積み木をもつ子どもの手

ミニマルな日常

最終更新日: 2023.09.12

物に対する価値観が夫と違うのでもやもやします。どうしたらいいでしょう?

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物に対する考え方が自分と夫では違うのでもやもやしています。アドバイスください。

このメールに回答します。

まずメールをシェアしますね。差出人は、Nさんです。



夫が物を捨てません

件名:物を大事にすると言う価値観の違いをどうしたらいいか。

こんにちは。

いつも学ぶことが多く大好きなブログで、何度も読み返しています。

最近少しモヤモヤしたことがあります。

我が家は2.4歳の子がおり、性別も違うせいかお下がりも含めておもちゃがかなり増えています。

おもちゃの量を半分にして、すぐには出せない場所にしまい、たまに入れ替えたり、こどもたちにも、いる、いらないの判断をしてもらったり、私もできるだけ増やさないことを意識しています。

物を大切にすることはおもちゃならたくさん遊んであげることだよ、と教えています。

しかし、夫はそうではありません。

夫は物を大切にする=捨てずに所有しておくという考えのようで、置くためのスペースも我が家にはたくさんあるから、と捨てることにあまりいい顔をしません。

夫のものは夫に管理してもらうことを徹底し、夫の部屋のものは基本ノータッチです。

しかし実際は夫が捨てずに実家から持ち帰って増やした家具や夫の荷物が屋根裏や他の部屋のクローゼットを圧迫しています。

また夫が子どもたちに買い与えたぬいぐるみも大量に眠っています。

今ある家具はやたらカラフルなものや高さや形がちぐはぐなものも多く、おもちゃの住所がきっちり決められません。

また引き出し自体が外れやすくこどもも自分で元に戻せない状態です。

そこで、こどもが片づけやすいような収納にしたいと夫を説得し、棚を購入することを許可してもらったのですが、今使っている棚を処分していいか聞くと全部自分の部屋で使うと言われました。

私は棚を処分するつもりでいたので、夫の部屋に移動させたとしても使わないのでは⁇と言いましたが、処分はしないと言われました。

聞けば今その棚に特に入れたいものはないと言うし、もうすでに夫の部屋に棚を置くスペースはありません。ついでに言えばすべてどけて掃除するのは私です。

書斎として使っていますが、その部屋で眠ることもあるし、それで眠れなかった、落ち着かないと言うので、たまったもんではありません。

私は棚を買うべきではないのでしょうか。

私だけが整理整頓に躍起になり、どこかしら休みの日には片づけている、そして現在、専業主婦である以上、夫のお金を使ってまで棚を買い替えるのはおかしいのだろうか、とモヤモヤしています。

他人を変えることはできないし、まずは自分から、断捨離に取り組みました。そしてこどもにはそうならないようにしっかり整理整頓を教えたい、なのに家からもう使っていないものでさえも捨てられないという状況です。

