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部屋に物がたくさんあって生活しにくいから、少しを物を捨てたほうがいい。
頭ではこうわかっていても、動きだせないときがあります。
膠着(こうちゃく)した状態から抜け出す方法を7つのステップにわけて紹介しますね。
汚部屋の中で体操座りをしてうらびれている…そんな状態の人はぜひ試してください。
1.ブレインダンプ
まずブレインダンプをして、頭の中をスッキリさせます。
ブレインダンプは、自分の頭の中にあることを全部紙に書き出すことです。
部屋の片付けに着手できない人は、これからするその片付けが何か、とてつもなく大変で、苦しいことだという先入観を持っています。
勝手に想像してしまっているのです。
また、半ばあきらめている人もいます。
私はどうせ片付けられない人だから。片付けても、すぐにまた散らかるし。片付けても、また家族が物を買ってくるし、と。
動き出せない人は、先の心配をしていることが多いので、そういう心配や不安の気持ちをすべて紙に出します。
おすすめのテーマ
ブレインダンプするテーマは何でもいいのですが、ここでは、以下の3をおすすめします。
1)片付けに関する自分の不安や心配、障害に感じていること
2)理想の状態(望む生き方、理想の部屋、持ち物との付き合い方、自分が欲しいもの・状態など)
1つにつき15分ぐらいかけて、頭の中にあることをしべて出し尽くします。
考えていることを紙に書き出すだけで、正解・不正解はありませんから、がーっと自由に出してください。
ブレインダンプをするだけで、気分が軽くなります。
2.いまの自分にできそうなことを考える
理想の状態についてブレインダンプをした紙を読み、その欲しいもののを手に入れるにはいったいどうしたらいいのか、考えてみます。
欲しいものの中に、「きれいな部屋」「片付いた部屋」「捜し物しなくてもすむ人生」などがあったら、そういう部屋にするために、いまの自分にできることを考えるわけです。
これも紙に書き出してください。
時間は5分~10分程度。
タイトルは、たとえば、
現在、汚部屋で、理想が、片付いた部屋であるとき、そのギャップを埋めるにはどうしたらいいか?
この場合、「あそこに積んである本をちょっと捨てる」、「テーブルの上に散らばっている紙を拾ってくずかごに入れる」とか、「出しっぱなしになっているマグカップを台所に持っていく」なんてタスクが並ぶと思います。
そうしたタスクをどんどん書いていきます。
このタスクはできるだけ、具体的な形にするのがコツです。
そのため、ちょっとむずかしいタスクは、いまの自分がそんなに無理しなくても、すぐにできるところまで細分化します。
たとえば、部屋の中に他人の物があったら、まずやることは持ち主への連絡です。
以前、「家を出ていった夫の物があって、勝手に捨てるわけにはいかないし、かといって連絡も取りたくないので、どうしたらいいのかわからない」という相談メールをもらったことがあります。
そのまま放置しても部屋は片付かないので、いやでも相手に聞くしかありません。
捨て方がわからないから動き出せないこともあります。
この場合は、スマホで検索して、捨て方を調べることから始まります。
紙に、「スマホで捨て方を調べる」と書いてください。
こうした小さな行動を積み重ねることで、部屋が片付いていきます。
必要なのは、小さなことをたくさんすることで、それは誰にでもできます。
細分化について⇒モノを持ちたくないあなたへ~こんなものはキッチンには不要です
3.捨て始める
やるべきことを書いて、これから自分がする作業のイメージが、なんとなくつかめたら、実際に捨て始めます。
キッチンタイマーや、スマホのタイマーを15分にセットして、不用品を捨て始めてください。
参考⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
15分たったら、きょうはそれで終わりです。
15分でも、たくさんの物が捨てられます。
15分はきつい、と思うなら、5分でもかまいませんが、できるだけタイマーを使って、その時間だけは、しっかり集中してください。
タイマーについて⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
4.毎日のルーティンにする
明日も明後日も、1日15分の捨て活動を続けられるように、日々のルーティンにします。
どこで、その15分を確保するか決めて、スケジュールに入れてください。
おすすめは、朝一番を毎日です。
なぜ、朝一番がいいかというと、やり損なうことがないからです。
毎日がいいのは忘れないからです。
1日おき、とか、毎週火曜日、みたいにするとそれを覚えるのに脳を使ってしまいます。
片付けが苦手な人はできるだけハードルを下げるに越したことはありません。
