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無料のものをつい受け取ってしまう4つの理由と、やめるための3つの対策

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無料のものに、つい手が伸びてしまう。人間なら誰しもあることです。

試供品、おまけ、送料無料、ポイント還元……。世の中には無料の誘いがあふれています。

なぜ人は、必要でもないのにタダのものをもらって、ガラクタを増やしてしまうのか?

今回は、無料に弱い心理の仕組みを4つに分けて解説し、無料になびかない対策をお伝えします。

1. 失敗しても損しない安心感

無料に惹かれる最も大きな理由は、お金を失うリスクがゼロだからです。

人は、何かを得る喜びよりも、何かを失う痛みのほうを強く感じます。

そこで、損をすることを避けます。

ものを捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる

たとえば、1000円もらったうれしさと、1000円なくしたショックを比べると、なくしたときのショックのほうがずっと大きく感じます。

無料のものは、損失の心配がいっさいありません。

もらって気に入らなくても、お金は減っていません。失敗しても痛手はありません。

だから惹かれてしまいます。

私自身も無料の何かが大好きで、小学生の頃から懸賞に応募していました。

雑誌の全員プレゼントにもよく応募していて、2号分の応募券を集めて送ったりしていました。

冷静に考えれば、雑誌を2冊買っているのだからタダではありません。でも当時の私は、お金を払っている感覚はありませんでした。

応募券を送れば必ずもらえるという安心感と、損をしないという気持ちが重なって、せっせと応募していました。

懸賞の応募マークをためこむ無駄な習慣を捨てたらこうなった。

2. 判断するエネルギーを節約できる

いろいろなことを考えなくてすむのも、無料のものが魅力的に思える理由の1つです。

ふだん買い物をするとき、私たちはさまざまなことを考えています。

本当に必要か、値段に見合うか、今買うべきか、他にもっといいものはないか。

こうした判断をするたびに、頭のエネルギーを使います。

ところが、無料のものをもらうとき、このようなことを考えなくて済みます。

値段を比較する必要もありませんし、失敗してもゼロ円だから、慎重に選ぶ理由もありません。

つまり、考えるコストはほぼゼロです。

行動経済学の有名な実験に、高級チョコレートと普通のチョコレートの価格を下げていく実験があります。

どちらも1セント以上の値段がついているときは、多くの人が冷静に価値を比べて高級な方を選びました。しかし、普通のチョコレートが無料になった途端、大勢の客が無料の方に殺到したのです。

人は、1円でも値段がついているときは理性で考えますが、無料になった瞬間に判断することを放棄します。

人間の脳は、毎日何千もの小さな決断をしているので、省けるところは省きたいのです。無料のものは、この省エネ欲求にぴったり合います。





3. タダでもらうと脳が快感を感じる

何かを手に入れると、脳はちょっとした快感を覚えます。

特に無料ならば、代償なしに快感だけを得られます。

ここで感じる快感において、金額の大小はあまり関係ありません。

ホテルのアメニティ、化粧品の試供品、コンビニのおまけ。どれも数十円から数百円程度のものですが、もらったときのうれしさは値段以上です。

得する快感を何度も感じていると、無料のものを見つけるたびにもらいたくなります。

試供品をひとつもらう。おまけつきの商品を選ぶ。ポイントカードにスタンプが貯まる。

1回1回は小さなことですが、脳にとっては確実な報酬です。

機会があれば、つい繰り返してしまうのです。

私が懸賞を好きだったのも、当たったときの快感そのものに惹かれていたからです。

買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。

4. 手間をスキップできる

2番で、頭の中の話をしましたが、今度は体力や時間の話です。

無料のものには、特に労力を使わずとも手に入れられるという魅力があります。

ふつう、ものを手に入れるには手間やコストがかかります。

働いてお金を稼ぎ、店やネットで商品を選び、お金を払う。何を買うときにも、時間、体力、頭を使います。

無料のものは、この過程をまるごとスキップできます。

働かなくていい、選ばなくていい、払わなくていい。

人間の脳は、限られたエネルギーをできるだけ節約したいと思っています。

同じ結果が得られるなら、楽なほうを選びます。これは怠けているのではなく、脳の基本的な仕組みです。

手間をかけずに何かが手に入る。それだけで、脳はうれしいのです。

対策:仕組みを知ることが最大の防御

無料に惹かれる4つの心理を見てきました。

まとめると、損を避けたい、考えたくない、得したい、ラクをしたい。

無料のものほど、人間のラクなほうに流れる欲望にはまるものはありません。

無料のものを差し出されると、それが必要かどうか判断する気持ちの余裕はなくなります。感情が強く動き、お得だと思って受け取ってしまいます。

一度受け取ってしまうと、せっかくもらったから捨てるのはもったいないという心理が働き、手放しにくくなります。

そして、部屋には無料でもらったものが、どんどん増えていくのです。

どうすれば、この状態を解決できるでしょうか? 3つアドバイスします。

脳の反応に気づく

一番の対策は、この記事で書いた脳の反応を知っておくことです。

そうすれば、無料のものを目の前にしたとき、ああ、今、感情が優位になっているな、と気づくことができます。

お金を払ってでも買うか?と自問する

無料のものを手にしたとき、もしこれが500円だったら買うだろうか、と考えてみてください。

答えがノーなら、もらってはいけません。

無料だから欲しいのか、そのもの自体が欲しいのか。この違いを意識すると、余計なものを受け取る回数がかなり減ります。

無料のものに出会わない暮らしをする

もうひとつの対策は、無料のものに近寄らないことです。

日本はおまけや試供品の配布が多いので、何も考えていないと、どんどん無料の品物と出会ってしまいます。

この状態を変えましょう。

たとえば、サンプルやおまけの配布が多い店に行かない、フリーマガジンが置いてあるスタンドに近寄らないなどするといいでしょう。

買い物そのものを控えるのも効果的です。そうすれば販促品を受け取らずに済みます。

私はカナダにいるせいか、あまり無料のものに出会いませんが、そもそも買い物をあまりしない生活が功を奏していると感じます。

店に行かなければ、おまけつき商品を見ないし、試供品ももらいません。ネット通販は、必要最低限のものをAmazonで買っているので、サンプルが届くこともありません。

一方、娘はセフォラで化粧品をよく買うので、注文するたびにサンプルがたくさん入ってきます。

つまり、消費行動を変えれば、無料のものに出会わずに済むのです。

不用品を増やしたくないなら、無料、半額という言葉になびいてはいけない理由。

****

無料のものになびく理由と対策をお伝えしました。

どれだけ気をつけていても、無料に心が動く瞬間はゼロにはなりません。

数年前、私の街にユニクロがオープンしたとき、たまたま通りかかって娘と買い物をしました。

店内では、何十ドル以上買うとオリジナルトートバッグをプレゼントします、というアナウンスが流れていました。

そのとき、ふだんそういうものはもらわないようにしている私が、一瞬、あ、トートバッグもらえるんだ♪ と思ったのです。

レジで聞いたら、もう配り終わったそうでもらえませんでしたが、あとになって、わざわざレジで聞いた自分の行動にあきれました。

ミニマリスト歴15年以上でも、無料に反応する脳の仕組みは変わらないと実感しました。

人は自然に無料のものに大きな魅力を感じてしまいます。

だから、一番重要なのは、無料のものがたくさんある場所を避けること。

うっかり、その場所に行ってしまったら、この記事のことを思い出してください。





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