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コンフォートゾーンから抜け出したいけど、できません、というお便りをいただきました。
このメールに返信します。
コンフォートゾーンは、居心地よく、ストレスをあまり感じないコンフォート(comfort)な場所や精神状態のことです。
多くの場合それは、現状(ステイタス・クオー)です。
ずっと同じところにとどまっていると、飽きるし、成長もできないので、もし成長したいなら、コンフォートゾーンを抜け出す選択をする必要があります。
では、まずメールを紹介しますね。七緒さんからいただきました。
怖くて求人に応募できない
件名:コンフォートゾーンから抜け出せない
いつも楽しく拝見しております。
最近は様々な相談者さまが少しずつ自分に似ていることに、驚き、またとても面白いと感じています。
自分を飾るために買いすぎてしまったり、捨ててくれない親に悩んだり、もう年をとって役に立たない(私は40代)と思っていたり、します。
以前筆子様がこの話はこの辺りで、とされた専業主婦の件を少し蒸し返してしまいますのをお許しください。
私は専業主婦です。子どもたちも大きくなり、これからは人様の子育ての役に立ちたい、と思い独学で保育士の資格を取得しました。
そこまではよかったのですが、どうしても求人に応募する勇気がでないのです。
ネットの掲示板やニュースサイトの書き込みで、専業主婦を批判する記事を探し出しては読んでいました。
それは自分を鼓舞するためでもあったのですが、逆に今までの自分が恥ずべきお荷物で、今更求人に応募しても迷惑がられるだけなんではと恐れの気持ちが消せなくなってしまいました。
ネットには税金泥棒、時代遅れ、などと様々にいわれています。
自分で決めてきたこれまでの生活に後悔はないのに、せっかく今まで家族仲良く健康で、子ども達も困難はありましたが立派に育ちつつあるのに、自分で幸せを壊してしまいそうです。
ブレインダンプもやっているのですが、こわいこわいこわいでページが埋まってしまいました。
なんとかコンフォートゾーンを抜け出したいのですが、立ちすくんでいる状態です。
専業主婦として家庭の運営をしているだけでは、頭の回転や能力は鈍ってくるものなのでしょうか?
以前に紹介してくださったTEDの記事で、マイトレイさんのお母さんが少しずつ強くなっていったようなことが、私にも誰にも起こりうるでしょうか?
年齢はただの数字ではなく、これまで歩んできた人生の旅路である(TED)
なんだか集中できなくて、部屋もごちゃついてきてしまいました。
頑張らなきゃ!と思っています。
長文で失礼しました。
これからもブログを励みにさせていただきます。
感謝を込めて。
七緒さん、こんにちは。お便りありがとうございます。
返信が遅くなってすみません。あとで説明しますが、サブフォームから送信されたメールは、たまに、私のメールアドレスに転送されないことがあるんです。
ときどき、フォームメーラー(というところを使っている)にログインして調べているのですが、ここ1ヶ月ぐらい、調べていなかったので、返信が遅くなりました。
さて、このメールは5月30日にいただきましたが、求人に応募しましたか?
マイトレイさんのお母さん(盲目で働いたことがなかったが、夫が死んだので、銀行で働き始めた人)が、強くなったのは、毎日、少しずつコンフォートゾーンを抜け出したからです。
待ってるだけでは、強くなりません。
自分が動くしかない。
動けば学びがあるし、精神的にも成長するから必ず強くなります。
断捨離にたとえると、不用品を捨てれば、部屋がきれいになるが、捨てなければ、部屋の様子がまったく変わらないのと同じです。
くりかえしますが、ポイントは自分が動くことにあります。
他人は何もしてくれない、というか、他人にどうこうできる問題じゃないんです。
七緒さんの人生の主人公は七緒さんですから。
コンフォートゾーンを抜け出すために、以下のことをやってみてください。
1.ネガティブなことを言う人たちは無視する
ネットで専業主婦を批判している人の戯言なんて、わざわざ読む必要はありません。
時間とエネルギーがもったいないので、そういうものを読むのはいっさいやめてください。
たぶん、七緒さんは、求人に応募するのが嫌だから、「応募しなくてもいい理由」を見つけるために、そういう掲示板や書き込みを探して読んでいるのだと思います。
「専業主婦だった私は他の人に比べると能力がないから、求人に応募するべきではないのだ」と誰かから言ってもらいたいのです。
でも、再就職したいんですよね?
それならば、そんな書き込みを読んだって何の役にもたちませんよ。
コンフォートゾーンから抜け出すために必要なのは、能力より、自信やポジティブシンキングです。
そのために、自分を否定する人たちとは距離を置け、と私は何度も書いています。
どうしても、人の書き込みを読まないではいられないなら、「私はずっと無職だったけど、再就職して、こんなふうに活躍してます」「ずっと専業主婦だったけど、起業して、毎日が楽しいです」的な記事を読むようにしてください。
このブログにもそういう記事はいくつかあります。
たとえばこれ⇒長いブランクのあと、仕事に復帰する方法(TED)
2.とにかく求人に応募する
今、求人に応募するのは、ネットでワンクリックでできますよね?
そんなの、怖いもへちまもないんじゃないですか?
