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1年前の2020年の春、新型コロナウイルスのせいでリモートワークになったのをきっかけに、物があふれていた部屋を片付け始め、1年で様変わりさせた。
こんな読者のお便りを紹介します。
きょうの内容:
・1年で部屋がスッキリしました
・エッセオンラインに新しい記事を書きました by 筆子
ではまず読者のお便りを紹介しますね。
差出人はりせこさんで、ゴールデンウィークの前にいたいたものです。小見出しは私が入れました。
1年で部屋も生活も考え方も変わった
件名:この1年で自分の部屋が変わりました
いつもブログの更新をありがとうございます。
1年ほど前から更新される記事を読むことを午前の日課とし、毎日生きるヒントをいただいております。
今回、こうしてお便りをお送りしたのは、お礼を申し上げたいからです。
昔の部屋の写真にぎょっとする
iPhoneのフォルダを整理していたら衝撃的な写真を発見しました。
ちょうど1前、コロナ禍が始まった3月下旬に撮った自室の写真です。
テーブルの上も壁も床もモノにあふれていて、今の部屋と同じとは思えないほどひどく、この1年で確かに変化があったことを実感できてとてもうれしかったです。
私は洋服や化粧品、生活雑貨が大好きで、仕事帰りや休日に、買い物へ行く度に何かしら購入していました。
日頃から整理整頓を心がけてはいましたが、何しろ数が多く、気付いたらクローゼットや棚には入りきらずに、ベッドの隅っこやソファ、床にあふれるようになりました。
そもそも必要以上にモノを購入していたのは、仕事や人間関係のストレスがたまっていたからだと思います。
そうした生活に疲れたからか、筆子様のブログ記事を見つけてから記事をさかのぼって読み、シンプルライフを目指していくようになりました。
リモートワークがきっかけで片付けを開始
昨年4月から緊急事態宣言で2ヵ月近くリモートワークになり、まとまった時間が取れた時期に、毎日少しずつ断捨離を行いました。
自分の性格がフリマサイトでひとつずつ売るのは向かないと分かり切っていたので、基本的には捨てて、洋服はブランドものだけまとめて買取へもって行き、それ以外は自治体の古着回収へ持って行きました。
本やCD、DVDもかなりの数でしたので、段ボールに詰めて古本屋の宅配買取サービスで宅配便に持って行ってもらいました。
そうすると今度は本棚や衣装ケースが空っぽで不要になり、お金を払って粗大ゴミに出して部屋をスッキリさせました。
買い物の仕方も変わる
部屋がスッキリして生活しやすくなり、気持ちは軽くなりましたが、モノを処分するたびに、この世の消費社会の問題を肌で感じるようになりました。
他の誰かに使ってもらえたり、再生してまた何かに生まれ変われればいいですが、全部がそうはなりません。灰になるか、灰にもならずこの世に不用品として留まるかですよね。
この気付きのおかげで、モノを買うときは、もし不要になった場合にどうする、どうなるか、を考えるようになりました。
そうすると、前のようにストレスがたまって衝動買いしそうになっても、レジに持っていくのはためらうようになります。
お店に行っても必要なモノ以外は買わなくなり、何も買わずに帰る日が多くなりました。
昔の自分からしたら、すごい変化です。
余計なものを買わない両親
私は幼い頃あまり洋服や雑貨を買ってもらえませんでした。
親は「うちは貧乏だから」が口癖で、貧乏だから買ってもらえないんだ、我慢しなきゃ、大人になったら自分のお金で好きなものを買おうと思っていたので、その反動で買い物好きになったのだと思います。
たしかに裕福な家庭ではありませんでしたが、親は必要以上にモノを買わないことを大事にしていたのだと思います。
実際、親は子育てが終わって支出が落ち着いた今になってもあまり買い物をしません。
大人になってから遠回りして得た気付きですが、すべて経験したことが大事なのだと思っています。
さらに片付けるつもり
部屋をスッキリさせて生活を向上できたこと、色々な気付きを得られたのは筆子様のおかげです。本当にありがとうございます。
まだ不要なものは残っておりますので、この連休を利用してまたすっきりさせたいと思っております。
まだまだ大変な世の中ですが、生きていることに感謝しつつ、できることを少しずつしていきます。
筆子様もご自愛ください。
今回は不用品のついてのお礼を述べましたが、書くことの大切さやお金のことに関する記事など、すべての記事にヒントをいただいております。
いつもありがとうございます。これからも、ブログや著書を楽しみにしております。
りせこさん、はじめまして。メールありがとうございます。
部屋がスッキリしてよかったです。
このブログが少しでも役に立ったのなら、これ以上のことはありません。
去年の春は、ソファやベッド、床の上に、あふれた物がのっていたとのこと。
この記事に書きましたが⇒ごちゃごちゃした部屋に見えてしまう7つの根本的な要因。
そのように、本来は物を置くべき場所でないところに、物が置かれるのは、汚部屋の初期症状です。
本格的な汚部屋になる前に、片付けることができて本当によかったです。
そのまま、買い物を続けて、部屋にため続けても、暮らしにくくなる一方ですから。
新型コロナウイルスは、たくさんの人の暮らしや考え方を変えましたが、こうしたかなり最悪のできごとを体験をしても、よいことを見つけたり、何かを学んで次にいかしたりするのは大事ですよね。
「ピンチはチャンス」ですから。
では、りせこさん、これからも、シンプルライフを楽しんでください。
貧乏だから買えない?
