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ずーっとタンスやクローゼットの肥やしになっている服を捨てられるようになる考え方を紹介しています。
読者の方から、「服を捨てようとしても、罪悪感みたいなのを感じて捨てられません」というお便りをいただきました。
そこで、今回は、
理由12:罪悪感があるから。
こちらの理由を取り上げます。
それは具体的にはどんな感情か?
一口に罪悪感といっても、いろいろな感情があります。
どんなことに対して罪悪感を感じているのか、もう少し具体的に考えると、過去に書いた対策の中に捨てる突破口が見つかるかもしれません。
たとえば、
手放したくないから執着しているだけ
前に、心が痛むから捨てられない、というお便りに回答しましたが⇒心が痛むから捨てられない~服を捨てない理由とその対策(その3)
この方のように、服と別れがたい、センチメンタルな気持ちでいるときは、その服に執着していて、それが罪悪感めいたものを生んでいる可能性があります。
その場合は、「執着してても意味ないよね」と、前向きになれば、さくっと手放せます。実際、何かに執着しているとき、新しい展開は全く期待できません。
使ってないけど、捨てたくない。バッグに対する強い執着を手放すには?
ギフトを捨てることへの罪悪感
お母さんやお姉さんが作った服、親友からのプレゼントなので、ゴミにするのは申し訳ない。
こんな気持ちは、贈り物を捨てることへの罪悪感です。
誰かが残してくれたものも、ギフトと考えていいでしょう。
病気で亡くなったお姉さんが残した、商売物のショールを捨てられない人もいました⇒素材がとてもよい遺品なので、処分できず、困っています←質問の回答。
贈り物はもう自分のものなので捨てて大丈夫です。
心から欲しいわけではないし、それを見て喜びを感じるわけでもない、だけどいただいたものだから、という義理堅い気持ちゆえに持っていても、贈り主はうれしくありません。
お金を出して買ったものを捨てることへの罪悪感
ほとんど袖をとおしていないけれど、必死でアルバイトして買った服なので、そのままゴミにするのは、なんだかしのびない、服に申し訳ない。
こう感じることもよくありますね。
この場合はこちらの記事を読んでください⇒高かった服を捨てるのはお金を捨てるような罪悪感があり、捨てられません。
「お金がもったいない」と思う気持ちはわかりますよ。ですが、使わないでそのまましまっておくのも、もったいないですよね?
罪悪感を感じない道を選ぶ
「罪悪感を感じるから、捨てない」と決めて、そのまま服をしまっておいても、その罪悪感は消えません。
これは単なる現状維持で、次のステップへ移ることを先延ばししているだけです。
どうしたら罪悪感が消えるか考えて、試しにやってみてください。代表的な方法は5つあります。
1)捨てる
心理的抵抗はあるでしょうが、そこをぐっとこらえて捨ててください。
捨ててしまえば、「高いお金を出して買ったけど使わないままたんすに眠っている服」は、家の中からなくなりますから、もう罪悪感はありません。
目の前から消えると、ほどなく忘れます。
尚、この「捨てる」は、資源ごみとして捨てるだけでなく、寄付、譲渡も含んでいます。
2)着る
着ないまま放置していることが罪悪感の元になっているなら、なんとかして着てください。
デザインが派手すぎて、外に着ていくのが恥ずかしいなら、家の中で着ればいいし、「手持ちのどの服とも合わない」と思うなら、セーターの下に着て、その服の存在感を薄くして着用します。
この時、「私、かなり無理して着てるな」と思ったら、ほかの方法をとったほうがいいでしょう。
3)服でないものに作り変えて活用
服として使えないなら、服じゃない何かに変えて、活用します。
服は布地でできていますから、切り刻めば、ウエスになります⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
こう書くと、「え~~まだきれいなのにハサミなんて入れられないわ。もったいないわ」という反応をすると思います。ですが、今後タンスに3年、5年、10年と入れて眠らせておくより、ウエスにして、大掃除に使ったほうがましです。
それとも、あなたのその服は、タンスの中で古くなればなるほど価値があがる、重要文化財のような服なのでしょうか?
