家にいるのに疲れるのはなぜ? 五感のノイズを減らして休まる部屋を作る方法

ミニマルな日常

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自宅にいるのに落ち着かない、座っても気が散る、寝てもすっきりしない。

もしそうなら、原因は家の中にあふれるノイズかもしれません。

ここでいうノイズとは、目、耳、肌、鼻といった五感に届く、余分な刺激のことです。ものの量だけでなく、こうした刺激が知らないうちに脳を疲れさせています。

この記事では、五感のノイズとは何か、それぞれどう減らせばいいかをお伝えします。

休まらないのはノイズが多すぎるから

リラックスできない家には、共通する原因があります。

五感を刺激する刺激が多すぎるのです。

テーブルの上に積まれた書類、つけっぱなしのテレビ、足の裏で感じるザラつき、冷蔵庫から漂うかすかなにおい。

ひとつひとつは小さなことです。でも、こうした刺激がいくつも重なると、脳は常にそれを処理し続けなければなりません。

休んでいるつもりなのに、なかなか疲れが取れない。それは、五感が休まらないからです。

逆に言えば、五感に入ってくる情報を減らせば、同じ家でも休まり方がまったく違ってきます。

私は朝起きたとき、静かで気持ちいいなと思うことがよくあります。

寝る前に、寝室の机もキッチンのカウンターもパソコンデスクの上も、全部きれいにしているので、視覚的にうるさいものはありません。

一晩寝てリフレッシュできた朝、目に入る景色がすっきりしていると、それだけで穏やかに1日を始められます。

では、五感のノイズをひとつずつ見ていきましょう。

視覚のノイズ:目に入る情報が多すぎる

五感の中で、もっともたくさん情報を受け取っているのが目です。

視界に入るものが多ければ多いほど、頭が休まりません。目で見ているだけで、知らず知らずのうちにエネルギーを使っています。

視覚への刺激にはいろいろありますが、やりかけのまま放置されたものは疲れる家に多いでしょう。

出しっぱなしのアイロン台、広げたまま閉じていない書類、カウンターの上に散らばったキッチンツール。

こうしたものが目に入ると、脳はそれを未完了のタスクとして認識します。

アイロンをかけ終わっていない、書類を片づけていない、キッチンを元に戻していない。そういう情報が、無意識のうちに心の中でひっかかります。

私も仕事中にインデックスカードや付箋をデスクに広げることがありますが、作業が終わったらなるべく早く片づけるようにしています。

料理のあとも、キッチンツールがカウンターに散らばりますが、毎晩必ずリセットしています。

やりかけのものを放置しないだけで、視覚情報はかなり減ります。

もうひとつ気をつけたいのは、文字の情報です。

冷蔵庫に貼ったメモや子どもの学校からのお知らせ、カレンダー、雑多なメモ。壁やドアに貼られた紙やマグネットも、視覚のノイズになります。

私もずいぶん前に、マグネットを集めていた時期がありました。冷蔵庫の扉や側面にいっぱい貼っていたんです。

あるとき、自分のコレクションを写真に撮ってブログに載せましたが、その写真を見て、ごちゃごちゃなことに気づきました。

毎日見ていると景色の一部になって何も感じませんが、写真を通して客観的に見たら、あきらかに目にうるさかったのです。それで全部はがしました。

冷蔵庫まわりや壁がすっきりすると、キッチンに気持ちよく立てます。

以前、視覚的ノイズについてシリーズで書いたことがあるので、詳しく知りたい方はそちらもどうぞ。

視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。

聴覚のノイズ:つけっぱなしの音が脳を消耗させる

誰も見ていないのにつけっぱなしのテレビ、BGM代わりに流しているYouTube、ひっきりなしに鳴るスマホの通知音。

こうした音は、意識にのぼらなくても脳に届いています。

特にテレビやスマホ動画の音声は人の声なので、脳が自動的に意味を拾おうとします。目の前のことに集中したくても、耳から入る情報に注意を奪われてしまいます。

私自身は、25歳のころからテレビを見ない暮らしをしています。

ただ、以前同居していた元夫がテレビっ子で、仕事から帰ると夕方4時半から夜10時半過ぎまで、ずっとテレビがついていました。

あの環境は本当に疲れました。テレビの音がしている部屋で何かに集中するのは、想像以上に難しいものです。

スマホの通知音も同じです。ピコン、ブーッと鳴るたびに、無意識に気を取られます。

私は通知を最低限にしているので、音はほとんど鳴りません。テキストメッセージが来たときはFitbitのバイブレーションで気づくようにしています。

テレビは音だけでなく光もノイズです。つけっぱなしにしていると、聴覚と視覚の両方が同時に刺激されます。

無音が落ち着かないという人もいるでしょう。静かすぎると不安になるから、つい何か音をつけてしまうとか。

そんな人は、1日のうちのほんの10分でも、テレビやスマホの音を止めて静かに過ごしてみてください。窓を開けて自然の音だけが聞こえる状態にするのもおすすめです。

