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断捨離が終わってすっきりしたら、もっといい物が欲しいと思うようになった。どうしたら、自分が今持っている物で満足できるか?
この質問に回答します。
まずメールをシェアします。まめさんからです。
もっといい物があるかも、と思ってしまいます
件名:買い物の魅力に打ち勝つには?
今日は筆子さんに質問があります。
私はこつこつと断捨離を進めてきて、一応、必要最低限のものですっきりと暮らせるようになりました。
が、家がこざっぱりしたら、欲が出てきて(支出に無駄が減って気持に余裕ができたのもあります)
家具を揃ったものに買い替えられたらいいなぁとか、
もう一台テレビがあってもいいなぁとか、
お皿や生活用品にもう少しいいものがあってもいいなぁ、
と、買い物情報にいちいち目が行くようになったり、今まで興味のなかったインテリアやこじゃれたミニマリストのブログなどが気になるようになりました。
みんな少ないながらもよい品質のモノを持っているように見えます。
断捨離の効果で、隙間ができた分を、新たなもので埋めようとしているのでしょうか。
筆子さんの文章を読んでいると、そういう誘惑には一切動じないようで、とても潔く感じるし、どうしたらそうなれるのだろう、と思います。
自分が今持っているもので十分、としっかり思えるにはどうしたらいいですか?
もっといいものがあるかも、と常に思ってしまいます。
自分で考えるには、
「新たに買い求めるのは、お金がもったいない、もっと大事に使おう」とか、
「家具や食器がそろっていなくても、それが我が家の味である」とか、
「これ以上は夢にしておこう」とか、
「もっと自分の健康や子供の教育にお金がかかるようになるから、その時に備えよう」とか、現実的な思考に引き戻す必要があるのかなと思います。
普段、何の気なしに暮らしていると、消費社会の誘惑にさらされて、無自覚に情報にさらされてしまいます。
じゃあ、テレビを切って、スマホも見ず、掃除や散歩だけして暮らせるのかといえばそれも味気ない気がします。
筆子さんのように内なる趣味や娯楽を楽しみながらも、誘惑に勝てるポリシーが確立できたらなぁと思います。
今日の記事にあった「リマインダー」で、毎日「私はもう十分持っている」と鏡にでも貼っておくといいのかもしれません。
何かいいアイデアがあったら、教えてください。
まめさん、こんにちは。メールありがとうございます。
部屋がスッキリしてよかったですね。
物やお金では決して幸せになれないと、自然に思えれば(腑に落ちれば)、必要以上に、物をグレードアップしようとは思わなくなります。
そうしたことは、過去記事に何度も書いているので、よかったら、古い記事も読んでください。
今すぐ、まめさんにできそうなことを7つ書きますね。
1.SNSは見ない・人と比べない
なぜ、わざわざミニマリストの部屋なんて見るんですか? いったい何を求めて?
人の部屋なんて、どうでもいいじゃないですか。大事なのは、自分の部屋です。
日本の雑誌には、「ミニマリストの使ってるこれを買いましょう」とか、「無印良品のあれが便利だから、シンプルライフにおすすめ」と写真つきでのっています。
何度も書いていますが、品質のよい素敵で便利そうな物を数少なく持つことがミニマリズムではありません。
自分が大事にしたいこと、やりたいことをするために、物を減らすのです。人は、おしゃれな物を買い揃えるために生まれてくるわけじゃありません。
この点をもう一度、思い出してください。
もちろん、その人がどのような生活をしようと、その人の自由なので、いらない物を捨てて、もっといい物に買い揃えるサイクルを繰り返したいなら、そうしてもいいかなあ、とは思います。
でも、きりがないですよ。素敵に見えるものはどんどん出てきますから。
レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない
2.物以外のものに幸せを求める
「テレビを切って、スマホも見ず、掃除や散歩だけして暮らせるのかといえばそれも味気ない気がします」
そりゃあそうでしょう。
私だって、残りの人生、掃除と散歩だけしていろ、と言われたら戸惑います。それで生活が成り立つなら、のんびりできて、いいかなとは思いますが。
まめさん、打ち込める仕事や趣味をお持ちでしょうか?
買い物ではなく、仕事、趣味、ボランティア、人の役にたつ何かに生きがいを見いだせれば、あれが欲しい、これが欲しい、と思うことはないし、のんびり他人の部屋を見ている時間もなくなります。
自分の家ではなく、公共の場所の掃除をしてみると、気分が変わるかもしれません。
人間関係を見直すのもおすすめです。
友だちと会って話すとか、何か一緒にやるとか、してみてはどうでしょうか?