求人に応募したからといって、明日、いきなり現場に立たされて、問題児とモンスターペアレントばかりのクラスを受け持たされて、やいのやいの言われるわけではありません。
求人に応募するのは、痛くもかゆくもない行為です。
この記事を読んだら、さっそく、適当なところに応募してください。
求人に応募したからといって、採用されるとは限らないので、怖くありません。
不採用なら、「採用しません」というメールが来るだけです。
そんなものに、いちいち落ち込む必要はありません。
3.完璧主義を捨てる
怖くて次の一歩を踏み出せない時、たいてい、いろいろなことをいきなり完璧にやろうと思っています。
保母となるからには、保育園随一の保母さんとなり、雇用主からも、同僚からも、子どもたちからも、親からも尊敬されたいとか、無意識で思っていませんか?
そんなカリスマ保育士になる必要なんて、ありません。
最低でも、給料分の働きをすれば十分です。
私は保母の資格はもっていないし、子供だって特に好きというわけではないけれど、誰かに「保母をやれ」と言われたら、給料分の働きはできると思います。
保育士の方には失礼を承知で書くと、保母の仕事ってそこまで難しいことでしょうか?
まじめにやれば、誰でも取り組め、それなりの成果をあげられる職種ではないですかね。
最初は慣れないから、失敗もあるでしょうが、大小合わせていろいろな失敗を何回かすれば、そこそこ有能な保育士になると思います。
要は本人のやる気の問題です。
仮に、本当に七緒さんの頭の回転や能力が一般より劣っていたとしても、ほかの部分でカバーできます。
そもそも、保育士の仕事で、頭を高速回転させなきゃならないときって、どんなときですか?
勤務時間の大半は、幼児を相手にしているのだから、丁々発止のやりとりをする必要なんてないと思うのですが。
七緒さんが、保育士として適正がないとか、あまりに無能すぎると思ったら、雇用主のほうが首を切るでしょうから、採用されたら安心して、働き始めてください。
4.専業主婦とかにこだわらない
専業主婦とか兼業主婦とか、そういう狭い枠組みにはこだわらず、自分を1人の社会人、あるいは人間としてみてはどうでしょうか?
専業主婦であったことに劣等感をもつ必要なんてないですよね?
専業主婦でいたことは、犯罪でもなんでもない。誰かをひどく傷つけたわけでもない。ただの生き方の問題です。
人それぞれライフスタイルが違うだけ。
なぜ、そこまで劣等感を持つのか、その理由を私は知りたい。
ブレインダンプに、専業主婦の何がそんなに悪いのか、びっしり書いてはどうでしょう?
専業主婦のまずいポイントを出せるだけ出してみると、「だから、何?」となると思いますよ。
本当に、専業でも兼業でも、ニートでもなんでもいいんですよ。自分をそのまま受け入れてください。
それと、働くのに、過去なんてどうでもいいと思いませんか? 大事なのは今です、今。
5.承認欲求は控えめに
ネットの無責任な書き込みに自分の価値を決めさせないでください。
そのために、承認欲求の度合いをさげることをおすすめします。
人に、「あなたはすばらしい」「あなたは保育士として資格が十分ある」などと言われなくても、自分で、「私、こういうの得意だし、けっこういけるかも」と思えばそれでいいんです。
七緒さんはもしかしたら、他人軸すぎるのかもしれません。
しっかりした自分軸を打ち立ててください。
セルフイメージをよくして、自信をもちましょう。
そのためにすべきことは、過去記事にたくさん書いています。
とりあえず、ネットで専業主婦の悪口を読む時間があるなら、その時間を、このブログのTEDの記事を読むのにあててください。
ほかには、この質問をした読者、こつぶっこさんは、七緒さんと似ていて、自己肯定感が低いと思いますので、この方へのアドバイスを参考にしてください⇒いつも私に意地悪をする人に、仕返しするのはありですか?←質問の回答。
この記事も参考になるでしょう⇒転職するか、海外に行くか、地元に戻るか?~次に取るべき道がわからない時の決め方。
就職が、幸せをこわすことにつながるとは、私は思いません。
どうして、そうなるんですかね? 意味不明のロジックです。
40代といったらまだまだ若いです。「もう年をとって役にたたない」なんて、書かないでください。それなら、64歳の私はいったいどうなるんです?
今すぐ、隠居して、明日から、一文字もブログを書くな、発信するな、ですかね。
先日、1970代以降に生まれた人は、140歳まで生きることが可能だ、という研究が発表されました⇒「1970年代生まれは最長で140歳まで生きる」 米ジョージア大学研究チーム-Chosun online 朝鮮日報
七緒さん、1970年よりあとに生まれていますよね?
140歳までは生きないとは思うけれど、大きな病気にかからなければ、相当、長生きすると思います。
今、手に職をつけておくのは、とてもいい選択ではないでしょうか。
コンフォートゾーンから抜け出したい人へ⇒使わないのに捨てられないなら、変化を恐れない人になろう。
専業主婦に関する過去記事もどうぞ
私は専業主婦ですが、外で働かないのはだめなんでしょうか。「なぜ働かないの?」と言われるのがプレッシャーです。
食器の片付け
エッセオンラインに新しい記事が掲載されたので、告知します。
今回は食器の捨て方です⇒50代、気づいたら増える「食器」の手放し方。今のうちに整理した方がいい理由とは | ESSEonline(エッセ オンライン)
食器が多すぎて処分したい人は参考にしてください。
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