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自分のためになっていない言い訳をして、現状に甘んじてしまうことがあります。この記事では、汚部屋に悩んでいる人がよく口にする、「自分のためにならない言い訳」を4つ紹介します。
弁解や言い訳と、ただの状況説明を区別するのは難しいです。ただ、両方に共通するのは、それが本人の見ている現実である、ということです。
現実の見方は変えられる、とはブログによく書いていることです。
言い訳ばかりしていても、自分の望む生活には近づきません。片付けをするエネルギーや時間を言い訳をすることに使いがちな人は、その言い訳が、自分のためになっているかどうか、考えてみてください。
1.どうせ片付かない
理由は何であれ、「どうせ片付かないから」、という言い訳をしていたら問題です。
片付かない理由は
●時間がない
●仕事が忙しい
●家族が物を散らかす
●私の性格(だらしがない、とか)
こんなところでしょうか?
理由づけに関してはこの記事に詳しく書いています⇒片付けられない主婦がすぐに言う5つの言い訳とは?
このように思ってしまうなら、完璧主義的傾向や、オール・オア・ナッシングの思考に陥っているのかもしれません。
無意識のうちに、部屋の状態は2種類しかないと思っているのです。
すなわち、(雑誌に出てくるミニマリストの部屋みたいに)ものすごくきれいな部屋か、ぐちゃぐちゃの汚部屋の2つです。
たいていの部屋の状況はこの2つの間のどこかにあたります。
我が家にしたって、夫のエリアはかなりぐしゃぐしゃです。パブリックスペースである居間ですら、テレビのモニターの後ろには、よくわからないコードやアンテナみたいなものが、ぐしゃっと置いてあります。
私の部屋も、クローゼットの中は、服、本、塗り絵グッズなど、それなりに物が入っています。
しかし、私の居住スペースはすっきりときれいなのです。
多少なりとも、不用品を捨てて、残りのものを整理すれば、いまよりずっとスッキリします。最初からハードルをあげすぎないことが、片付けを始めるコツです。
2.◯◯さんにこう言われた
人に言われたことを、自分の言い訳として採用する人もいます。
たとえば、先日、メールを紹介したYさん⇒捨てない言い訳を客観的に見てみると、問題解決に近づく。
ママ友にアウターに関して指摘されたことが、服を片付けない言い訳になっています。
すごく信頼している人や師と仰いでいる人からのアドバイスなら、尊重したほうがいいときもあるでしょう。
ですが、Yさんが言い訳に使っているのは、ただの挨拶か世間話の合間に出た言葉です。
こんなのを、神様のお告げみたいに受け入れるのはおかしな話です。
人に言われたことや、人の判断を、そのまま受け入れてしまうのは、それが言い訳として好都合だからなのかもしれません。
自分で責任を取らなくていいですから。
「服を捨てたくないから、捨てない理由になる。ちょうどよかった」と無意識に思っているのではないでしょうか?
「友達の◯◯にこう言われたから、親にこう言われたから、家族にこう言われたから、だから私は片付けない、捨てない」と思っているのなら、その言い訳をする真の目的について考えてください。
その言い訳は、どんなふうに自分の利益になっているのでしょうか?
人の目を気にしすぎる人はこちらをどうぞ⇒悩みの8割はこれで解決。他人の目を気にしすぎるのを今すぐやめるすすめ。
人の判断を自動的に受け入れてしまう人はこちらを⇒ひどい会議から世界を(あるいは自分だけでも)救う方法(TED)
3.片付いたことがないから、これからも片付くことはない
過去に体験したできごとから得た信念のせいで、まだ試していないことの結果を事前に決めつける人がいます。
自分は片付けられない、なぜなら、「前も断捨離したけど、結局リバウンドしたから」「考えてみると、もう何年も断捨離をしているのに、ずっと汚部屋だから」みたいな言い訳をすること、ありませんか?
