思いつかない考え方や視点、幸せとは等々、色々な事を考える良い機会を頂いています。
出費を抑えたいので、現在保険の断捨離を検討しています。
よく分からないままお付き合いで加入していたのですが、証券を見るとこんな手厚い補償は必要ないと思いました。
私は、43歳既婚子供なしです。仕事はしています。
死んでも子供にお金を残す必要はないですし、夫も自分でなんとかやって行けると思うので死亡保障は必要なしと判断していますが、入院手術やがんの部分で悩んでいます。
いくつか提案をしてもらい、保険料と将来受ける可能性のある保険金を比較してみたのですが、どれを見てもマイナスでしかありません。
病気になる想定には正解はないですし、当たり前の事ですが・・・
タバコは吸わず、お酒も飲みません。体重は標準で健康診断では今の所問題なしです。
父は糖尿病とその他合併症でなくなりましたが、母は健在でがんにはなっていないので、ガン家系ではないと思います。
思い切って保険には入らないという選択もありと思うのですが、筆子さんは何か保険に入られていますか?
参考までに教えて頂けるとありがたいです。
図々しいお願いで申し訳ありません、自分の体調や不安要素などを考慮して自分で決める事と重々承知しておりますが、決断できません。
外国と日本では保険に対する考えかたも全く違うのかもしれませんが、何卒よろしくお願いいたします。
ひとみさん、お問い合わせありがとうございます。
私が入っている保険
私は州の医療保険(公的保険)と夫が会社で入っているブルークロスという民間の医療保険に加入しています。
カナダは国民皆保険制度を採用しているので、病気になって医者に行ってもお金を取られません。通院、入院、各種検査、すべて無料です。
だから、アメリカのように、医療費の支払いのせいで自己破産するなんてことは起きないと思います。そのかわり、税金が高いです。本当に高いです。
公的保険では薬、歯科、眼科やリハビリ代などはカバーされません。
私の場合、歯の治療は夫のブルークロスを使っていますが、保障の少ないプランなので、インプラントを3本入れたとき、とてつもなくお金を使いました⇒歯に関する記事のまとめ:歯肉炎、根管治療、そしてインプラント体験。
もちろん、カナダでも生命保険や各種保障のある保険に加入する人はいます。
家を買うときは、途中で住宅ローン払えなくなると困るので、保険に加入していない人は強制的に入ることになります。私は家を買ったことがないのでよく知りませんが。
車を運転する人も自動車保険必須です。事故で相手を死なせてしまったときの損害賠償金をぽんと払える人なんてそんなにいないでしょう。
国民皆保険ですが、緊急事態でない場合は、ずいぶん治療を待たされる場合があります。そんなとき、自費でさっさと治療してもらいたい、と思う人は、保険に入ったりするでしょう。
保険を選ぶシンプルなポイント
保険は、「何かがあったとき、自分の持っているお金ですぐに対応できるか」という視点で選ぶといいんじゃないでしょうか?
対応できるなら不用ですし、その「何か」が起きる可能性が限りなく低いときもいらないでしょう。少なくとも優先順位は低いです。
病気になっても、入院費やその後の生活費を自力で賄える算段があるなら、医療保険には入らなくてもいいでしょうね。掛金の割に保障が少ない場合も同様です。
ひとみさんは、「保険料と将来受ける可能性のある保険金を比較してみたのですが、どれを見てもマイナスでしかありません」と書かれていますが、それならば、その分、貯金しておいたほうがいいですね。日本の医療保険も、公的保障がけっこう大きいですから。
私の娘はもう19歳で自立できます。いまは私が大学の授業料を払ったり、車関係のお金を援助していますが、仮に私がいなくても、娘がその気になれば、作ることができるお金です。
もし今日、夫が亡くなっても自力でやっていけると思うし、仮に夫が長患いしても、公的保障で賄われない部分はなんとかできると思うので、今のところ、医療保険に入る予定はありません。
私のいまの状態では、一般的な医療費はカバーされています。しかし、自分が病気になって働けなくなり収入が途絶えたときの保障は何もありません。この保障がほしければ、自営業者むけの保険に入るべきですが、たぶん保険料が高いです。
あと、我が家は賃貸ですが、家が火事になって、自分の物が燃えてしまったときの保障も何もないので、賃貸者用の火災保険に入るべきかなあ、と思うこともあります。
火はいっさい使わないので(コンロは電気)、自分のせいで火事になってしまうことはない、と思っていますが、自分の物が燃える可能性はあります。まあ、なくなって困るものってそんなにありませんが。
こうしたこととは別に、自分はいつかガンになるかもしれない、とは思っています。
砂糖や加工食品を控えているとはいえ、あまりに周囲に化学物質が入っている食べ物や日用品が多いからです。
次はちょっと前にいただいた投資に関する質問です。
投資と老後のお金についてどう思っているのか
件名:投資はしないのですか?
