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好きなアイドルやアニメのキャラクターのグッズをたくさん処分した体験を教えてくれた読者のメールを紹介します。
差出人は、りつさんです。
オタクグッズの断捨離に成功しました
件名:オタクでも断捨離できます
先日身軽になって引っ越しを済ませてようやくひと段落し、久し振りに筆子ジャーナルの記事を読んでいたところです。
オタクに断捨離は無理でしょうか? くじけそうです。 を拝見しました。
あれから2ヵ月が経とうとしていますが、さくらぺんしるさんはその後いかがでしょうか?
私もオタクなので自分の体験談など情報提供できたらと思いメールを送らせていただきました。
まずタイトルの『オタクに断捨離は無理でしょうか?』ですが、無理ではありません。絶対にできます。私はできました。
何よりさくらぺんしるさんが「やってみよう」と思ったことなので、急に全部捨てるなどの無茶をしなければ時間がかかってもきっと断捨離を成功させられます。
心がけたこと
以下、私が実際にオタクグッズや本を断捨離した時のポイント5つです。
1. もしも自宅で災害にあったら、を考えてみる。
2. 本当に好きな人は誰なのか? もう一度見つめ直してみる。
3. 残すと決めたものを飾る小さなスペースを用意、精鋭を飾る。
4. 不用になったコレクションケースとカラーボックスは、勇気を出して捨てる。
5. 厳選された「大好き」だけがウォンツの中でニーズになる。
もう少し詳しく書いてみようと思います。
1. もしも自宅で災害にあったら、を考えてみる。
私が暮らす県は昔から大きな地震が起きやすく、震災でも被害を受けました。大切な物を沢山自宅に残して避難した事もあります。
どのグッズを整理するべきか今も悩んでいるようでしたら、「大地震で散乱した部屋からこれだけは拾い上げたい」という物をトートバッグなどある程度丈夫で口の広いバッグに入れていってみて下さい。
制限時間は10分です。
バッグが一杯になるか10分経過したら終わりです。おそらくあっと言う間に時間が過ぎてしまうのではないでしょうか。
バッグに入れる物のうち1つは「避難所で心細い時、これを見たら心の支えになるだろう」という物にすると良いです。
それが終わったら別室に移動してバッグの中身を出し、なぜそれをバッグに詰めたのか一つ一つ言語化していきます。これだけはという物があれば、どうしてこれを持ってきてしまったのかという物もあると思います。
部屋を移動するのは気持ちを切り替えやすくするためで、言語化する事で使う・使わないを選択する時に理由を思い浮かべやすくなります。
2. 本当に好きな人は誰なのか?もう一度見つめ直してみる。
私は数年前まで意思が弱く他人の意見に流されやすいところがあったのですが、断捨離と並行してモーニングページやブレインダンプに取り組んだ事で自分軸で物事を考えられるようになりました。
その中で始めは「推したいから推し」だったのに、いつしか「推せるから推し」に推し方が変化していた自分を自覚する事ができました。
分かりやすくスーパーでの買い物にたとえると、最初はお肉が食べたかったのに店内を見ているうちにこの野菜人気なんだよね。あー、こっちの果物も美味しそう…と次々カゴに入れてしまう感覚です。
自分には推しキャラやアイドルが沢山いる、または自分は箱推しでグループのみんなが好きだと思っていても、自分の感情と正直に向き合ってみると「みんなの事が好きだけど、顔を見ただけで元気が貰えるのはAくんとBちゃんだけだ」のように、本当に好きな人が絞り込めるものですね。
3. 残すと決めたものを飾る小さなスペースを用意、精鋭を飾る。
私はニトリで売っている、扉と棚板が強化ガラスになっている深型木製コレクションラックを置き、そこに余裕をもって飾れるだけのグッズを残す事にしました。
広くなった部屋に新しく設置する形になりましたが、それ以前と同じように小さなプラスチックケースをごちゃごちゃ並べるよりずっとスッキリしています。
また飾る場所はこのコレクションラックだけと決めたので、自分の見えない所に埋もれているグッズがなくなり、管理もしやすくなって、以前よりもずっと財布の紐が固くなったように思います。
コレクションラック内にあるグッズはある程度大きさがあるものなので、10個くらい入ってちょうど良いという感じでした。この他お気に入りのぬいぐるみが数個あります。
最初に書いたように大きな地震がよく来る地域なので、コレクションラックに飾る物には素材に応じて耐震ジェルや滑り止めマットを使用しています。
