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望ましくない買い物をしてしまうクセを改める方法をお伝えします。
お金がないから節約したいと思っているのに、無駄な買い物が多すぎて、なかなか貯金ができない。
これ、昔の私ですが、こういう生活は卒業しました。
こんなことをやってみたらうまくいきましたよ。
1.自分の問題行動を特定する
「無駄遣いをやめたい」と思っている人は多いのですが、「無駄遣い」と言ってもいろいろあります。
自分の行っている買い物のどこを改めたいのか、もっとも直したい買い方のクセを見つけてください。
たとえば、以下のような買い物をしているとなかなか貯金ができません。
・やたらとスマホのゲームに課金をしてしまう
・外食が多い
・服ばかり買ってしまう
・セールに目がない
・支払うあてがないのに、すぐにクレジットカードで買ってしまう
・すぐにゴミになる物を100均でしばしば買う
・スーパーでレジ待ちをしているとき目についた雑誌やお菓子を買うことが多い
・安物買いの銭失い⇒安物買いの銭失いをやめたほうがいい6つの理由。貧乏人ほど要注意。
・スーパーで子供にせがまれた物は何でも買ってしまう(子供と交渉したくない)
・テレビや雑誌で見た物をすぐに買ってしまう
・SNSの影響を受けて無駄遣いする⇒節約したいならSNS(特にインスタグラム)は見ないほうがいい6つの理由。
・どんな物も2個ずつ買ってしまう
・クリスマスなどイベントのあとに安くなっているラッピングペーパーやカードを買うが、翌年、使い切れず、何年かのちにあきらめて捨てる(私の夫)
・全体的に衝動買いが多い(計画性のない買い物が多い)
・まとめ買いをして無駄にすることが多い⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。
ほかにも、私の想像の及ばない、さまざまな無駄遣いの形態があると思います。
それは自分にしかわかりません。
自分が一番、問題行動だと思っている買い方のクセをピンポイントで見つけることができれば、半ば、その習慣は改まったようなものです。
ぼんやりと、「浪費をやめたいなあ」と思っているだけでは、何も変わりません。しかし、具体的に、◯◯な行動、◯◯な買い方、と問題を特定できれば、それに応じた対策を立てることができます。
2.悪い習慣を特定できないときは
たまに、自分のどんな行動が、問題を引き起こしているのかわからない人がいます。
べつにふつうに買い物しているだけなのに、なぜか、いつもカードの請求がたくさん来て、給料はその支払いで消えてしまう、お金が全然残らないんだけど、その原因はさっぱりわからない、などと思うケースです。
そんなときは以下のことをするといいでしょう。
1)買い物を記録する
いつ、どこで、何に、お金を使っているのか、しばらく自分で調べてみます。
一番簡単なのは、買い物するたびに、支出の記録みたいなものをつけることです。
私は、もう何年も前から何かを買ったら(というより、何かが家に入ったら)、Googleドキュメントを使って記録していますが、どこで無駄遣いしているか、一目瞭然です。
服の買いすぎが多い人は洋服ノートをつけるとよいでしょう⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。
服をたくさん買うということは、洋服について考えたり、そこにお金を投資することが好きなのでしょうから、こうしたノートをつけるのは楽しいはずだし、ワードローブの管理にも使えるのでおすすめです。
2)買い物と自分の関係についてじっくり考える
「何が問題なのかわからない」のは、ちょっと考えただけで、「わからない」と簡単に白旗をあげているだけです。
そこで、思考停止しないで、もう少し深く考えてください。
「あなたにとって買い物とはなんですか?」というお題で作文やレポートを書くとしたら、何を書くか考えてみるといいでしょう。
いまの世の中、買い物するのはあたりまえのことであり、それはどんどんすべきことである、という風潮があると思います。
しかし、本当にそうでしょうか?
