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レイキカウンセラーの矢尾こと葉(やおことは)さんのエッセイ、「自分を浄化する方法」を読みましたので感想をお伝えします。
まずこの人の職業である「レイキヒーリング」について説明しますね。
レイキとは?
レイキは「冷気」ではなく「霊気」です。
レイキは高い次元にある宇宙エネルギー(愛や調和や癒やしの波動)を手を使って、自分や人にあてる民間療法だそうです。
そういえば、かける収納よりたたむ収納を推奨している片付けカウンセラーの近藤麻理恵さんも、洋服をきちんとたためば、収納の問題は解決するというところで、
じつは洋服をたたむことの本当の価値は、自分の手を使って洋服に触ってあげることで、洋服にエネルギーを注ぐことにあるのです。
と書いています。
手から何か出すわけです。
この点、ハンドヒーリングに似ていますね。
お母さんやお父さんの手で赤ちゃんをマッサージしてあげると、赤ちゃんはリラックスして、夜よく眠るようになったり、ミルクをよく飲むようになるとも言います。
人間の手のぬくもりに何かあるのは誰しも認めるところでしょう。
とはいえこの本はレイキヒーリングの本ではありません。日常生活で疲れたとき自分を浄化する方法(セルフクリアリング)が54個書かれています。
どれもちょっとしたことでお金もかかりません。
浄化というとなんか大げさですが、矢野さんの言葉を使えば、汚れた洗濯ものをじゃぶじゃぶ洗うように疲れた自分を洗うこと。
つまり「命の洗濯」ですね。
心身をクリアにすることでまた元気になれるのです。
レイキをする人の本なので、多少スピリチャルがかった言葉も出てきますが、そこまで怪しくなく抵抗なく読むことができました。
出入りの法則
自分を浄化する方法はいろいろありますが、基本は「出す」ということ。
カレン・キングストンのスペースクリアリングがガラクタを捨てることなら、こちらは自分の身体にたまったネガティブな物質や感情を外にだします。
何かうまくいかないことがあるとき、モノをプラスするのではなく、自分がためこんでいるものを外に出す、マイナスするやり方なのです。
私はこの点に大変共感を覚えました。
著者はこの考え方を「出入りの法則」と名づけています。
私たちは、何かがうまくういかなかったり、状況を変えようとしたりするとき、「何が足りないのか」ばかり考えてしまいます。….よい流れはまずは出すこと(手放すこと)から生まれます。
なぜ「出入りの法則」かというと、文字の順番が入るよりも出ることが先だから。
確かに「モノの出し入れ」と言うように出すほうが先に来ますね。
出さないと入らないのです。
ところが現代人は入れることばかりにやっきになっています。
だから、あとでまとめて出さざるを得なくなります。しかしふだんから出すことを心がけていると、もっと快適に心楽しく暮らせます。
この本は断捨離や片付けの本ではありませんが、幸せのグラウンドルールである、「出入りの法則」を意識して暮らすことは「持たない暮し」や「ミニマリスト」をめざす人にも参考になります。
不安や心配、イライラを解消するためにモノを買っても解決にはなりません。一時的な幸せや、高揚感はあったとしても長続きしないのです。
それよりもなぜ自分がどんどん買物してしまうのか、自分自身に聞いてみたほうがいいです。
本当の自分の気持ちを知るためには、自分自身を浄化することがすばらしい効果を発揮しますよ。
簡単にできるセルフクリアリングのアイデア
今回は本の中から簡単にセルフクリアリングできる方法を7つお伝えします。私もやっていて効果を感じていることや、これからやりたいことを選びました。
1.ねばねば星人にさようなら
「あれもやらねば」「これもせねば」「それをしなきゃ」といらいらとして「ねばねば星人」になっていたら、こう言います。
「やってもやらなくてもいいんです!」、と。
自分で勝手に「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と思い込むことって多いですよね。無理にやらなくてもいいのです。
タスクを少し減らしてみましょう。
2.お金と気持よく別れる
金は天下の回りもの。去っていくけど、またやってきます。
そして今度やってくる時は、友だちを連れてくるとか。
お金にいい、悪いはなく、お金についてどう思っているかが肝心なのです。
お金はなるべく幸せに使うべき。お金を使うときは「ありがとう」とお金に感謝し、お金がやってきたらまた「ありがとう」と感謝する。
自分にとって居心地のいい場所に、お金はまたやってきます。
3.テレビを消す
テレビは便利な代物ですが、一方的に情報をよこします。
「垂れ流しになっている音や映像を無作為に受け取る」ことはしないほうがいいのです。
一方的に流れてくる情報は必ずしもいいエネルギーを持っているとは限りません。自分でフィルターをかけることが大切です。
関連⇒ミニマルライフを加速する~テレビを断捨離すると手に入るもの
4.ぬり絵をする
「大人のぬり絵」がはやり始めて久しいです。ぬり絵には高いアートセラピー効果があるそうです。特に曼荼羅のぬり絵がいいとか。
そういうえば、ドラッグストアに、”Color Me Calm” と、”Color Me Happy”というぬり絵の本がありました。calm (カーム)は心を落ち着けるぬり絵で、happy(ハピー)は元気になるぬり絵です。
ぬり絵をしているときは無心になれるので、瞑想が苦手な人はまずぬり絵をためすといいかもしれませんね。
矢尾さんの本にも巻末に曼荼羅の塗り絵が6ページついています。
5.過去を一掃する
これは不用品を捨てることです。
部屋を片付けると心が片付くので、押入れに入っている、ここ1~2年使ってないものはすべて捨てます。
私もこれを読んでから2年以上読んでない本を思い切って捨てました。
6.無垢な瞳を見つめる
赤ちゃんや子供のピュアな瞳を見つめてにっこりします。
私たちが見ているものは自分の投影です。赤ちゃんの目を見つめると、自分の純粋な部分を再確認できます。
ペットなど動物の目でもいいかもしれないですね。
私はお気に入りのぬいぐるみの目をじーっと見ることがありますが、効果ある感じです。
7.愛情のこもったものを食べる
無理な加工のほどこされていない、自然の恵み、旬のものを食べるようにします。
人はエネルギーが低下しているときほど、ジャンクフードを食べたがるのだとか。
疲れているときや、今の自分を変えたいときは、自然と愛情のエネルギーがいっぱい詰まっている食べ物を食べることが有効です。
そういうものは少しの量だけで満足できるのです。
ジャンクなものをいっぱい食べたり、暴飲暴食をするのは自分を大事にする行為ではないですね。
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ほかにも「断ってみる」浄化の方法もとても効果があると思います。
これまで使うのが当たり前だと思っていた何かをやめてみるのです。湯シャンでもいいし、白砂糖をやめるのでもいいし、肌断食でもSNS断ちでもいいです。
1週間から10日ぐらいやめてみて、自分のからだと心の反応を見ます。
やめてみると「やらないほうが気分いい」「ああ、これ自分には必要なかったな」ということがわかるものです。