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面倒くさいことを面倒くさがらずにやる方法を5つ紹介します。
部屋を片付けなければならないが、どうにもこうにも面倒だ。体が重くて動けない、そんなこと、よくありますよね?
私も毎日「面倒じゃ」と思うことがあります。実は私はかなりの面倒くさがり屋なのです。
ですが、最近、やりたいこと、やらねばならないと思ったことは、まあまあ普通にこなせるようになってきました。
まだまだ発展途上ですが、若い頃よりだいぶましになったのです。
今日は私が身軽に動くための工夫をお伝えしますが、まず、私が怠け者だったころのお話を聞いてください。
私は面倒くさいことから逃げる人でした
私は、新卒で入った会社で、椅子(キャスターがついているので移動できた)に座ったまま、窓のカーテンを閉めようとして、上司に怒られたことがあります。入社して間もない頃のできごとです。
当然のことながら、うまくカーテンを閉めることができませんでした。
実は、この叱責はプチトラウマになっており、その後、会社中のカーテンを閉めて回る、という夢を見ています。
閉めても閉めてもカーテンがあるという怖い夢です。
また、私はあまり気が利くほうではなく、葬式や法事では全く役にたちません。
思えばこの兆候は学生のときからありました。
中学や高校の家庭科の調理実習のとき、率先して動けないので、いつも、皿洗い係とか、そのへんを雑巾でふく係におさまって、なかなか調理をする機会がありませんでした。
実習が始まると、料理が得意な人や、やたら手早い人が、ささっと包丁を握って料理を始めてしまうため、私の出番がないのです。
私はテキパキ料理をしている人たちを外から眺め、しかしさぼっていると思われたくないので、なんとなくそのへんを片付けている、というふうでした。
葬式では、ほかの婦女子がさっと白い割烹着やエプロンを身に着け、お客さんにお茶やお菓子を出したり、台所で何やら作り始めているのの気づくものの、自分は何をしていいのかわからず、なんとなく座布団に座っています。
すると母に、「ほら、あんたお客さんじゃないんだから、手伝いなさい」と言われます。
しかし、台所では、すでにほかの人が立ち働いており、私の入るすきはないのです。なんとなくはしっこに立っているものの、かえって邪魔になるので、また部屋のすみっこに戻る、というふうでした。
こういう集まりで私は「お客さん」になってしまうのです。
調理実習や法事だけでなく、日常生活でもやらねばならないことも先延ばしして、ダラダラしているタイプでした。
後回しにしているので、罪悪感があります。
罪悪感を感じながらダラダラしていても楽しくないのですが、それでもダラダラしていました。
1.暮らしをシンプルにしてみた
私がさまざまなことを先延ばしせず身軽に動けるようになった一番の理由は暮らしをシンプルにしたことです。
なぜ、調理実習や法事でさっさと動けなかったのか、その理由を考えてみると、もともと、動作がのろいというのもありますが、そもそも何をやったらいいのか、よくわかっていなかったからです。
人がおのおの勝手にいろいろなことをやり始めたそこにあったのは「混乱」です。
混乱があると何をしたらいいのかわからないのです。
この混乱をなくせば、どんなにのろまな人でも動くことができます。
今、「いろいろなことが面倒くさい」と思っている人は、あまりにやることが多くて圧倒されているか、何をやったらいいのかよくわからないので、気持ちが逃げているだけではないでしょうか?
もしそうなら、少しやるべきことを整理して、本当に必要なことだけをやればいいのです。
2.何をやらなければいけないのかあぶり出す
では、どうしたら、自分がやるべきことがわかるのでしょうか?
以前、家事の優先順位の決め方を記事に書きました。まずはこの方法を試してください⇒仕事や家事の優先順位を決める6つのポイント。やりたいことをやれる人生に。
この方法を応用して、部屋の片付けや、その他、自分がやらなければいけないと思っているけれど、面倒くさくてできないことを書き出すといいでしょう。
書き出すことすら面倒でできない場合は、「もしきょう1時間しか、家事(仕事)に使う時間がなかったら、私は何を一番やりたいだろうか」と考えてください。
するともっとも大事なことがわかるものです。
実のところ、「やらなくちゃいけないけど、面倒でやりたくない」と思っていることのなかには、べつにやらなくてもいいことがたくさんあります。
そういうのは、やらなくていいので、やらないことととして、自分の中で割り振り、やりたいことだけを手元に残してください。
「やっぱりやりたい、やろう」と思うものの、手に余る仕事は今すぐ簡単にできるタスクに細分化することで、やりやすくなります。
3.少しでいいのでやってみる
やりたいことが明確になったら、ほんの少しだけでいいのでやってみてください。
何ごともスタートすることが一番難しいのです。
1しかないものを90や100にするのはかなり大変です。しかし、それよりももっと大変なのはゼロを1にすることです。
言うまでもなく、やらねばならないことを、「面倒だ」と手をつけずにいるのはゼロの状態です。
ここから、0.01でもいいので進むように、ほんの少しだけやってみます。
いきなり100やろうとするから、「面倒だ」と思ってしまうのではないでしょうか?
