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汚部屋改善シリーズ、今回は紙を捨てることが苦手な人に、うまく整理する方法を紹介します。
結論を先に書くと、いきなり捨てられないなら、スキャンして クラウドストレージに残すステップをはさんでください。
スキャンするのは、座るときに、クッションや座布団を敷くようなものです。
もちろん、スキャンすれ手間が生じますが、すべてスキャンしてしまえば、どこに何があるのか、わかりやすくなります。
すべてが大事なわけじゃない
先日、お便りを紹介した方は、昔の本、ノート、お子さんの作品、仕事の資料など紙媒体の物をたくさん持っているようでした。
⇒家が狹いのに娘が戻ってきます。どうやってスペースを作ったらいいでしょう?
今回の記事は、この方のように、紙ならなんでもかんでもキープしてしまう人に向けて書いています。
こういう人は、たぶんどの紙も、「大事だから」捨てないのだと思います。
でも、よく考えてみると、同じ「大事な紙」だと思っているものにも種類あります。
A。その紙そのものが大事な紙
B。紙の上にのっている情報だけが大事な紙(紙自体は不用)
この性質の違いを見極めると、紙の処分が進むかもしれません。
紙の上に書かれていることが大事なだけなら、スキャンしてしまえば、紙そのものはなくても大丈夫です。
では、片付けの手順を紹介します。
作業の準備
準備するもの
・紙たば:大事な紙もどうでもいい紙も混在している紙の山
・時間:1日15分
・タイマー:時間をはかって作業するのに使う。
・仕分けした紙を入れるもの:箱、袋、トレイ、バインダー、ゴミ箱など、4種類
・スマホか携帯電話
・スキャンできるアプリ(スマホや携帯電話にたいていデフォルトでついています)。
具体的な手順
まず、きょう処理する紙たばを取り出します。
「大事だ」と思って、ずっと箱に入れてあった紙を外に出してください。ダイニングテーブルの上で山になっている紙でもいいし、床に散らばっている紙を拾い集めてもいいです。
冷蔵庫の扉や側面に所狭しと貼ってある紙をはがしてもいいし、書棚のはしに押し込んである紙束をつかんでもいいですよ。
このとき、いきなり大量に引っ張り出さないでください。
想定している作業時間は、1日15分です。10分で終わりそうな分量だけつかんで出します。残りの5分は10分で終わりきらなかったときの予備の時間です。
最初は少なめに引っ張り出すといいでしょう。
次に、仕分けした紙を入れる箱か紙袋、トレイなどを用意します。
全部で以下の5種類に分けますが、入れるものが必要なのは、1番、2番、5番の3つだけ。1番の紙を入れるものは、ゴミ袋(くずかご)です。
1)ゴミ ⇒ 捨てる
2)原本を持つべき紙 ⇒ ファイリング
3)のっている情報だけあればいい紙 ⇒ スキャン、原本は廃棄
4)思い出の紙 ⇒ スキャン、現物は廃棄
5)判断できないもの ⇒ スキャン、原本・現物もキープ
1.明らかな紙ゴミ
用意ができたら、1枚ずつ紙を見ていきます。このとき、中をじっくり読まないこと。ちらっと見て、その紙の性質を見極めてください。
それが明らかな紙ゴミなら捨てます。
誰が見ても、「これは、いらないや」と判断できる紙です。
たとえば
・古すぎて何が書いてあるのか判別できない紙
印字が消えてしまった感熱紙(FAXの用紙やレシート)など。
・劣化したか、しょう油か何かをこぼして内容を判別できない紙
・DMやカタログ
・「これから使うことはもうないよね」と確信できる紙
何十年も箱に入れっぱなしで、存在すら忘れていた紙は、不要と判断して大丈夫です。
使っていなかったのですから。
もしも心配なら、この段階では残してOKです。
・包装資材
使用済みの包装紙や封筒は不用です。
物を捨てることが嫌いな人は、いただき物のお菓子を包んであった包装紙すら捨てません。私の母は、まんじゅうの箱が包んであった包装紙を、ざっとたたんで、紙袋を入れる箱につっこんでいました。
適当にたたんで適当につっこむので、包装紙はしわくちゃです。いったい何のために所持しているのか?
