ページに広告が含まれることがあります。
これは捨てても大丈夫でしょうか。背中を押してください!
こんなお便りをいただくことがあります。
何かを捨てるのが合っているのか、間違っているのか、知りたいのだと思います。
その気持ちは、よくわかります。
ただ、正解は、誰に聞いても、どれだけ探しても出てきません。
捨ててみないとわからないのです。
人に正しいと言ってもらう必要はありません。
自分が捨てようと決めたのなら自信を持って処分してください。
捨てた後でも、正しかったかはわからない
どんな物事にも、いい面も悪い面もあります。
確かめるタイミングによって、解釈はいくらでも変わります。
手放した直後は、すっきりして気持ちがいいです。
半年後、必要になる場面に出くわすと、あれは早まったかな、と思います。
数年たてば、そんなものを持っていたことすら覚えていません。
同じひとつのものでも、見る角度やそのときの状況で、判断は変わります。
正しいかどうかを確かめたくなるのは、あとで後悔したくないからです。
でも、後悔するかどうかも、今の時点ではわかりません。
そのときの体調、暮らし方、家族の状況、収納スペースによって、考え方が変わるからです。
今は必要に見えるものでも、半年後にはなくても困らないものになっているかもしれません。
逆に、今はいらないと思ったものを、あとで少し惜しく思うこともあります。
捨てる前に未来の気持ちまで確認しようとすると、いつまでも動けません。
動くことが重要です。
私の体験では、捨ててもたいてい大丈夫です。
手放して困っても、借りる、買い直す、ほかのもので代用するなど、対処法はいくらでもあります。
答えの出ないことを追いかけるより、答えは出さなくていいと考えましょう。
迷うのは、捨てる前だけにする
私は、ものを手放すと決めたとき、それが正しいかどうかなんて考えません。
「これはもう使っていないし、不要だな」。こう思ったら処分します。
いったん手放したら、もう振り返りません。
捨ててしまえば、それがあったことすら忘れてしまいます。
迷う時間を取りたいなら、決める前に考えてください。
高かったもの、大切なもの。そんなものは、すぐには捨てず、しばらく置いて様子を見てもいいと思います。
たとえば、いつも使っている棚から取り出して、箱にしまって別の部屋に置いておきます。
必要になったときに取りにいけるので安心です。
しばらくそのまま過ごして、本当に手放していいか、見届けてから捨てます。
私も食器や調理ツールを減らすとき、この方法を試しました。
このとき、期限を決めておくと判断しやすくなります。
1か月、3か月、半年など、自分で区切りを作ってください。
そのあいだ一度も取り出さなかったら、今の生活にはなくても困らないとわかります。
迷うものをすぐに捨てる必要はありません。
でも、いつまでも棚の一番いい場所に置いておくのも変な話です。
考えるのはここまで。
いったん決めたら、自分の決断に自信を持ってください。
確かめるなら、捨てる前。
捨てた後ではありません。
そして、決めるのはいつも自分です。
服や紙袋で決める練習をする
人に、それは捨てて正解ですよ、と言ってもらえると、安心して捨てられるかもしれません。
でも、その安心は一時的な借りものです。
また別のものを捨てようとするとき、それでいいかどうか迷ってしまいます。
そしてまた誰かに聞きたくなります。
私のおすすめは、いったん決めたら人が何と言おうと自分の判断で手放してみることです。
自分の生活は自分が一番よく知っています。
他人は自分の部屋に、今もこの先も住みません。
毎回、迷って誰かに太鼓判を押してもらいたくなるなら、次は、誰にも聞かずに決めてみましょう。
思い出の品のように、捨てるのが難しいものではなくて、たいして生活に影響のないもので実験してください。
たとえば、似たようなものが何枚もあるトップスやボトムスなどの衣料品。
今、服は手頃な値段で手に入るので、減らしても生活に困りません。
自分で決めて手放して、その後どうなったか確かめてください。
きっと、クローゼットがすっきりして暮らしやすくなります。
紙袋も決める練習におすすめです。
全部捨ててもまたすぐに家の中に入ってきます。
こうやって、少しずつ自分で決めて捨てる体験を積み重ねてください。
小さなものをひとつ手放すたびに、誰かの許可がなくても大丈夫だったと体でわかります。
そのうち、捨てるのがだんだん上手になるし、自分で自分の生活を作っているという満足感が生まれます。
正解探しに時間をかけることもなくなりますよ。
⇒家にある紙袋を全部捨てても、生きるのに何の問題もない~実録・親の家を片付ける(5)
今の暮らしに役立つものだけ残す
何かを捨てるのが正しいのかそうでないのかすごく迷う。
そんなときは、それが、自分の今の暮らしをよくしてくれるかどうかで決めてください。
見るべきなのは、世間の評価ではなく、今の自分の暮らしです。
誰かに言われたから持ったり、誰かの目を気にして置いておいたりはしません。
過去の自分が大事にしていたものも、今、使っていないなら手放します。
持っていると気が重くなるなら捨てます。気持ちをよくしてくれるものならそばに置いておきます。
自分の望む暮らしを支えてくれるものは残します。
こんなふうに考えれば決められます。
人に正解を聞くとき、私たちは自分の外に手がかりを探しています。
そこにあるのは誰かの基準。
ですが、シンプルに暮らしたいなら、他人の反応より、自分の部屋や気持ちのほうが大事です。
自分の生活に必要か、望む暮らしに近づくか。
答えは、自分の中にしかありません。
よく本を捨てられないというお便りをいただきます。
高かったし、中古市場にもそんなに出ていない。買い直すのはすごく時間がかかりそう。
そんなふうに考えて迷います。
残す基準は、値段や希少性ではなく、今の暮らしでちゃんと役に立っているかどうかです。
本なら、実際に読み返しているか。
服なら、今の自分が気分よく着られるか。
家財道具なら、毎日の生活を楽にしてくれているか。
たとえば、かさばる本でも、読むたびに楽しい、仕事や生活に役立っている、そばにあるだけでうれしいなら、残していい本です。
ただ、見るたびに、読まなければ、活用しなければ、元を取らなければと思うなら、その本は今のあなたを助けていません。
服も同じです。
まだ着られる服でも、着ると落ち着かない、洗濯や収納の手間ばかりかかる、ほかの服を取り出しにくくしている。こんな問題があるなら、持ち続けても、あまり助けになっていません。
家財道具も、いつか使うかもしれないという理由だけで残すと、スペースをふさぎます。
そのせいで掃除がしにくい、探しものが増える、部屋を見るたびに疲れるなら、もう十分役目を終えたと考えていいでしょう。
私はミニマリストなので、ものはあまり持っていません。
それでも、2年前にひとり暮らしを始めたとき、家財道具をいくつか買いました。
最初は使ったけれど、結局使わなくなったものは順番に手放しています。
今の私が気分よく暮らせるなら残す。そうでないなら、手放す候補にします。
****
捨てるとき、正解探しをやめることをおすすめしました。
誰にも聞かず、自分で決めて捨てる。
その繰り返しが、自分らしい暮らしを作ると思います。














































