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部屋を片付けていますが、断捨離のゴールがわかりません。どうすれば目的を決められますか、という質問をいただきました。
この記事で回答します。
まずメールをシェアしますね。まゆさんからいただきました。
捨てる目的がわかりません
件名:断捨離のゴールが分かりません
コロナの影響で自室にいることが多く、片付けに取り組んでいました。
そんな時、部屋の隅に「1週間で8割捨てる技術」のレタスクラブの付録の本を見つけて、筆子さんのブログも読むようになりました。
毎日の更新ありがとうございます。
最近私は、ミニマリスト的思考に憧れ、ガラクタや服、紙類、たくさん捨ててきたつもりです。
今は少し大事なものに囲まれていて、それがまだ沢山あって、断捨離のペースが落ちてきました。
漠然とした質問で大変申し訳ないのですが、断捨離のゴールってなんでしょう?
目的とゴールが決められなくて、どうしたものか…と思っています。
オススメの記事や、筆子さんの考えを御教授頂ければと思いメッセージを送りました。
お忙しいと思うので、過去の記事を読んで勉強しながら少しずつ断捨離しようと思います。
お身体お気をつけてお過ごしください。
まゆさん、はじめまして。メールありがとうございます。
『レタスクラブ』を読んでいらっしゃるのですね。付録の別冊に目をとおしていただき、感謝します。
おすすめの記事は、この記事の最後にリンクします。
まゆさんは、断捨離のペースが落ちてきて(もう捨てるものがなくなってきて)、なぜ、自分が断捨離をしているのか、わからなくなってきたのだと思います。
そういうとき、改めて、自分が不用品を捨てている理由を考えてみると、またモチベーションがあがります。
以下のように、ゴール設定してはどうでしょうか?
1.自分が求めているものを書き出す
片付けとは関係なく、自分の夢や求めているもの、こうなったらいいなと思うことを考えてください。
紙に書き出すといいですよ。
たとえば、大学生活に求めていること、大学で学びたいこと、将来の夢、つきたい職業、今後どんなふうに生きていきたいか、理想の生活、理想の1日、今の自分で変えたいところ、時間やお金があったらやりたいこと、これから成し遂げたいこと、こうなってほしいと思うこと、一生をかけてやっていきたいことなど。
いろいろ希望があるんじゃないですか?
がんがん書き出してください。
小さなことでも大きなことでもかまいません。
ただ、漠然と、「幸せになりたい」と思うとそこで止まってしまうので、幸せになるとは、具体的にどういうことなのか、どんな生活なのか考えて書いてください。
どんどん書き出す方法⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
2.自分が好きな物やことを書きだす
たまに、将来の希望が何もない、という人がいます。
そういうときは、自分が好きな物やこと、やっていて楽しいこと、やる価値があると思うこと、大事にしたいものを書き出してください。
この記事に大事にしたいものの例を書いています⇒自分の価値観に沿った暮らしをするには?:心を満たす方法(その2)
自分の好きなものの見つけ方⇒自分に合った趣味の見つけ方、または有意義な暇つぶしの方法。
まゆさんは、学生だから、頭の中にあることを書き出すのは得意だと思いますが、もし、何も出てこないなら、しばらくモーニングページを書いてください。
モーニングページとは?⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
3.もっともやりたいこと・大事にしたいことを3つ選ぶ
1番と2番の作業をして、ひととおり書き出したら、一番大事だな、これはゆずれないな、と思うことを3つ選びます。
その3つは関連があるかもしれませんし、まったくないかもしれません。
ですが、それがまゆさんが断捨離で叶えるゴールです。
なぜなら、不用品を捨てる行為は、自分が本当に大事なものを大事にする生活に近づくことだから。
きのうの記事にも書きましたが⇒シンプルな生き方をするために実際に私がやっている7つのこと。
物をいっぱい持っていると、考えることや、やることが増えるため、自分が大切にしたいことに使う時間や体力がなくなります。
よく、「自分を見失う」、「大事なことを見失う」、「こころの余裕がなくなる」と言いますが、この3つとも、自分が大事にしたいことを忘れている状態を言っていると思います。
自分を見失うとは、本当の自分が求めていないものを追いかけることです。
必要ではない物をたくさん買い集めて、家の中を倉庫状態にしておくことなんて、誰も求めていませんよね?
