景色が写り込んでいるグラス

ミニマルな日常

最終更新日: 2019.03.10

70歳、本気で物を減らしてよかったこと。

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シンプルに暮らすことを心がけている読者のお便りを紹介します。

2月半ばすぎにいただいたメールから3通選びました。内容は、

●70歳の棚卸し

●わたしの生活の変化

●もうモノは買わない!

まず、団塊70さんのメールです。



70歳で生活をダウンサイジング

件名:70歳の棚卸し

はじめまして。

1949年1月生まれの団塊70と申します。夫と次男の3人暮らしです。

70代突入を目前にした昨年9月2日、我が家の持ち物全ての点検片付けを思い立ち、11月末に終了しました。

50歳で洋服ダンス、食器棚、飾り棚は手放していましたが、フィッツの透明引き出しケースが増えていました。

夫と次男の物以外です。ごみ収集日は毎回大変でした。

一応終了しましたが、まだ減らせるんじゃないかとネットでヒントを探してて、筆子ジャーナルに出会いました。

ここからが本当の片付けの始まりでした。すべての点検、片付けやり直しです。

過去記事も読ませていただき、今後の自分にとって必要かどうかの基準が変わりました。

キッチン用品は半分以下になり、古い台所が大好きな場所になりました。

台に乗らなければとれない場所には物を置かなくてすみます。

服も靴もバッグもユニフォーム化しました。

今は趣味の作品の片付けに難儀してます。ニードルポイント額、パッチワーク、キルトなどなどです。

趣味の作品は、作ろうと決めた時、製作中、完成した時 飾った時 充分楽しんだんだから、写真に撮ったらもういいのに、まだぐずぐずしてます。材料はすべて捨てました。

過去記事に、こんな人の家にはガラクタがいっぱい。物をためこんでしまう5つの性格というのがありました。

1.先のことに手回しが良すぎる人

4.用心深すぎる人

5.収納の達人

おかしいくらい私のことでした。いいお母さんって思われたかったんです。

いろいろなことを気づかせていただきありがとうございます。

毎日ブログ楽しみにしています。

まだまだ寒い日が続きます。筆子さんもお体ご自愛下さい。





収納をがんばりすぎる落とし穴

団塊70さん、はじめまして。メールありがとうございます。

生活しやすくなってよかったですね。

趣味の作品の捨て方については、こちらの記事に書いてみました⇒ 趣味で作った作品を捨てられないときすべきこと。

団塊70さんが話題にしているのはこの記事ですね⇒こんな人の家にはガラクタがいっぱい。物をためこんでしまう5つの性格

自分や家族のために、あると便利そうな物をたくさん買い、上手に収納できそうな収納グッズを調べて買い揃え、一つひとつ物をきれいに収納していく。こうした作業は、けっこう時間とエネルギーを要します。

世の中は、「ここに便利な物があります、さあ、買いましょう」というメッセージで満ちあふれているため、本当はいらない物をたくさん買って、収納や整理整頓にがんばりすぎる生活にはまってしまう人は多いと思います。

特に、家を守る意識の強い模範的な主婦は、よかれと思ってたくさん買っちゃうんじゃないでしょうか?

ですが、そういうことを続けていると、家は倉庫になり、自分はずっと物の管理に時間を費やす羽目になります。

思い切って物を捨てた団塊70さんは、今後はもっと自由に暮らせますね。

どうぞ、お元気で、生活を楽しんでください。

私服の制服化について⇒自分のユニフォームを決める12のヒント。おしゃれミニマリストになる道もある

次は、春雨さんのお便りです。

いい方に生活が変わってきた

件名: 変化を感じています

筆子さん、初めまして。

30代共働き主婦の春雨と申します。

昨年の夏に筆子ジャーナルに出会って以来、日々楽しく拝見しております。

今回、記事の影響で達成できたこと、現在取り組んでいることについて報告したくてメールしました。

達成できたこと

ゴミの量が減った

回収までの数日で、毎回45Lと30Lのゴミ袋がパンパンになっていたのが、今は45L袋の6割ぐらいまでに抑えられるようになりました。

これは加工食品(プラスチックごみ)や消耗品(特に掃除用品)の購入を最小限にしたことが効きました。

衣類の制服化

手入れが簡単でデザインに飽きないものだけに絞り、平日はほぼ2.3着で回せています。

洋服代が減ったのも嬉しいですが、着るものを考える時間や、衣替えと収納のストレスがなくなったのも大きな収穫でした。

ネガティブ思考を引きずらなくなった

元々悲観的な性格でしたが、「人間は変わる」「未来は分からない」「一部を全部だと捉えない」この三つを特に思い出すようにして、意識的にポジティブなものへフォーカスするようにしました。

