5月病

健康・アンチエイジング

最終更新日: 2017.09.12

5月病の症状を悪化させる4つの生活習慣とその対策

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5月病を悪化させる日々の習慣とその改善法をお伝えします。

楽しいゴールデンウィークもあっという間に終わってしまいました。戸外は、とても気分がいい季節ですが、5月病にかかって、うつうつとしている人もいらっしゃるかもしれません。

この記事で紹介する4つのことを、自分の生活からマイナスすれば、症状がよくなります。ぜひお試しください。

まず、5月病とその原因について簡単に説明します。



5月病とは?

5月病は、新年度の4月に、入学、入社した新入生、新入社員が、5月ごろになると、だんだん心が疲れてきて、うつうつとしたり、情緒不安定になる状態を言います。原因はストレスです。

ストレスが原因なので、その症状はさまざま。倦怠感、疲労感、気持ちの落ち込みだけでなく、食欲不振や不眠、お腹が痛くなる人もいます。

ストレスが肉体的病気を引き起こす理由はこちら⇒ストレスのせいで頭痛がしたり太ってしまう理由とは?

実際に「5月病」という名前の病気があるわけではありません。医学的な病名としては、軽度の「うつ病」「適応障害」となります。

似たような病気に、「正月うつ」や「サザエさん症候群」があります。

正月うつは、正月明けにうつうつすること、サザエさん症候群は、日曜日の夕方から夜にかけて、「ああ、明日からまた仕事か」と気分が落ち込むことです。

英語圏でも、Blue Monday (ブルーマンデー)という言葉があり、月曜日がつらい人は多いようです。カナダでは、特に1月の第3月曜日がもっとも気分が落ち込む日だと言われています。

ホリデーシーズンが終わって、会社や学校に行くようになり、気分がふさぐのです。カナダの場合、1月はすごく寒いですから、天候も影響があります。

日本の5月病は、4月になって、新しい環境に飛び込んだ人が、ようやく慣れてきたところに、ゴールデンウィークという長期の休みが入り、リズムが崩れてしまうことが原因の1つです。

4月はずっと緊張していたでしょうから、肉体的な疲労のせいもあります。

人間は習慣の生き物なので、生活リズムは常に一定にしておいたほうが、心身ともに負担になりません。

5月病を治す方法ですが、原因はストレスなので、適正なストレスマネジメントをすることが求められます。

具体的なやり方は正月うつの治し方を参考にしてください⇒仕事に行きたくないあなたへ。正月のうつに対処する7つの方法

正月うつの治し方には、状況を改善させるためにやったほうがいいことを書きました。この記事では、やらないほうがいいことをお伝えします。

1.甘いものや加工食品を食べ過ぎる

「あなたは半年前に食べたものでできている」というタイトルの本があります。本当に半年かどうかは別として、食べ物は体のコンディションを大きく左右します。

意外と、日々の気分も食べ物に影響を受けます。

高脂肪の食べ物、加工品、精製された穀物、甘いもの、ビール。

このような食事は、野菜、果物、肉や魚などの良質のタンパク質、全粒粉ベースの健康的な食事に比べると、不安やうつうつとした気分を悪化させます。

近年、お腹にいる微生物、つまり腸内細菌が人の精神状態にダイレクトに関係する、というリサーチ結果がたくさん出ています。

よく、ストレス解消にスイーツを食べる人がいるのですが、食べ過ぎると逆効果です。

糖質は、からだにとって好ましくない微生物のエサになることも。

どんな食べ物が気持ちをうつうつとさせてしまうのか、はっきりとはわかっていません。ですが、甘いものや精製された穀物をカットすることは、健康状態の底上げになります。

気分が落ちこんでいる時こそ、リアルフードを食べることをおすすめします。





2.睡眠不足

寝足りない人は、疲れが取れず、不機嫌になります。じゅうぶん寝ていないと、気分の落ち込みは増えるばかりです。

うつうつとするから眠れないのか、眠れないから不安になるのか?

両方あります。睡眠不足だから疲れて、うつ症状になり、うつだから睡眠不足になり、また疲れる。そしてどんどん抑うつ状態が強くなる負の循環に入ってしまいます。

よく眠れるように、寝る時間と起きる時間を一定にすることをおすすめします。また、絶対寝る直前まで、パソコンやスマホの画面を見ていてはいけません。

私自身も体感していますが、寝る直前まで、パソコンをやっていると、眠りにつくまでに、時間がかかります。寝る1時間(理想は、2、3時間)前までには、パソコン、テレビ、スマホの画面のスイッチを切って、ブルーライトをカットしてください。

ブルーライトと睡眠について⇒睡眠障害を引き起こすブルーライトとうまくつきあう方法

自分では、リラックスして、パソコンやスマホでブラウジングしていると思ってるかもしれません。ですが、脳はすごく刺激を受けているのです。

こう書いても、みんな寝る直前まで、パソコンやスマホをやるのをなかなかやめません。本当に大きな効果がありますので、寝る直前は、万難を排して、ブルーライトを避けてください。