入れ替えや並べ替えの手間を増やしたことも、グッズがそれ以上増えないようにする事に役立っているようです。
4. 不用になったコレクションケースとカラーボックスは、勇気を出して捨てる。
断捨離しコレクションラックに入れると決めた物だけ残したので、それまで使っていた大小様々なコレクションケース(プラスチック、アクリル等)とカラーボックスを思い切って捨てました。
部屋に残しておけばそのうち「まだ飾れそうだから」と何かを買ってしまいそうだと思ったからです。
新品に見えるけどもう役目を終えたのだ、お疲れ様と心の中で言いながらごみとして送り出しました。
5. 厳選された「大好き」だけがウォンツの中でニーズになる。
長い断捨離を経てすっきりと片付いた部屋で、私は厳選された「大好き」だけが精神的なニーズになりうるのだと感じました。
推しだから・好きだからその本やグッズを買ったはずなのに、視界に入るだけでネガティブな気持ちが芽生えるのならそれはニーズではないのだと思います。
オタクだからどうしてもウォンツが多いと自覚して、まずはありのままの自分を受け入れて、それから自分の本当の“推し”を見つめ直し所有物を整理する、という手順が必要だと思います。
推しがプリントされたグッズやCDがいくつあってもその全てが自分の好みと合致するとは限らないので、そういったものを厳選して「使う」と「大好き」というニーズを残せばとりあえずはOKです。
何度か断捨離を繰り返すうち次第にウォンツのうち精神的ニーズにならないグッズは買わなくなります。
でもこれってよく考えたら、筆子さんやブログの読者の方がやっているいつもの断捨離ですよね。
何をどのくらいやるかの違いで、その方法や現状を抜け出すヒントはブログの中にすでにあるのではないでしょうか?
だからさくらぺんしるさんが言う「オタクに断捨離は無理でしょうか?」には、私は「無理ではない。やろうと思えば、できる」と伝えたいです。
りつさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
りつさんもオタ活グッズをたくさんお持ちだったのですね。ファングッズを捨てた体験を教えていただき、ありがとうございます。
身軽になって引っ越しできてよかったです。
引っ越した今も、地震の多いところにお住まいですか?
というか、日本は、全体的に地震が多いですよね。
カナダのようにめったに地震のない国(皆無ではないですが、たいてい沖合で起きていて、人間がゆれを感じる地震は、ひじょうにめずらしい)からみると、毎月のように体感できる地震がある日本で、家の中に細々としたグッズを大量に並べるのは、よほど切実な事情がない限りしないほうがいいと思います。
たくさんあっても、なくても、精神的な満足度は同じじゃないですかね。
それとも、オタクな人たちにとっては、数をたくさん持っていることがとても重要なのでしょうか?
ファングッズのみならず、洋服やその他の雑貨も、減らしたいなら、厳選するしかないです。
量より質を心がければ、オタクグッズも減らせるでしょう。
人間はどんな環境にも慣れるので、手持ちのグッズの7割ぐらいをダンボール箱につめ別の場所に移動させ、残りのグッズだけ手元に置いて暮せば、それはそれで、ふつうに暮らせるし、生活の質がいきなり落ちることはないと思います。
さくらぺんしるさんも、そんな実験を1度やってみるといいかもしれません。
それではりつさん、新しい住まいで、お元気でお暮らしください。
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オタクグッズを捨てた読者のお便りを紹介しました。
今のオタクと呼ばれる人たちと比べると、たいしたことはないでしょうが、私も、昔スヌーピーやキティ、ムーミン、その他のキャラクターのついた雑貨をわりと持っていました。
しかし、今はまったくほしいと思わなくなりました。
スヌーピーやムーミンの場合、もし恋しくなったら、原典(スヌーピーはコミック、ムーミンは小説)を読めばいいし、キティは目にしなくても、平気です。
いろいろな物をたくさん所有しながら暮らすのも、あまり持たずに暮らすのも、後天的に獲得した生活習慣にすぎないので、変えようと思えば、いくらでも変えられます。
ファングッズをためこみすぎて、息苦しい人は、「ファングッズがあまりない暮らし」も、選択肢の1つに入れてみてください。
それでは、あなたも伝えたいことがありましたら、お気軽にメールください。
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お待ちしています。