想像以上に心が安らぎますよ。

いきなり捨てなくてもいい。テレビを見るのをやめる11の方法

触覚のノイズ:ザラつく床、くたびれた寝具

見落とされがちですが、触覚の刺激も体の疲れに直結します。

たとえば、床です。

ものが散らかっていると掃除が行き届かず、フローリングがザラザラしてきます。素足で歩いたとき、足の裏に感じるざらつきや小さなゴミの感触は不快です。

ものを減らすと掃除がラクになるとよく言われます。実は、ラクになるだけではなく、床の肌ざわりそのものが変わります。

ものが少なければ、さっと掃除機をかけるだけで、すべすべの床を保てます。

寝具の肌ざわりも見直してください。毛玉だらけのシーツ、ごわついたタオルケットなど、くたびれた寝具は睡眠の質を下げます。

ソファや椅子の座面も同じです。

クッションの上におもちゃや小物が置いてあって、座るたびにどかさなければならない状況は、それだけでストレスです。

以前、友人の家でソファに座ったとき、おもちゃが転がっているのに気づかず痛い思いをしたこともあります。

自分がよく座る場所、よく触れる場所の肌ざわりを、一度意識してみてください。

嗅覚のノイズ:慣れたにおいが脳を刺激し続ける

においは、五感の中でもとくに脳と結びつきが強い感覚です。

ただ、自分の家のにおいには慣れてしまって気づきにくいです。

ゴミ箱からかすかに漂うにおい、洗濯物の生乾き臭、押し入れにしまいっぱなしの古い衣類のにおい。

どれも自分では気にならなくても、脳はにおいの情報を受け取って、処理しています。

私はにおいにはわりと敏感なほうで、特にキッチンまわりの対策はいろいろしています。

肉や魚が入っていた袋は、キッチンのゴミ箱(シンクの下に置いてある)には捨てません。臭いがこもるので、袋のまま冷凍庫に入れておき、ゴミの日にまとめて出しています。

生ゴミも専用のペールに入れて、こちらは冷蔵庫に入れています。

ツナ缶などの汁も、以前は流しに流していました。でも、排水口ににおいがつくし、ドレインも汚れます。今はスープに入れるなどして、料理に使って食べきっています。

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味覚のノイズ:だらだら食べで口が休まらない

最後は、味覚の刺激です。

何かを考えながら、あるいは動画を見ながら、ずっと何かを口に入れていることはありませんか。お菓子、ナッツなど、少しずつつまんでいると、口も胃腸も休む時間がありません。

味覚は、本来は食べるときだけ働く感覚です。

けれど、だらだら食べをしていると、つねに甘味や塩味、油っぽさなどの刺激が続きます。そうなると、満足感がわかりにくくなり、つい食べ過ぎたり、いつも何かを欲しているような感覚になりがちです。

私は、ナッツのだらだら食べがなかなかやめられません。とくに殻つきのピーナッツは、殻や薄皮をむきながら食べるので、デスクまわりにかけらが散らかっていました。

今は、完全にはやめられていないものの、殻つきのナッツは買わないのと、食べる量を小皿に出してから袋をしまうことを心がけています。

食べる時間と食べない時間をはっきり分けて、あちこちでつまみ食いしないことを意識すると、感覚全体も休まりやすくなります。

五感を休めるために今すぐできる3つのこと

うちにもノイズがあると思ったら、次の3つを試してみてください。

1. 家の中を五感でチェックする

部屋を1つ決めて、目、耳、鼻、肌で気になるものを探してください。

部屋の真ん中に立ち、ゆっくり見回してみましょう。視界にごちゃつきはないか。何か音は聞こえるか。気になるにおいはないか。足の裏に不快な感触がないか。

気づいたことは紙に書き出します。

2. 一番ストレスの大きいノイズをひとつ取り除く

書き出した刺激の中から、一番気になるものをひとつだけ選んで、取り除きます。

たとえば、冷蔵庫に貼ってあるメモを全部はがす。テレビをつけない時間を30分だけ作る。床の上のものを別の場所に移して、きれいに拭き掃除する。

ひとつ減らすだけで、体感が変わります。

3. 1日の終わりに5分だけリセットの時間を作る

私がおすすめしたいのは、寝る前のリセットです。

デスクの上、キッチンのカウンター、テーブルの上など、よく目につく場所を5分だけ片づけましょう。

翌朝起きたとき、視界がすっきりしているだけで、気持ちがいいものです。

日中にどれだけものが散らかっても、夜のうちにリセットすれば、毎朝気分よく1日を始められます。

日々のリセットをして「ぱなし癖」と縁を切る~汚部屋になってしまう前に。


なんとなく疲れる家を卒業するために、五感のノイズを減らすことをお伝えしました。

テーブルの上を片づける、テレビを消す、床を拭く、ゴミ箱のにおいを断つ。こんな小さな工夫をするだけで、家は少しずつ安らぐ場所になります。

静かでちゃんと休める空間を作りましょう。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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