朝起きると、トイレや洗面所に行くと思いますが、そのあと、15分とって片付けます。
もしモーニングページを書いているなら⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ、モーニングページを書いたあとがいいでしょう。
朝一番の片付けの例⇒物置になってしまった離れの片付け方。ガラクタ部屋の断捨離はこうやる。
「朝起きると、忘れているかもしれない」と思うなら、付箋に書いて洗面所の鏡に貼っておきます。
5.変化を記録する
変化が見えないと、人間は挫折しやすいので、片付けたプロセスがわかる工夫をするといいでしょう。これが励みになります。
物を捨てれば隙間ができるので、ふつうはそれが励みになりますが、たくさんありすぎると、ちょっと捨てたぐらいでは、代わり映えしません。
意識的にログをとってください。
プロセスの視覚化の方法
以下のことをすると、変化を肌で感じられます。
・ビフォー・アフターの写真を撮る
・捨てる前に、ガラクタの写真を撮る
・何を捨てたか記録しておく
・ごく小さなスペース(引き出しでもOK)をからにして維持する
・15分の片付けができた日は、スケジュール帳やカレンダーに印をつける
記録するのはひと手間かかるので、負担にならない方法を使ってください。
私は、以前、毎日、捨てた物を記録するブログを更新していました。
片付け計画なども書いていたので、頭の整理にも役立ち、よかったと思います。
スケジュール帳やカレンダーに印をつけるのはちょっとしたことですが、たまっていくと達成感を感じられます。
2018年から、デイリープランナーに、日々のタスクを書いて、できたらシールを貼ったり、四角を塗りつぶしたりしていますが、印がたまったページをパラパラ見ると、みょうに達成感があります。
6.週単位で計画・テーマを考える
週の終わりに、翌週とくにがんばりたいところや、取り組みたい片付けを考えて、紙や付箋に書きます。
週ごと、計画やテーマを考えるのは、片付けを継続するためです。
汚部屋の片付けは1日では終わりません。だらだらやっていると飽きてくるし、いつのまにか片付けない日々に戻ります。
月ごとに目標を決めてもいいです⇒何かに挑戦したいなら30日間チャレンジがオススメ
5番と6番は、片付けを継続するための工夫です。
あくまで、ゴールは部屋をきれいにすることなので、記録することや、計画を立てることにエネルギーを注ぎすぎないでくださいね。
7.チャレンジを組み合わせる
ときどき、企画やプロジェクトを混ぜてみると、目先が変わって、新しい展開を期待できます。
当ブログでも、いろいろなプロジェクトを紹介しています。
ミニマリストらしいファッションの選び方。プロジェクト333のすすめ。
物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
自分でプロジェクトを考えてやると、「誰かにやらされている感」がなくなるので、片付けがすすみます。
番外:ネガティブなことから離れる
ネガティブな情報を消費しすぎないようにしてください。
「やらなきゃ、やらなきゃ」と思っているのに、とりかかれないのは、頭の中で、暗いことや、うまくいかないこと、つらそうなことを想像しているからです。
人間は想像力があるから、過ぎ去ったことについて悔やんだり、まだ起きていない未来について心配したりします。
自分と人を比べて嘆くのも、想像力があるからできることです。
想像していることは想像にすぎず、現実ではありませんが、本人にとっては、現実そのものです。
脳にネガティブな刺激を与えすぎると、あなたの現実が暗くなります。
その暗い展望が、行動にブレーキをかけます。
だから、ネガティブな気持ちにさせるものから意識的に離れてください。
たとえば、ネガティブなことばかり言う人、不安をあおるニュースなどから。
ネガティブな情報の消費が減ると、ポジティブなほうに想像力を使うことができます。
つまり、希望を感じられるようになります。
これは、無理にポジティブになれ、という話ではありません。
同じできごとでも、希望を感じることも、絶望することも、どちらでもできます。
部屋を片付けたいなら、希望を感じることを選ぶべきです。
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汚部屋すぎて、どこから始めていいかわからない人に伝える片付けの始め方。
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汚部屋の片付けをなかなかスタートできない人に、やってみるといいことをお伝えしました。
とりあえず、きょうは、ブレインダンプだけでもやってください。
15分がきついなら5分でもOK.
そのぐらいの時間はありますよね?