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断捨離をしてシンプルライフを目指しているけど、なかなか家が片付かないという人がいます。
そういう人は、捨てる一方で、何か新しいものを家に入れているのではないでしょうか? 特に買物で。
買わない暮し、持たない暮しを実践しているミニマリスト筆子が、実体験の痛みから学んだ衝動買いを防ぐ方法をお伝えします。
私も昔は通販が大好き人間で、モノを持ちたがっていました。
まずは衝動買いとは何か定義してみましょう。敵の正体を知っておけば、みすみす相手のワナにはまることも回避できるというものです。
衝動買いとは?
買うつもりのなかったものが、突然欲しくなり、どうしても今その場で買わなければ気がすまなくなって買ってしまうこと。
以前から「買おう」と思っていたものを買うことは衝動買いではないと思います。これはどちらかと言えば、「計画的な買い物」です。
「突然欲しくなって、買わなければならなくなる」という感情ですが、これはほとんど瞬時に脳の中で起きています。このとき、それを買ったあとの結果など何も考えていません。そんなことはどうでもいいのです。「とにかく欲しい、買わなきゃ」と思って買ってしまいます。
衝動買いの心理
衝動買いの理由は2つあります。
1.何らかのネガティブな感情をいやすため。
2.とてもポジティブな感情を持っているため。
ネガティブな感情は「不幸」「不満」「退屈」といったものです。憂さ晴らしに買い物をするのがそれ。筆子が昔、毎日がつまらなくて、たくさんモノを買ってしまったのも、こうしたネガティブな感情に支配されていたからです。
⇒浪費が止まらない日々~幸せって何なのだろう~ミニマリストへの道(5)
ポジティブな感情に動かされれいる時は、何かものすごくいいことがあってうれしくて、「よ~し、お祝いにこれを買ったれ」と思ったり、ボーナスをもらって気が大きくなっていたり、楽天のお買い物マラソンのような、実態のないお祭りムードにのせられているときです。
人によっては、ネガティブな感情とポジティブな感情が入り混じっていることもあります。
衝動買いを引き起こすもの
これは簡単です。その商品を目で見ることが衝動買いのトリガーです。売り場で見て、急にそれが欲しくなるのです。アマゾンや楽天で商品画像を見るのも同じことです。
たとえばコンビニにダイエットコーラを買いに行っただけなのに、ポテトチップスとチョコレートが目に入って買ってしまったりします。
もし、自動販売機でコーラを買っていたら、こんなことはおこりません。自動販売機でコーラを買うと割高ですが、ほかのものを買う恐れがないので、スーパーで買うよりかえっていいかもしれません。
衝動買いを防ぐ方法
5つ提案します。
1.スーパーなどの店に行かない、ネットショップにアクセスしない。
これにつきます。商品を見るとほしくなりますから、見なければいいのです。
「お店に行くと買ってしまって、衝動買いが多くて困る」、という人は、どうしても買わなければいけない食料などは、人に買ってきてもらうか、宅配を利用し、ほかの店には行かないようにしましょう。
食材の宅配サービスは、生協や、Oisix (おいしっくす)、大地を守る会、ヨシケイの夕食ネットなどいろいろあります。これも下手をすると無駄が出ることもありますが、食材は新鮮だし、献立を考えるのも楽になるし、栄養のバランスもとれて、けっきょくお得だと思います。
2.店に行く回数を減らす
店に行かないわけにはいかない、という境遇の人は、行く回数を極力減らします。食料品はまとめて買って、まとめて作って冷凍。そうすれば、家事の時短にもなります。
3.買い物リストを持って買い物に行く
店に行く前に、その日買うものを紙にリストアップしたり、スマホに入力しておくことは、衝動買いを防ぎます。店では、そのリストにある商品を1つ1つクリアしていくことに、頭がいっぱいになり、他の物に目が行きません(たぶん)。
この方法は、『フランス人は10着しか服を持たない』のジェニファーもすすめています。
スーパーで食料品を買うときに、リストを持って行く人は多いかもしれません。ですが、仕事帰りにふらっと寄る本屋やコンビニに、あなたは買い物リストを持っていくでしょうか?
アマゾンにアクセスするとき、買うものをリストアップしてますか?(筆子はしてます)。
自分が必要なもの、買うべきものは、小さなメモ帳などに日頃から書いておくことをおすすめします。「リストに書いてないものは買わない、まずはリストアップだ」と決めておくと、衝動買いが防げます。
4.お金を一銭も持たず、ウインドウショッピングする
これはずっと前に、筆子が読んだ本に書いてありました。お金を持たず、お店に入ってぐるっと一周し、何も買わずに出てくる、という成功体験を積み重ねていくと、お金を持っているときも、むやみやたらと欲望にまかせて買い物をしないからだになる、という理屈です。
ためしにやってみてください。
5.買い物は心もからだも満たされた状態のときに行く
すごく怒っていたり、不満だらけであったり、悲しかったり、おなかがすいていたり、肉体的、心理的にストレスを感じているときに買い物をすると、物を買って、自分の心やおなかを癒やそうとしてしまいます。
できるだけ平常心のときに買い物に行くことをおすすめします。
シンプルライフを目指すなら買物には要注意
シンプルライフを目指すなら、覚悟して、買い物を減らさなければなりません。
モノをもらったり、買ってしまえば家の中のモノが増えます。1つモノが増えたら、その倍ぐらいは捨てないと、断捨離の方向に向いません。
これは、すごくあたりまえの真実です。ですが、意外とこの点に気づいていないか、見て見ないふりをしている人が多いのです。
似たような基本原則がこの世にもう1つあります。
●自分の収入より、支出が多ければ赤字になる
とてもシンプルな原則で、誰もが賛成するはずですが、この大原則を人は無視しがちです。
なぜか?
それを認めてしまうと、地道な努力をしいられるからです。
人は、できるだけ楽をしたいので、目の前にある明らかな原則には目をつぶり、ひたすら裏ワザや、もっといい方法を探してしまうのです。
しかしそのような都合のいい方法はないし、あったとしても一過性の効力しか持ちません。そのため人は、さらに「いい方法」を探して求めて、ぐるぐるしているうちに、一生が終わってしまうのです。
持たない暮らしをするためには、買物を減らすことが重要です。
特に衝動買いや無駄使いを改めるべきなのです。
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人は生きてる限り、痛みと喜びを感じないわけには行きません。そんなふだんとはちょっと違う感情の海の中にいるとき、あなたは衝動買いをしてしまうのです。
楽しく充実感にあふれた毎日を送ることが、衝動買いをやめられる基本的な解決策です。物を買うこと以外で、人生の質をあげることを心がけると、衝動買いも減ってきます。