それならば、自分の家に置かず、博物館や有形文化財を管理している団体に寄付するか、いっそ、アンティークな服の収集家になるとかしたほうがいいです。
どんな道を取ろうとも、そのまま放置するよりいいのです。
4)売る
売って、たとえ1円でも手にできれば気持ちが楽だ。罪悪感が消える。
そんな人は、メルカリなどで売ればいいでしょう(すぐに売ってください)
現在、世の中に服があふれているため、そんなに高くは売れません。しかも、手間がかかるので、冷静に考えると、時間やお金の持ち出しになります(もちろん体力も、精神的なエネルギーも使います)。
売るのは、あくまで、「自分の罪悪感を軽くするための行為。心にちくっとくる痛みをやわらげる麻酔だ」と考えてください。
5)罪悪感を捨てる
私のおすすめはこれです。
着用していない服を捨てるのに、いちいち罪悪感なんて感じなくていいのです。
捨てるとき、多少はちくりとくるでしょう。これは、本能的なものだから、防ぎようがありません。
人間は何かを失うとき、痛みを感じるようにできています⇒物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる
ですが、そのあと立ち直れないほどの痛みに襲われるわけではありません。
ちくっと着ても、捨てれば、スッキリします。重たかった気持ちが軽くなります。
そもそも、心が痛む、罪悪感を感じる、と言う人は、まだ、実際にそんな気持ちになっていないのに、「こんな痛みがありそうだ」と、前もって想像して(しかも大げさに)、その痛みをこわがっているのです。
実際に捨てるときは、そこまで痛くありません。
仮に、本当にすごい痛みがあったとしても、幸い、人間の脳には、論理的、客観的に考えることができる部位もあるので、捨てた後、「心が痛むけど、これは成長痛だ」とか、「今後は、こんな痛みを感じたくないから、もう少し考えて行動しよう」と、前向きな思考に切り替えることができます。
捨てたあと起きるよいことに目を向ける
罪悪感を感じて不用品を捨てない人は、服に申し訳ない、なんだかうしろめたい、お金がもったいない、こんな服、買うんじゃなかった、まずいことしちゃったなあ、などなど、全体として、暗い、どちらかというとネガティブな気持ちにフォーカスしています。
そうではなく、もっと明るい光のほうに目を向けてください。
捨てるといいことがたくさんある話は、過去記事に何度も書いています。
たとえば、
・新しいものが入ってくる
・流れが変わる
・生活が変わる
・学びを得られる
・不用品にエネルギーを奪われなくなる
・管理しなくてもよくなる
・心が軽くなる
・部屋の空気がよくなる
・風通しがよくなる
イメージで言うと、
捨てる前:暗くて重くてじめっとした世界
捨てた後:明るくて軽やかな世界
こうなります。
明るい世界のほうに、顔を向け、そちらに歩いていったほうがいいですよ。
この続きはこちら⇒娘が着るかもしれないから:着ない服を捨てない理由とそれを克服して捨てる方法(その12)
このシリーズを最初から読む⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)
罪悪感に関するほかの記事もどうぞ
いらない物を捨てるときにつきまとう罪悪感を手放す7つの方法。
断捨離がもっと楽しくなる。捨てられない物を捨てる6つの考え方。
買い物したあと、罪悪感や後悔にさいなまれる気分を切り替える方法。
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罪悪感を感じて、服を捨てられないときの考え方を紹介しました。
どれだけ罪悪感を感じても、何も変わらないし、問題は解決しません。
ちくっと罪悪感を感じたら、「じゃあ、これから何をしたらいいんだろう」「どうしたらもっと生活がよくなるだろう」と考えてください。
次に自分が取るべきベストの行動を考えて、実践する。
これを繰り返しているうちに、生活がよくなっていきます。
洋服を捨てられない理由、ほかにもありましたら、メールで教えてくださいね。
お待ちしています。