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汚部屋改善をめざしてがんばっているのに、なかなか片付かない。ミニマリストの部屋を見ては、理想と現実のギャップに苦しめられ、落胆して、何もできなくなる、という相談メールをいただきました。
こういうこと、片付けじゃなくてもありますね。
自分の理想と現実があまりにも違い、気落ちして脱力し、行動が止まる。すると、いつまでもその嫌いな現実にとどまることになります。
今回は、夢と現実が違いすぎてがっかりしたとき、元気になる方法を7つお伝えします。
1.がっかりした気持ちを外に出す
まずすべきことは、そのがっかりした気持ちを自分で認めて、外に出すことです。
心の中にかかえこんでいると、気分がずんずん重くなっていき、ますます動けなくなります。
外に出す方法は
●泣く
●紙に起きたことを書く
この2つがいいと思います。もし、信頼できる人がそばにいたら、相談してもよいでしょう。
汚部屋で悩んでいる人は、人に知られたくないと思う気持ちが強いようです。
汚部屋相談をしてくる方は、皆さん、ブログには書かないでください、引用しないでほしい、といいます。私の部屋が汚部屋だと知られたくない、と思っているのでしょう。
部屋が汚いことは、そこまで恥ずかしいことではないと思うのですが。
いずれにせよ、自分に合った方法で、がっかりした気持ちを認めてください。
外に出すときに、SNS(特にFacebook)は使わないほうがいいです。
その日起きたがっかりした事件を、よく考えず、何でもかんでもFacebookに書く人がいます。読んでるフレンドは、事情がわからないし、「そうだね、がっかりだね」ぐらいしか書きません。
そこで止まってしまうと、また別のときにギャップを感じて落ち込むサイクルを続けてしまいます。
2.違う視点、大きな視野で見てみる
ひとしきりがっかりしたら、起きたことを、もう少し大きな視野で見てみます。
何が起きたのか振り返ってください。
自分の部屋がずっと汚部屋で悩んでいたところ、たまたまInstagramで、あるミニマリストのすごくきれいな部屋を見た。
その部屋は、ただ物がないだけじゃなく、自分の理想とする、おしゃれな家具や雑貨がうまく配置されていた(ゆるりまいさんみたいな感じ)。
その写真には、「いいね!」がたくさんついてたので、自分も「いいね!」をしようと思ったが、なぜか素直にそうできなかった。
ふとスマホから目をあげて、自分の部屋を見たら、あまりにも違うのでがっかりして、ずーんと気持ちが落ち込んだ。
こんなふうに、具体的に、いったい何が起きたのか検証します。客観的にできごとを描写できれば、視点を変えることに成功しています。
メタ認知です。メタ認知が初耳の方はこちらの動画をどうぞ⇒なぜ人は嫌なことを後回しにしてしまうのか?(TED)
その後、この事件が、自分の人生にとってどれほど重要なのか考えてください。
たとえば、1年後や5年後も、自分の暮らしにインパクトを与えるようなことでしょうか?
もし自分の生涯が映画だとしたら、このできごとはストーリーの展開を決める、ひじょうに重要なエピソードになるでしょうか?それとも、編集の段階であっさりとカットされるできごとでしょうか?
大きな視野をもつ、簡単な方法は、空を見ることです。空の果てや宇宙に比べると、自分の存在なんてずいぶんちっぽけです。
3.「理想」を調整する
理想と現実が違いすぎて落胆するのは、理想が高すぎるからです。
理想をぐーんと下げれば、がっかりしません。
もちろん、夢や目標をもってがんばるのはいいことですが、かえって足かせになるような目標は捨てたほうがいいです。
「理想」を修正する方法は2つあります。
1.)理想は理想としておいておき、もっと現実的な目標を作る
今の自分でも手が届きそうな目標を作って、日々それに近づいていれば、他人の部屋を見て落ち込むこともないでしょう。
2.)理想そのものを変える
あまりにも非現実的な理想をかかげていないか考えてみます。
客観的に見て、今の自分が理想とするのにふさわしいものでしょうか?
