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いらない物をせっせと捨てる生活をしていると、捨てようかどうしようか、大いに迷うものが出てくるときがあるものです。
そんな時はどうしたらいいのでしょうか?
迷ったとき、私がやっていることを紹介します。
まずは、すごく迷ってしまった体験を教えてくれた読者のメールを紹介します。AIさんからです。
捨てることにつまづいています
件名:迷いと決断
初めてかもしれない、捨てることにつまづいています。今まで迷いらしい迷いは特になく順調にサクサク捨ててきました。
先日テレビを処分してから、今度はテレビボードの処分について考えているうちに、めちゃくちゃ気に入ってる戸棚の存在がチラチラと頭に入ってきます。
(使ってないのでただの置物状態です、高校生の頃お小遣いで買ったもの)
この戸棚、捨てるの? 使うの? 置いとくの? どうするの? とぐるぐる考えるほど胸が痛くなってきてストレスがすごいのです。
過去の記事に捨てるのには痛みを伴うみたいな内容があったと思うのですが、それを読んだ時はまだ痛みを感じたこともなかったし、捨てることに辛いという感情もなかったです。
今は本当に辛いし、考えると苦しくなり、頭も痛くなります。
捨てられないで悩んでいる人は本当に苦しいのかもしれないって少し思いました。
結局まだどうするか決めてません。
主人にどうしよう? と聞いてみたら「それは俺の棚じゃないから、あってもなくてもどっちでもいいけど、どうするかは自分で決めな」と言われて決断先延ばし中です。
ですがこうしてメールを書いていると段々と捨てたくなってくるので不思議ですね。
・高校生時代に必要だったもので今は要らない実際使ってない
・ただ見た目が好きなだけ
・無理矢理使おうと考えるも、やっぱり使い道がない
・現在の他の家具インテリアにマッチしない
・13年間も気に入って使ってた時もある、もう役目は終わった
・おそらくもう一生使わない、残しておいて結局いつか捨てるなら運ぶ体力気力があるうちにやらないと身体にも負担
捨てる理由がいっぱいです!
よし、捨てる! もう要らない!
長々とすみません。
捨てる時、捨てようか考える時本当に痛みがあると伝えたかったのです。
AIさん、お便りありがとうございます。
胸や頭が痛くなって大変でしたね。
捨てるとき痛みを感じる、と書いた記事はこちらです⇒失敗しない断捨離に必要なのは、ときめきや直感より理性を信じること
私自身は、捨てることがそんなにストレスになったことは一度もありません。ですが、読者の中には、相当つらい思いをしている人がいます。
あまりにつらそうなので、そういう方には、「必要な物や大事でしかたがない物まで捨てなくてもいいですよ」と返事を書いています。
もっと楽しく、豊かな人生を送るために、不用品を片付けているのに、つらい気持ちになるのは、本末転倒ですからね。
ご主人がおっしゃるように、その棚を捨てるかどうかはAIさんの決めることです。
参考までに、迷ったとき、私がどうしているか書いてみますね。
1.少し時間をおいてから決める
無理にその場で決めないで、時間をおいてから決めるようにします。
決断を先延ばしするのです。
先延ばしといっても、無意識に後回しにするのではなく、意図的に、戦略的に先延ばしします。
意図的な先延ばしとは?⇒自分の時間を増やす方法:ロリー・バーデン(TED)
「とりあえず、今は決めないでおこう」と決めるわけです。
1週間、2週間、1ヶ月後に決めることにして、カレンダーやスケジュール帳に書いておくといいです。
決めるときが来るまでは、迷っている物については、いっさい考えず、ほかのもっと捨てやすい物を捨てたり、仕事や趣味に打ち込んだり、全然関係ないことをして過ごします。
関係ないことをしていても、脳は、決断を先延ばししたことを覚えていて、無意識の部分でそのことについて一生懸命考えているような気がします。
私は、わりとなんでも決めるのが早いのですが、それでも、たまに、「これ、どっちにしようかな?」とか、「どうしようかな?」と思うときがあります。
このブログに関係のあることで言えば、問い合わせのメールにどうやって返事をしようか考えてしまうときがあります。
たまに、すごく複雑な質問や答えにくい質問をいただくことがあるのです。
