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自覚のない先延ばしの兆候を3つ紹介します。
「もっと物を減らしたい、もっとスッキリした環境で暮らしたい」と思っているのに、相変わらず汚部屋にいるなら、あなたは片付けることを先延ばしにしているのかもしれません。
しかも、自分が先延ばしをしていることに気づいていない可能性があります。
先延ばし癖を改善する、最初の一歩は、自分が先延ばしをしていることを自覚することです。
以下のパターンにあてはまっていないか、確認してみてください。
1.片付けに関する情報集めに熱心
不用品を捨てること、シンプルライフにすること、物の片付け方、片付けた人の体験談。
こうした情報を集めるに時間とエネルギーを注ぎすぎているとき、無意識に片付けることを、避けている可能性があります。
あなたは、こんな毎日を送っていませんか?
A.片付け本や片付け特集の雑誌をたくさん持っている
片付け本や断捨離本を見ることが大好きで、買い物や本屋に行ったついでに、必ず片付け本コーナーに寄り、新しい片付け本が出ていないかチェックします。
私も、物の捨て方がテーマの本を出していますが、単に不用品を捨てるだけのことなので、そんなに、捨て方にいくつもパターンがあるわけではなく、一生をかけて、深く研究するトピックでもありません。
プロの片付けアドバイザーや、整理収納コンサルタントであるなら、こうした本に幅広く目をとおす意味もあるでしょう。
しかし、単に自分の家や部屋をきれいにしたいと思っているのなら、情報集めしている時間と体力があったら、1つでも2つでも不用品を捨てることに費やしたほうが汚部屋解消につながります。
「片付けたい」と口では言っていても、本音は、「片付けるのはいやだな、めんどうだな」という気持ちなら、片付け方のノウハウや、人が片付けている様子(雑誌やブログの記事、インスタグラムの写真など)を読んだり見たりすることにエネルギーを使います。
そうやって、自分を忙しくして、片付けにタックルしなくてもすむ状況を作るのです。
いくら断捨離本や片づけ本を読んでも部屋が片付かない本当の理由
B.人の意見が気になる・知りたい
片付け方に悩んで、私に質問メールをくださる方がいます。
それは全くかまいません。
かまいませんが、たまに、同じようなことを何度も何度も質問してくる方がいます。
1通目の返信に、「こんなふうに考えたらいいですよ。こんなふうにやってみるといいですよ」と書いているのに、おすすめした行動はいっさいせず、また、同じようなことを質問するのです。
私にメールを書いたり、その返信を読んだりということを繰り返していれば、実際の片付けに着手しなくてすむからです。
「質問するな」ということではありません。返信が届いたら、それを読み、何か1つでもいいから、アクションをとってほしいのです。
行動しない限り、部屋はいつまでたっても、片付きません。
ほかの人が、どう考えているのか知りたくて(これは、捨てても大丈夫なのかな、とか)、片付けがトピックの掲示板を読むことに時間を費やすのも、先延ばししたいがための行動だったりします。
断捨離に関するノウハウや情報集めに熱心な人は、実際の行動を先延ばししている可能性が高いので、情報を集めすぎないようにしてください。
2.人のガラクタに目くじらをたてる
親がたくさん物を持っている、夫がどうでもいい物をたくさん買ってくる、いくら言っても子供が散らかす、友人がいらない子供服のお古を私にまわす、などなど、自分はシンプルに暮らしたくても、家族の物がその障害になることがあります。
私も実際、そういうことはありますが、肝心の自分の物は減っておらず、人の物や人の行動がやたら気になる場合、片付けを先延ばししているのかもしれません。
同居、別居問わず、家族や知人の行動を問題視して、この問題を解決するにはどうしたらいいのだろう、どうやって家族に話したらいいのだろう、などなど、考えている間は、自分の問題(自分の不用品を捨てること)に取り組まなくてすむからです。
自分の問題解決に向かって、亀ののろみであっても、毎日、粛々と、取り組んでいるのなら、他人のことはあまり気になりません。
私も、以前は、タメコミアンの夫の行動に腹を立てることがよくありました。
それについては、過去記事に何度も書いています⇒タメコミアンの夫に負けず断捨離を続けた頃~「ミニマリストへの道」のまとめ(2)
私が本気でミニマリストを目指し始めた12年前と、今の夫は、そんなに変わっていないと思います。
基本的に夫は今もしっかりタメコミアンです。
(最近の夫は、長年かかってためこんだ不用な紙をシュレッダーにかけてはいます。狭い家に引っ越したため、物理的な限界に直面しているからです)。
私自身が、不用品をせっせと捨て、心のガラクタのクリアにいそしんでいたら、そういう夫の行動は、あまり気にならなくなりました。
他人の物や他人のすることが気になってしかたがないと思うなら、自分の物の片付けと、心の断捨離にまじめに取り組んでみてください。
人のことは気にならなくなるし、「人のことをかまっている時間などない」とも思うでしょう。
家族に物を捨ててもらいたい人へ。他人の物が邪魔なときに読む記事のまとめ。
3.どうでもいいタスクで1日を埋める
きょうしてもしなくても、自分の人生にさして影響のないタスクに時間をかけすぎてはいませんか?
