公園にいるママ友

ミニマルな日常

最終更新日: 2021.02.20

私は専業主婦ですが、外で働かないのはだめなんでしょうか。「なぜ働かないの?」と言われるのがプレッシャーです。

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自分は専業主婦だが、ママ友に、「仕事しないの?」と言われるのがプレッシャーだ、筆子さんの意見を聞かせてください。

今回も片付けに関係のない質問ですが、この相談に回答します。

まず、メールをシェアしますね。ジャスミンさんからいただきました。



プレッシャーを感じる

件名:働くことと外で収入を得ることに対する考え方について

いつもブログの更新を楽しみにしている

小学生低学年と中学生の子どもがいるアラフィフの主婦です。

断捨離とはあまり関係のないことなのですが、最近なんとなく心に引っかかっているので、初めてメッセージを送らせて頂きます。

周りの「仕事しないの?」のプレッシャーを年々感じます。筆子さんのお考えを教えて頂きたく思います。

周りは「お金が足りない」との理由でパートで出たり、2つのパートを掛け持ちしたり、忙しくしているママ友がほとんどです。

子どもが幼いと、なおさら忙しさに拍車がかかっている感じです(子どもが熱を出したり、今年はコロナで急な休みも増えたりで預け先を探したり)。

なので「仕事しないで、すごいねえ」などと、たまに言われたりします(恨めしそうなトーンで)。

ただママ友の話を聞いていると、家計管理がズボラだったり(ムダに買い物をしていたり、住宅ローンや電気や通信費や保険代などの固定費の見直しをしたことがなかったり、動物をペットショップで購入し更に支出を増やしたり)するのです。

私は、そこまで必要に迫られないのは、恐らく(子どもが生まれたら独身の時と同じペースでは働けないと先輩を見ていて感じていたので)出産前にバリバリ共働きをして住宅ローンをどんどん繰り上げ返済していたこと、

また、適当な頻度で家計の見直しをして家計を小さくしていることや、

空いている時間で子供の学習を見れるので塾などの教育費が(少なくとも今現在は)ないことなど、

所得は得ていませんが(厳密にはメルカリで不要品を売ったりはあります)工夫はしているような気はします。

もし働きたくないなら仕組み作りの工夫をすれば良いのにと思ってしまうのです。もちろん、働きたいなら、話は別です。

働くのに忙しくて、家計の見直しも皆無、ご飯も作れず外食、子どもの勉強も塾や個別指導などに丸投げ、などでは、いくら稼いでも出るお金が大きいので、収支としては、働いているからいいと言うものではないような気がします。

旦那さんが働けなくなった時のリスクヘッジの効果はあると思いますが。

働きたくない人は、働かなくていいように工夫すればいいのにと思う私の考え方、どう思いますか?

なんとなく自分の考えを伝えているのですが、また同じ質問にあうので、私の説明が下手で伝わっていないのか、そもそも考え方が間違いなのかと思ってきました。

家族だけでなく、仕事を通じで自分の力を世の中に提供するべきなのでしょうか?





ジャスミンさん、こんにちは。メールありがとうございます。

ブログのご愛読、うれしいです。まず、質問文に答えますね。

>働きたくない人は、働かなくていいように工夫すればいいのにと思う私の考え方、どう思いますか?

特になんとも思いません。それでいいと思います。ただ、他人の生活について、とやかく言わないほうがいいだろう、とは思います。

>家族だけでなく、仕事を通じで自分の力を世の中に提供するべきなのでしょうか?

社会への貢献の仕方には、いろいろな形があるので、必ずしも(一般的な意味での)仕事をする必要はありません。

税金をおさめるだけが社会貢献じゃない

「仕事をして、税金をおさめることだけが、社会に対する貢献だ」という考え方を突き詰めてしまうと、事情があって仕事ができない人たち(病気の人、障害者、字が読めない人などなど、いわゆる社会的な弱者)を、社会から排斥することにつながります。

バリバリ仕事をして、社会に役立つものを開発したり、税金をガッツリおさめたり、サービスを提供したりする人だけが、この社会に必要で、そうでない人は、生まれなくてもいい、どこかへ行ってしまえばいい、という考え方、すごく危険だと思いませんか?

人間はロボットじゃないから(まあ、機械も、劣化したり、壊れたりはします)、一生のあいだ、ずっとコンスタントに働いて、税金をおさめ続けられるわけではありません

赤ん坊や子供時代は、大人や社会のサポートが必要ですし、社会人になったあとも、怪我したり、病気になったりして、働けない時期があります。

高齢者になったら、身体を動かすことすらやっかいです。

私の母(87歳)はわりと元気で、一人暮らししており、いまでも、30分ぐらいはふつうに歩きます(速度はゆっくり)。しかし、目がよく見えないのか、里帰りするたびに、この間、質問された方のお便りにでてきた家のように、大きなほこりを見つけます。

物とほこりが多い夫の実家に行きたくない。行くのを断る方法を教えて←質問の回答。

そういう意味では、主婦としてあまり有用ではありませんし(一人暮らしだから主婦じゃないけど)、もちろん、とっくの昔に退職して、年金以外の収入は得ていません。

しかし、母は、家庭においては、孫やひ孫のおばあさんとして、そして、もちろん私の母として、大きな価値のある人間です。

両親が高齢でも、生きていてくれるから、私はがんばれる、という人、いっぱいいると思います(意識しているかどうかは別として)。

そういう有用性は、わかりにくいので、見過ごしがちですが、弱い人間がいるからこそ、「私はバリバリ働いて、高収入で、税金をたくさんおさめていて、えらいんだぞ、勝ち組なんだぞ」と思っている、社会的強者が、支えられていると思います。

