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ノー・プーになりきれないあなたのために、市販のケミカルなシャンプーの成分であまり頭皮によくないもの、からだによくないものを4つご紹介します。
なるべく安全なシャンプーを少しだけ使いながら、徐々にノー・プーをめざしてみてはどうでしょうか?
ノー・プーとは?
今年になってノー・プー(no poo)という言葉がちょっと流行ってますね。
これは、no shampoo のことです。つまり髪をシャンプーで洗わないこと。
日本では湯シャンとほぼ同義語で使われています。アメリカでは、重曹やお酢で洗髪している人もいます。
筆子はここ8,9年湯シャンなので、ずっとノー・プーです。
50代のおばさんミニマリストがノー・プーでも、ムーブメントにならないのですが、アメリカのジェシカ・シンプソンやグイネス・パルトロウ、日本のタモリ、福山雅治あたりがノー・プーだと、いきなりトレンドになってしまうのですね。
湯シャンは白髪防止や、抜け毛を予防する、美髪になると言われてますが、そのあたりのことは、私にはよくわかりません。
年をとれば白髪になるのは止む終えません。
白髪になるメカニズムはこちら⇒人はなぜ白髪になるのか?原因と予防法を知って改善
そんなことより、日常的に市販のケミカルなシャンプーを使うことはからだによくないので、ノー・プーにしたほうがいいと思っています。
シャンプーには、ボトルの表示を見ればわかるように、化学薬品がいっぱい入っています。
毛根の先っちょの毛乳頭(もうにゅうとう)は、毛細血管につながっています。ここから栄養が運ばれ、髪が伸びます。
血管につながっているということは、ケミカルなシャンプーを使うと毛乳頭を介して血液に化学薬品がはいって全身にまわるということです。
毒性があるかもしれない化学薬品が血管に入るのです。たとえ少量だとしても毎日のことですから健康に害がある可能性は捨てきれません。
ボディシャンプーもあまりよくありません。シャンプーと名のついたものは気をつけたほうがいいと個人的には思います。
シャンプーの化学薬品の成分は、女性の子宮の羊水にたまると言われています。これは都市伝説かもしれませんが、体内に入り込むことは確かなのです。
とはいえ、
「いきなりノー・プーなんかにできない」。
とあなたは言うと思います。
そこで、シャンプーに入っている、あまり体内に取り込みたくない成分を4つご紹介します。せめてそういう成分が入っていないシャンプーを選んで髪とからだを大事にしたいですから。
シャンプーの中に入っている避けたい成分
ラウリル硫酸ナトリウム(sodium lauryl sulfate, SLS)、ラウレス硫酸ナトリウム(sodium laureth sulfate, SLES)
ともにナトリウムのところがNaとなっているときもあります。
おもにやし油に含まれているラウリン酸をもとに作った界面活性剤で、作るときに硫酸を用いるので、こういう名前になりました。
ともに強い洗浄剤で、泡立てる働きをします。歯磨き粉に入っていることもあります。
ラウリル硫酸ナトリウムはタンパク質を変質させるうえ、分子が大きいので、頭皮に残留しますので、もっとも避けたい成分です。いくらきれいにすすいでも、細胞の中に入りこんでしまったものはとれません。
ラウレス硫酸ナトリウムは、ラウリル硫酸ナトリウムのダメージを改良した物質で、分子が大きいので残留性が少なくなり、タンパク質を変質する作用もやわらいでいます。
ラウリル硫酸ナトリウムが問題になったので、メーカーは、ラウレス硫酸ナトリウムを使うようになったのです。
しかし、刺激が強いのは変わりありません。
昔の安いシャンプーによく使われていましたが、現在はともにあまり使われていないと思います。
万が一、出どころのよくわからない、すごく安いシャンプーを使っていて、これが入っていたら使うのをやめましょう。
特に、肌が弱い人、からだが弱い人、ふだん不健康な生活をしている人(喫煙してるとか)は避けたほうが無難です。
