服の買い物をしている女性

ファッションをミニマルに

最終更新日: 2021.03.11

服や雑貨の買いすぎが増えてきたとき、自分でブレーキをかける方法。

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季節の変わり目や年度末になると、買い物する機会が増えるせいか、服をどんどん買ってしまう人がいます。

そうなる前の、「あれ、なんか私、買い物、増えてきたかも?」と思ったところで、ブレーキをかける方法を紹介しますね。

もちろん、すでにすごい勢いで買っている場合にも使えますが、買い物することはくせですから、「なんか、増えてきたなあ」と思ったあたりで止めたほうが、抵抗が少ないし、財布へのダメージも避けられます。



1.買うのを遅らせる

次々と服や買ってしまう人は、単に、欲しいという欲望をすぐに満たすくせがついているだけです。

このサイクルをこわすために、すぐに買わないでください。

「今日、欲しい!」と思ったら、今日買わず、数日遅らせます。

別に買ってもかまいません。ですが、「欲しい!」と思ったところから、「実際に買う行動をする」までの間をできるだけあけましょう。

間をあけることに全神経を集中してください。

24時間、3日、1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年。遅らせる期間は自由です。

私たちは、「欲しいものをすぐに手に入れる文化」に慣れきっているため、「欲しいと思ったとき、すぐに買うのはあたりまえのことだ、すぐに手に入れないとだめだ」と思いこんでいます。

しかし、これは単なる思い込みです。





便利な買い物に慣れているだけ

日本は買い物が便利な国なので、テレビで見た何かを「すぐに欲しい!」と思った人たちが、スーパーにかけこみ、その品が品薄になる現象が起きますよね?

最近は、新型コロナウイルス感染症のせいで、そういうことは起きないかもしれませんが。

日本は国土が狭く、物流がとてもスムーズです。

日本のアマゾンで、物を注文して、実家に届けてもらうと、私はプライムメンバーではないのに、注文して24時間以内に届いたりします。

しかも、今その商品がどこにあるのか、きめ細かく参照できます。

まあ、カナダのアマゾンでも参照できますが、もっと大雑把です。

最近、カナダのアマゾンも、物によっては、みょうに配達が早くなりましたが、昔の、「早くて1週間~10日かかる時代」を知っているので、私はなんでもわりと気長に待てるほうです。

もちろん、本当に必要な物は今日買うしかありません。

毎日パソコンで仕事をしているから、パソコンがこわれたら、その日のうちに手に入れる算段をすると思います。

固定電話がないから、スマホがないとちょっと困るので、スマホがこわれたときも、できるだけ早く買うでしょう。

しかし、洋服や雑貨は、そんなに急いで買わなくても大丈夫ですよね? だって、すでに家にたくさんありますから。

今日買わないと困る事情がありますか?

ないと思いますよ。

すぐに買わないと誰かが買ってしまうとか、セールが終わってしまうという心配は無用です。

なぜなら、今、あなたが買いたいと思っている服は、どうしても必要な服ではないし、好きでしょうがない服でもないし、買わないと私の人生が終わる、というような服でもないからです。

つまり、別に手にいれなくてもいい服なのです。

あなたは、ただそれを所有したいだけではないですか?

買ったけれど、ろくに着ていない服が家にたくさんあるとしたら、「所有したい」という欲望が満たされた段階で、買った服が用済みになるからです。

2.完璧じゃなくてもいい

買ったものに満足できなくて、「もっといいもの」「もっと自分に合うもの」を改めて買うことが続き、買い物が止まらなくなることがあります。

この場合は、「もっといいもの」を追い求める完璧主義を手放すと、買う勢いが止まります。

完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由

そもそも、自分の要望に100%ぴったりあったアイテムなど存在しません。

自分をとりまく状況は刻一刻と変わっているし、自分の気持ちだって、ずっと同じではないからです。

「もっとこうだったらいいな」と思って、何枚買っても、「本当に100%お気に入りの服」など手に入らないのです。

それこそ、手作りするか、オーダーして作ってもらわない限り。

オーダーメードの服だって、できあがって着てみると、「あれ、ここは、もっとこうだったらいいな」と思うところがあるでしょう。

なぜなら、完璧主義の人は、今、自分が手にしているものには決して満足できず、いつも、「今もっているものより、ちょっといいもの」を追い求めるからです。

現在、洋服も雑貨も、使い切れないほど市場に出回っており、選択肢がたくさんあるから、「さっき買ったものよりちょっといいもの」が欲しくなる人は、どこまでも買い続けることになります。

自分の経済状態が許す範囲内で。

その経済状況にしても、クレジットカードを利用すれば、一時的に底上げさせることができるため、自分の収入以上に買ってしまうこともあるでしょう。

いくらでも買う物が見つかる環境

経済的に豊かで、物資が豊富にある先進国に住んでいる人のほうが、買ったものに満足できず、どんどん買ってしまうと思います。

いくらでも、次に買いたい物が見つかるからです。

買い物依存症は、先進国の病ですよね?