こどもに教える上でも物を大事にする価値観が違うため、おもちゃを処分するタイミングはいつもなんだか私が悪いみたいに感じています。

解決策はないのかもしれません。

価値観の違いですから変えることは難しいと思います。どちらが正しいとも言いきれないと思います。

私は私の価値観で突っ走ればいいのでしょうか。悩んでいます。何か筆子さんからみていい意見があればアドバイスをいただきたいです。





Nさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

2歳と4歳のお子さんがいらっしゃるのですね。かわいい盛りですね~。

ご主人は、使っていないものを捨てないタイプなんですね。私の夫もそうです。

「私は私の価値観で突っ走ればいいのでしょうか」という質問の答えですが、「突っ走る」が何を意味するかによって、答えは変わります。

Nさんの質問と似た質問には、過去に、何度も答えており、まとめ記事もありますので、お時間のあるときに読んでください。

家族に物を捨ててもらいたい人へ。他人の物が邪魔なときに読む記事のまとめ。

では、以下に私が思ったことを書きます。

考え方が違うのは当たり前

まず、考え方が違って当然だし、同じように考える必要はないと思ってください。こう考えると、もう少し気楽になります。

夫婦や家族など、自分と違う人間と共同生活するとき、価値観が食い違いうのは当然です。

自分と全く同じ考え方をする人は、自分しかいません。

Nさんの場合は、たまたま物に対する考え方が違いますが、ほかにも、生活するうえでいろいろな違いが出てくるでしょう。

家事の分担、子供をもつかどうか、どんなふうに子供を育てるか、どこに住むか、お金の管理方法、仕事に対する考え方、宗教、友人や親戚づきあい、将来の展望などなど。

Nさんとご主人の考え方が全く同じなら、結婚する意味はないと思います。自分とちょっと違う人と一緒に住むから、自分にはない視点にふれられ、人生がおもしろくなります。

コミュニケーションする

価値観が違うとき、ほかの人とうまくやっていく方法は1つしかありません。

コミュニケーションです。

解決への扉を開ける鍵は、オープンなコミュニケーションです。

まずは、正直な話し合いをして、Nさんの希望していることをご主人に伝えてください。

そのとき、ご主人の考えや主張にも耳を傾けてください。

とことん話し合いをすれば(できることはすべてすれば)、そこまでもやもやしないでしょう。

ご主人が、なぜ、使わない棚を部屋に置きたいのか、その理由を聞いてみてください。たぶん、その理由に納得はできないでしょう。

しかし、ご主人がいらない棚を捨てない理由に、納得する必要はありません。ゴールは妥協点を見つけることです。「ああ、そういう人もいるんだな」と思っておいたほうがストレスがたまりません。

妥協点を見つける

話し合いをして、お互いの主張をすり合わせて、妥協点を見つけます。

話し合いの仕方は、以下の記事を参考にしてください。

人を説得する方法はあるか?断捨離を邪魔する家族との対話の進め方。

きれい好きな人が片付けない家族と円満に暮らす4つの秘訣

話し合いをしているとき、違っているところだけでなく、共通しているところにも、目を向けてください。

子供を育てながら、明るい家庭を築きたいという気持ちは、ご主人にもあるでしょう。結婚式でも、そんな話をしたのでは? 式はしていなかったら、一緒に住む前とか、子供を作る前とかにしていると思います。

Nさんとご主人は大枠においては、同じゴールを意識しながら共同生活をしています。

ただ、やり方が違います。

話し合いをして、Nさんのやり方でもなく、ご主人のやり方でもなく、2人の意見と知恵を合わせて編み出した、ハイブリッドなN家のやり方を見つけてください。

棚を買うかどうかも、話し合いの上決定しましょう。

論点をはっきりさせておく

話し合いをする前に、自分の主張や論点をはっきりさせておいてください。

自分の考えを整理するには、ブレンダンプなど、書くことが有効です。

頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

モーニングページでもOK⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

話し合いにおいて、譲るべきところは譲る必要があります。でも、これだけは絶対譲れないポイントは意識しておいたほうがいいでしょう。

その他、気づいたこと

メールの印象では、Nさんは、完璧主義というか、きっちりやりたい派に思われます。

おもちゃの管理に、そこまでやっきになる必要はありません。

2歳と4歳に、「物は使ってこそ価値を引き出せるのよ」的なことを教えようとしても、伝わらないかもしれません。

ご自身が、物をしっかり使う姿を見せたほうが効果的です。

さらに、これは理想論かもしれませんが、平等なパートナーシップを目指してください。

つまり、専業主婦だからといって、意見を言ってはいけないと思わないでください。

棚も、ご主人のお金で買うのではなく、家計のお金で買うのです。

話し合いの場に、棚の購入を提案するのに、何の遠慮もいりません。

昔は(昭和の頃?)は、「俺はお金を渡しているのだから、俺の言うとおりにしろ」と言う夫がいたかもしれません。男は外で稼いで、女は家を守る的な発想です。

しかし、今は令和5年です。このような考え方は時代に逆行しています。

現実には難しかったとしても、平等なパートナーシップを目指すべきだし、むしろこの考え方をお子さんに教えたほうがお子さんのためです。

Nさんは、専業主婦ですが、役割を分担した結果、そうなっているだけです。

それと、ご主人の部屋がガラクタだらけになっても、私ならほっておきます。私の夫の部屋もガラクタだらけです。

そんなガラクタ置き場の掃除をNさんがする必要はないです。ご主人が自分の趣味で物だらけにしている部屋なのだから、その部屋の管理はご主人がすべきです。

この点も、話し合いの場で言ってください。

ガラクタだらけのせいで、「眠れない」とか、「落ち着かない」と言われたら、「それは自分のせいだからね。捨てれば解決するよ」とご主人に言いましょう。

もやもやするとき、ほとんどの場合、自己主張が足りていないので、自己主張をしっかりしてください。

欲しくないときは「いりません」と言え。もっと自己主張する3つの方法。

それでは、N家のおもちゃ問題が解決することを祈っています。

どうぞ、お元気で。

******

子どものおもちゃの管理もけっこう大変ですね。

以前こんな記事を書いていますが、

子供のおもちゃが増えすぎて片付かない?極論を言えば買ったおもちゃは必要なし

あまり買いすぎないほうがいいですよ。私は、子供服を買いすぎて、あとで断捨離するはめになりました。





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