そういうときは、すぐには答えず、一晩寝かせるようにしています。そうすると、寝ているあいだに脳が勝手に考えてくれるのか、翌日、わりと、簡単に返信を書けるようになっています。
「捨てる? 捨てない? ああ、わからない」と思ったら、すぐには結論をださず、ちょっと時間をあけてみるといいでしょう。
2.どういう気分になりたいのか考える
捨てるか捨てないか決める前に、その決断をしたあと、自分はどういう気分になりたいのか、考えてみます。
わざわざ不愉快な気持ちになりたいと思う人はいないから、たいていは、快の感情のバリエーションだと思います。
たとえば、
・自由
・落ち着いた気分
・のんびり
・のびのび
・穏やかな気分
・満ち足りた気持ち
・ハッピー
・安心
・安らぎ
・平常心
・すがすがしい
・晴れやか
・爽快感
・一体感
こんな感情になりたい、と思う人が多いでしょう。
自分がもっとも求めている、感じたい気持ちを3つぐらい選んで、そういう気持ちになれるほうの決断をします。
仮に、自由、安らぎ、爽快感を求めているのなら、その棚を捨てたら、そういう気持ちになるのか、それとも捨てないでいたら、そういう気持ちになるのか、考えてみるのです。
自分が欲している感情になれる行動を選ぼうとすれば、わりと迷いなく、決められるのではないでしょうか?
この方法を使うには、ふだんから自分が求めているものや、なりたい感情を知っておく必要があります。
理想の暮らしやこうありたい自分を考えることにもつながるので、断捨離が成功しやすくなると思います。
3.迷わない仕組みを作っておく
何かに迷うのは、かなりエネルギーを取られる行動です。
やたらと迷う人は、迷わない仕組みを作っておくといいでしょう。
私は、「迷ったら捨てる」と決めていて、だいたいそのとおりにしています。
断捨離をするときに、人がいろいろ考える「捨てるルール」や「捨てるコツ」は、すべて迷わない仕組みの1つです。
捨てるルールの例:
・1年使わなかったら捨てる
・存在を忘れていたら捨てる
・自分が決めた収納場所からはみ出していたら捨てる
・使いみちが思い浮かなければ捨てる
・最新号でない雑誌は捨てる/1週間以上前の新聞は捨てる/3年より前の年賀状は捨てる
・ただでもらった物は捨てる
・いつか使うかも、と思ったら捨てる
こうした原則は、片付け本にのっているし、インターネットで片付け方を検索すれば、ぞろぞろ出てきます。
私も、チェックリストを用意しています⇒断捨離する物にやたらと迷う人向け、捨てる物チェックリスト。
ちまたにあふれる「捨てる原則」の中で、自分の価値観や生活にフィットするものを、5個前後選んで、手帳に書いておいてください。
何かを捨てようかどうか迷ったら、手帳を見て、ルールに照らし合わせれば、捨てるべきか、残すべきか簡単にわかります。
決断に迷ったとき参考になる過去記事もどうぞ
決断する力をアップする。自分で決められない理由とうまく決める方法(TED)
よりよい決断をするには?シーナ・アイエンガーの選択術(TED)
決断に悩むときこそ大きなチャンス。重要な選択をする方法(TED)
感情的な反応から賢明な思考にシフトさせ、最良の決断をうながす方法。
選択をしやすくするには~シーナ・アイエンガー(TED)。選択肢の海の中で生きる技術。
捨てていいのかどうかわからない人へ。こんな物は捨てても大丈夫です。
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AとBとどちらの選択肢にするか迷うのは、Aを選んだら、Bの可能性がなくなるので、それがもったいない、怖い、そんな気持ちがあるからです。
AもBも両方とも保留しておきたい、と思ってしまうのでしょう。
けれども、AもBも持ったままでいると、AもBもわりとさえない感じで、自分の人生にとどまります。中途半端な存在(物ならガラクタ度があがる)になるのです。
Bを捨てて、Aをがしっと選ぶと、Aの輝きが増します。
捨てるからこそ、残ったもののパワーがあがる、という話、過去記事にも書いています⇒趣味で作った作品を捨てられないときすべきこと。 「1つだけじゃだめなの?」の箇所です。
これは、体験上、よく感じることです。
自分にとって意味のある物だけ持つのは、なんでもかんでも持つ暮らしより、ずっと充足感のある暮らしです。