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今年こそ断捨離しようと思っていたのに、結局手付かずで、9月になってしまった。部屋の中は相変わらず物があふれている。
そんな人のために、なぜいつも家の中がいらない物でいっぱいなのか、よくある理由と、その問題を解決する方法を紹介します。
自分が不用品をためこむパターンを見つけて、対策を立ててください。
1.何も考えていない
「物が多すぎて、片付けが大変だ」「いつも部屋の中がぐしゃぐしゃだ」という現象面ばかりにとらわれている人はここに入ります。
物が散らかってどうしようもなくなると、少しは片付けるものの、数日後、同じように物が散らかる家に住んでいる人です。
このような人たちは、「なぜ、我が家には、こんなに物が多いのか?」「ここにある物は、どこからやってきたのか?」「どうして私はいらない物を、こんなにたくさん、いつまでも大事に持っているのか?」といったことは何も考えません。
物の流れに無頓着なのです。
このタイプの人は、こちらの記事を読み⇒物を捨てられないと悩んだら、3つの流れを意識してみる、物の流れについて考えるといいと思います。
それと、「物がありすぎるから片付かない」という基本的な真理を思い出してください。
少しは捨てないとガラクタ問題は解決しません。
2.不用品を捨てる発想がない
「もういらなくなった物は、処分すべきだ」という発想のない人は、なんでもかんでも、家の中にしまっておきます。
不用品は、体内における老廃物のようなもの。老廃物がたまると、身体がむくんだり、太りすぎたり、細胞の老化がおきたりして、全体的に不調になります。
家の中の老廃物である「もういらない物」も、適当なところで、外に出さないと、家が機能不全状態に陥ります。
不要となった物や、老廃物をためこんでおいたほうがいいものなんて、この世には、何もないんじゃないでしょうか?
あったとしても、特殊なケースでしょう。
いらなくなった物は外にどんどん出すべきなのです。
この点に気づけば、こわれた物や、新しい物と取り替えて不要になった物、読み終わった本、使い切れないほど持っている化粧品や文具などを、さくさく手放せるでしょう。
自分の家が、家として機能しているかどうか、一度考えてみてください。
3.心の穴を買い物で埋めている
買う量が多すぎて、消費が追いつかないと、不用品がたまります。
不用品をたくさん持っている人は、3種類に分かれます。
1)物を捨てない人
2)やたらと物を買う人
3)1)と2)の両方を兼ね備えた人
日本は、便利で素敵な物、かわいい物、おしゃれな物が、手頃な価格で手に入ります。物を買いすぎて、部屋に物があふれる人が多いのも当然かもしれません。
自分では、「そんなにたくさん買ってないよ」と思うかもしれませんが、誰も彼もが買いすぎなので、気づいていないだけです。
買い過ぎていないのなら、多すぎる物に苦しむこともありません。
やたらと物を買う人は、たいてい、心の中に穴があいています。心の空白を買い物で埋めているのです。
心に空白があると買い物が増える話⇒自分では気づかない。無駄遣いの根本的な原因とその対策。 「無駄遣いの理由1:心の空白」をお読みください。
日々がそれなりに充実している人は、買い物にたくさんのお金や時間を費やすとは思えません。
いろいろな要因があって、心の中に穴があきますが、自分でよく考えてみれば、空虚さの正体はわかるものです。
まずは、買い物する時間の一部を自分を見つめる時間に当ててはどうでしょうか?
