ページに広告が含まれる場合があります。
筆子がなぜミニマリストになったのか、その旅路を書いています。
前回は、部屋にガラクタがたまりすぎて、とうとう切れた筆子が会社をやめて怒涛のようにものを捨てたところまで書きました。
さて、たくさんの服や雑貨、本をせっせと捨てた筆子ですが、今から思うと、けっこうまだ物を持っていましたね。
ミニマリストではなかったですし、シンプルで自由な暮しにあこがれてはいたものの、自分の気持ちはあまり定まっていなかったからです。
失業してるときはそこそこシンプルな部屋をキープ
断捨離直後は、失業していたので、掃除をする時間はあり、反面、買い物をするお金がなかったので、物は増えませんでした。
会社員時代に買い物ばかりしてモノを増やした経緯は、このシリーズの初回の記事に書いています⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?【1】~物がたくさんあっても幸せではなかった
母が働いていたので、筆子が食事のしたくをしていました。スーパーで食品を買うついでに、安いチョコレートや揚げ煎餅などを自分のおやつ用に買うことで、物欲や買い物欲を満たしていました。
そうなのです、まだ物欲、買い物欲ともふつうにあり、こうした欲は全く断捨離できていませんでした。
当時は100円ショップはありませんでした。コンビニエンスストアはあったと思いますが、そこまで一般的ではなかったです。
100円ショップがなくてよかったです。人の購買意欲を巧みにくすぐる100円ショップとコンビニは断捨離の敵と言っても過言ではありません。
100円ショップはなかったけれど、スーパー(ユニーとか)の最上階に、何でも100円均一で雑貨を売ってるコーナーがありました。
今の100円ショップの前身かもしれません。
そのようなところでちまちまと買い物をすることはありましたが、まあまあシンプルな部屋をキープしていました。
給与所得者になるとまた買い物が始まり物が増えた
ところが、また働くようになり、給料が入ってきたら、服を買いだしてしまいました。
いつまでも働かないわけには行かず、会計事務所に勤めたり、派遣社員をやりました。派遣社員の給料は時給なので、月収は会社員時代よりだいぶあがりました。
でも社会保険に入っていないので、一見たくさんもらっているようで、年収にしたら、実はたいしたことないのです。
このあたり、当時はあまり深く考えていませんでした。私は今も昔もお金のことを考えるのが苦手です。
「お金のことを考えたくないのに、なんで会計事務所なの?」という疑問がわくかもしれませんが、事務所では、お金のことを考える必要はありません。ただ数字を入力したり、計算したりするだけなので、全然平気です。
思うに、自分のお金のことを考えるのを避けてしまうのは、お金の背景にあるもろもろのこと、たとえば「私の給料はこれっぽっち、私の価値ってこれだけなんだ」「老後の暮しにはこれだけ(ここはすごくぼんやりしたイメージ)必要なんだろう、でも全然準備できてない」、「このままずっと1人で先が心配だ」とか、そういうつらい感情込みで考えてしまうからいやなのでしょうね。
自分の無力さと向き合うのが怖いのです。そこにある感情はいつも恐怖だったのだと思います。
感情が先にたつと冷静に考えられなくなります。もっと客観的に、お金をお金として見ることができれば、そこまで苦手意識を持つことはないかもしれません。
お金に関しては今でもあまり考えたくないのですが、冷静に客観的に見られるように修行中です。
こんなふうに⇒ミニマリストの節約~節約以前の話
洋服が増えていった
会社員時代は、制服がありましたが、派遣は私服なので、スーツなどを新たに揃えました。当時、DCブランドの服が流行っていたので、分不相応に高いスーツを買いました。
確かにブランド物のスーツは質もいいし、デザインもちょっとこっていて素敵ですが、「そこまでいいスーツを買う必要もなかろう」、と今の筆子は思います。
しかも何着も。
いったん断捨離したとはいえ、物を買ってしまう根本的な原因をクリアしていなかったので、また買い物をしてしまったのです。
物を買ってしまう理由はこちら
⇒なぜ私はあんなに物を買ってしまったのか~ミニマリストへの道(3)
しかも、今回は手取りが増えてますから、以前よりぜいたくなものを頻繁に買うようになりました。派遣の勤務も忙しかったので、仕事のストレスも戻ってきていました。
クレジットカードの請求がバカにならない
支払いはクレジットカードを使っていました。借金(キャッシングなど)こそしませんでしたが、支払いをすると、もらった給料がすべて消えてしまう、という月もありました。
断捨離したとき、心身ともに大変だったので多少はこりて、前と全く同じ状況になることはなかったのですが、憂さ晴らし的な買い物のくせは皆目改まっていなかったのです。
お気に入りの服を買って、会社に行くのが楽しくて、それが唯一の生きる希望、あるいは筆子の存在証明みたいになっていたのですね。
この続きはこちら⇒浪費が止まらない日々~幸せって何なのだろう~ミニマリストへの道(5)
■後日譚
お金があればあるだけ使ってしまっていた愚かな筆子です。
一度、クレジットカードの支払いで、給料すべてが消えるときもありました。
弟が昔コレクションしていたコインを生活費に使っていました。ちょっと古い100円玉などです。そういうお金を市バスの料金箱に入れて使っていました。
運転手さんにとがめられたらどうしよう、とドキドキしながら。
筆子は通勤は名鉄瀬戸線というのを使っており、この電車の定期は買っていました。でも電車の最寄り駅から家までは山道を20分以上歩かねばならないので、遅くなる日は大曽根という駅でおりて、そこから市バスに乗っていたのです。
弟は自分のコインコレクションのことなどすっかり忘れてると思いますが、この場で懺悔します。