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捨ててもいいものを見極める、基本的な判断基準を5つ紹介します。
物がありすぎるのはわかっているが、いざ不用品を捨てようとすると、何を捨てていいのかわからなくなる。
こんなメールをいただくことがあります。
物を捨てる基準があいまいだと、捨てようかどうしようか、あれこれ迷うことに時間とエネルギーを使ってしまい、肝心の片付けがすすみません。
いちいち迷わないように、最初から、捨てる基準や自分なりのものさしを用意しておくといいです。
1.必要なのか?
これは、いまの私の人生や生活に必要か?
「はい、必要です」となる物は残し、そうでない物は捨てます。
この質問をするだけで、残すべきか、捨てるべきかわかります。
しかし、「何が必要なのかわからない」と思う人がいるのも事実です。
そこで、必要なものの代表を2つだけ書いておきます。
1)あきらかに必要なもの
いま捨てると、早晩、必ず困ると誰にでもわかるものは、明らかに必要なものです。
たとえば、免許、パスポート、税務署がとっておくよう指示している書類。
そもそも、こうしたものを捨てようという気にはならないでしょう。ですが、大事な紙も、どうでもいい紙もいっしょくたに引き出しに入れる人もいます。
紙でぱんぱんになった引き出しをあけたとき、明らかに必要なものを取り出せば、残りはすべていらないものです。
2)毎日のように使っているもの
よく着る服、よく履く靴、毎日ご飯を炊くのに使っている炊飯器、ご飯をよそっているしゃもじ、毎日使っているスマホ。
こうしたものは、自分の生活に必要なものです。
逆に言うと、そうでないものは、捨ててもいいものです。
というより、捨てたほうがいいものです。
ふだん、他人のものさしを使って暮らしていると、自分の物なのに、必要かどうかわからなくなります。
このさい、他人の言うことはどうでもいいので、じっくり自分の気持ちを確かめ、本心に従ってください。
関連記事⇒スッキリ空間を実現するコツは、なくてはならない物だけを持つこと。
2.大好きなのか?
大好きなものは残し、そうでないものは手放します。
飾り物、写真、記念品、愛読書、コレクションがこのカテゴリーに入ります。
「筆子はなんでもかんでも捨てろと言う」と誤解している人がいますが、そうではありません。
私が捨てたほうがいい、といっているものは基本的に以下の、3つだけです。
1)使っていないもの
2)この先、必要ないもの
3)嫌いなもの
あまり使わないものでも、自分が大好きならとっておいてください。
自分の人生を真の意味で豊かにし、生きるに値するものにしてくれるのならば。
3.期限内か?
期限切れだったら、捨てて、期限内だったら、なんとか期限が来る前に使いきれるよう、せっせと使います。
期限を切るのは、食べ物だけではありません。
食べられない物にも自分で積極的に、期限を作ってください。
たとえば、雑誌は最新号のみ残すと決めれば、最新号でないものはすべて期限切れです。
3日前より以前の新聞は全部しばって廃品回収に出す、とか。
1年以上手付かずのまま、引き出しに入っている文具はすべて寄付する、と決めてもいいです。
1年は、期限としてわかりやすいので、おすすめのタイムフレームです。
もちろん、独自にいろいろな期限をもうけてもかまいませんが、ルールやシステムは簡単にしておくことに越したことはありません。
ルールを複雑にすればするほど、それを考えることにエネルギーをとられ、捨てるエネルギーが残りません。
4.自分で買ったか?
自分で買っていないのに、家の中にあるものは、このさい「捨ててもいい物」と判定してください。
自分の持ち物を調べてみると、意外と自分で買っていない物がまぎれこんでいます。
自ら「必要だ」「ほしい」と思って買った物でも、わりと簡単に不用品になってしまう世の中です。
自分で買っていない物は、ますます、ガラクタ度が高いのではないでしょうか?
