着物

断捨離テクニック

親が買ってくれた着物を断捨離する方法。捨てることで幸せになる方を選ぶ

読者の方から、貧乏だったお母さんが、なけなしのお金で買ってくれた着物断捨離できない、という悩みがつづられているお便りをいただきました。今回は着物を断捨離する方法についてお伝えします。

着物や和服を捨てたいけど、捨てられない、と思っている人はほかにもたくさんいることでしょう。親が買ってくれた婚礼家具が、すごく邪魔だ、という声もよく聞きます。

断捨離したいと思っているのなら捨てるべきです。まずはいただいたお便りを引用しますね。



母にもらった着物が断捨離できません

件名:着物
Sさんより

はじめまして、1961年生まれのSと申します。ブログ、毎日読ませていただいてます。

片づけ・断捨離が苦手な私がたどり着いたブログが筆子さんでした。

少しでも子供たちに、私がいなくなった後に、大変なことにならないようにと、今から頑張ってます。(私自身が自分の両親と姑やだいぶ前の人の物までの整理に辟易しましたので)

筆子さんの考え方に共感して、だいぶ捨てることが出来ました。

さて、その中で、まだ断捨離が出来ないものがあります。

着物です。母がなけなしのお金を出して、私のために、揃えてくれたと思うと手放せないでいます。

でも、私にとっては宝の持ち腐れ、(ほとんど手を通してないです)
断捨離したい物の第一位。邪魔です。

どうしたら気持ちの整理がつくのか・・・

悩める私ですが、今日のブログ(高かったから断捨離できない)で少し勇気が出ました。

私の場合は、自分が買ったのではなく、貧乏だった母が買ってくれたという思いに、母の亡霊に?取りつかれてるのかもしれませんね。

はじめの一歩、踏み出してみます。

Sさん、お便りありがとうございました。私より2歳年下ですね。もうお母さんは他界されたのですね。すでに、捨てる方向に向かっているようですが、その後、いかがでしょうか?

結論:邪魔なものは断捨離したほうがいい

「邪魔だ」と思っているのなら、捨てることをおすすめします。せっかく、着物を揃えてくれたお母さんに感謝している思いがあるのに、着物そのものが邪魔だと、「うれしいけど、ありがた迷惑」という気持ちになってしまいますよね?

着物を整理して、「お金がないのに、私のために着物を用意してくれた」というありがたい思いだけを残したほうが、お母さん自身も浮かばれると思うのです。

親の気持ちに感謝するか負担に思うかは子供が選ぶこと

Sさんのお母さんが、着物を買ってくれたのは、Sさんの幸せを願ってのことだと思います。ですが、実際のところ、親がどんな気持ちで物を買ってくれたかなんて、子供にはわかりません。

娘が可愛くて買ったかもしれないし、親としてそうするのが当然だ、世間並みなことをしてあげたい、世間体を保ちたい、と思って買ったのかもしれません。いずれにしても、お母さんがそうしたいから買ったわけです。

私の母も、私にたくさん着物を買ってくれました。昔、母が40代の頃だったと思うのですが、おおぎ和装学院という着付け教室に通って、着付けの先生の資格を取りました。

その後、母は、とても営業のうまい呉服屋さんと縁ができ、いろいろな着物を作るように促されていた時期があります。

「お嬢さんの分もどうですか」と言われて、自分の着物を作りきってしまった母は、私のために数枚の着物を作ってしまったのです。

私は着物には興味がなかったし、30代後半で、日本を出てしまったから、母が買ってくれた着物には、ほとんど袖を通していません。すでに、母は私の着物を、二束三文で処分したと思います。

親は、自分の欲望を充足させるために、子供を使うことがありますよね?

Sさんのお母さんが、そうだったと言うわけではありませんよ。

これは私のことです。

私は、娘が小さいとき、自分が買いたくて、娘の服をオークション(eBay)でいっぱい買ってしまった経験があります。

こちらに詳しく書いています⇒主婦が物を増やす3つの習慣とは?~50代主婦のミニマリストへの道(10)

親がどんな気持ちで着物を作ったかなんて、子供にはわからないです。その行為に感謝するか、ありがた迷惑だと思うかは、子供の側で選択できることなのではないでしょうか?

重荷になっている着物を持ち続けることは、「ありがた迷惑だ」と感じることを選んでいると思うのです。

逆に着物を手放してしまえば、「お母さんが、着物を買ってくれてありがたかった」という思いが残るのではないでしょうか?





