地面にお絵描き

お金を貯める

最終更新日: 2022.07.14

知らないうちにお金がたまる行動案(その4)~物を使わず自己表現をする。

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お金の管理が苦手で、数字をチェックしたり予算を立てたりはしたくない。だけど貯金はしたい。

そんな人に、自然にお金がたまる行動を紹介しています。

これまで、6つ提案しました。

1.ゴーイングマイウエイ

2.少額で頻繁な買い物をコントロールする

3.ついで買いをやめる

4.弁当を持参する/家で食べる(食費の節約)

5.貯金を光熱費の支払いだと思う

6.感情と向き合う

今回は、物を使わずに自己表現をするすすめです。



自己表現したくて物を買う

生活に必要な物は、必要だから買うわけですが、そうじゃない物は、たいてい、別の目的を達成するために買っていると思います。

たとえば

・手っ取り早く快感を得たい⇒買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。

・人と同じ物を所有して安心したい

・高価な物を所有して、「自分は高級な人間だ」と感じたい

・損をした、と感じたくない⇒なぜあなたはセールで買ってしまうのか? かえって損をするのに。

・自分はセンスがいいと思いたい

・はやっている物を購入して、「私は時流に乗っている」と感じたい

・「まさかのとき」のために、いろいろ買い揃えて安心したい

こんなふうに、「買い物で達成したいゴール」はいろいろ考えられます。その中に、自己表現をしたい、とゴールもあるのではないでしょうか?

特定の衣類や服飾小物を買って身につけて、「私はこんな人だ」と皆に思ってほしい、流行に敏感な人だと思ってほしいなど、持ち物で自己表現している人はたくさんいます。

身につけるものだけでなく、部屋に置く物や、人にあげる物にも、「自分らしさ」を出したいと思っているでしょう。

これまで物を使って表現していたことの、半分ぐらいを物を使わずにやってみると、余計な買い物が減るのでもっとお金が残りますよ。

物を使わずに自分を表現するために、自分がふだん表現しているものを、突き止めてください。

代表的なのは、「私はこういう人である」というアイデンティティの表現と、好意・愛情、憎悪など感情の表現だと思います。





地の自分と表現している自分のギャップを埋める

物で表している自分は、本質的な自分ではなく、「まわりの人にこう思ってもらいたい自分」です。

人にこう思ってもらいたい自分(いい嫁、いい妻、いい友人、できるビジネスマン、やさしい人間、心の広い人、頭のいい人、センスのいい人etc.)と、本当の自分(地の自分)が、わりに近い人もいるでしょうが、ものすごく乖離(かいり)している人もいます。

地の自分と、物を使って仕立て上げている自分との間に、ギャップがあればあるほど、余計な買い物が増えて、お金が出ていきます。

自分じゃないものを自分のように見せるのですから、いろいろと小道具がいるので、まずそれにお金を使います(本当の自分用の物と、人に見せている自分用の物と2種類持っている場合も考えられる)。

しかも、自分じゃない人のふりをすることは、嘘をつくことなので、ストレスがたまります。

ストレスは、多くの場合、買い物で発散されるので、ここでもお金が出ていきます。

まず、物を使って自分が表現している自分について考えて、本当の自分とギャップがありすぎるなら、できるだけ、地の自分に近づける作業をしてください。

これだけで、今までより無駄な出費が減ります。

自分の価値観に沿った暮らしをするには?:心を満たす方法(その2)