もらった物を便利に使うことももありますが、そうでなかったら、人がくれた物は、捨てる物候補にしたほうがいいでしょう。
自分で買っていない物は、大きくわけて2種類あります。
1)自分個人にあてられた贈り物
誕生日プレゼント、クリスマスプレゼント、結婚記念日、その他の記念日に、人様からいただいた贈り物です。
贈り物は、大事な物、捨ててはいけない物、と思っている人も多いのですが、それは違います。
相手は、あなたを笑顔にしたくて、プレゼントをくれたのです、顔がひきつるような物は、さっさと手放せばいいのです。
嫌いな贈り物を義理で持ち続け、それが大きなストレスになっている人がいます。「ありがた迷惑だわ」というその気持ちは、いつしか、相手をうらむ気持ちに変わります。
そんなことになるまえに、どこかに寄付するといいでしょう。
もちろん、それを見るたびに、知らないうちに笑みがこぼれてうれしくなる、スキップしたくなる、そんなプレゼントは捨てなくてもいいですよ(少なくとも初期の段階では)。
贈り物の捨て方⇒いらないプレゼントがある。捨てるべきか、捨てざるべきか?
2)匿名性の高いギフト
特に自分向けではなく、誰にでも配られる販促品です。
たとえば、商店街のくじ引きでもらったマスコットなど。
タオルがたまる理由を読者にたずねたら⇒私がタオルをためこむ理由(前編)、粗品や景品でもらう、という人がたくさんいました。
これは、タオルだけではないでしょう。
サランラップやアルミホイル、ジップロック袋の類似品、フタ付きのフードコンテナー、ボールペン、うちわ、花の種。
どれも、実用品で、一見、「家にあるといい物」に思えるかもしれません。「いつか、使うときが来る物」とも思うでしょう。
けれども、もらってすぐに使うことができなかったら、いらない物です。
自然の流れにまかせているだけでは、そういう物を使う機会は巡ってきません。
「ちゃんと使おう」と決心し、使うときを決め、実際に使い始めないと、ずっとそのままです。
だから、多くの家庭では、誰も使わない新品のタオルが、たくさんたまっているのです。
5.1つだけか?
同じものを2つも3つも4つも持つ必要はありません。
スペアーキーのように、明らかに2つあったほうが、生活の質があがるものは別にして。
ダブリがたくさんあるなら、一番使いやすい物を残して、残りを捨てます。
以前、私の家に、ダブってたくさんあったものを書いておきます。
時計、カレンダー、ボールペン、クリップ、ノート、Tシャツ、クッキー型、へら、タオル、プラスチックの食器、ソックス、ストッキング、タイツ、リボン、紙袋、空き瓶、包丁、マグ。
きりがないのでこのへんにしておきます。
関連記事⇒リサイクルの落とし穴、再利用願望がシンプルライフを遠ざける理由とは?
番外:本当はなくてもいい物
1年に1度や2度、使うことはあっても、本当はなくてもいい物があります。
捨てることに慣れてきたら、こういう物を捨てることも検討してください。
調理家電などに、この手の「本当はなくてもいい物」がひそんでいます。
数年前、フードプロセッサーを捨てました。あれば便利だから使うだろうけど、なくても困らないと判断しました。
フードプロセッサーの部品を洗うのが手間だと思っていました。ディッシュウォッシャー(食洗器)のある家ならいいかもしれませんが。
捨てればスペースが空くし、管理する物が1つ減ります。
たまには使うこともあるものの、今後も、
・収納するスペースをあてがい
・ときどき手入れし
・断捨離するたびに、捨てるかどうか検討する
それだけのことをする価値があるのか、自分はそうする覚悟があるのか、考えてください。
管理する物が少なければ少ないほど、暮らしやすくなります。
迷ったときのお助け記事、ほかにもあります
捨てていいのかどうかわからない人へ。こんな物は捨てても大丈夫です。
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捨ててもいいかどうか、わからなくなったときに使える判断基準をお伝えしました。
たいていの場合、捨てて大丈夫です。
私は、捨てて損した、と思ったものは何もありません。