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収納スペースがあまりなく、物も多くて散らかりがちな問題の解決法、後編です。
今回は、不用品を捨てることをおすすめします。
いらない物を捨てれば、収納スペースに余裕が生まれるので、今、部屋で散らかっている物をちゃんとしまうことができます。
では、物を減らす手順を4つに分けて紹介しますね。
1.いわゆる普通の断捨離をする
まず、ごく普通の断捨離をしてください。つまり、不用品をどんどん処分して、家の外に出します。
ポイントは、確実に家の外に出すことです。別のどこかに無理やりしまい込むと、またすぐに散らかります。
この作業のゴールは、家にある物を全体的に減らすことです。
やり方は、過去記事や著書にたくさん書いていますが、以下の物を探して、手放してください。
・明らかなゴミ
・処分を先延ばしにしていたもの
・もう使っていないもの
・この先使いそうにないもの
・持っている意味がないもの
・賞味期限・使用期限を過ぎているもの
過去記事には部屋ごと/カテゴリーごとで捨てたほうがいいものをたくさん紹介しています。
たとえばこの記事→こんなもの、持ちすぎていませんか?ミニマリストならたぶん持っていない物リスト、ダイニングキッチン編
おすすめは1日15分、確実に捨て作業をすることです。
この作業はべつに難しくないので、今すぐ着手してください。
2.収納スペースを埋めているものを捨てる
不用品と思われる物をざっと捨てたら、次は、収納スペースを埋めているものを見直してください。
この作業のゴールは、今後も持ち続ける有用な物のために、収納スペースを作ることです。
収納スペースを1つずつ見ていってください。
家中の収納スペースをリストアップしてみる:ミニマリストへの道(110)
この作業のポイントは例外を作らないことです。収納スペースと呼べる場所は、すべて、しらみつぶしに調べましょう。
ふだんまめに断捨離をしている人でも、物が入っている場所を見過ごすことがあります。
キッチンにある特定の棚の奥のほうや、押入れにあるダンボール箱の中などを。
毎日目にしていると、それがあるのが普通になってしまうので、引っ越しするつもりで、徹底的にチェックしましょう。
それぞれの収納スペースについて、以下を確認してください。
・何がしまってあるのか?(中身を確認すること)
・そこにずっとしまっておく必要があるのか?
・しまっておくなら、これから何年間、持ち続けるつもりなのか? 死ぬまで持っておきたいのか?
・これを捨ててしまうと、何か困ることがあるのか?
・それをそっくりそのままの形でキープする切実な理由はいったい何?
こんな質問を自分にして、「う~ん、ここにしまっておく必要なんて、全然ないよね」と思うものは、思い切って処分してください。
この作業も一気にやらず、1日15分ぐらいをおすすめします。
無駄に収納スペースを埋めているものの例
貴重な収納スペースを埋めていそうなものをいくつか紹介します。
・古い携帯電話、PC、カメラ、TV、その他の電化製品とその付属品、マニュアル
・服(季節外のものや、古い服、もう誰も着ない子供服やベビー服)
・コレクションや趣味グッズ
・親族から受けついだもの
・もらったけど、使っていないギフト・景品・引き出物
・新聞、雑誌、本
・学校や勉強関係のもの⇒3月は学校関係の不用品を捨てる~見直しポイントを7つ紹介。
・古い記録(手紙、日記、家計簿、領収書、お知らせetc.)
・古い作品⇒趣味で作った作品を捨てられないときすべきこと。
3.数が多い物を減らす
次に、特に数が多い物を見直します。
1つか2つあればいいのに、数をたくさん持ってしまうと、その分、スペースを取られます。
たとえば、食器、衣類、バッグ、靴、化粧品などは、そんなにいくつもいりませんよね?
数個か数セット持つだけで十分なのに、何10個も持っているから、収納スペースがなくなり、部屋のあちこちに、物があふれ出ます。
数が多いものを減らすために、バリエーションを減らすことを意識してください。
たとえば、多くの人が、たっぷり持っている衣類を例にあげましょう。
洋服をたくさん持っている人は、こんなときにはこの服、あんな時にはあの服、といろいろバリエーションを持たせたいから所有しているのだと思います。
それ以外に、服をたくさん持つ理由が私にはわかりませんが、別の理由もありますか?
変化をつけたい、用途ごとに違う服を着たいと思っているせいで、数が増えているのですから、バリエーションを減らすことを意識すれば、所有する数も減らすことができます。
バリエーションを減らす
仕事用、買い物用、お出かけ用、趣味用、夫とのお出かけ用、部屋着、スポーツ着のように用途わけが多い。
春夏秋冬用、合服、暑い日よう、雨の日よう、寒い日よう、暑いか寒いのかよくわからない日用など、気候や温度調節のために、種類を多く持っている。
こんなときは、それぞれのカテゴリーの服を1着ずつ減らしてみてはどうでしょう?
たとえば、仕事用の服が15着あるなら、とりあえず、14着にする、というように。
そうすれば、数を減らしながらも、今の用途すべてに対応できます。
こうやって服を減らしていくと、仕事用の服のバリエーションは減ります。でも問題ないですよね?
同じ服を何度も着ればいいだけですから。
それぞれの用途ごとの服を極限まで減らしても、まだまだたくさんあるときは、その用途わけが本当に必要なのか考えてください。
もしかしたら、服を買いたいがために、無意味な用途をたくさん作っているのかもしれません。
会社が意味のない役職を作りすぎると、よけいな仕事や書類が増えて、無駄に意思決定に時間がかかりあす。
洋服の用途わけが多すぎても、メリットよりデメリット(お金とスペースの無駄、管理の手間、視覚的ノイズなど)のほうが多いですよ。
4.一番大事にしたいことを選ぶ
1番から3番まで、順番にやってきたけど、大事な物がいっぱいあって、なかなか捨てられない、だから収納スペースもできない。
こんなジレンマに陥ったときは、本当に大事なことが何なのか、選択し直してください。
以前、こんな質問をもらいました。
転勤族だから、「住まいが変わったらまた使うもの」を捨てることができず、スッキリ暮らせない。
両方とも、物理的な限界があるのに、「こういう物をどうしても部屋に置きたい」という思いから、生じる悩みです。
もしあなたが、似たような状況にあるなら、、トレードオフ(両立できない関係性)について考えてください。
何かを得たら、何かを失うのは当然です。
スペースを確保したいなら、たくさんの物を置くことはできません。
所有したいと思うすべての物を家に置くことはできないので、一番ほしいもの・自分の人生にとって重要なものを優先して、家に置く物を選びましょう。
物を減らすと、
・ゆったりすごせるスペース
・物の管理に手間や時間をかけない暮らし
・主体的な生活
・ストレスや視覚的ノイズの少ない暮らし
・居心地のいい自宅
こんなものが手に入ります。
そのかわり、これまでのように、服、趣味グッズ、思い出の品、雑貨、家具などをたくさん持つことはできません。
どちらを取るかは自分次第です。
たとえ、手持ちの服、全部がお気に入りで、一生持ち続けたいと思ったとしても、快適なスペースに住むほうが重要なら手放すしかないのです。
より大事なほうを選んでください。
■初回の記事はこちら⇒物が多すぎて片付かない問題を解決する方法:物を家に入れない編
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家が狭くても、よけいな物を家に入れず、不用品をきれいさっぱり捨てされば、スッキリ暮らせると思います。
ぜひ、試していただき、うまくいかないことがあれば、お問い合わせフォームから質問してください。