母は、DMが入っていたOPP袋(透明でパリッとした袋)もたくさんためこんでいました。
かく言う私も、昔は、カレンダーやきれいな包装紙を再利用して封筒を作るのが好きでした。すでにたくさん封筒を作って、使い道がないのに、「何かを作れるかも」と思って、包装資材を捨てない時期がありました。
その紙袋、今すぐ捨てましょう~つい取っておくものだけど、捨てたほうがいいもの(その1)
2.原本が必要な紙
その紙そのものがとても重要で、デジタル書類では代替のきかない紙です。
繰り返します。原本がなければ、どうにもならない紙です。
たとえば、何かの契約書や証明書など。
このような紙は捨てると後々困るので、ビニールポケットつきのバインダーなどに、ひとまとめにして入れておきます。
私は家も車も持っていないから、「原本を持つしかない」という紙は、パスポートぐらいしかありません。
州の保険証は、クレジットカードサイズのぺらぺらの紙(本当にペラペラの紙で、印字した数字が消えかかっている)ですが、財布に入れっぱなしなので、部屋の中で散らばることはありません。
不動産や車など、資産が大量にある人でも、この手の紙はそんなに多くないと思うので、バインダー1つで間に合うのではないでしょうか?
3.書いてあることだけが重要な紙
紙そのものが大事なのではなく、その紙にのっている情報が重要で、取っておく必要のある紙です。
このような紙も、私はあまり持っていませんが、契約情報やパスワードが書いてある紙でしょうか。いつも参照している仕事の資料などもここに入るかもしれません。
このカテゴリーの紙はスキャンして中の情報だけ残せば、本体を捨てることができます。
ちゃちゃっと、スマホでスキャンしましょう。写真にとっておいてもいいですよ。
書類やノートなどテキスト情報を中心に格納するクラウドサービス(Googleドライブ、Onedrive、Evernote、iCloud)は、アプリか、連携しているアプリ(Appleの純正メモなど)にスキャン機能がついているので、パチっと写真を取るだけで簡単にスキャンできます。
雑誌の切り抜き、レシピ本、自分でこつこつ書いたノートなども、重要なところだけ、スキャンしておけば、本体は不要ですよね?
何枚もの紙の写真を撮るのは疲れる作業ですが、1日24時間のうちの15分という時間の中で行う作業なのでそんなに大変ではありません。
スキャンしてしまえば、もう原本はいらないのですが、人によっては、捨てたくないかもしれません。たとえば、税金の申告に必要で、デジタルで残しはしたけど、もしかしたら本体もいるかもしれないと思う紙です。
そんな紙があるのかどうかわかりませんが。
その場合は、原本も残し、ひとまとめにして、後で参照しやすいように整理します。
4.思い出の紙
あとで見返して、思い出にひたりたい紙類をスキャンします。
大事な情報が載っているわけではないけれど、取っておきたい紙は、思い出の品です。
たとえば、古い手紙、年賀状、映画の半券など。
昔は前売り券に、写真がついてい、てきれいと言えば、きれいなものがたくさんあったので、私は、一時期、半券をわざわざノートに糊で貼っていたことがあります。
動物園の入場券にも、コアラの絵がついていたりしますので、「かわいいから」とか、「初めて、子供を連れて行ったときの記念に」と、キープする人もいるかもしれません。
学生証や受験票なども、捨てたくないならスキャンしてデジタルで残してください。
子供の作文や文集も、全部スキャンしましょう。
まあ、私なら捨てます。デジタルで残しても、フォルダの管理が発生するし、あとで見たいとも思わないからです。
そんなものを見る時間があったら、ブログの記事を書くとか、ほかにもっとやりたいことがあります。
私は今年、64歳になるので、人生の残り時間も、そんなに潤沢にあるわけではありません。
しかし、多くの人が、何年も、「物の捨て方や片付け方」を探し続け、いっこうに所持品を捨てないのは、私には想像のできない、よほど捨てたくない深い事情があるのだろう、と最近思うようになりました。
5.判断に迷う紙
大事なのか、捨ててもいいのかよくわからない。
そういう紙もとりあえず、スキャンして情報を残し、原本や本体は袋に入れて、アクセスしやすい場所にしまいます。
手持ちの紙すべての整理が一通り終わったら、このカテゴリーの紙に戻って、同じ手順を繰り返してください。
スキャンしたファイルには、タグや、メモ書きを残せると思うので、どこにしまったか記録しておくと、あとで探しやすいです。
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スキャンして紙を整理する方法をおすすめしました。
スキャンしたデータは、適切にフォルダ分けして、1年に1回ぐらいは、中身を見てください。
情報を残す必要など何もなかったデータや、すでに用が終わったデータは、すぐに削除しましょう。
繰り返しますが作業は1日15分です。これ以上やると、いやになって挫折する可能性があります。
また、今後家に入ってきた紙は、
・紙そのものが重要なのか
・紙の上にのっている情報だけが必要なのか
を見極めるようにしましょう。