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不用品を捨てても捨てても片付かない、と思うのは、実はまだまだガラクタを抱え込んでいるからです。
捨て方が甘いとも言えます。この記事では、捨てているつもりだけど部屋の物がちっとも減らないとき、試してほしいことを7つお伝えします。
現状打開にお役立てください。
7つの方法は以下のとおり。
1.断捨離が停滞している理由を自分で考えて解決する
2.使っていない物を書き出してみる
3.とにかく毎日捨て続ける
4.捨てにくい物をあえて捨てる
5.そこにある物の本来の目的を確認する
6.捨てると起きるいいことに光をあてる
7.使ってみる
順番に説明します。
1.片付けが進まない理由を考えて解決する
断捨離がうまくいかない理由は人それぞれ。なぜ片付けが進まないのか、原因を考えて、それを自分で解決します。
片付けが停滞するよくある理由を4つあげます。
1)忙しすぎて捨てている時間なんてない
仕事や家事で忙しいため、部屋の片付けができないと思い込んでいる人はたくさんいます。しかし、コツコツ作業すれば、片付きます。片付けるのが嫌だから、「忙しい」という理由を作って、片付け作業を先延ばしにしているのかもしれません。
本当に忙しい人は、こちらの記事を読んでください⇒忙しすぎて断捨離できない人が「忙しさ」を手放す方法
2)売るつもりで取り除けておくので、いつまでも片付かない
「メルカリを利用し始めたら、捨てる速度が落ちた」というメールを何通かいただきました。
この場合は、目的を1つに絞れば解決します。
片付けたいのか、不用品を売りたいのか?
もし、部屋をスッキリさせる、というのがゴールなら、不用品を売ることを優先すべきではありません。
3)何がガラクタなのかわからない
みんな大事な物に見えて、どれを捨てたらいいのかわからない、というメールもよくもらいます。
この場合は、ガラクタの定義についてじっくり考えてみるといいでしょう。
私はこんな物はガラクタだと思います。
– 使っていない物
– 自分の望む人生の実現の助けにならない物
しかし、これはあくまで私の考え。自分で考えてみることが重要です。
ガラクタの正体を考えるヒントになります⇒あなたが捨てるべき4つのガラクタとは?~カレン・キングストンに学ぶ
4) 捨てるのが面倒
めんどくさいから片付けられない、というのもよくあることです。
紙くずはすぐに捨てられますが、居間にある誰も弾いていないピアノを捨てるには心のエネルギーが必要です。
ピアノを捨てられない理由は
– 大きいから動かすのも大変(という思い込み)
– 処分方法がわからない(ネットで調べられます)
– 親に買ってもらったものだから、勝手に捨てられない
こんなところでしょうか。
結局、気持ちの上で負けているのです。この状態を克服するのに有効なのは、作業の細分化です。
「ピアノを処分する」というゴールに向かって、やるべきことを限りなく細分化し、1つずつやっていけばいいのです。
細分化の説明はこちら⇒モノを持ちたくないあなたへ~こんなものはキッチンには不要です 「タスクの細分化を」のところです。
2.使っていない物を書き出してみる
自分が持っている物でここ1年使っていない物を書き出してみてください。それは不用品なので、捨てられるのではないでしょうか?
「捨てる物」ではなく、「使っていない物」を探すのがポイントです。
実は、この方法は、最近私がやっていて効果を感じているやり方です。
こんな物を発見して処分しました。
– セールで買ったけど、その時しか使わなかったフランス語の学習アプリ
- 便利そうだから買ったけど、ほとんど使わないアプリ
– 使おうと思って買ったけど、その直後、生活環境が変わり出番がなくなったキッチンツール
– 暑い日に着ようと思って買ったけど、全然暑くならず出番があまりない短パン
– 勉強しようと思って買ったけど、他にも類似本が家にあるため、出番がやってこないフランス語の問題集
私はミニマルライフを目指しており、余計な物は買わないように、溜め込まないように意識しています。それでも、こんな物が見つかったのです。
あなたの家にもきっと「使っていない物」があるはずです。それを探してください。
3.とにかく毎日捨て続ける
「ちっとも家が片付かない」と思っても、あきらめずに毎日コツコツ捨ててください。
少しずつ捨てていくと、不用品を捨てることで得られるポジティブな効果に気づきます。
見た目がちょっとすっきりするとか、なくしたと思っていた物が出てきたとか、ほこりの量が減ったとか、服選びにかかる時間が減って、朝、余裕ができたとか。
そうした効果を励みにし、断捨離を続けていると、そのうち捨てることが習慣になります。習慣になると、あまり物を増やしたくないという発想になりますから、余計な買物も減ります。
余計なことはごちゃごちゃ考えず、「1日15分片付ける」という誰でもできる簡単なことを1年間、続けてみてください。絶対違いが生まれます。
4.捨てにくい物をあえて捨てる
捨てたほうがいいと思いながら、簡単に捨てられないので後回しにしている物をあえて捨ててみます。一番むずかしい物を捨ててしまえば、あとは簡単に捨てられるでしょう。
使っていないし、全く自分の生活に役立っていないのに捨てられない物は、たいてい感情がからみついています。
思い出の品などが、このカテゴリーに入るでしょう。
最近、読者の方から、何でも捨てられるけど、大量にある写真のネガを捨てられない、というメールをいただきました。
どうして、捨てられないのか理由をお聞きしたら、「なるほどね」と思わされる答えが返ってきました。
その方は、子供がいなくてご主人と2人暮し(60歳と61歳)。
ひとりぼっちになったとき、写真を見ながら、昔を思うのだろうか、と考えるだけで悲しくなってしまうから、ネガに手をつける気になれないそうです。
こうした問題は、もう少し、いまの生活にフォーカスすれば、解決できます。なぜいまの生活を楽しまず、一人ぼっちになってしまったときのことを考えてしまうのでしょうか?