世間には、「私はマキシマリストよ」という人もいます。
ただ、マキシマリストは、必要な物(自分が必要だと思っている物)をたくさん持っていて、それぞれに愛情をそそぐことができる人です。
マキシマリストにはマキシマリストなりの哲学があります。
大事な物もそうでない物も、ごっちゃにして汚部屋にしている人は、マキシマリストではありません。
自分が最優先したいことを優先したら、物持ちになったのが、マキシマリストと言えるでしょう。
不用品を捨てると、自分の優先順位を見直すことができるので、より自分らしい暮らしになります。
自分らしい暮らしとは、自分が優先したいことを優先する暮らしだと私は感が手います。
とりあえず、1番~3番まで、やってください。
4.不用品の影響を考える
3番までやっても、なぜ自分が断捨離をするのかピンと来ない場合は、不用品が自分の人生にどんな影響を与えているか考えてください。
以下の質問に答えてみましょう。
・そもそも、なぜ、断捨離しようと思ったのか?(初心を思い出す)
・部屋にある物たちが、いまの自分の生活にどんな影響を与えているか? それはいい影響か、悪い影響か?
・部屋にある物を見ると、自分はどう感じるか? ポジティブな気持ちになるか、ネガティブな気持ちになるか?
・「どんしてこんなに物があるの?」と誰かに聞かれたとき、自分はどう答えるか? その回答について、自分はどう思うか?
・部屋にある物のうち、半分ぐらいなくなったら、自分はどう感じると思うか?
・部屋にある物のせいで、やりたくてもやれないことがあるか?
・物の管理や、物を買うことに自分はどれぐらいの時間を費やしているか? それは、自分の理想の時間の使い方か?
こうした質問に答えてみると、部屋にある物が、自分のためになっているのか、なっていないのかわかります。
もし、自分のためになっていないなら、捨てるべきです。
自分のためにならない物を捨てることは、自分や自分の生活を望んでいる方向に変えることです。
この場合、まゆさんの断捨離のゴールは、自分の生活を望む方向に変えるため、となります。
自分が望んでいるものがわからない時は、捨てながら考えてください。
捨てていると、頭の中がクリアになってきて、自分が求めていることがより明確になるので、やっているうちに、「ああ、私が求めているものはこういうことだったのだ」と気づきます。
半年に1度ぐらい、1~3番に書いたこともやってみると、さらにゴールが明確になるでしょう。
ゴール設定に関する過去記事
ゴール設定は、マインドセットにかかわることだから、私の2冊めの本を読み、3冊めの本に書いている方法にしたがって考えを詰めてみると、うまくいくと思います。
思い込みを捨てたい人へ⇒筆子の新刊「それって、必要?」7月20日発売のお知らせ。著者による内容紹介です。
考えたことは紙に書き出す⇒筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
以下は、目標設定に関する記事です。
新年の誓いをより効果的に立てる7つのコツ。確実に実現に近づくために。
なぜ人は新年に抱負を語るのか、はたしてそれは効果があるのか?(TED-ED)
気持ちのいい新年のスタートを切りたいあなたにおすすめの記事。
以下は自分と向き合うことをおすすめする記事です。
自分と向き合いたいのに逃げてしまいます。どうしたらいいですか?←質問の回答。
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断捨離のゴールがわからない、という質問に回答しました。
特に目的など考えず、捨てている人もいるかもしれませんが、ゴール(目的地)を意識していると、何かと助けになるのでおすすめです。
目的地を意識していると
・求めているものを手にいれやすい
・計画をたてやすい(道筋をつけやすい)
・間違った方向にそれにくい
・モチベーションを保てる
・成果を測りやすくなる
・捨てる・捨てないの判断に迷いにくい
こんな効果があります。
それでは、あなたも、質問や感想などありましたら、お気軽にお寄せください。お待ちしています。