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お気に入りのスーパーの閉店が決まり、毎日スイーツやパンを買いに行って食べてしまう読者から相談メールをいただきました。
この記事で回答しますね。差出人は珈琲クリームさんです。
自分や周りを責めるのをやめたい
件名:題名が思い浮かびません、、
40代前半、小6の娘と幼稚園年長の息子がいる、主人の自営業お手伝いの主婦です。
スーパーに行ってしまう
今年になり、独身時代(20代)から知っているスーパーが経営不振で閉店するかもしれないことを知りました。
本当に閉店するかどうかは年内に発表とのことです。
このスーパーはここには書ききれないのですが、人生どん底だった日々から立ち直り始め出した頃に開店し、結婚してからも月1度ほどですが買い物に行っていました。
スーパーがなくなってしまうと、あの頃立ち直ろうと頑張っていた日々の思い出もなくなってしまうのではないかという寂しさと、そこでしか売られていないスイ
ーツやパンも食べられなくなるという悲しさで、先月からほぼ毎日自転車で片道15分位かけてそのスーパーに行ってはスイーツ買って家で食べすぎてしまいます。
人にバカにされている
スーパーに行ってしまうのは思い出とスイーツがなくなるからだけではないのです。
子供が3人欲しかったのにその夢が叶わなかったこと(主人に3人目は要らないと言われたり、私自身の体調の心配と育児不向きな性格など)と1人目である娘が重度障害だということに、負い目があるのです。
周りは3人4人とお子さんがいる家庭が多く、私自身も3人きょうだいでした(弟2人)。
一生懸命子育てしているつもりでも、医療などの障害者差別や主人と主人の家族から「育児が出来ない嫁」と言われています(その割には子供達の接し方は無茶苦茶)。
一番こたえたのは数年前に「子供が3人欲しかったけどあきらめざるをえなくて」と、先ほど書いた内容を話すと「じゃあ3人目作れば? あきらめたのは自分がその道を選んだからでしょ!」と冷たくあしらわれました(3人お子さんがいる人2人に)。
その人たちは普段優しく周りからも頼られていますが、私は昔から何かと人から下に見られたり、どこか人をイラッとさせる所があるようです。
自分でも暗くてなよなよ、グズグズしてるのはわかっています。主人も私をバカにします。
もう子供の人数にこだわったり、よその家庭と比べては自分や周りを責めるのをやめたいです。そして無駄な買い物も終わりにしたいです。
珈琲クリームさん、お便りありがとうございます。
珈琲クリームさんは、返信を希望されていたので、そのうちブログで回答しますとメールしたら、長い追加説明のメールをいただきました。
その内容を、ごく簡単にまとめると、
・子供が3人いる人や、子供2人連れの妊婦を見ると落ち込む。子供のとき、母に甘えられなかったせいかもしれない。
・幼稚園のときに友人にいじめられた。私が男顔のせいだと思う。
・自分は家族や弟と違って、一番何もできない人間だ。ずっと色々なところでいじめられてきた。仕事もいくつかやめさせられたので、もう外で働く勇気はない
・子育ては不安と恐怖と孤独だけで楽しめない。でも、3人産めなかった自分を責めてしまう。日々希望のない育児をしている自分と、子沢山で希望ある家庭とを比べてしまう。
・主人は私には厳しいが子供は可愛がっていて世話もよくしてくれる。スーパーに行くのも黙って許してくれる。
・スーパーに対しては、売上が落ちているようで、かわいそうに思う
・筆子のブログを読みながら、物が多かった家を片付け、4ヶ月かけて、リフォームと引っ越しをした。その期間、毎日苦しかったけど、ブログのおかげでなんとか乗り越えられた
こんなことが書かれていました。
では、私のアドバイスを書きます。
現実を受け入れる
もしかしたら、珈琲クリームさんは、私になぐさめてほしいのかもしれません。
「あなたは何も悪くないよ。周りの人はわかってくれないんだね。すごくがんばったのにつらかったね」と。
でも、そうは書きません。珈琲クリームさんは、まず、何かを自分や誰かのせいにして、うじうじ責めるくせを手放すべきです。
これをやめない限り、不幸な毎日が続きます。
珈琲クリームさんの家に障害をもつお子さんが生まれたのは誰のせいでもありません。
たまたまそうなってしまっただけ。だから、それを受け入れてください。
近所のスーパーが閉店するのも、珈琲クリームさんにどうこうできる問題ではありません。売上の心配はそのスーパーの人がすればいいのです。
売上に貢献したいなら、パンやスイーツなど買わず、いっそ寄付金を送ってはどうでしょうか? お金があるなら店を買い取るとか。
それと、スーパーがなくなっても思い出は消えません。
ものがなくなっても思い出は心の中に残っていると、いったい何度、このブログに書いたことか?