捨てられない理由はほかにあるのかもしれない

お便りにあるように、着物が捨てられないのは、「お母さんが買ってくれたから」という理由だけではなく、「もとが高価だから、もったいない」という気持ちもあるのかもしれませんね。

しかし、着ない着物を持ち続けていてもお金は返ってきません⇒高かったから断捨離できない?埋没費用はどのみち回収できません

また、人からもらったものだから、捨てるのに罪悪感を感じてしまうということもありそうです。

以前、手作り品が邪魔だけど、作った人の気持ちを思うと、申し訳なくて捨てられない、というメールをいただき、記事にしたことがあります⇒罪悪感のせいでどうしても捨てられないものを断捨離する方法

この記事で私は、「自分を幸せにしてくれるものだけを残すべきだ」と書きました。

娘の幸せを願って、着物を買ってくれたお母さんの気持ちに報いるためには、今の自分ができるだけ幸せに近づく選択をするべきだと思います。

着物の断捨離の具体的な方法

着物の断捨離ですが、こんな方法があります。

1.すべてきれいさっぱり捨てる

2.1番気に入っている1枚だけ残してほかは捨てる

3.1番柄を気に入っているものをリメイクして、手元に残し、あとは捨てる。

4.1度は袖を通してみて、写真をとる。それから捨てる。

捨てるといってもゴミ箱に捨てるわけではなくて、リサイクルに出します。お住まいの地域プラス、「着物 買取」というキーワードで業者を探してください。

着物は興味のない人はまったくありませんが、好きな人は好きです。

買取は二束三文だと思いますが、買取ってもらえば、着物を着てくれる人の手に渡る可能性があがります(買っても着ない人がいるので100%ではありませんが)。

もし親戚などに、着物好きな人がいたらもらってくれないか打診してもいいかもしれません。ですが、無理に押し付けるのはよくないです。

昔、嫁入り道具として着物を持たせる親が多かったので、その人の家にも着物や和装小物が和ダンスにいっぱい入っているかもしれません。

Sさんのお便りからは、どのぐらい着物があるのかわからないのですが、すべて手放すのが忍びないなら、1枚だけ残すとか、リメイクして残す方法がいいでしょうね。

手芸が得意なら自分で袋か何かに作り変えてもいいです。また、インターネットで探せば、和布をさまざまな物にリメイクやリフォームしてくれる工房やアトリエが見つかります。

洋服だけでなく、バッグ、小箱、針山、コースター、小物入れなどにリメイクしてもらうことができますよ。

それを手元に置いておけば、お母さんのことはいつでも思い出せますよね。

リフォームが面倒だったら、自分が着た写真、あるいは着物だけの写真を撮っておくのもいいでしょう。

思い出の品の思い出だけを残す方法はこちらにも書いています⇒なぜ思い出の品を断捨離しなければならないのか?その理由と捨て方のコツ

* * *
着物は、主婦が断捨離に困るものの上位に来るかもしれません。

元が高価だし、嫁入り道具で揃えてもらったし、日本の文化財かもしれないし、反物織るのは大変だし、将来、息子の嫁が着るかもしれないし、こんなもの捨てる私は罰当たりなんじゃないか、と思ってしまうのです。

でもね。

そういうありがたい物をタンスの肥やしにしておくほうがもったいないのです。

着物を捨てるときの葛藤が大きければ大きいほど、捨てたあとの開放感も大きいと思います。





青空言い訳を作り出してしまう私たち:あなたに夢の仕事ができない理由(TED)前のページ

本のレビューのまとめ:片づけやシンプルライフ系のおすすめ本次のページベンチで読書

ピックアップ記事

  1. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  2. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  3. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  4. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  5. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…

関連記事

  1. 物を入れた箱を持っている人

    断捨離テクニック

    もはや手放すしかない! どんどん断捨離が進む確実な方法。

    もっとがんがん不用品を捨てたい人の助けになる考え方を紹介します。…

  2. 断捨離テクニック

    近頃、中だるみでやる気が出ない。そんな時、片付ける生活に復活するには?

    まじめに部屋を片付けていたけれど、最近、スランプでやる気がでません。筆…

  3. 財布と電卓を持っている女性

    断捨離テクニック

    買ったお金を無駄にするのが怖い:物を手放すことに対する不安と恐怖(その5)

    断捨離しようと思って、物を引っ張り出しても、結局捨てられない。捨てたい…

  4. 積み上がった雑誌

    断捨離テクニック

    せっかくこんなに集めたから:サンクコスト効果~捨てない言い訳その5

    断捨離中に、思わず口にしてしまう捨てない言い訳とその言い訳を乗り越える…

  5. 何もない部屋

    ミニマリストへの道

    部屋がどんどんきれいになる7つの片付け習慣とは?~ミニマリストへの道(27)

    50歳になる年、「物を片付けるのは今しかない」と決意した筆子は、これま…

  6. プラント

    断捨離テクニック

    梅雨で気分がスッキリしないあなたに~毎日5つだけ捨てて暮しを変える

    毎日、いらない物を5つ捨てて、やらなければいけないタスクを3つ片付ける…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。

 

8割捨てればお金が貯まる・バナー

ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,813人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 黒いバッグを持つ人
  2. 庭いじりする人
  3. コーヒードリンク
  4. 電子書籍を読む女性
  5. 1つ
  6. ガラクタの中にいる女性
  7. 通帳を見ている女性。
  8. 片付けている人
  9. 引っ越し荷物の梱包
  10. 服のチェックをしている人

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック

 

1週間で8割捨てる技術
 
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. レゴ
  2. 考えごとをする女性
  3. 衣類圧縮袋
  4. 魔法使い
  5. 多肉植物
  6. 収納かごのある部屋
  7. バッグを持つ手
  8. こけし
  9. マグカップ
  10. ゴミ出し

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP