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衝動的に断捨離をしていたら、大事なものまで捨ててしまい、今は捨てるのが怖いです。どうしたら衝動的に捨てずにすみますか、という質問をいただきました。
この記事で回答します。まずメールをシェアします。きえさんからです。
衝動的に捨ててしまいます
件名:衝動捨てについて
あの時、筆子さんに相談してよかったと最近よく思います。
今の私には毎日の子育てにいっぱいいっぱいで、英語に取り組む時間も気力もなかったと思います。
そして、今、また、物がたくさんあってどうしていいか分からない状態です。
なぜか、というと衝動捨てを何回かしてしまって、捨てるのが怖くなりました。
すぐ必要な物もなくなるし、家がガラクタだらけに見えて、ポイポイ捨てていたら、大事なものを捨ててしまっていて、いらないものが家に残っている、、みたいな状況に陥ってしまいました。
衝動捨てをしないように1つ1つのものと向き合ってみるのですが、それで疲れてしまって、そのまま引き出しに戻して、それをいたずらっ子の子どもたちが引っ張り出してきて、部屋はいつもグチャグチャです(涙)
衝動捨てをしないで、スッキリした生活をするためにはどうしたらいいでしょうか?
きえさん、お便りありがとうございます。
きえさんのところは、2人ともお嬢さんで、上のお子さんが2歳、下のお子さんが生後1年になるぐらいでしょうか?
もう育児休暇もあけて、職場に復帰されているかもしれませんね。
きえさんの以前のお便りはこちらで紹介しています⇒子どもの英語教材を買おうかどうか迷っています←質問の回答。
衝動捨てとは、文字通り衝動的に、発作的に捨てることです。確かに衝動的に捨てると、大事な物まで捨ててしまう可能性がありますね。
衝動捨てのデメリットは、こちらに詳しく書いています⇒いくらミニマリストになりたくても衝動捨てはするべからず
今回は、衝動的にならない方法も交えて、7点、アドバイスします。
1.平常心のときに捨てる
できるだけ、気持ちが落ち着いている時に断捨離をしてください。
きのう、年末にお金を使いすぎない方法でも書きましたが、感情的になっているときは、判断力がにぶり、まずい意思決定をしてしまいがちなのです。
昨日の記事⇒年末にお金を使いすぎないためにできる5つのこと。意識的な買い物が鍵。
感情的になると、人間らしい、理性的な判断を司る前頭葉の機能がおさえられ、いわゆる動物脳とよばれる、衝動的、情動的な反応をする脳の部分が活発になります。
だから判断をあやまるのです。
なるべく、気持ちが落ち着いているときに、意識的に、意図をもって、捨てるようにしてください。
腹立ちまぎれ、悔しまぎれに物を捨てることは避けてください。失敗します。
お子さんが小さいので、気持ちが落ち着いているときはあまりないかもしれませんが、2人がまだ起きていない、朝のひとときや、お昼寝中に、15分ほど時間をとってやってみてはどうでしょうか?
長時間、捨てる必要はありません。
1日、ほんの15分でも、継続すれば、大きな違いが生まれます。タイマーを使ってメリハリをつけて捨ててください。
朝の15分が違いを生む話⇒物置になってしまった離れの片付け方。ガラクタ部屋の断捨離はこうやる。
タイマーの使い方⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
2.気持ちを整える
ふだんから穏やかな気持ちで生活できていれば、あまり衝動的にはならないものです。そこで、できるだけ穏やかに暮らせるように気持ちを整える努力をしてください。
気持ちを整える方法として、体験から、私が効果を感じているのは以下のことです。
●モーニングページを書く⇒モーニングページの書き方、やり方を教えてほしいという質問の回答。
べつにモーニングページでなくても、ちょっとしたすきま時間に、自分の気持ちを書き出してみると、頭の中のぐしゃぐしゃがクリアになります。
●リラクゼーション
リラックスできるようなことをします。代表的なのは深呼吸や瞑想ですが、ほかにも、好きな音楽を聞いたり、猫と遊んだり、散歩したりなどいろいろあります。
以下の記事で、リラックス法を紹介しています。
⇒夜中に目が覚めたあと、またすぐに眠る方法。寝ようとしないのがコツ
⇒いつも気が張って疲れる人へ。緊張をほぐしてリラックスする方法。
●1人でぼーっとする
忙しいでしょうが、意識して、1人だけの時間をもうけてください。
時間の見つけ方⇒自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
こちらも時間の見つけ方です⇒時間がないんじゃなくてやる気がないだけ。大事なことに時間を使う方法(TED)
●甘い物を食べすぎない
甘いもの・ジャンクフードを食べ過ぎると切れやすくなる、というのは本当だと思います。
3.衝動的に捨てる理由を考えて解決する
きえさんは、なぜ衝動的に捨てていたのでしょうか?
