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日記とモーニングページはどんなふうに差別化しているのか、というお便りをいただきました。
この質問に回答します。
いつ書いているか、どんなノートに書いているか、詳しく紹介しますね。
まず、メールをシェアします。Hさんのお便りです。
日記とモーニングページって一緒じゃない?
件名:日記 モーニングページ
毎日ブログ楽しく拝見させていただいてます。ありごとうございます。
何事も心 気持ち が大事と日々感じています。
まさしく筆子さんのブログは理論的に説明していただいていることが大好きです。
モーニングページをやり始め これは良いねと思いつつ、今日のブログで10年日記の記事を見て質問させていただきたいです。
双方ダブっているように思います。
朝書くのか夜書くのかの違いですが、私の場合モーニングページが夜になったりで結局心の動きが書き記されます。
人それぞれ違うと思いますが、どの様に差別化されてるのでしょうか?
お問い合わせを送ったら早くのお返事とてもうれしいです。
いつもありがとうございます。
Hさん、こんにちは。メールありがとうございます。
ブログをご愛読いただき、感謝いたします。
今日のブログとは、これですね⇒1000個捨てチャレンジを達成して、私が感じた効果。
確かに、日記とモーニングページに書くことが同じなら、2つも書く必要はないですから、どちらか1つだけ書けばいいでしょう。
私にとって、日記とモーニングページは明確に違いますので、両方書いています。
日記は、形式も内容も自由ですが、モーニングページにはいくつかのルールがあります。
それが、両者の違いと言えます。
モーニングページは朝書くもの
モーニングページはその名のとおり、朝書くものです。
できれば朝一番に。
モーニングページのワークを提唱しているジュリア・キャメロンは、朝起きたら、ベッドの中で書くように、指示しています。
すると、ある読者が、「まず、コーヒーを淹れてからでいいですか?」と聞きました。
これに対して、キャメロンさんは「コーヒーを淹れてもいいけど、それでも、できるだけ早く書いてください。コーヒーを淹れるのに45分もかけないように」と答えています。
キャメロンさんは、夜のうちにコーヒーを淹れて、朝、アイスで飲んでるそうです。
私は、いまは、朝5時半に起きており、起きたら、まずバスルームに言って歯磨きをしたりして、部屋にもどり、それから書きます(パジャマ姿のまま)。
だいたい5時40分~6時10分の間に書いています(所要時間は20分ちょっとです)。
なぜ、朝書くのかというと、朝書くことで、その日1日が変わるからです。
日記は、夜にその日あったことを書くことが多いから、1日は、もう終わっています。
もともと、モーニングページは、より創造性を発揮するためにするワークです。
頭の中にあるさまざまな考えや、心配ごとなどを紙の上に出すことにより、心の奥底に眠っている本来の自分や、そういう自分が大事にしているもの、すばらしいアイデアにアクセスすることができるツールだと思います。
ガラクタだらけの部屋や人生だと、自分の大事なものがわかりませんが、いったんガラクタを除去すれば、大切な物や、大切にしたいものに気づき、そこへ手をのばすことができます。
頭の中もこれと同じで、ゴミやガラクタのような思考(不必要にネガティブな考え)や、日常の雑多な考えごとでいっぱいだと、本来の自分(魂とも言える)が、埋もれたまますぎていきます。
私にとって、モーニングページは頭の中の掃除なので、朝起きてすぐ書いて、スッキリした気分で1日を始めています。
ノートに手書きする
モーニングページは、手書きで書く、というルールがあります。
人によっては、パソコンにタイプしたい、スマホに入力したい、と思うかもしれません。
しかし、キャメロンさんは、必ず手書きをするよう、言っています。
タイプだと早く書けるが、浅い思考になる。手書きをすれば、より自分の考えに到達できる、とのこと。
私は、日記も手書きですが、自分と対話したいなら、手書きのほうがいいと思います。
手書きをすると、ペンや紙にさわるし、自分が書いた文字が見えます。
手書きの文字は、活字にはになえない情報がのっていて、読む側が、いろいろなことを受け取りますよね? 活字より、想像の余地があります。
単に、情報を残したいだけなら活字でいいでしょう。
ノートに3ページ書く
モーニングページはノートに3ページ書きます。
キャメロンさんによれば、ノートの大きさは、レターサイズ(8.5×11 インチ、21.6 x 27.9 cm) か A4サイズが理想的です。
小さなノートだと、思考が小さくまとまり、3ページよりたくさん書いてしまうと、自己陶酔の世界に入り込みすぎる、とのこと。
私は、コンポジションブックという名前のノートを使っています。大きさは、24.7 x 19.9 cm です。日本のふつうの大学ノートと似た大きさです。
日本の統計ノート(B5 25.7x18.2 cm)と、コンポジションブックの大きさを比較した写真です。
私は、字が大きいので、罫線の間がひろい、Wide Ruled を使っています。北米には、罫線の幅がせまい、College ruled のノートもあります。
このノートにだだーっと書くと、20分ぐらいで、3ページ書き終わります。
モーニングページは、考え考え書くノートではなく、頭にあることをどんどん書いていくノートなので、わりと早く3ページ書き終わります。
私のモーニングページには、付せんが1枚貼ってありますが、これは、すぐに書くページに到達するために、貼っているしおりです。
キャメロンさんは、レターサイズのノートを使っていてやはり20分ぐらいで終わるそうです。
