ページに広告が含まれる場合があります。
読者の質問に回答します。
過去に起きた嫌なできごとを整理できず、今も、自己嫌悪に陥るので、そうならない方法を知りたい、という内容です。
メールには、質問が2つ書いてあって、1つはメンタルに関すること、もう1つは断捨離に関することです。
この記事ではメンタル面の質問のみに回答し、断捨離の話は後日します。
ではメールを引用しますね。ゆずはさんからいただきました。
過去のできごとにさいなまれる
はじめまして、「ゆずは」と申します。
現在はDINKSな、アラサーOLです。
数ヶ月前から楽しく拝読しております。
どの記事も大変参考になるのですが、特に1)断捨離、2)砂糖断ち、3)コンフォートゾーン、4)たっぷりマインドの4項目に関する記事に感銘を受け、実生活に取り入れています。
砂糖断ちに関して
筆子さんのブログを拝読するまでは考えたこともなかったのですが、無自覚では健康を保てる訳がない! と危機感を持ち、関連する情報を調べ、現在は「砂糖・食品添加物・精製された炭水化物・農薬」をなるべく避ける食生活に取り組んでいます。
悲しいことに、日本で生活する限り(…海外の状況を知らないのですがいかがでしょうか)、「砂糖や添加物を絶対に一切摂らない!」のを貫くと、外食が不可能となり対人関係に多大な影響があるため、たびたびチートデイを設け、できる範囲で長く続けていこうと考えています。
コンフォートゾーンに関して
人見知り気味で内向的な気質のため、職場で遠慮しがちだったのですが、「ダメ元で!上手くいったら儲けもん!」と自分を鼓舞して質問したり、積極的に動くように意識したりとなるべく行動を変えてみました。
すると、怖いと思っていた方も、資料を用意してまで丁寧に質問に答えてくださったりと、みなさんが良くしてくださいました。
典型的な「ゆとり世代」で、打たれ弱い私ですが、今後も「当たって砕けろ!いや…意外と砕けないかも?」という感じで、数打って当てていきたいと思います。
たっぷりマインドに関連して(ご相談含む)
実は数年前に精神的な不調に陥り、特に仕事面で何も上手くいかず、自死が頭を離れないほど辛い日々が続いていました。
幸いにも昨年完治したのですが、「精神が異常な自分は何をやってもダメだ」「○○さんのように美人じゃない/能力が高くないからダメだ」といったように、他人と比較して自分の粗探しをしてダメ出しし続けるなど、自分に対して優しい言葉をかけられない状況は変わりませんでした。
心理カウンセリングを受け、「友人に対して絶対に言わないような言葉を自分にぶつけ続けるのはおかしい」と気づき、そこから自分を友人の1人と考えて言葉をかけるよう意識改革に取り組みました。
この取り組みの途中で、筆子さんの『たっぷりマインド』という記事を拝読し、意識改革が更に進みました。
「ダメだダメだ」と思っていましたが、よくよく考えてみると、心から尊敬できる愛する夫がいて、家族にも恵まれ、休職しても仕事はクビにならず、健康体で、衣食住に困らず、犯罪事故災害に巻き込まれておらず…私はこんなに幸せな暮らしをしていたのか!と驚きました。
とはいえ実は、未だに休職の原因となった言葉たちが頭にこびりついて離れなかったり、休職していた時期を自分の中で整理しきれておらず泣いてしまったり、復職後の自分の至らない振る舞いを思い出して自己嫌悪に陥ったりと、完全に過去の出来事にはできておらず大変困っております。
たっぷりマインドの考え方も取り入れつつ、笑顔あふれる楽しい毎日を目指していきたいのですが、もし差し支えなければ、過去の嫌な記憶との付き合い方のアドバイスをいただけないでしょうか。
[筆子註釈:以降は断捨離の悩み相談-後日掲載します。]
ゆずはさん、お便りありがとうございます。ブログをご愛読いただき、うれしいです。
今回は、自己嫌悪に陥る癖を手放す方法をアドバイスします。
過去のいやな記憶との付き合い方は、以前、記事にしているので、そちらを読んでください⇒過去の嫌な記憶を消す7つの方法。辛い思い出はこうして手放す。
リンクした記事では7つ提案しています。
1.問題は過去じゃなくて今だ、と考える
2.起きたことに意味を与えているのは自分だ、と考える
3.過去にあったことを封じ込めず思い出して紙に書く
4.起きたことから逃げない、今すぐ気持ちの折り合いをつける
5.マインドフルネスの実践
6.過去を思い出させるものを身近におかない
7.被害者意識を捨てる
どれも効果があると思います。さらに、以下の点に気をつけてみてください。
1.今にフォーカスする
ゆずはさんの休職の原因になった言葉は、職場で他の人から言われた言葉ですか?
何を言われたか知りませんが、私なら、そういうことはあまり気にしません。
自分に至らなかったことがあれば、「ここは、課題だな」と思って、改善するための努力はするでしょうが、一方的な叱責なんかは、スルーします。
相手が正しいとは言えないですから。
ゆずはさんにひどい言葉を投げかけた人は、たまたま虫の居所が悪かっただけかもしれないし、人間的に未成熟だから、わけのわからない八つ当たりをしただけかもしれません。
私は、誰が言うどんな言葉より、自分を信じています。
それに、昔言われたことを今さら気にしたところで、何の意味もないですよね?