4.安心感を求めている
「物がたくさんあると安心だ、だから、部屋にいっぱい置いておく」という人は、このタイプです。
冷蔵庫や冷凍庫に、食べきれないほどびっしり食品を詰め込む人や、やたらとストックを買い込む人は、ここに入るかもしれません。
私の母も、「物があると安心する」と言っていました。
このような人たちは、「安心だわ」と言いつつも、実は安心していません。「この先、何が起こるかわからない、だからたくさん持っておこう」と考えているのですから。
裏を返せば、「何かが起きたら、すぐに物はなくなって、困ったことになる」と心配しているのです。
「いつ物がなくなるかわからない」と思っているので、人一倍、失うことに対する恐れを抱いています。
このタイプの人は以下の4つをお試しください。
◯現実的な視点にたってストックを見直す⇒多すぎるストックをただちに断捨離すべき理由。過剰在庫は資産ではない
◯先のことを心配しすぎない⇒7分で不安を解消する方法(TED)
◯たっぷりあるマインドをもつ⇒貧乏人の「足りないマインド」から金持ちの「たっぷりあるマインド」へ変換する方法。
◯自分を信じる
5.捨てるのは損だと思っている
せっかく買ったのに捨てるなんてもったいない。まだ使えるから捨てられない。このまま捨てるなんて、買ったお金をどぶに捨てるようなものだ。すごく高かったから、捨てるなんてもったいなさすぎる。
こんなふうに考えて、家族の誰一人、使っていない物を押入れにたくさんためこんでいる人は、物を捨てる=損すること、だと信じています。
しかし、現実はその逆です。
使わない物をいつまでも持っているほうが損なのです。
それはちょっと考えればわかります。
◯不用品を処分するのにかかるお金は日々、上昇中
◯不用品を管理するのに時間とコストがかかる
◯使わない物をためこんいる罪悪感のせいで毎日が暗くなる
すでに、「これ、使ってないし、邪魔だから捨てようかな。でも、高かったからもったいないよね(もんもん)」と悩み、貴重なメンタルエナジー(心のエネルギー)を消費しています。
それに、持ち続けたところで、買ったときに使ったお金はもう返ってきません⇒高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません
6.あらゆる物に感情移入しようとしている
ガラクタに必要以上に感情移入して、処分できない人がいます。
物は物でしかないのに、人間は、いろいろと感情移入して、その物に高い価値を付加します。
これは、必ずしも悪いことではありません。何かを信じたり、大事に思うことで、生きる気力が出たり、希望がわくことってありますよね。
最近、ちょっと古いドラマですが、「ゲゲゲの女房」というのを見ました。このドラマでは、要所要所で、「見えんけどおる」というセリフが出てきます。
「人の目には見えないけれど、妖怪やおばけがいるんだよ」という意味ですが、おばけ以外にも、目には見えないけれど、大事なものは世の中にたくさんあります。
人の気持ちもそうです。人は、そういう見えない何かを物にたくします。
このドラマの主人公は、おばあさんから、良縁のお守りとして、珊瑚(さんご)のかんざしをもらいます。このかんざしは孫を思う、おばあさんの気持ちを表しています。
主人公は、結婚して何年もたってからプロダクション設立20周年記念のパーティでこのかんざしを差します。
結婚するとき、リウマチで手が痛いのに、お母さんが縫ってくれた着物も着ます。
こういうものは、捨てなくていいです。特別な思い出品ですから。
しかし、こうした特別な物は、そんなに数はありません。たくさんの物に感情移入しようとしても、できないのですから。
何か1つを徹底的に大事にして、思いを込めたり、手間暇かけて世話をするからそれは大事な物になるのです。
思い出の品を見て、「これは、全部大事。だから捨てへん」と思うのは、捨てない言い訳をしているだけです。すべてを大事にしているようで、どれ1つ、大事にしていないのです。
7.わかっているけど捨てられない
片付け本や断捨離本をよく読んでいて、このブログの過去記事もたくさん読んだ。1から6に書いてあることは、もうみんなよくわかっている。だけど、捨てられないんだよね。
こんな人のために7番をもうけました。
ここに入るのは、片付けを始められない人です。
この問題を解決する方法は、1つだけです。
実際に片付け始めること。
たぶん、物の量に圧倒されて、なかなか着手できないのでしょう。いっぺんにやろうとせず、少しずつ、雨だれが石を穿つ(うがつ)ように、コツコツと捨ててください。
効率よくやろう、上手にやろう、最短で片付けよう、後悔しない片付けをしよう、など、余計なことを考えないほうがいいです。
こちらもお読みください⇒なぜすぐに片付けを始められない?5つの理由とその対処法
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物だらけの部屋から、少しはスッキリした部屋になるために、不用品がたまる理由を考えて、解決することをおすすめしました。
繰り返しますが、物が多すぎるから片付かないのです。
思い切って半分ぐらい捨てると、かなり楽になりますよ。