何を書いてもよい
日記は、ある程度、脈絡のあることを、文法的に正しく書くと思います。
きょうは、歯医者に行って、歯を抜いて、おそろしいばかりのお金を取られた、とか、だいぶ暖かくなったから、厚手のスパッツだと、ジョギング中暑いな、とか、母の日だけど、誰からも、何も言われない、とか。
一方、モーニングページは、何をどんなふうに書いていもいいので、話題がどんどん飛んだり、助詞や言葉の使い方が間違っていても、OKです。
最初から、最後まで、人の悪口でもいいし(毎日、書いているうちに、悪口を書くのに飽きて、もっとポジティブな内容に変わっていきます)、3ページにびっしり、「何も思い浮かばない、何も書きたくない、きょうも疲れた、どこにも遊びに行けないから、うんざりだ、コロナのバカ」と、毒づいてもかまいません(毎日毒づいているうちに、内容が変わっていきます)。
読み返さない
日記はある種の記録なので、あとで読み返すことがあります。しかし、モーニングページは、記録ではないので、読み返しません(キャメロンさんは、読み返すな、と書いています)。
とにかく、思っていることをだーっと書くだけです。
私は、1冊書き終わったら、終わった次の瞬間に、そのノートを捨てています。
8週間は毎日書く
もっとクリエイティブになるために、モーニングページを書くなら、8週間は続けます(キャメロンさんの指定)。
その間、毎日書きます。
日記は、気が乗らない日や、忙しいときは、書かない日もあるでしょう。
しかし、モーニングページは、気がのろうが、のるまいが書くものです。
最近、私は、日記もモーニングページも毎日書いていますが、日記は、書かない日があってもいい、と考えています。しかし、モーニングページは毎日書きます。
病気で起き上がれないとか、苦しくて書けない、という日は書かないとは思いますが、これまでそういう日はありませんでした。
2015年の8月に、30日間チャレンジとして、書き始めましたが、以来、ずっと書いています。
この記事にも書いていますが、それ以前から、モーニングページの存在は知っていて、2013年か、2014年にちょっと書いていたことがあります。
10年日記について
日記は、博文館新社というメーカーの日記を使っています。
こちら⇒
A5サイズは、21×14.8 cm で小さいし、さらにそれを10の枠に区切っているから、1日分のますめはとても小さいです(マージンも含めて、7.3 x 3.8 cm ぐらい)。
だから、ほんの数行書くだけです。
主に備忘録として、その日あったこととを書いています。朝、書いているので、前日あったことを、「きのうこんなことがあった」と書いたり、前の日のらんに付け加えたりします。
10年日記なので、過去の日記を読み返すこともあります。
この記事にも書いたし⇒10年前の日記を読んで思うこと、そして日記をつけるメリット。
新刊にも書いていますが⇒筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
連用日記は、過去、現在、未来をつなぐ役割をはたしています。
日記帳を開くと、「3年前の、今ごろはこんなふうだったんだ」「これから、5年後は、どうなっているかな、こうなっているといいな」といったことを考えます。
モーニングページを書いているときは、そういうことはあまり考えていません。頭の中にあるものをどんどん出す感じです。
日記を書く時間ですが、朝三番ぐらいに書いています。すなわち:
5時半:起床(たいてい、5時頃めざめますが、5時半までは寝床で、目をつぶって休息しています)。
5時40分~6時すぎあたり:モーニングページを書く
6時過ぎ~7時半 身支度、運動(スクワットなど)とスロージョギング
7時半すぎ~8時すぎあたり:日記、食事の記録、家計簿、To-doリストを書く(月曜日は、1週間の割り振りをするので、所要時間がちょっと長い)
それぞれ何を書いているかは、こちらの記事で紹介⇒朝のルーティン、50代ミニマリスト主婦の場合。書くことに時間を使っています。 ☆2年前の記事なので、今とはちょっとルーティンが変わっています。
私が日記を朝書くのは、夜は、何も書きたくないからです。
昼間はブログを書いているし、メールの返事やらなんやら、文章を書くことが多いので、夜はほかのことをしたいと思うわけです。
どうしてもはずせない急ぎの用事があるときは、夜もパソコンに向かうことがありますが、毎晩、7時半(寝る2時間前)にはパソコンの電源を落としています(目標)。
夜、ペンを握ることがあるとしたら、塗り絵をするときぐらいです。
☆ジュリア・キャメロンが読者の質問に回答しているページ⇒Morning Pages: FAQ | Julia Cameron Live
モーニングページや日記に関する過去記事
モーニングページの書き方、やり方を教えてほしいという質問の回答。
やりたいことをやれる人になるために、モーニングページは本当におすすめ:読者のイチオシ第3位(後編)
日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています
古い日記帳は捨てるべきか、残すべきか?:ミニマリストへの道(71)
人に見られるかもしれないと思うと怖くて日記が書けない(その1)。
恐怖心を手放すには? 日記を読まれるのが心配で書けないときの対処法(その2)。
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日記もモーニングページもべつに義務ではないし、「書きたければ書けばいいよ」というスタンスでおすすめしています。
ただ、考えていることを書き出すことは、どんな人に恩恵があるはずです。
人それぞれ生活スタイルが違うので、自分にあった方法を使ってください。