物がたくさんあって、買うお金もあって、実際に物をたくさん買っているのに、ストレスがなくならず、依存症になるまで買ってしまう。

豊かな国に住んでいると、買い物をし続けるわなにはまりやすいので、注意が必要です。

YouTubeで、カラーチューバー(塗り絵に関する情報を発信するユーチューバー)の動画をよく見ています。

買った物を紹介するホール(haul)は、買い物を促すので、見ないようにしている話は、すでにブログに書きました。

余計な物を買わないコツ:最近、筆子がやっていること(その1)

アメリカやフランスのユーチューバーは、どんどん買い物をするので、最近は、「ぜいたくすぎる」と感じるようになりました。

すでに色鉛筆をたくさん持っているのに、また買ったり、ものすごい高い色鉛筆を買ったり、毎月のように買い物したりしているのが、だんだん鼻についてきたのです。

もちろん、人が何を買おうと勝手だし、全員がそういうわけではないし、プロのユーチューバーだから、仕事として、いろいろ画材を買って使って見せているのかもしれません。

実際、ホールは人気がありますからね。

ですが、なんだか嫌になってきたので、最近は、インドやスリランカの人が、絵を描いているところを見せている動画を見ることが多いです。

この人たちは、いつも同じ、そんなに高くない画材を使っているので、心穏やかに見られます。

3.前に買った服を着たおす

サイズが合わないとか、全く似合わないといった、明らかな難があるときは、返品か交換をして、手元に残った服は、何回か着てみると、買い物しすぎません。

次々と服を買ってしまう人は、服を着ることより、買うことに意識が向いています。

新しい服が家にあるのに、次に買う服を探すことが多いなら、直前に買った服をとことん着てみることにフォーカスしてください。

先日、ファストファッションの服が着用される回数は5回未満で、35日ぐらいで捨てられる、という記事を読みました。

こちら⇒Fast Fashion Is a Bigger Pollutant Than You Think | by Jiayi Tan | Medium

本当かどうかわかりませんが、5回着たぐらいでは、その服がいいかどうか判断できませんよね。

以前、買った服は30回着ることをすすめているTEDの動画を紹介しています⇒死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。

「手持ちの服はどれも30回は着る」というチャレンジをしてみて、30回着ていない服があるうちは、新しい服には手を出さない、というルールを作ってもいいかもしれませんね。

30回という数字が妥当かどうかはわかりませんが。

冠婚葬祭用とか、特殊な用途の服は、30回も着ていないものがあるかもしれません。

私は服の数が少ないので⇒ミニマリスト主婦、筆子の14着の服を公開、写真つき(2020年夏版)

30回は軽くクリアしています。ですが、昔の自分のことを思うと、30回も着ずに断捨離した服はたくさんありました。

「30回は着よう」と思って、買った服と付き合ってみると、服を着ることや使うことに意識が向くから、買い物にフォーカスしていた生活が変わります。

どんどん買ってしまう人は、生活のあらゆる部分で、服を買うことに意識が向く暮らし方をしています。

ショップのアプリをスマホにダウンロードしていて、毎日のようにそのアプリを見たり、

ショップのメールを購読していて、こちらも毎日、目にしていたり、

インスタグラムで、しょっちゅう、人が買ったものを見ていたり、

友達と会えば、買い物の話をしたり、

仕事帰りには、ファッションビルに寄るのが日課になっていたり、というように。

新しい服や雑貨を買うことに、時間とエネルギーを注いでいるから、次々と欲しい物が見つかり、次々と買ってしまうのです。

買った服をちゃんと着ることに意識を向け、いかにしてそれぞれを30回着るか、考えたり工夫したりすると、べつにがまんしなくても、服をどんどん買うことは止まるんじゃないでしょうか?

やってみてください。

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買っても買っても切りがないし、買わなければ、買わないであるものを着て、普通に暮らせます。

買い物に一点集中していた自分の意識を、別のことに向ければ、買わなくても大丈夫な生活に戻ることができますよ。





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