りせこさんのご両親は、不用なものを買わない堅実な方たちのようです。
「子供のとき、ほしいものを買ってもらえなかったから、大人になってたくさん買い物をするようになった」とメールに書いている方、たくさんいます。
ですが、このロジック、たいていは、買い物をする言い訳だと思います。
貧乏だったことが問題なのではなく、お金に関する価値観が、ゆがんでいることが問題なのではないでしょうか?
確かに、子供のときに、親にまったく愛されなかったり、無視されたりすると、精神的に欠乏します。
欠乏感を埋めるために、大人になってから買い物や他の何かに依存することはあるでしょう。
ですが、子供が欲しがるものを全部買い与えていたら、その子は、まともな人間に育ちません。
親は子供に、がまんすること(欲望をコントロールすること)、すでにある物を大事にすること、お金を大事に使うこと、自分の価値観にそってお金を使っていくことなども、教えていかなければなりませんよね?
ただ、そうした事情を子供にわかるように説明するのはむずかしいし、面倒だから、多くの親が、子供が欲しがっているものを買わない理由として、「お金がないから」「うちは貧乏だから」と言ってしまうのです。
「うちは貧乏だから、買わないの!」と子供に何度も言うと、子供は、マネーシェイムをもちます。
マネーシェイムは、お金に関する望ましくない価値観です。
こちらで詳しく説明⇒自分のお金の問題についてもっと正直になろう(TED)
お金がないから買わないと言われると、お金がないことはがまんを強いられる辛い生活、不自由な生活、豊かではない生活だと感じてしまいます。
そして、貧乏なことがすごく恥ずべきことに感じられ、「お金をいっぱい稼がなきゃ、人間として終わっている」、「貯金をたくさんもっている人のほうが、人間としてえらい」、「物をいっぱい買って持つことが、幸せな人生なんだ」と思ってしまうのです。
「子供のとき貧乏で、親にほしいものを買ってもらえなかった」という人の中には、本当に貧乏な家庭で育った人もいるかもしれません。
その日の食事に事欠いたり、水道を止められそうになったり、実際に止められたり。
しかしたいていの場合、何不自由なく育っています。
たまたま、あるとき、友達が全員持っている何か(ゲームソフトとか)を、親にねだったら買ってもらえなかったことがあり、そのことだけをいつまでも覚えていたりします。
人は、すでに持っているものにはあまり意識が向かず、足りないものにフォーカスしますから。
さらに、親から、「うちは貧乏だからそれは買えない」と言われて育っていると、「子供のとき、ほしいものを買ってもらえなかったから、いま、私が買い物をたくさんしても仕方ない(私のせいじゃない)」と、買ってもいい理由を作ってしまうんじゃないでしょうか?
こうした思考や価値観は、たいてい無意識なので、自分のマネーシェイムについて、じっくり考えてみると、買い物の仕方が変わると思います。
エッセオンライン:衣替えをしない生活
エッセオンラインに新しい記事が掲載されています。
衣替えはしなくていい。60代が実践する5つのクローゼット習慣 | ESSE online(エッセ オンライン)
私のクローゼットの写真や、まだブログでは紹介していないTシャツを着ている写真もあります。
娘からもらったTシャツなので、とくにピカピカとはしていません。
「衣替えをしなくてすむ生活にしたいな」という方はぜひ読んでください。
それでは、あなたも感想や質問、思ったことなどありましたら、お気軽にメールください。
お待ちしています。