失敗した時にも、自分の中でぐつぐつ考え込まず、筆子さんのまとめ記事を読んだり、部屋を掃除したりして、以前より早めに切り替えが出来るようになったと思います。

取り組んでいること。

モーニングノートを付け始めました。

私の場合はテンプレートがある方が言葉が出てきやすいので、家にある不要紙(A4サイズ)を横にして、まず上下段を分けるように線を引き、次に上段だけ左右に分けています。

上段左にネガティブなこと、上段右にポジティブなことを書き出し、最後に下段に「こうなりたい」イメージをイラストも交えて書き、気持ちが前向きになったところでポイっと捨てます。

まだ数日ですが、思考がすっきりして気持ちいいです。

感情や状況を言葉にすることで見えてくるものもありますね。

次の目標は砂糖断ちです。

筆子さんの記事のおかげで、管理するもの、抱えているものが少しずつ減ってきて、代わりに本当に大事にしたいものについて考える時間を増やすことが出来るようになったこと、感謝しています。

ありがとうございます。

今後も記事の更新、楽しみにしています。

イラストを描いても楽しいモーニングページ

春雨さん、はじめまして。お便りありがとうございます。

いろいろ実際に試してくださり、重ねてお礼もうしあげます。まとめ記事も読んでくださり、しかもお役に立ててくださっていると知り、とてもうれしいです。

ゴミの量や、服を管理する手間が減っただけでなく、ぐずぐず考えることも減ってきたのはよかったですね。

大事なものに手間暇かけるのはいいことですが、自分にとってたいして大事でないものに、時間やエネルギーをかけすぎると疲れますから。

春雨さんのモーニングページはユニークですね。

なるほど、確かに、イラストを描くのも楽しいですね。

春雨さん、これからもいろいろ工夫しながら、お元気でお暮らしください。

ゴミを減らすすすめ⇒ゴミを出さないことを意識すれば暮らしは自然にシンプルになる。

モーニングページが初耳の人へ⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

ネガティブになりがちな人へ⇒ポジティブ思考は学習できる。前向きになる4つのポイント教えます。

砂糖断ちに興味がある方へ⇒いきなり砂糖をやめる勇気がない人へ。少しずつ砂糖なしの世界へ向かう5つの方法

最後は東京ロザリーさんのお便りです。少々長いので、私のほうで小見出しを入れました。

もうモノは買わない!

件名: エウレカ! エウレカ!

強烈なクレーマー客に怒鳴られる

こんにちは、敬愛する筆子さん。

若い頃からずっと接客業をしています。今日、とても悪質なクレーマー客にあいました。

彼はささいな商品の欠陥をあげつらい、たまたまそこにいたわたくしを30分も怒鳴り続けました。

返金すると詫びても、交換すると詫びても一切ききいれず、こんなモノを売った責任を取れ、店員の態度が悪い、交換品もどうせ欠陥商品だろうと悪態を叫び続けました。

わたくしは彼が帰ったあと、思わずロッカーで泣いてしまいました。

泣きながら、どうしてこんな酷い目にあうのかしら? と考えました。

答えは簡単です。接客業を選んだからです。お給料が欲しいから仕方ないのです。この業界では、クレーマーはよくある災難ですから。

いつもならここで思考がストップしてしまうのですが、ふと筆子さんの記事が心によみがえりました。

私は何のために働いているの?

「働くのは何のため? お金のためよ! それを何に使うの? 自分の外見を良く見せるために使うのよ!

誰に見せたいの? もちろん他人よ! 他人が好きなの? いいえ、そんなには……

こんな意味のない悲しい廻し車はありません。誰もがこれを毎日、リスのようにクルクル廻している。その必死な姿には胸が痛みます」

こんなような大意のTEDだったと思います。どの記事だったか、もう一度読みたいのだけれど見つかりません。

若い頃は、たとえば千円分働く時間とそのつらさは、遊び紙のように軽かった。そして、その千円で買ったモノは光り輝いていました。

モノは偉い。モノは素晴らしい。モノは連戦連勝していました。圧倒的に。

それがだんだんと、遊び紙は濡れた本になり、板になり、岩となって背に重くのしかかって来るようになりました。

一方、買ったモノは逆に色あせ、薄くやせ、吹けば飛ぶようなつまらない存在と化しました。

それは部屋のすみに折り重なって、徐々に溜まっていきました。最近では両者の比重が拮抗するようになった、と感じました。

モノが私を幸せにしてくれたのか?