大事なのは「いま」です。
思い出の品が捨てられないときは、写真にとって、ちょっとしたエピソードを書き添えておくといいです。
思い出の品を活用する方法を書いています⇒実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント
捨て方はこちら⇒今度こそ捨てられる。思い出の品を断捨離する5つのステップ。
5.そこにある物の本来の目的を考える
死蔵品になっている物、ストックのまま動きのない物、もう長いこと持っていて何年もさわっていない物。
そんな物を見つけたら、その物は、本来どんな用途を持っているのか考えてみます。ずっと押入れの中にしまっておくためにあるのではないし、ほこりを溜めるための物でもないでしょう、忘れ去られるために家にあるわけでもないと思います。
その物の本来の役割を考えてみると、自分の家じゃない場所に置いたほうがいいと気づきます。
使ってくれそうな人を思いつくかもしれません。
捨てることではなく、その物の本来のミッションを達成させるために、自分がすべきことを考えてください。
6.捨てると起きるいいことに目を向ける
使わない物を溜め込んでいる人は、結局、不用品を捨てることのメリットがわかっていないから、持ち続けるほうを選択しているのです。
そこで、改めて、物を捨てるとどんないいことがあるか、考えてみてはどうでしょうか?
物を持ち続けるメリットと、捨てるメリットの両方を見比べてみるといいです。
持たない暮らしのメリットは、過去記事でもお伝えしていますが
– 見た目がよくなる
– 掃除がラクになる
– 探し物が減る
– ストレスが減る
– 健康にいい
– 節約できる
– 時間ができる
などなどあります。
こちらもお読みください⇒服を大量に断捨離して手に入れた5つのもの:脳内スペースが空いたのが最大のメリット
こちらもどうぞ⇒物を捨てたらこんないいことありました~断捨離で得られた5つのメリット
7.使ってみる
以上のことを試みても捨てられない場合は、使ってみてください。ちゃんと使うことができるならそれは不用品ではありません。
これまで使っていなかった物を使うためには、少し工夫が必要です。
まずは、外に出して、目の届くところに置くことから始まります。
食器なら、一番手に取りやすいところに置きます。洋服なら、かもいにかけます。今すぐ使えないなら、実際に使う日を決めてスケジュール帳に書きます。
使うことを忘れないために、付箋にメモをするのもいいでしょう。
実際、私も、使っていない物を使ってみようと試みたことは何度もあります。
いまも未読本を少しずつ読んでいる最中です⇒本や雑誌を捨てられないあなたに、本箱チャレンジのススメ
使ってみると、それが本当に必要なものなのか、そうでないのかわかります。
親からもらった着物や若いときに一度だけ着たフォーマルドレスを、1回着てみたら、満足して手放せた、という人はたくさんいます。
ただ、無理やり使おうとするとストレスになることもあるので気をつけてください。
私が、何年も使っていなかった物を使ってみた体験を書いています⇒使っていない物を意識的に使ってみてわかったことは?:ミニマリストへの道(93)
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今回は、片付けても、ちっとも片付かないと思うとき、試してほしいことを7つお伝えしました。
結局、視点を変えればいいのです。
過去や未来ではなく、いまの生活に光をあてる、捨てる物ではなく、使っていない物を探してみる、捨てることで得られるメリットを考える。
すべて、目を向ける先を変えています。煮詰まったときは、新しい視点で見てみることを意識してください。