その理由をご自身で考えて、そういう結果をもたらしていた根本的な問題を解決してください。
感情的になりやすい原因があったのかもしれません。衝動的、つまり、あまり理性的ではない行動をしがちな人は、感情的になる理由があるものです。
大きな不満や不安、イライラ、ストレスというような。
きえさんが、イライラしているとは言いませんが、もし何か、大きな不満があるのなら、その不満のもとになっている問題を解決すれば、衝動捨てもおさまります。
結局、衝動買いも衝動捨ても、原因は同じところにあるのです。
こちらの記事が参考になるかもしれません⇒買い物が止まらないし、ひどい汚部屋だし、どうしていいかわからない←質問に回答。
昔、部屋がぐしゃぐしゃだったとき、母親に、「少しは片付けなさい」と怒られて腹が立ち(自分が悪いのですが)、ファンシーケースにある服を全捨てしたことがあります。
「わかったよ。捨てればいいんでしょ、捨てれば!」といいながら。こういうのは、冷静な断捨離とは言えません。
中にはまだ使う物も入っていたわけで、あとでこっそり拾って入れ直しました。
このときの私には、感情がゆれる原因がちゃんとありました。
そのせいで、物をたくさん買ってしまい、始末に困っていたのです⇒何があなたを買い物に走らせるのか? 私の買い物が止まらなかった5つの理由
4.環境を整えることを意識する
物を捨てることではなく、環境を整えることを意識してください。「断捨離がうまくいかない」と悩んでいる人は、しばしば捨てることにだけにフォーカスしています。
つまり、捨てるためだけの断捨離になっているのです。
ですが、きえさんは、断捨離のための断捨離をしているわけではありません。望みの生活や人生があって、そういう暮らしをしたいから、少しずつ不用品を捨てているわけです。
あまりしゃかりきになって捨てようとせず、「自分や家族が暮らしやすいように環境を整えよう」と考えながら、家事をしたり、物を捨てるといいんじゃないでしょうか?
環境が整ってくれば、気持ちも整うので、相乗効果が望めます。
環境の整え方⇒断捨離に行き詰まったら、風通しのよい部屋にすることを意識してみる。
私は何のために断捨離をしているのか、長期的な目標は何なのか、そんなことを考えてみてください。
5.子どもの物の収納の見直し
お子さんが引き出しから物を引っ張り出して、部屋がくしゃくしゃになるそうですが、子どもはそういうことをする生き物です。
よって、引っ張り出させないようにするよりも、引っ張り出されても、すぐにリセットできるシステムを作るといいです。
考えられる方法は
●大事なもの、細かいもの、危険なものは、引き出し以外の、子どもには手の届かない場所に収納する
●すぐに片付けられるように、引き出しに物を入れすぎない
●片付けやすいように、あまり複雑な収納をしない
●1日に1回、部屋をリセットする時間をもうける(夜、寝る前にざっと片付けるとか)。
●子どもがストレスをためないように、外遊びをしっかりさせる
こんなところでしょうか? それぞれの家庭によって状況が違いますし、お子さんの生活や行動様式も違いますから、きえさんのやりやすいシステムを作ってください。
私が考える上手な収納法⇒物をしまいやすい収納にする5つのコツ。片付け方を変えて汚部屋脱出。
6.シンプルな捨てるルールを用意しておく
捨てるときにあまり迷わないように、あらかじめ、「こういう物は捨てる」というシンプルな判断基準を準備しておきます。
過去記事でいくつか紹介しているので、使いやすいもの、納得のいくもの、自分の生活環境にあっているものをルールとして採用してくださいね。
⇒断捨離する物にやたらと迷う人向け、捨てる物チェックリスト。
⇒捨てるものがわからない時に使ってほしい、物の価値を見極める10の質問リスト。
ごくおおざっぱに書いてしまえば、めったに使わない物はもう捨てたほうがいいですし、管理に手間やコストがかかりすぎる物も、私なら捨てます。
7.マインドフルになる
最後におすすめしたいのは、マインドフルネスの実践です。
マインドフルとは、いま、この瞬間に意識を向けることです。
詳しくはこちら⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
「いまこの時間」を大事にすることを優先すれば、そんなに簡単に衝動的にならないでしょう。
マインドフルになるためには、
●自分の気持ちや、これからやりたいこと、行動計画など、なんでも書き出す。
2番でも紹介しましたが、頭の中にあることを書き出すと、思考がクリアになり、いま、本当に大事なものに意識を向けやすくなります。
衝動捨てしまったときも、迷って捨てられなかったときも、そのとき自分は何を考えていたのか、どんな気持ちだったのか、客観的に文章にしてください。
●ゆっくり行動する
あせってあれこれやらず、意識的にゆっくりと、1つひとつの行動をていねいに行います。
やり方はこちら⇒スローライフを送る15の方法:ゆっくり心穏やかに暮らすためにできること
このほかにも、日々、小さなことに感謝することや、ポジティブシンキング、与える人になる、など私がこのブログに繰り返し書いていることも、おすすめです。
こういうことが当たり前にできるようになると、イラっとくることがあっても、すぐに気持ちを切り替えられ、ストレスがたまりません。よって、感情にふりまわされることも、少なくなるでしょう。
よろしければお試しください。