どんな感情を表現しているか考える

感情を表現することにも、物はよく使われます。

先日、孫にプレゼントをあげすぎるお父さん(孫から見ると祖父)に関する質問をいただきました⇒祖父母が孫にプレゼントを与えすぎるのを止める方法。

この方はメールに、「高齢の父は物を買って与える以外で、子どもと関わる方法がわからない様子です」と書いていました。

この場合、このおじいさんは、孫に対する愛情を、いつも物で表しています。

きっとこのおじいさんは、お金に余裕があるのでしょうね。

愛情の他にも、好意、お礼、お祝い、お悔やみの気持ちを物で表すことはよくあります。

読者の方のメールを見ていると、とっくの昔に大人になっているのに、学生時代からずっと誕生日プレゼンを交換している人が、少なからずいらっしゃるので、驚きました。

この手の贈答品のやりとりをよくしている人は、物を贈ることで、自分は何を表現しているのか・表現したいのか、考えてください。

その感情を、今後はできるだけ物を使わずに表現しましょう。

たいていの感情は、物を使わなくてもしっかり表現できます。

人間は言葉をもっているので、口に出して言う、というシンプルでストレート、さらに全くお金のかからない方法があることを思い出してください。

物を使わない自己表現

「私はこういう人である」という思いを、物を使って表現している人は、べつの自己表現を模索してください。

クリエティブな方法で、自分の中にあるものをどんどん外に出していくと、物を使って自分を表現するほうが控えめになると思います。

方法はいくらでもあります。

書く

書くのは道具もたいしていらないし、場所も選ばないのですぐにできます。

・日記⇒10年前の日記を読んで思うこと、そして日記をつけるメリット。

・ブログ(人に読まれたくない場合はそういう設定をすればOK)、SNSでの発信

・小説

・詩、短歌、俳句、和歌

・モーニングページ⇒モーニングページを書き始めるコツ~朝、そんなもの書いてる時間がないというあなたへ。

書くと心の整理ができるので、ストレスも解消でき、この点でも、無駄にお金を使うことがなくなりますので、私の一番のおすすめです。

体を動かす

動き回るのも自己表現の1つです。

・散歩、ハイキング、山登り

・武道

・ダンス

・重量上げ(私の娘の趣味です)

・ボクシング

・体操

・ヨガ

・スケートボード

・ランニング、ジョギング

・水泳

・球技

体を動かすのは健康にもいいし、気分も前向きになるし、いいことづくしです。

運動をしないとどんなことになるのか。運動不足の6つの弊害

アート

何か作品を作るのもおすすめです。ゴールは自己表現なので、世間で言うすばらしい作品を作る必要はありません。

・イラスト、絵画、塗り絵

・デジタルで何か描く

・折り紙、コラージュ

・彫刻

・工作、クラフト、アクセサリーやら何やら作る

・写真

・カリグラフィー

・作曲

・歌唱、楽器の演奏

他にもいろいろあります。

物を使わずに気持ちを表す

誰かに物をあげなくても、自分の気持ちを表現することができます。

言葉を使う表現と言葉を使わない表現が考えられます。

言葉を使うのは、誰でも思いつくでしょうから、言葉を使わない表現(自分の気持ちをストレートに言わない表現)の例を見てください。

・相手の話をじっくり聞く、話し相手になる

・小さな親切をする

・相手が問題を解決するのを手伝う⇒バレンタインデーには、物ではなく、相手が本当に求めているものをあげる。

・やさしく微笑む

・穏やかに接する

・相手が大事に思っていること(日付やできごとなど)を覚えている

子供に対する愛を表現したいなら、一緒に遊ぶのが一番だと思います。

ままごとの相手をすればいいんじゃないでしょうか?

昔、よく読んでいた『サザエさん』の漫画に、波平が、ワカメとタラちゃんと一緒に旅館ごっこ(波平が旅館に行った客)をしているのがありましたが、こういう「ごっこ遊び」は小さい子供が好きですよね。

■この続きはこちら⇒知らないうちにお金がたまる行動案(その5)~SNSの使い方を見直す。

■このシリーズを最初から読む方はこちらへ⇒お金が貯まりやすくなるためのざっくりした行動案~予算とか考えたくないあなたへ(その1)。

*****

物を使わずに自分の気持ちを表現しようとするとき、「皆に、けちな人だと思われるのではないか」と心配する人がいるかもしれません。

そういう考え方こそが、地の自分と、そう見せたい自分との乖離を起こします。

べつに、けちだと思われても、実害は何もありません。

「あなた、けちね」と面と向かって言う人は、まずいないし、言われたとしても、「だから、何?」で終わります。

美は見る者の目に宿る、と言いますが、けちもけちな人の心の中にあるのです。





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