気にすれば気にするほど、ゆずはさんの今の暮らしが暗くなるだけです。バカバカしいと思いませんか?
終わったことからは、学びのポイントを見つけて、それを今後の生活に活かしてください。
大事なのは今です、今。
2.完璧主義を捨てる
完璧主義を手放す努力をしてください。
ゆずはさんのメールを拝見して思ったのですが、ゆずはさん、完璧主義的傾向が強いですよね?
砂糖や添加物をいっさい摂らないなんて不可能です。
ホールフードばかり食べていたらできるかもしれませんが、そんなわけにもいきません。調味料にも、添加物はいろいろ入っています。そうしないと製造できません。
だから、ときどき砂糖や添加物を食べるのはチート(ずる)ではなく、現実的な生き方です。
ゆずはさんは、人生のすべての面で、むやみにハードルをあげて、できない自分を責めてきたのではないでしょうか?
「できない。私ってだめだわ」と。
完璧主義の人は、生きるのに人の承認がたくさん必要です。
人の承認が必要だから、完璧主義になるのかもしれません。なんでも上手にやらないと、他人から「よくやった!」「えらいわね!」と言ってもらえないので。
ゆずはさんもそうだと思います。
ゆずはさんは、メールの最後に、「『筆子さんや読者の皆さまに見守られている』というプレッシャーで片付けを進めるため、ブログに取り上げていただけないでしょうか」と書いています。
人の監視の目や承認がなくても、片付けはできますよ。
完璧にこだわるのをやめて、素の自分をそのまま受け入れてください。そうすれば、もう人の承認なんて必要ありません。
いろいろなことができない自分、苦手な自分、失敗してしまった自分をそっくりそのまま受け入れると、もっと気持ちが楽になりますよ。
人間は誰でも欠点があるし、苦手なこともあるし、失敗をします。それはふつうのことなので、何の問題もありません。
そして、できること、得意なこと、うまくいっていることに目を向けてください(これがたっぷりあるマインド)。
たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。
3.思い込みを捨てる
ゆずはさんには、いいところがたくさんあって、すばらしい人間性や、さまざまな能力を備えています。
なぜ、そちらを見ないのか?
思い込みが強いからです。
「ゆとり世代」がどういう世代なのか、よくわかりませんが、「私は打たれ弱い」というのは、思い込みにすぎません。
ゆずはさんが、勝手に思い描いているセルフイメージです。
他にもいろいろなことを思い込んでいると思います。
今捨てることができないで悩んでいる物に対する思い込みも強いんじゃないでしょうか?
こうした思い込みをいったんすべて手放してください。
方法は、過去記事に何度も書いているので、メンタル系の記事を中心に、じっくり読んでほしいと思います。
4.思考のくせを直す
「過去じゃなくて、今にフォーカスしろ」とか、「完璧主義を捨てなさい」と言われて、「なるほど、そうよね」と思っても、すぐにはそうできないかもしれません。
もう終わったことを「ああでもない、こうでもない」と反芻(はんすう)し、いつも完璧をめざしてがんばってしまう思考のくせがついているからです。
何も意識していないと、これまでの負の思考パターンに入るので、「自分にはそういう癖がある」とうことを自覚し、その癖を少しずつ直す努力をしてください。
おすすめは、ブレインダンプか⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
モーニングページを⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ 継続的に書くことです。
自分の考えていることを紙に書き出すと、「あ、また私、こんなこと考えてしまってる」と気づきます。
過去にあったできごとに対する思いをざーっと書いてみて、その文章を自分で添削するのも効果的です。
具体的なやり方はこちらに書いています⇒使っていないタオルなのにどうしても捨てられない(読者の断捨離体験) 3つ目のお便り「キャリアウーマンについて」の箇所を参照願います。
ものの見方は1つだけではありません。いろいろな見方ができます。
それから、今は、もうカウンセリングを受けていないのでしょうか? 昔を思い出して、感情が大きく揺れるなら、またカウンセリングを受けたほうがいいと思います。
最後に、とりあえず読んで欲しい記事を、4つリンクしておきます。
自分を責めるのをやめる方法~自分を「ダメ人間」と思っても誰のためにもなりません。
もっと自分を好きになろう。ラディカル・セルフ・ラブのすすめ(TED)。
オレンジ対バナナ:人と比べることで生じるダメージとその修復(TED)
ガラクタを見つけるのが苦手なら
きのう(10日の夜)に、エッセオンラインに新しい記事がアップされました。
ガラクタを見つけるのが苦手な人は読んでください。
⇒50代、片づけられない人が大事にしがちなもの4つ。それじつは「ガラクタ」かも | ESSEonline(エッセ オンライン)
こちらは、7日にアップされた記事です。
⇒50代からシンプルに暮らすコツ7つ。「ものを捨てる」以外に大切なこと | ESSEonline(エッセ オンライン)
*****
読者のお便りを紹介しました。
ゆずはさんのメールを読んで思ったのですが、ちょっと柴犬子(読者)さんと似てますね。
柴犬子さんも、自己評価が低めですが、それは、承認欲求が強く、いろいろなことをうまくやろうとして、自分でハードルをあげているからです。
ハードルが高すぎるから、うまくできず、「私ってだめな人」と思ってしまうのです。
一度にたくさんの目標を掲げるところも似ています。
そんなにあせらなくてもいいのでは?
それではあなたも、質問、感想、言いたいことなどありましたら、お気軽にメールください。お待ちしています。