汚部屋ができるまで、それなりの月日がかかっています。1日、2日できれいにならないからといって、他人と自分を比べて落ち込む理由はありません。
4.すでにできていることにフォーカス
夢と現実が違うから落ち込む人は、自分が持っていないもの、できていないことに意識を向けすぎています。
すでに持っているもの、できていることを考えてみてください。
去年の今頃は、自分が汚部屋に住んでいることも気づかず、とにかくストレスの多い日々を過ごし、やたらと買い物をしていました。
ところが、今は、「イライラの原因は汚部屋だ」と気づき、汚部屋解消のために、少しずつ片付けや掃除ができる自分になっています。
これは、大きな進歩です。
汚部屋の問題に気づいたということは、半分ぐらいその問題が解決したようなものです。
汚部屋なりに、少しはきれいになっている部分もあるのではないでしょうか?
そういうところにスポットライトを当ててください。
自信が回復します。
5.休息をとり、リラックスする
睡眠不足で疲れていると、マイナス感情になりがちです。ちゃんと睡眠がとれているか調べてください。足りてなかったら補います。
きょうは早めにお風呂に入ってさっさと寝るとよいでしょう。
心身ともに、休息がとれると、思考も前向きになります。
ひとりでぼんやりするのも効果的⇒自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
リラックスする方法はこちらでいくつか紹介⇒⇒夜中に目が覚めたあと、またすぐに眠る方法。寝ようとしないのがコツ 「2.リラックス法を試みる」のところです。
心と体は密接につながっているので、気分が落ち込みがちなときは、のんびりしてください。
6.個人的に受け取りすぎない
いろいろなできごとを、「すべて自分に関係のあるできごとだ」と受け止めないほうがいいです。
見ず知らずの他人の部屋がきれいだからといって、そんなことは自分には関係ありません。
それなのに、なぜか、自分の部屋と比べる人がいます。
部屋だけではないです。収入や家の大きさ、家族の仕事、自分の仕事、子供の成績、持っている服やバッグ、片付け方など、見るもの、聞くものすべて比べます。
比べてもあまり意味がないです。
先日、「モノを捨てると後悔してしまう」というお便りを紹介しました⇒いらない物を捨てたはずなのに、捨てたことをいつまでも後悔するのはなぜ?
この記事を読んで、相談者さんが返事をくれたのですが、そこにこんなことが書かれていました。
ミニマリストが流行り始めたとき、それまでの自分の生き方や考え方と合うことに気づいた。自分はミニマリストなのか、と思いさらにきわめようとした。ミニマリストを名乗っている人たちに負けたくない、という気持ちになった。
これなど、いろいろなできごとを個人的に受け取りすぎています。
誰も、この人に「ミニマリストならもっと捨てろ」などと言っていないのですから。
すぐに人と自分を比べて落ち込む人は、こちらの記事をどうぞ⇒人と自分を比べるのをやめる方法。比較をやめれば物を減らせる。
7.目的を再確認し、次に進む
休息して元気が出たら、落ち込むのはやめて、次に進みます。
このとき、なぜ自分は汚部屋を片付けようと思ったのか、そもそもの目的を確認すると、また片付ける気になります。
「なぜ?」「どうして?」と自分に問いかけると、もやもやした気持ちが整理されることが多いです。
自分が得たい状況を確認できたら、その状況を手にするために、できることから少しずつやり始めます。
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片付けが進まない理由は、すべて感情にあると思います。思考です。
片付けても、ちっともきれいにならなくてがっかりしたり、人と比べて落ち込んだり、同じことの繰り返しに飽きたり。
うまく行かないからストレス解消と称して、買い物をしてまたモノを増やしたり。
なんとなく頭がもやもやしたら、なぜそんな感情になっているのか、自分で考えてみると解決の糸口が見つかります。
自分に自信がなくて、他人のものさしで物ごとを見ようとしていると、理想(多分に人の価値観で作り上げられたもの)と自分の現実のギャップに悩んでしまうのです。
するとますます自信をなくします。
毎日少しずつでも片付けられているのなら、自分なりのスピードで成長しているわけですから、自信を失う必要はありません。