以前、靴と肌着のストック癖の相談のメールにご回答頂いたヒロコです。
その後、ストックの買い増しは止まり、買い物自体が少なくなりました。モノは増えず、お金が残り、大変嬉しい状態です。
ところで、筆子様が節約・貯金するのは、インプラントの為だったと思いますが、それが終わったら、その後のお金はどうしますか?
日本じゃ、ゼロ金利で貯金しても増えないので、最近は投資信託や確定拠出年金とかの特集がテレビでやってます。確かに国民年金じゃ全然足りない老後が不安ですが、安全な投資はリターンも少なく、かといって大事なお金をどうなるかわからないものに入れられません。
筆子様の投資と老後のお金についての考えを聞かせてください。
よろしくお願いします。
ヒロコさん、ご質問ありがとうございます。
投資はしていません
投資は何もしていません。株式投資、投資信託、国債、不動産投資、すべてやっていません。
インプラント3本の施術は終わりましたが、今後も歯の治療は続きます。現在はおもに老後資金をためており、それは銀行に貯金しています。
カナダは日本ほど金利が低くないので、私も日本にいたら、投資信託などをしていたかもしれませんが、何とも言えませんね。
私が投資をしないのは、先にも書いたように、お金を増やすことにあまり興味がないからだと思います。貯金通帳の数字を見て、にっこりするタイプではありません。
現在は「年収200万円からの貯金生活宣言」という本を参考にしつつ、貯金しています。著者はファイナンシャルプランナーの横山光昭さんです。
この本には、「自分のお金ステージを知ろう」という項目があります。
第1ステージ:お金を管理する
第2ステージ:お金を学ぶ
第3ステージ:お金を活かす
私はまだ、第1ステージの、お金をマネジメントする方法を学んでいる段階です。
投資は第3ステージです。
横山さんは、投資関連の本を楽しみとして読むのはよいが、ムダな固定支出の支払いを見直す段階にいる人が、投資にチャレンジしても、必要以上に時間と労力をムダにしてうまくいかない、と書いています。
損失を出さないように、また、損失を取り戻そうとして必死になってしまうからです。
人間は損をするのが嫌いな動物なので、そうなりがちですよね。
損をするのが嫌いな話⇒物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる
私は投資関連の本を読もうという気すら起きません。
こちらの記事でも「年収200万円からの貯金生活宣言」の話をしています⇒5分でできる小さな節約4選。小さなことが大きな効果を生む。
資産運用としての投資はしていませんが、スキルを身につけるための自己投資にはお金と時間を使っています。
老後のお金に対する考え方は過去記事を参照してください。
その他お金に関する記事は、以下のまとめ記事から探せます。
おすすめの貯金の方法20選。節約術を書いた記事のまとめ、その3
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今回はお金に関する質問2つにお答えしました。
貯蓄、保険、投資もできるだけシンプルにしておくといいのではないかと思います。あまり複雑なことをしようとすると、物と同じように、自分の時間やエネルギー、お金すらも奪われてしまいます。