名前が似ている成分で、ラウリルグルコースとか、ラウリルグルコシドは低刺激性なので、使うならこっちが入っている品物のほうがいいです。ベビーシャンプーにも使われています。
ポリエチレングリコール (polyethylene glycol PEG)
乳化剤のベースに使われてり成分。化粧品にも使われています。毒性が低いそうですが、一方で発がん性があるとも言われています。しかし、乳化剤のベースとしては、比較的最近使われるようになったため、あまり研究結果がありません。
アモジメチコン Amodimethicone
アモジメチコンはジメチコンと同じようなものです。「~メチコン」という名前の成分はシリコン(ケイ素)ベースの合成ポリマー(高分子樹脂)です。髪の中に水分をとじこめる働きをします。
コンディショナーによく入っています。この薬品のせいで、髪がからまらず、指通りのいい、若いころの栗田ひろみのようなさらさらヘアになります。コーティングしているから当然です。
一見、うれしい働きなのですが、髪の水分をとじこめるということは、ほかのものが何も入らないようにブロックしているということです。
たとえてみると呼吸ができない感じです。ジメチコンが頭皮に残ると、頭皮が呼吸できないのです。
もちろん髪に何も入らないようにブロックしているので、熱などから守られ、さらさらでつやつやの美しい髪に見えます。
ちなみに、合成ポリマーはクリームやジェルなど化粧品にもよく使われています。水分をたくさん含ませることができるからです。紙おむつにも使われています。
合成して作るから安いし、腐りませんので、化粧品の材料にはうってつけです。
この成分が入っていると、指でクリームを取ったとき、べたつかずさらっとしていて、肌につけたあと即座に、つるつるとした感じがします。
さわれば「あら、お肌つるつる?」と錯覚します。水分をどっと肌に送り込むので、一瞬しわがのびた感じがするかもしれません。
しかし、肌をビニールですぽっと覆うようなものなので、肌が呼吸できません。
汗も油も通さないので、肌の常在菌は死んでしまう可能性高し。
よって使い続けるとかえって乾燥肌になります。
ポリマーは肌にしっかり密着するので、強いクレンジング剤を使わないと落ちないというのも問題です。
汗に落ちないファンデーションや食事をしても落ちない口紅は、撥水性が強いシリコン系のポリマーを使っています。落ちない化粧品って、かえって怖くないですか?
ポリマーといってもいろいろあるので、化粧品の成分表示では、多種多様な名前で表示されており、使われている量も判断しにくいので、消費者にはわかりにくい成分です。
☆私が湯シャンにした経緯や、湯シャンにしてよかったことはシリーズで書いていますので、興味のある方はこちらからお読みください。
⇒私が湯シャンにした理由(1)~ある女性ミニマリストの場合
☆湯シャンのメリット(節約効果にフォーカス)
⇒お湯で洗うシャンプー、湯シャンの素晴らしい節約と省エネ効果~私が湯シャンに至るまで(8)
ポリソルベート Polysorbates
乳化剤です。しばしば、香りの成分をまぜるのに使います。コンディショナーによく使われていますが、シャンプーに入っていることもあります。
これは比較的安全と言われていますが、肌に残留するので人によっては、スキントラブルをおこします。肌の自然な状態をそこなってしまうからです。
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以上の4つのほか、頭皮によっては、特定の防腐剤が刺激になってかゆくなったり、フケが出たりというトラブルを起こします。
シャンプーや化粧品の成分は名前がややこしいので、その実態を知ることが難しいです。
いちいち調べるのが面倒なので、私はいきなり湯シャンにしましたが、調べることをいとわないというのであれば、一つ一つ調べて安心できるシャンプーを使うことをおすすめします。
今回、4つだけ薬品をチェックしましたが、これだけでも、なぜ肌断食やノー・プー(湯シャン)をすると、肌や頭皮がF元気になるのか、わかる気がするのではないでしょうか?
夏はノー・プーに取り組みやすいので、お盆休みなどに試してみるのもいいかもしれませんね。