長らく会っていない友だちに、電話したり、手紙を書いてみるといいでしょう。
3.ゴールに向かって生きる
何か自分のやりたいこと、達成したいことにむかって、日々の生活を積み上げていくと、特定の物がなくても、もっと充実した暮らしになります。
大きな目標でも小さな目標でもいいです。
たとえば、私は、ブログを書くのが趣味ですが、こんなテーマの記事をもっと増やしていこう、とか、こんなふうに展開していきたい、といろいろ考えています。
人の読まないブログでも、毎日コツコツ記事を書くのが楽しいのです。
貯金を目標にしてもいいかもしれません。
30日チャレンジでもいいです⇒人生を変えたいあなたに。30日間チャレンジのアイデア88選。
新しい物を買う以外のことで、もっと自分の暮らしをよくするために、あるいは、自分を成長させるために、小さな行動を積み重ねていくといいでしょう。
4.持っているもの/ことにフォーカスする
足りないマインドは捨てて、すでに自分が持っているものやことにフォーカスする練習をしてください。
物理的な物に対してだけではなく、目に見えないものに対してもそういう考え方をします。
自分の能力や、家族のすること、日々のできごと、体験について考えるとき、足りないものばかり探すのをやめます。
感謝するクセをつけるといいと思います⇒幸せになる最強の方法、感謝する気持ちがうむ7つの効果。
ポジティブ・シンキングは、ただ単に、「よかった、よかった」と、にこにこすることではありません。
それは思ったよりきびしい選択です。調子のいいときは、前向きに考えられる人も、何か、嫌なことがあったり、困ったりすると、なかなかポジティブに考えることができません。
貧乏人の「足りないマインド」から金持ちの「たっぷりあるマインド」へ変換する方法。
5.素朴なものを楽しむ練習をする
お金をかけなくても、楽しいことはたくさんあります。物を買って、生活を充実させようとするのではなく、お金をかけずに楽しめることを探して、実際にやってください。
たとえば、図書館で本を借りてきて読むとか。
読書ってすごく楽しいですよね?
お金をかけない楽しみ、ほかにもいろいろあります。
貧乏主婦のお金をかけない楽しみ(前半)~ミニマリストへの道(46)
赤貧主婦のお金をかけない楽しみ(後半)~ミニマリストへの道(47)
6.問題や課題を解決する
自分の本当の問題を解決するようにします。
何か大きな不満、やりたいのにしないでがまんしていること、言うのをがまんしていること、そうしたことをそのままにしていると、代償行為として、買い物をしてしまいます。
買い物をすれば、とりあえず、気が紛れるし、ハッピーにもなれるし、自分のパワー(価値)を感じることもできます。
ですが、あくまで、代償行為なので、いくら買い物しても、なんの解決にもなりません。
7.物では幸せになれないことを思い出す
物やお金がたくさんあっても、人は幸せにはなりません。全然ないと、生活できませんが、いま生活できているならもう充分あります。
幸せと物は関係ない、ということを思い出すために、物をあんまり持っていないけれど、豊かな生き方をしている人を見るといいかもしれません。
まめさんが見るべきなのは、おしゃれな生活をしている人ではなく、真の意味で豊かな暮らしをしている人です。人は、ふだん見ているもの、読んでいるもの、聞いていることに大きな影響を受けますから。
私が今すぐ思いつくのは、Netflix のドキュメンタリーの、The Kindness Diaries (親切の日記)です。日本では放映してないかもしれません。
Leon Logothetis (レオン・ロゴシーティス)という人が、古ぼけたバイクにのって、世界中を旅するドキュメンタリーです。
レオンはお金を持たず、寝るところ、食べ物、バイクの燃料は、出会った人の親切でまかなっています。その代わり、彼は相手の物語を聞きます。
予告編
お金や物がなくても、人は、ほかの人に分け与えることができるものをたくさん持っています。
自分とは全然違う生活をしている人が出てくる映画を見るのもいいですよ。
■似た主旨の質問に答えている過去記事もどうぞ■
ミニマリストになりたいけど、買い物もしたいという悩みにはこう対処する。
本当に必要なものと、欲しいだけのものを区別する方法を教えて。
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人と比べるのをやめれば、あれが欲しい、これが欲しい、という気持ちはおさまると思います。
いい物を揃えて、生活をグレードアップさせたいと考える人は、多かれ少なかれ、「他人よりちょっといい暮らし」を求めているんじゃないでしょうか?
離れ小島で1人で暮らしていたら、最低限の機能の物で満足できると思います。
先日も書きましたが⇒本当のことを話せば、ほかの人の本当の姿にふれることができる(TED)
人生のよしあしを決めるものの大半は、目に見えないものです。
お金や物は、わかりやすいから(比較しやすいから)、そういうもので、人と競う人が多いのかもしれませんね。