何かがおかしいわ、今まで絶対だと信じていた「モノ」って何かしら? 増やすのが当たり前で、そのためにお金を使うのは当然で、でもそれでいいのかしら? 

足の踏み場もないほどモノがあるけれど、これってわたくしを幸せにしてくれた? なんとなく、モヤモヤしていました。

こんな風に考えるようになったのはもちろん、筆子さんの影響がありました。

そこへ、クレームが決定打でした。この件で、わたくしの中で、何かが一気に逆転したのです。

薄暗いロッカールームで、雷に打たれたように頭の芯がしびれました。

働くつらさや費やした時間が、引き換えに得たモノの魅力よりもまさった瞬間です。ギシギシと大きな音を立てて、廻し車が逆回転しだしたのです。

モノを買わなければいいんだ!

もう働きたくない。でもこの歳で転職は無理だ。では、どうしたら良いの? そうだ、モノを買わなければ良いんじゃないの! なんて簡単! なんてシンプルな真実なの? 

こんな簡単で清潔で強力な真実に、どうして今まで気が付かなかったの?

そう思って帰宅後、周囲を見渡せば、もうモノはたくさん持っていました。

これ以上は必要ないほど、使いきれないほど、もう充分に持っていました。毎日見ていたのに視えていなかったのです、自分のまつげのように。

すぐにメルカリ、アマゾン、ヤフオク、楽天アプリを削除しました。クレジットカードにハサミを入れました。定期購読を解約しました。

ダイレクトメールを片っ端から解除しました。いまある貯金の倍額を目標に定期預金を新たにセットし、早期退職を視野に入れました。

とうとうフデコロジーにめざめる

今日までたくさん筆子ジャーナルを読んで、理解したつもりになっていました。

でも本当は判っていなかったのです。

その証拠に、わたしはなんにも行動して来なかった。「あとで・でもでも・だって・これだけは」と言い訳しながら、相変わらずモノも買ってたし、捨てることもしなかった。

「これって面白いブログだな~」と、楽しい日課としてただ読むだけでした。

それが今日、やっと、魂の奥の肝心な場所にフデコロジーが到達しました!

何年もかけてついに「九九」を理解できたような気分です。出来の悪い生徒みたいです。すっごく、時間がかかりました。

まさに目からウロコです。エウレカ! エウレカ!と叫んで全裸で街を走り回りたい。けれどそれではお巡りさんの余計な仕事を増やしてしまうので、走る代わりにメールしています。

わたくしに気づきを与えてくださった筆子さん。本当にありがとうございました。深く感謝します。

興奮のあまり、乱筆乱文、失礼いたしました。

物を買わなければお金が残る

ロザリーさん、お便りありがとうございます。

最近、理不尽な怒りを爆発させるお客さんが増えているみたいですね。

怒っても自分のためにはならないし(心臓に負担がかかるだけ⇒怒りっぽい人は要注意。怒りの感情のせいで失ってしまう3つの大切なもの。)、もちろん店のためにもならないし、社会のためにもなりません。

そのお客さんに必要なのは店側の謝罪ではなく、セラピーでしょう。医者につれていくと十中八九、心の病気だと診断されますよ。

そんなはた迷惑なお客さんではありましたが、その人がきっかけで、気づきを得られてよかったです。

ロザリーさんは、自分で気づいただけで、私はたいして何もしていません。

お探しのTEDはたぶんこれです⇒ガラクタを全て売り払い、借金を返し、旅に出て、自由に生きている男の話(TED)

「多くの人が、静かな、絶望の人生を送っています。大嫌いな仕事を何時間もがんばってして、必要のないモノを買うんです。嫌いな人たちによく思われるために」という言葉が出てきます。

部屋には、足の踏み場もないほど物があるのですね。

それなら、つまらない物を買うのをやめれば、今後はそこまで働かなくても、豊かに暮らせると思います。

私も、買わない挑戦をしていますから、一緒にがんばりましょう。

ロザリーさん、これからもお元気でお仕事、がんばってください。

*****

いつもたくさんのお便り、ありがとうございます。

いろいろな環境の人が、それぞれに工夫している様子がわかり、とても楽しく拝見しています。

あなたも、お気づきのことがありましたら、お気軽にメールで教えてください。





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