ママ友の言葉に神経質になる必要はない

友だちの、「働かずにやっていけていいなあ~」とか、「どうして働かないの?」と言う言葉に、そんなに神経質にならなくてもいいです。

「働かなくてすごいね~」と言われたら、「てへへ、おかげさまでなんとか」と笑顔で答えておけばいいし、「どうして働かないの?」と言われたら、「今のところ何とかやっていけるから」と言えばいいのです。

「私、時間あるから、何か、手伝えることがあったらいってね」と付け加えると尚いいでしょう。

言っている本人たちは、そんなに深い意味や、覚悟をもって、そうした言葉を発しているわけではありません。ただの挨拶がわりですよ。

ボキャブラリーが少ないため、「いいなあ」「すごいなあ」「うらやましいわ~」「なぜ働かないの?」とばかの一つ覚えてみたいに同じ言葉を繰り返すのです。

「なぜ働かないの?」と、疑問文になってはいても、その回答を心底、求めているわけではありません。

その人たちは、べつにジャスミンさんの経済状況に興味があるわけではないし、働かずに、生活できる方法を知りたいわけでもありません。

ただ、「大変な自分のことを認めてほしい」「ねぎらってほしい」、もっというと、「自分のことをうらやましがってほしい」と思っているだけです(これを承認欲求といいます⇒強すぎる承認欲求(人にほめられたい気持ち)を手放す方法。

だから、「本当に大変ね。よかったら、この日、お子さん、連れてきてよ。私が見てるから」と申し出て、お互い助け合うのがベストではないでしょうか?

まちがっても、「あなたは家計管理ができていないから、働かざるを得ないのよ。私なんて、住宅ローン、繰り上げ返済してるもんね(フフン)」と言ってはいけません。

まあ、そんなことは言わないでしょうが(そういうことを友人に言える人は、他人の言葉をプレッシャーに感じるというメールを私に送って来ません)、意地悪な見方はしないほうが、お互い、いい関係でいられます。

「どうやったら、働かずにやっていけるの?」と真剣な顔で聞かれたら、「こういう工夫をしているの」と軽く話すのはいいと思います。

ミニマリストになると、おのずと出費が減るので、『筆子ジャーナル』を愛読しているから、と言っていただけると、私はうれしいです。

ママ友たちが聞きたい言葉

ジャスミンさんのママ友の方、子供を預けて、パートを2つかけもちして、日々、忙しく働いているその方は、ある意味ラッキーな人です。

子宝に恵まれ、パート先も見つかり、2つもパートをかけもちする丈夫な身体と体力を持ち、しかも、わりと近くに、子供を預けられる施設があります。

託児所のスタッフは、新型コロナウイルスにになるかもしれない危険の中、そんなに高額でもない給料をもらってがんばってくれています。

しかし、そうした恵まれた状況は、本人にとってはあたりまえのことになりがちです。

しかも、人間は、自分が持っていないものをうらやましいと思うので、のんびりしているジャスミンさんがうらやましく、羨望、弱音を吐きたい気持ち、ぐちを言いたい気持ち、ほめてもらいたい気持ちがないまぜになって、「仕事しなくて生活できてすごいね~」という言葉になるのです。

繰り返しますが、ボキャブラリーが少ないし、忙しくて心に余裕がないため、特に深い意味なく、こうした言葉を発します。

そういう言葉を発するママ友たちが、もっとも聞きたい返答は、

「あら~、こっちこそ、◯◯さんは、手に職があって(いいところにお勤めてしていて)うらやましいわ」

「◯◯さん、本当にいつもがんばっているわね。感服するわ。私にはとてもできないわ」

「私は仕事がないから、将来が不安だなあ。主人に何かあったときどうしよう」

こんな言葉じゃないですか?

他人に自分のやり方を承認してもらう必要はない

外で働くのも、働かないのも、自分や家族がそれでいいなら、他人がどうこう言う問題ではありません。

その家にはその家の事情があるから。

「私の考え方、間違っていますか?」と書かれた質問メールをたまにもらいますが、別に、考え方が間違っていたって、自分がいいなら、それでいいですよ。

このブログにしても、私の偏見が日々つづられているだけです。「それはいかん、社会通念にのっとって、正しいことしか書いてはいけないのだ」と言われたら、社会の進歩はないし、人類の文化が、根底からくずれます。

何が正しくて、間違っているかなんて、そう簡単には決められません。

いい、悪いと簡単に決めつけられるほど人生は単純じゃない(TED)

「私の考え方(やり方)、間違っていますか?」と聞いてくる人は、自分の正しさを周囲の人に証明したい、自分は正しいと言ってもらいたい、つまり、自分の考え方を他人に承認してほしい、という気持ちがあると思います。

そういう気持ちがあるからこそ、人の言葉に敏感になり、人の言うことにプレッシャーを感じてしまうのです。

人は、それぞれ価値観が違うから、「相手にも自分と同じように考えてほしい」と思わないほうがいいですし、自分の考え方を納得させる必要もありません。

もちろん、自分の考え方のせいで、周囲の人に大きな影響を与えそうなら、「間違っているのかも?」と自問することは有益です。

しかし、ジャスミンさんの、働く、働かないという問題は、ごく、個人的な問題ですから、自分の考えが合ってる、間違っていると悩むことはありません。

☆この記事に対する感想を紹介しています⇒「働かないの?」と言われたくない専業主婦の記事を読んで。

******

今回は悩み相談に回答しました。

いつもたくさんのお便りありがとうございます。

現在ゆるく募集中です⇒「今年の目標」「今年やりたいこと」。

もちろん、ほかの内容でもかまいません。質問、感想、近況などありましたら、お気軽にお寄せください。

お待ちしています。





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