優先順位が限りなく低いタスクをたくさんすることで、そこそこ忙しく、「片付けたいけど、時間がないのよね」とうそぶいているなら、あなたは、片付けを先延ばししているかもしれません。
A.しなくていいチェックが日課
どうでもいいメールチェックや、しなくていいSNSのチェックに時間を使い、片付けから逃げる人がいます。
メールはともかく、SNSのチェックや「いいね!」つけは、やってもやっても切りがありません。
タイムラインはどこまでも、スクロールできます。
1日24時間、1週間7日、1年365日、フルにチェックしても、終わりは来ません。
先延ばししたい人には、便利なものと言えますが、こうしたチェックにうつつを抜かしていると人生を棒にふるかもしれません。
B.他人の用事に時間を費やす
本来自分がやらなくてもいい他人の用事を積極的にすることで、時間をつぶし、片付けに向き合わなくてすむ状況を作り上げる人がいます。
職場やコミュニティでの頼まれ仕事などを、たくさんしていませんか?
もちろん、誰かが手をあげてやらないと、物事が進まない状況はあります。そういう仕事を、「私がやります」と言って、積極的に行うのは、すばらしいことです。
しかし、その仕事をやる理由が、「私がやれば、私はもちろん、皆のためになる」ではなく、「この仕事をやれば、家で片付けをしなくてすむ」であった場合、その仕事は、あなたが片付けを後回しにできる、とても都合のいい言い訳なのです。
C.しなくていい整理が好き
たくさんあるもの(物理的な物でもデジタルなものでも)を、整理整頓することに、時間を費やして、片付けを後回しにすることもあります。
物がたくさんあると、管理に手間がかかることは、過去記事に何度も書いています。
スマホやカメラで写真を何枚も撮影し、取捨選択し、閲覧しやすいように、アルバムなどにまとめたりすることは、かなり時間がかかります。
撮影した写真からいいのを選び、ちょっと補正して、SNSにアップする行動も、1度だけなら、たいした手間ではありません。ですが、毎日のように繰り返すと、かなりの時間の投資です。
D.しなくていい買い物にお金と時間を使う
買い物も、意外と時間と体力を使う活動です。
必要な食料品や日用品は買わないと生活できません。しかし、毎週のように、郊外の大きな店に行って、カートがいっぱいになるほどの量を買うほどのことはありません。
家に使わない物がたくさんあるとき、それらを買うのに使ったのはお金だけではありません。時間やエネルギーもたくさん消費しているのです。
オンラインショッピングなら、実際に買い物にいくほど、時間を取らないか、というと、こちらもわりと時間を使っているものです。
必要なものだけをピンポイントで買うなら、たいした手間ではないでしょう。
しかし、ネット通販の場合、予定していなかった物がおすすめ品として、画面に出てきて、欲しくなることがよくあります。
おまけに、そうした予定外の物を買う決断をする前に、レビューを読んだり、YouTubeにレビューはないか探したりという、これまたよけいな行動をしてしまうので、ますます時間がかかります。
欲しいものをウィッシュリストに入れて、値段は下がっていないかしら、なんて、たびたびチェックしたり、ショップから届くメルマガに目をとおしたりすることも、しなくていい買い物に付随する行動です。
先延ばしに関するほかの記事
先延ばしはやめて、大事なもののためにスペースを作りなさい(TED)
片付けを後回しにしないために、「1回で終わらせるルール」のススメ。
今すぐやる人になる6つの秘訣。先延ばしグセを手放して今度こそ汚部屋を脱出
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自分は先延ばししているつもりはなくても、実は先延ばししている、という事例を3つ紹介しました。
やるのがあたりまえのことだ、必要だからやっている、と思う活動の中にも、片付けをやらずにすむために、やっていることは意外とあるものです。
「これは、本当に今日やるべき、重要なタスクなのかな」と見直してみると、片付けから逃げるためにやっている自分に気づくでしょう。