そんなにそのスーパーが好きなら、写真をとって、思い出をつづった文章を添えて残せばいいのです。「つらかったとき、こんなふうに私を支えてくれたお店です。特においしかったのはこんなパンやスイーツでした」と。そういうとき、ブログは便利ですよ。
すべてをブログに記録した~シンプルな生活にするために役立ったこと(その3)
私も、今は閉店してしまったオーガニック食品のスーパーの写真をのせた記事が日記ブログに残っています。
それからそのスーパーがなくても、べつの店でスイーツやパンを買って食べれば十分です。
私は、昔は大好きだった食べ物のいくつかを食べるのをやめました(甘いものやコーヒー)、海外に住んでいる関係上、以前はよく食べていたけど、全然食べていない食品もあります(納豆やこんにゃく、魚介類など)。
でも、それで普通に生きているし、以前食べていたものが食べられないからといってめちゃめちゃ不幸なわけでもありません。
特定のパンやスイーツがなくても、なんとでもなります。
ネガティブ思考を正す
珈琲クリームさんは、ご自分でも気づいていると思いますが、かなりのネガティブ思考の持ち主です。
現実を受け入れたあとは、ネガティブ思考を手放す努力をしてください。
おすすめはモーニングページを書くこと⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
こちらも読んでください⇒ポジティブ思考は学習できる。前向きになる4つのポイント教えます。
できれば、専門家のサポートを受けて、思考の偏りを治す努力をし、自信回復をめざしましょう。
率直に行って、珈琲クリームさんに必要なのは、スーパーに日参して、パンやスイーツを食べることではなく、プロのカウンセリングやセラピーを受けることです。
私が近所に住んでいたら、会ってお話することもできますが、あいにく私は遠くに住んでいるし、私は心理療法士でも精神科医でもセラピストでもありません。
珈琲クリームさんは、1年ほど、私のブログを読んでくれているのですね。
では、心の断捨離の記事や、TEDの記事は読んだことがありますか?
たっぷりあるマインドや足りないマインドの話は読んだことがあるでしょうか?
たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。
私に人生相談のメールを下さる方は、たいてい、最初から最後までネガティブなことしか書いていません。
なぜか?
自分の人生にはいいことも起きているのに、ネガティブなことしか見ようとしていないからです。誰に何と言われても、ネガティブな面しか見ないのです。
珈琲クリームさんもそうです。お子さんが2人いて、ご主人のビジネスのおかげで平和に暮らせています。毎日スーパーに行ってパンやスイーツを買ったり食べたりする時間もあります。
確かに、お子さんの1人には重度の障害があります。
でも、そのお子さん、かわいいでしょ?
珈琲クリームさんは子供好きのようですから、一番の希望は、家族仲良く幸せに暮らすことではないですか?
それは子供が3人いなくたって実現できます。
産めなかった3人目にこだわる時間とエネルギーがあったら、その時間を現実に存在している自分や家族の幸せのために使ってはどうでしょう?
どうしても3人目が欲しいなら、今からでもご主人を説得して、生む努力をすることもできるし、何だったら養子を取ることだって不可能ではありません。
失ったものにしがみつき、自分の不幸を嘆き、自分の家と他人の家を比べて他人をうらやんでいても、ますます不幸になる一方です。何もいいことはありません。
自分を救えるのは自分だけ
もし、珈琲クリームさんが、幸せに暮らしたいと思うなら、そうなるように努力してください。
ご主人や実のお母さん、弟さん、義理の家族や友達、会社の同僚など、他人に自分を幸せにしてもらおうと思わないほうがいいです。
スーパー通いも、人と自分を比べて、うじうじ毎日暗く暮らすのも、自分が「もうやめよう」と決意すればやめられます。
やめたいと思っているなら、今日にでもやめればいいのです。
珈琲クリームさんの場合、自分のためにならない思考をえんえんと繰り返すくせがあるので、専門家のサポートを受けたほうがいいと思います。
というのも、2通目のメールに、「人にたくさんいじめらたから、もう外で働く勇気がないし、人が信用できない」と書いていたからです。
思考パターンは、物理的に言えば脳内の神経回路が作っています。
何度も同じような行動や思考を繰り返すと、特定の思考パターンが作られますが、珈琲クリームさんは、これまで何度も、「私は人より劣っている。だからいじめられるんだ」と考えて、その神経回路のつながりがとても強固になっていると思われます。
それは、自動的な思考です。
今、私が書いているこの記事を読み、「ああ、私は思考のくせがあるんだ」と納得しても、明日には、また、自分を責めるいつもの思考をしているかもしれません。
軽度のものなら、モーニングページやブレインダンプを書いて、自分で自分の考えを振り返りつつ、正していけます。
しかし、頑固な思考のくせを治すには、専門家のちからを借りるほうが早いです。
とにかく、自分を幸せにできるのは自分だけです。珈琲クリームさんのことを大好きなお子さんたちのためにも、自分を幸せにする努力をしてください。
スーパーに行くかわりに
まとめとして、具体的に何をしたらいいのか、書いておきます。
・まず現実を受け入れる。それは誰のせいでもない。
・スーパーに行く代わりに、ブレインダンプなど、自分の思考を書き出す
・書けるならモーニングページも書いてみる
・ネットで初回のカウンセリングを無料で行っているセラピストなどを見つけて、カウンセリングを申し込む(カウンセリングは自治体でも受けられるので、役所に相談するのもOK)
・筆子ジャーナルのメンタル系の記事をしっかり読む、自分がやれそうなことは、取り入れてやってみる
・自分の本当ののぞみを確認し、それが実現できそうな選択をする
・実のお母さんやご主人に悩み相談をする
・お子さんの幸せのために、自分ができそうな役割を果たす
・パンやスイーツを食べること以外で、好きなことをやってみる
・育児のストレスがたまったときは、セルフケアをする
・日常の中で小さな楽しみや幸せを見つける
過去にメールを読んで、「この人、絶対専門家に相談を受けるべきだ」と思うほど思考の偏りが大きかった読者の中で、「モーニングページを書いたら、もっと客観的に考えられるようになった」と教えてくれた人が何人かいます。
珈琲クリームさんもそうなれると信じています。
では、お元気で。ご家族仲良くお暮らしください。
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読者のお便りに返信しました。
自分の人生で起きた不幸なできごとは、人生を著しくそこなってしまう弱みだ、と考えることもできますが、ピンチがチャンスであるように、弱みをころっとひっくり返せば強みになります。
そういう考え方をしたほうが幸せに暮らせます。