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よい習慣を身につけようとしたのに、2週間で元通り。
そんな人の参考になるTEDトークを紹介します。
タイトルは How to actually change your habits(習慣を本当に変える方法)。
スピーカーは、元ファミリードクターのKim Foster(キム・フォスター)さんです。
行動を変えるカギは、アイデンティティ、つまり、自分をどんな人間だと思うかにあります。
医者が診察室で見続けてきたこと
キムは、20年以上にわたって家庭医として働いてきました。
診察室で何度も目にしたのは、何をすればいいかわかっているのに、それを続けられない人たちの姿です。
タバコをやめたい、やせたい、運動したい。
方法はちゃんとわかっています。
それでも続かない。
なぜなのか。
その答えを、彼女は診察室で観察しながらつかんできました。
やがて、人が病気になる前に力になりたいと考え、医師の仕事を離れます。
現在は、習慣づくりを手助けする教育者として活動しています。
収録は2026年1月。動画の長さは約13分。
■TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に
英語は聞き取りやすく、話の組み立てもシンプルなので、英語の勉強にも向いています。
では、トークの要点を紹介しますね。
行動を変える前に、自分の見方を変える
早起き、コールドプランジ(冷たい水に体をひたす健康法)、ビジョンボード。
習慣を変えるためのテクニックは、世の中にあふれています。
知ることがそのまま変化につながるなら、私たちはとっくに理想の自分になっているはずです。
でも、現実はそうではありません。
キムは、問題は何をするかではないと言います。
自分を何者だと思っているか、そこが変わらないかぎり、行動はもとに戻ります。
キムも同じことを体験しました。
お金を使いすぎていたとき、クレジットカードを凍らせて冷凍庫のグリンピースの横に入れました。
ところがある晩、どうしても欲しいブーツがあって、ヘアドライヤーで氷を溶かし、カードを取り出したのです。
家計簿も、封筒分けも、ありとあらゆる節約術を試したのに、どれも続きませんでした。
続かなかったのは、彼女がお金に弱い自分という見方をずっとしていたからです。
自分はお金にだらしない、と口にするたびに、その姿を確かなものにしていました。
やめたい人より、もう吸わない人が禁煙できる
自分をどう呼ぶかで、行動は変わります。
2011年、ある選挙の前に、スタンフォードとハーバードの研究チームが、人々を2つのグループにわけて違う質問をしました。
・投票することはどれくらい大切ですか。
・有権者であることはどれくらい大切ですか。
有権者であることの重要性をたずねられた人たちのほうが、実際に投票所へ足を運ぶ割合が高くなりました。
行動に目を向けるか、自分が何者かに目を向けるか。
これが差を生みます。
同じ例は他にもあります。
自分はランナーだと考える人は、走ろうと決めた人たちが寒さに負けて消えた2月にも、まだ外を走っていました。
喫煙も同じです。
「やめようとしています」と言う人より、「自分はもう吸わない人間だ」と考える人のほうが、禁煙に成功しやすいのです。
意志が弱いから三日坊主になるのではない
新しい習慣が身につかない理由を、キムはスマホにたとえて説明します。
新しいアプリを入れたのに、なぜか起動しない、すぐに落ちる。
その原因は、スマホの土台にあるOS(基本ソフト)が、古いままだから。
暮らしを変えようとするときも、同じことが起きます。
新しいやり方や工夫、目標をいくら付け足しても、根っこにあるセルフイメージが古いままだと、いずれクラッシュします。
自分はこれが苦手、最後までやり通せたためしがない、いつも自分のことは後回し。
こうした古い自分が、入ってきた新しいものをはじき返すのです。
続かないのは意志が弱いからではなく、土台を入れ替えていないから。
新しい習慣をプラスする前に、古いセルフイメージを更新するべきなのです。
だから、変わりたいときに問うべきことは、何をすればいいかではありません。
どんな自分になりたいか。
これが定まると、あとの行動は自然についてきます。
行動が自分らしさと重なって、無理がなくなるからです。
キムのクレジットカードは、もう冷凍庫にはありません。
かつては、お金にだらしない自分からお金を守るためにカードを凍らせていました。
その思い込みを手放したいま、凍らせておく必要はなくなりました。
習慣を変えることに関するほかのプレゼン
同じテーマが気になる方は、以下の記事もごらんください。
新学期に習慣を変える:モチベーションより大事なこと(TED)
習慣は21日では変わらない~人生を変えるのにかかる時間はどれぐらい?(TED)
習慣のループを知れば、どんな習慣も変えることができる(TED)
数字に弱い私が、家計を管理する人に変わるまで
このトークを見て、私自身もお金の管理に苦労していたことを思い出しました。
昔は、自分を数字に弱い人間だと強く強く思い込んでいました。
計算は苦手、家計簿なんて続くわけがない。数字なんて見るだけでいや。
それでもお金の管理をしたい気持ちはあったので、いろいろとやってみました。
そのうち、自分に対する考え方を少し変えました。
私は、ちゃんと家計を管理する人だ、と決めたのです。
お金に弱いかもしれないけど、管理はふつうにする人です。
その後、そんな人は、何をするか考えて、試していきました。
最初はレシートをノートにただ貼るだけ。
そのうち手書きの家計簿。
今はExcelで管理しています。
ファイルはすぐに開けるよう外部ストーレージのフォルダに置いて、少しでもお金の動きがあれば入力するようにしました。
つまりこんなステップを踏んだわけです。
- どんな自分になりたいかを決める
- その人になったつもりで振る舞ってみる
- 小さな行動を、新しい自分の証拠として積み上げる
- 身のまわりの環境を、新しい自分に合わせていく
片づけ・買い物・健康も、まずどんな自分かを決めてから
同じやり方を暮らしのいろいろな場面に応用できます。
片づけ:持ちものを選ぶ人
「片づけが苦手な人」として自分を見ていると、いつまでも片づけられないままです。
「自分は持ちものを選び取る人だ」と考えてみてください。
すると、新しいものを家に入れる前に、これは暮らしに必要かどうか考えるようになります。
すでにあるものは、これからも使うかどうかで判断して手放せるようになります。
買い物:必要なものだけを買う人
節約しなきゃと自分を追い立てるより、「私は必要なものだけを買う人だ」と宣言しましょう。
そうすれば、セールやポイント倍増の文字を見ても、そわそわしなくなります。
安くなっても必要でないなら買わないからです。
健康:体を大事にする人
運動しなきゃと自分にムチを打つのではなく、「私は体を大事にする人だ」と考えて行動します。
すると、少しの距離なら歩く、疲れた日は早めに休むといった選択を自然にできるようになります。
つらいことは我慢せず、気持ちのいいほうを選ぶようになるので、途中で嫌になりません。
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決めたのに続かないと、「私って三日坊主だから」と落ち込みますよね。
こんなふうに、自分を三日坊主だと考えてしまうのもよくありません。
それは古い自分。
「私は決めたことはちゃんとやる人」。そんなセルフイメージを持ちましょう。
そうやって、新しい習慣を身につけていきましょう。
















