3)お金が残らない理由を考える
買い物と自分の関係を考えても何も出てこないなら、なぜ、毎月、貯金に回すお金が残らないのか、という観点から考えてみてください。
収入が少なすぎるから、という答えになるかもしれませんが、年収が少なくてもちゃんと貯金できている人はたくさんいます。
それなりに収入の多い共働きの夫婦のほうが、意外と金遣いが荒く、貯金がなくて、隠れ貧乏である、とはよく言われることです。
3.理想の買い方を考える
改めたい習慣を見つけたあとは、では、どんな買い方をすれば自分は満足するのか考えます。「理想の買い物習慣」です。
たとえば、
・買い物リストを作って、それに従って買うこと
・自分が本当にいいと思ったものだけを買うこと
・買うお金が用意できてからショッピングする生活
・ちゃんと着る服だけを買う生活
・家で入れたコーヒーを会社でも飲む毎日
・予算〇〇円内におさまる買い方
・好きな〇〇に思う存分お金を使っても、収入の5%ぐらいは貯金できる暮らし
・7割ぐらいは自炊する暮らし
・年間〇〇円は貯金できる生活
・できるだけ地元産の製品を使う生活
・ゴミが出ない生活⇒ベア・ジョンソンに学ぶゼロ・ウェイスト・ホームを作る5つのルール(TED)
理想の買い方も、具体的に思い浮かべたほうが、そうなる確率があがります。
まず、「〇〇な生活」と大筋を決めて、そうするには、どんな買い方をしたらいいのか、考えるといいでしょう。
私の場合は、「持たない暮らし」が大きなラインで、その生活を実現するために、買う物、買わない物を決めています⇒買わない生活を継続するために私が心がけていること。
4.悪い習慣を良い習慣に置き換える
理想の買い方が定まったら、悪い買い物習慣を良い習慣に置き換えます。
ここは、そんなに難しくないと思います。
今までやってこなかった買い方を、期間を決めて、試験的にやってみるといいでしょう。
たとえば、
・ファストファッションは買わない
・理由もないのに外食しない
・毎回買い物リストを書って、リストにある物だけを買う
・何にいくらお金を使っているのかまめに記録する
・すでに家にある物をだぶって買わない
・買う前に考える
・クレジットカードを使わない
・買う前に1ヶ月ぐらい待ってみる
・買わない生活⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
・毎週◯曜日はお金を使わない
・用もないのにコンビニに行かない
こうしたことを、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月と期限を決めて、行います。
人間は習慣の生き物なので、最初は違和感があっても、だんだんそれが普通になってきます(本当です)。
習慣を変える方法は過去記事にたくさん書いているので、参考にしてください⇒快適に暮らしたい人のための習慣づけに関する記事のまとめ(その1)
欲張らないで、少しずつ変えたほうがうまくいきます⇒物を買いすぎない暮しをする7つの秘訣。小さなことから始めればOK。
5.うまくいかないと思ったら
問題行動を特定し、置き換えるべき理想の買い方もちゃんと認識できた。それでも、前のように、だらだらと浪費を続けてしまう。
こんなときは、以下のことをしてください。
1)完璧を求めない
黒だったものを、100%白にしようとすると失敗します。
2度や3度、失敗しても、めげてはいけません。
少々の失敗は想定内のことです。大切なのは、目標に向かって続けることです。
完璧主義の人は何か1つうまくいかないと、「もうだめだ」とすべてを放り投げようとします。
トータルで見て、よい習慣に近づいていると思ったら、それでいいのです。
完璧主義の手放し方⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。
2)柔軟に対応する
自分が認識している問題行動、理想の買い方、悪習慣を良い習慣に置き換える方法、すべて、自分の判断を元に行っていきます。
判断ミスもあるだろうし、やっているうちに外的状況に合わない部分も出てきます。
そういうときは、状況に合わせて柔軟に対応してください。
あまりガチガチにやらないほうがいいです。
3)本当は何を求めているのか考える
何かが必要だから、人は買い物をしますが、自分が本当に求めているものは、いま買っているそれではありません。
人はそれを買ったことで得られるかもしれない状態が欲しくて、買っているのです。
「(すぐに無駄になりそうだけど)どうしても、これがほしい!」と思ったときは、自分は本当は何が欲しくて物を買っているのか考えてみるといいでしょう。
それは、短絡的な便利さ、自信、安心感、人からの賞賛、他人への影響力、ちょっとした刺激など、多分に心理的なものです。
心理的なものなので、物を買わなくても得られます。考え方さえ変えれば。
考え方を変えるヒント⇒すごく長期的な計画をたてる3つの方法(TED)
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浪費が多すぎる生活から抜け出す手順を書きました。
外的状況に振り回されて、不本意な買い物を続けるより、主体的に買い物するほうが、満足度も高いです。
いろいろ考えるのが面倒だと思うかもしれませんが、時間はそんなにかかりません。
買い物習慣を変えたいなら、試してください。