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「ミニマリストへの道」では筆子がミニマリストになるまでのあれやこれやを書いています。
前回は、物を捨てているのに、子供のおもちゃがたくさん家に入ってしまい、途方にくれていた話を書きました。
増殖してしまったおもちゃの対応に苦慮する
こんなふうにおもちゃの収納ケースにあふれんばかり。
ぬいぐるみがやたら多いのは、筆子が懸賞でもらってしまったせいもあります。
詳しくは⇒筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)
増殖し続けるおもちゃを整理整頓したかった筆子。しかし、子供といえど他人。人のものを勝手に捨てるわけには行きません。ですが、放置しておくと、おもちゃはどんどん増えてゆきます。
「なんとか対策を考えなくては」
インターネットで子供のおもちゃの捨て方を調べてみました。
子供のおもちゃの断捨離方法
1. もう子供が見向きもしないおもちゃを半年ほど隠しておき、何事もなかったら捨てる。
2. 収納するスペース(たんすやケース)を決めておき、そこからあふれたら、どれかを捨てることを子供に納得させる。
3. もうあきてしまったように思えるおもちゃは、親の判断で黙って捨ててしまう。もしあとで子供にそのおもちゃのことを聞かれたら、しらを切る。すると子供はすぐに忘れてほかのおもちゃで遊ぶ。
4. 1つ買ったら1つ捨てることを子供に納得させる。
5. 大切に扱っていないおもちゃは、罰として捨てる。
こんなアイデアが出ていました。
1、3、5番はできそうにないと思いました。子供にとって何が大切で、そうでないのかは、本人にしかわかりません。もし大切なものを捨ててしまったら、子供にひどいショックを与えて、信頼関係をそこなってしまいます。
私自身、子供のころ、好きなものを自分のせいで失くして、ショックのあまりいつまでもぐずぐずと泣いていたことがありました。
失くしたものは、おもちゃではなく靴下。小学校3年ぐらいのときのこと。ピンクの地にオレンジと黄色が絶妙な色合いで(筆子の目にはそう見えた)あしらってあるアーガイルのお気に入りの靴下がありました。
あるとき、理由は忘れましたが、その靴下を石油ストーブのやかんをのせるスペースに置いて乾かしていたのです。
そしたら、ストーブの上が高熱になりすぎて、靴下がとけてしまいました。綿じゃなくて、ポリエステルだったようです。
お気に入りの靴下がとけてしまい、私はものすごくショック。ずっとくよくよ泣いていました。母親に、「靴下ぐらいで、いつまでも泣いてるんじゃないの。別のを買ってあげるから」、とさとされました。けれども、涙が止まらないのです。
そして、今だにこの「靴下を溶かした事件」を覚えているのです。
筆子の場合は、自分のせいで失くしたのです。それでもこんなふうに覚えているのだから、人に大切なおもちゃを捨てられたら、とんでもないショックを受けるのは充分ありうること。
すると残りは「納得させる」捨て方です。納得させると言っても、子供は弱い存在なので、親に「もう、これいらないよね、捨てようね」と言われたら、本当はまだ持っていたいのに、親の意向にあわせて、無理して「うん、捨てる」と言うでしょう。
それもあまりやりたくありません。
結局筆子がとったのは、自分もやっていた「1つ入ったら、1つ捨てる」という方法でした。
私は何の理由もないのに、娘におもちゃや本を買い与えることはしませんでした。それでなくても、別ルートからたくさん入ってくるのですから。
ただ、誕生日とか、クリスマスなどのイベント、バレエの試験や、学校の行事でがんばった日など、ちょっとした節目に買うことはありました。
何らかの理由でおもちゃを買った日は、替りに何か捨てることで対応しました。捨てるものは、娘に決めさせました。この方法も、へたをすると、物を大切にしない子供になってしまうかな、と迷いながら。
別ルートから入ってきたおもちゃについてはすべてを把握できなかったので、無理に捨てさせませんでした。基本的に、娘のおもちゃは放置したわけです。
結局、成長した子供が自分の手でおもちゃを処分した
しかし、結果的に、子供のおもちゃは段階的に淘汰されていきました。今から5年前の11歳のとき、突然本人が、自分の部屋の掃除を始めたのです。
もうウェブキンズのぬいぐるみはいらないから、○○にあげてくれ、とか、あのおもちゃはXXにあげたらどうだろうか、などと言い出したのです。
いきなりぬいぐるみを40個、どさっと押し付けられて喜ぶ人がいるでしょうか? 寄付センターに持っていくことにしました。
この突然の断捨離は2日間続き、大きな段ボール箱4つがおもちゃで埋まりました。細かいおもちゃはビニール袋へ。
驚いたのは、つい1週間前に、髪の毛をいじって遊んでいたブラッツの人形をすべて処分していたこと。「ひとつやふたつはお気に入りはないのかしら」、と思ったのですが、すべてきれいさっぱり捨てていました。
この断捨離で、おもちゃはだいぶ減少。しかし、まだまだクローゼットの中に詰まっていました。
ところが、この数ヶ月あと、娘は父親にクローゼットが汚いと叱られ、また大量のおもちゃを処分。さらに去年の秋、引っ越しのために、再度たくさん捨てました。
このことから、子供はいずれは成長するし、大きくなれば、昔のおもちゃへの執着はなくなり、簡単に処分することができる、ということがわかりました。長くてもせいぜい10年ぐらいの辛抱。しかも、過ぎ去ってみると、子供はあっという間に大きくなるのです。
☆この続きはこちらから⇒収納や整理整頓にはまって断捨離の遠回りをする日々~ミニマリストへの道(16)
☆ミニマリストへの道、最初から読む方はこちらから⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?【1】~物がたくさんあっても幸せではなかった
☆エピローグ
いったんあげたおもちゃを子供から取り上げるような捨て方はよくないので、やはり、最初におもちゃを与えないことが大事ですね。
筆子は与えすぎてしまったと思っています。
よく遊ぶおもちゃは決まってくるものだし、おもちゃがたくさんあるからといって、子供が幸せなわけでもありません。子供にとって1番幸せなのは親がいっしょに遊んでくれることだと思います。
それから自分の話をよく聞いてくれること。言うは易しですが。
子供が成長すると、もう親のことは見向きもしないので、小さい時に一緒に遊ぶのは親のためでもあります。