「ああ、また今度も失敗するんだ」「また、だめなんじゃないの?」という具合です。
確かに、自分はそんなに急には変わりませんが、過去にだめだったからといって、今度もだめとは言えません。
世界は少しずつ変化しているからです。
世界が変わっていく話はこちら⇒7分で不安を解消する方法(TED)
失敗は成功の元といいます。
過去の失敗から学んでいれば、いつかは成功します。成功するためには、失敗は必要な要素なのです。
過去、片付けに失敗したのは、「練習したんだ」ぐらいに、思っておけばいいです。
それに、ここで問題にしているのは、部屋の片付けです。
きょうから、毎日15分、断捨離を始めて、それに失敗したからといって、失うものは何もありません。いらない物が少し、部屋からなくなるだけです。
4.いまさら、もう手遅れ
「もういまさら片付かないから、これでいいことにしておきましょう」と思うパターンです。
年配の人に多いです。「死んだあと、息子の嫁に片付けてもらえばいいか」というように。
そういうこと言っている人にかぎってものすごく長生きしたりします。
片付けをするのに、タイムリミットや年齢制限はありません。「片付けよう!」と思ったその時が、始めるタイミングです。
「年だからもうだめ」と考えてしまうのも、オール・オア・ナッシング的な思考と言えます。
片付けに限らず、「もう手遅れだ」と思うこと、多いです。とくに、日本は、年齢のしばりが多い社会です。
「いつまでも若く、ティーンエイジャーや20代のような外見を維持することがよいことだ」と無意識に感じている人がたくさんいます。
「若い」と「年をとっている」とどちらがいいか、と言ったら、若いほうがいいでしょう。ですが、1番でも書きましたが、人の状態は、「若い」と「年寄り」の2種類だけではなく、そのあいだもたくさんあるのです。
オール・オア・ナッシング的思考とは? ⇒なんでも白黒つける考え方をやめるススメ。思い込みを手放して可能性を広げるには?
5.こんなやり方じゃうまくいかない
片付け本をたくさん買って読み、やり方にケチをつけるだけで、全く片付けない人がいます。
「たまたま、この人は、こうだったのよ。うちは、こんな理由やあんな理由やそんな理由のせいで、片付くわけないのよ」という考え方です。
こういう人たちは、自分の状況にピッタリ合った、オンリーワンの、すばらしく効果的な片付け方が、この世界のどこかにあって、本に書かれている、という幻想を持っています。
あるいは、片付けを始める前に、「100パーセント必ず、きれいになる」という保証(成功)が約束されていないと全く動けない人かもしれません。
自分のことは棚に上げて、やり方にケチをつけすぎる人は、片付け本を買うだけ無駄です。ほかのことにエネルギーを注いだほうがいいです。
この記事を読んでください⇒いくら断捨離本や片づけ本を読んでも部屋が片付かない本当の理由
こちらもおすすめです⇒問題の前で立ち止まったままでいるか、それとも前に進むか(TED)
自分の言い訳の傾向を調べてみよう
一口に、言い訳といってもいろいろあります。
言わないほうがいい言い訳をしないために、自分の言い訳の傾向を調べてみてはどうでしょうか。
言い訳したあと、なぜ自分はこんな言い訳をしているのか、この言い訳をすることで、どんなゴールを得ようとしているのか、その点を考えれば、自分のためになっていない言い訳に気づけます。
まずは、自分の言い訳を発見することから始めてみては?
以前、自分の書いた文章を自分で添削することをおすすめしました⇒使っていないタオルなのにどうしても捨てられない(読者の断捨離体験) 「キャリアウーマンについて」のところです。
同じように、自分の書いた文章を読み直し、言い訳を見つけて、印をつけたり、なぜそんなふうに考えているのか、考えてみます。
悩み相談のメールを書いたら、すぐに送信せずに、プリントアウトして、翌日、読み直すといいです。下書きに入れておき、スマホやパソコン上で読み直してもいいですが、プリントアウトしたほうが、添削しやすいですね。
自分のためになっていない言い訳をするのに身をやつしている、という現状を自覚することが、問題解決の第一歩です。