よく眠れるためにできることはこちらにも⇒ぐっすり眠るためにミニマリストが心がけている8つのこと

3.過度のSNSの利用

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを利用している人はたくさんいますね。最近はInstagramも人気です。

ですが、このようなSNSで余暇をすごすことは、必ずしも楽しいことばかりではありません。日本では、まだ「フェイスブックうつ」という名の病気はありませんが、英語圏ではすでに、Facebook depression という言葉があります。depression は「うつ病」のことです。

「友達」がたくさんいるのにあまり「いいね」が付かないからうつになる人がいるらしいです。そういえば、以前、娘に、「これにlike(「いいね」のこと)して」と言われたことがあります。

それは娘が友達と写っているもので、新しいヘッダーかカバーか何か知りませんが、フェイスブックのパーツとして使われていました。

言われるまま「いいね」を押しました。すでにけっこう「いいね」があったので、「ちゃんと、『いいね』されてるじゃん」と言ったところ、「これでは全然足りない」と言われました。

いったい何に対して足りないのか、よくわかりません。選挙の票じゃあるまいし。しかし、フェイスブックのヘビーユーザーは、なぜか「いいね」の数が、自分の人生の質を決めると、根拠もないのに思い込んでいるようです。

フェイスブックによるストレスはこちらで詳しく説明⇒SNS依存に注意。FOMO(フォーモー:取り残される不安)を捨てる方法

「いいね」の数を気にしたり、友達のリア充と自分の暮らしを比較するのも、ストレスのもとですが、デジタル機器を使って何かをすることだけでも充分ストレスになります。

テキストメッセージのやりとり、動画の視聴、ビデオゲーム、チャット、メール、すべてです。このようなことに時間をかけすぎると、疎外感が強くなることがあります。

ただし、ふだん孤独で、フェイスブックだけが心の慰めである、という人もいます。

はたして自分がフェイスブックから恩恵を受けているのか、それとも、かえって不幸になっているのか、一度、客観的に自己診断するといいでしょう。

かえって不幸になっていると思ったら、デジタルデトックスをおすすめします。やり方はこちら⇒スマホ疲れしてませんか?~簡単デジタルデトックスで心の余裕をとりもどす

4.間違ったストレスマネジメント

本人は、ストレス解消のためにやっているつもりが、実はストレスを増やしている、という行動がたくさんあります。

このような行動はストレス解消というより、単なる「逃避」です。

逃避といっても、大きなストレスのもとから逃げることは全く悪くありません。

たとえば、学校でいじめられているから転校するとか。これは根本的な解決です。しかし、根本的な問題はそのままにして、対症療法的にする、悪いストレス解消法がたくさんあります。代表的なものを以下にあげます。

ジャンクフードの食べ過ぎ

先にも書いたように、甘いものを食べ過ぎるのは悪いストレス解消の典型です。憂さ晴らしとして、食事をするとき、ヘルシーな物を選ぶ人はいません。そしてたいてい食べ過ぎます。

こんなことをしていると、血圧があがり、よけいストレスが増えるだけです。しかも、あとで罪悪感を感じます。

喫煙と飲酒

飲酒や喫煙もよくありません。まあ、これは言うまでもないことでしょう。お酒は適度に飲むならよい、と言われますが、5月病にかかっていたら、害になります。なぜならもう体は強いストレスを感じているからです。

ストレス解消のために飲んでいると、そのうち依存するようになりますので、全くおすすめできません。いったん依存してしまうと、手を切るのにすごく苦労します。

また飲酒をすると、体内の水分が奪われ、これまたストレスを悪化させるもとになります。水を飲んでください。

カウチポテトになる

ソファに横になって、ポテトチップスやアイスクリームを食べながら、テレビをえんえんと見る、というストレス解消法もよくありません。家の夫もよくやっていますが。

こんなことをして、はたして、気分がよくなるのでしょうか?不健康になるだけです。

ストレスのもとを無視する

さらに、意外と見過ごされがちなのが、5月病になっているのに、「気のせいだ」と無視してしまうことです。無視はせず、なぜこんな気分になっているのか、原因を考えるべきです。

そして、ストレスのもとをできるだけ取り除きましょう。ふだんの生活には小さなストレスのもとがたくさんあります。

たとえば、いつもギリギリまで寝ているから、遅刻してしまう、そのたびに、上司に嫌味を言われる、隣の犬がうるさい、家事が多すぎて、いつもイライライしている、押入れの中が物でいっぱいだから、何かを出すたびに、物が落ちてくる、給料前はいつも金欠だ、など。

一つ一つのできごとは小さなストレスの元かもしれません。だから、多くの人は、無視するのですが、こういうのが10個もあるなら、それは相当なストレスを生み出しています。

自分で取り除けるストレスの元から、1つずつタックルしてください。そうしないと、状況はいつまでも変わりません。





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