小さな1歩を踏み出せばいいのです。
たとえば、
・皿洗いをほんの3分だけやってみる。
・宿題を5分だけやってみる。
・床にあるものを5分だけ拾ってみる。
・夕食を作るために、とりあえず材料を冷蔵庫から出してみる
・5分だけ洗濯物をたたんでみる
・とりあえずアイロン台を出して、アイロンにスイッチを入れるところまでやってみる。
こんなふうに、ほんの少しだけやってみます。一番きついのは始めることなので、始めることさえできれば、あとは加速がつきます。
少しだけやってみる方法を使うために、タイマーを用意しておくと何かと便利。私はこんなふうにタイマーを使っています⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法
もちろん、スマホのタイマーを使ってもかまいません。
4.朝一番にやってみる
面倒くさくててやりたくないと思っている内容にもよりますが、もし大事なことなら、朝一番にやってみるのもおすすめです。
私は、毎日、その日やるタスクを付箋に書いています。詳しくはこちら⇒段取りのいい家事や片付けを可能にする、5つのシンプルなツール。 「2.付箋は万能ツール」の箇所です。
この方法でスケジュール管理するようになってから、以前よりやりたいことがやれるようになりました。
特に、最初のほうに書いたタスクは。
一応時間を割り振っていますが、私の場合、お昼からだれて、午後からの分ができなくなることがよくあります。
だから、どうしてもやりたいタスクはできるだけ朝一番に持ってきています。
苦手だ、やりたくない、と心理的抵抗があることをやるのは、心身ともにエネルギーに満ちている朝方行うのがいいと思います。
朝一番に、「やらなければならないけど、面倒で後回しにしていたこと」をやると、とても気分が軽くなるので、その日1日、よい調子で過ごせます。
朝の過ごし方が1日を左右する話はこちら⇒汚部屋改善につながる朝の過ごし方。この5つの習慣がおすすめ。
5.「面倒くさい」の正体を突き止めて対処する
「ああ、面倒くさいからやりたくない」と、私はよく言っていたのですが、ある時から、この「面倒くさい」をもう少し正確に表現してみることにしました。
なんでもかんでも「面倒」と言ってしまいますが、一口に「面倒」と言っても、その気持ちはさまざまです。
私はこんなときに「面倒だ」と感じてしまいます。
・疲れている
睡眠不足だったり、働きすぎて疲れていると、体はちょっと休ませてほしいと思うので、さまざまなことが面倒に思われるのではないでしょうか?
こういうときは、少し休むのが得策です。
・仕事の量に圧倒されている
先にも書きましたが、自分がやるべきことが(深い理由もなく)すごく大変そうだ、と思ってしまい、それが面倒な気持ちを産むことがあります。
特に完璧主義の人は、達成ラインを自分で勝手にあげているので、どんな仕事も大変になる傾向あり。
もし仕事の量に圧倒されているなら、完璧にやろうとするのはやめて、客観的に仕事の内容を見積もることで、面倒な気持ちを手放せます。
完璧主義傾向を手放す方法⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。
・ちゃんとできるかどうか怖れている
初めてやることだと、勝手がわからず、ちゃんと最後までできるのか、うまくできるのか、その点が不明で恐怖心があります。
たとえば、転校した初日って学校にいきたくないですよね。
未知のことばかりで、先がわからないから怖いわけです。そういう気持ちのせいで、「面倒だ」と思ってしまうのかもしれません。
このような場合、恐怖を感じるのは当然なので、それは受け入れます。受け入れたうえで、どうしてもやりたいことなら、スタートするしかありません。
恐怖を克服するために一番よい方法は、やってみることです。
このほかにも、「つまらない」という理由もあります。家事なんて、同じことの繰り返しでつまらないといえばその通りですが、やらないと汚い部屋で暮らすことになり、それはそれでいやです。
今度「面倒くさい」と言いそうになったら、その理由を考えて、真の原因を解決してください。
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できれば面倒なことはやりたくないものです。けれども、少し面倒だ、と思うことも積極的にやっていかないと、たぶん脳が早くぼけます。
苦は楽の種。
楽なことばかりやっていると、「楽ちんでうれしい」という気持ちがなくなるでしょう。
面倒なことも、それなりに必要なのです。