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部屋が片付かないのは物を使ったあと、出しっぱなしにするから。
それはわかっているけれど、どうしてもやりっぱなしのクセが治らない。いったん片付けても、気づくとまた部屋が散らかっている。
もう何度も断捨離や片付けにトライしたけど、いつも元の木阿弥で困っています。
こんな相談をいただきました。
「わかっちゃいるけど、できない」というわけです。こういう人、多そうです。以下の7つの方法をお試しください。
1.片付けを習慣にする
1日の終わりに、出したもの、使ったものを片付けてリセットする習慣をつけてください。
時間は5分~10分ぐらいです。
もしかしたら、すごく物が出ていて、10分片付けたぐらいでは何も変わらないかもしれません。
そんなときは、ごく小さなエリアだけをターゲットにしてください。
キッチンのカウンター、ダイニングテーブル、居間にあるテーブル、ソファー、玄関、車の中。
どこでもいいです。寝る前に、その日出したものを戻すことを1ヶ月間続けてください。
ちゃんとできたら、カレンダーに丸印をつけたり、手帳にシールを貼ったりすると励みになります。小さな子供に使うテクニックですが、大人でも効き目があります。
人間は習慣の動物です。毎日同じことを繰り返すことで安心感を得ています。必ず習慣づけできるので、コツコツ続けてください。
習慣づけのヒントになる記事も読んでください。
習慣のループを知れば、どんな習慣も変えることができる(TED)
2.タスクは1つずつ完了させる(気を散らさない)
出した物をまたしまう、という行動だけにフォーカスしてください。
元に戻すという行動以外によけいなことを始めて、肝心の戻す作業ができていない可能性もあります。
ソファの上に読みかけの雑誌があったら、それを本棚やマガジンラックに入れればいいだけ。
片付けられない人は、本箱に持っていったとき、急に本箱のごちゃごちゃが気になって、大々的な断捨離を始めてしまったりします。
このようなことがないように、いま取りかかっているタスクを完了させることだけに集中してください。
本箱が気になるなら、手帳やカレンダーに、「本箱の片付け」などとメモっておき、後日やればいいのです。
汚部屋の人は、そこら中に物が突っ込まれていて、うまく戻せない、という問題もあるかもしれません。その場合は、戻すことができない物だけをしまっておく袋などを用意して、そこに入れてください。
この袋の中身は後日片付けます。そこら中に突っ込まれている物も別の機会に片付けてください。忘れないように、ノートに書いておきます。
3.完璧に片付けようとしない
寝る前のリセットはほんの短時間でOKです。
このとき、大々的に片付けようとしてはいけません。出しっぱなしのものがつもりつもって、ぐしゃぐしゃかもしれませんが、目立つものだけをしまって、きょうのところは、それでよしとしてください。
完璧に片付けようとすると、作業が複雑になります。その分、時間も労力も必要になるので、ますます嫌になってしまうのです。
明日の夜、また出しっぱなしにしたものを片付ければ大丈夫。
毎晩、物を元に戻していると、「使ったあと、すぐにしまったほうがラクである」ということに気づき、1つや2つは、すぐにしまえるようになるかもしれません。
4.ツールを利用してみる
毎晩リセットすることを忘れないようにリマインダーを用意しておきましょう。
心の中で、「きょうから1ヶ月、毎晩、テーブルの上に出しっぱなしになっているものをしまうよ」と思うだけでは不十分です。
それで片付けられるなら、すでに片付けの習慣はついていたでしょう。
決意したことを、日記などに文章にして書いてください。
ついでに、付箋やカレンダーにも「片付け」と書いておきます。
デジタルツールが好きなら、Googleカレンダーの通知機能を使ってもいいです。日記や手帳にリマインダーを書いてもいいです。
自分が子供だったら、親や学校の先生、兄弟姉妹が声かけしてくれるので、忘れません。しかし、大人の自分には誰も声かけしないので(片付けのコンサルティングでも受けていればべつですが)、自分で自分に声かけをする環境を作るべきなのです。
To-doリストに入れておくのもおすすめです。
5.誰かと一緒にやる
1人でやると挫折しやすいなら、他の人と一緒にやります。
子供がいるなら、夜、お片付けタイムを作って、一緒に走り回って片付ければいいでしょう。
夫婦で片付けてもいいです。
1人暮らしなら、遠方にいる家族や、同好の友だちと連絡をとりあってやってください。ふだんから片付けや断捨離、生前整理、終活などを話題にしておくと、スムーズにこの話題に入りやすいです。
6.なぜしまえないのか、理由を考えてみる
出したものをすぐにしまえば、部屋はいつもきれいなのに、なぜ自分はそれをしないのか?
その理由を自分なりに考えてください。理由を考えて解決できそうなことをやってみると、ちゃんとしまうことができるかもしれません。
よくある理由は以下のとおり。
●使ったあと、すぐにしまえば、部屋は散らからない、ということが腑に落ちていない。
試しに、ご自身で実験してみてください。
●ただ単にしまうのを忘れてしまう。
4番に書いたようなツールを使って、忘れない工夫をします。
●めんどくさい
使ったものをしまうのは子供でもすること。なぜ、これをめんどくさく感じてしまうのでしょうか?
さらに、深掘りしてください。
●片付けだけでなく、何をするにもやる気がでない
心身ともに疲れているのかもしれません。休養をとってください。
その他、出したものをすぐにしまわない理由とその解決法は、こちらの記事に詳しく書いています⇒なぜ物を出しっぱなしにするのか? その5つの理由と対策法。
●出したものをしまう理由がわからない
7番を読んでください。
7.なぜしまわなければならないのか、その理由を考える
片付けにしても断捨離にしても、なぜそうしなければならないのか、根本的な理由を自分自身が納得していないと、何もしないまま、いつもの流れで生活してしまいます。
なぜ、出したらすぐにしまうべきなのか、なぜ物を放置してはいけないのか、その理由をとことん考えてみてください。
使ったあと、すぐにしまわないから、部屋の中に物が散らかります。では、なぜ物が散らかっていてはまずいのでしょうか?
私は、以下の状況を回避するために、出したらしまうようにしています(というより、ほとんど習慣になっていますが)。
– 見た目が汚くて、うんざりしてストレスが増える
– 探し物が増えてムダに時間を失う
– 毎回人が来る前に、一気に掃除することになり、気疲れする
– 暮らしにくい、居心地が悪い
– 同じ物を何回も買ってしまう
– 自責の念にかられてセルフエスティームがどんどん下がる
私にとって、このような状況を回避することは、とても重要なので、片付けをしているのです。
しかし、すべての人が、こういう状態を嫌うとも限りません。使ったものをすぐにしまうことより、もっと大事なことがあるかもしれません。
部屋が散らかっていたり、ガラクタが多いことそのものは、さほど問題ではありません。
物があふれている現状について、自分がどんなふうに感じているのか、そしてその気持をどうしたいのかが問題なのです。
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今回は、出したものを、すぐに片付ければ散らからないことがわかっているのに片付けない人が、片付けられる方法を提案しました。
1人ひとり性格や環境が違うため、万人に向く共通の方法はありません。
自分にもできそうなやり方、しっくりくる方法で1ヶ月ぐらい取り組んでください。
もし、つまづいたら、なぜつまづいたのか、失敗してしまった理由を考えて、やり方を調整します。つまづいた理由がわからないとか、うまく調整できない場合は、またメールをください。