着る服がない

ファッションをミニマルに

最終更新日: 2018.12.14

洋服がいっぱいあるのにまだ欲しい。この欲望から開放されるには?

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女性には洋服好きが多いです。

すでに自宅にたくさんあるのに、まだまだ欲しいと、買ってしまったり、数はあるのに、「着る服がない」とストレスを感じて、また買ってしまったり、ということを繰り返し、今年も暮れていこうとしている、シンプルライフにしたいのに。

なんて思いながら、このブログを見ている人も多いのでは?

「まだまだ欲しい!」と思ったとき、すぐに買うのではなく、以下の5つのポイントを見直してみてください。その物欲を抑えることができます。



1.どこに意識が向いているのかチェックする

服を買うとき、どんなことに意識が向いているか調べて、フォーカス先を変えます。

服をたくさん買っていたとき、私は買うことに意識が向いていました。着ることではなく。

20代から30代始めごろまで、私も服をたくさん買っており、ほとんどすべて断捨離してしまったのは、過去記事に書いたとおりです⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

買い物は、ごく日常的な行動で、何も考えずにしていると思いますが、ちょっと立ち止まって、自分の意識がどこに向いているのか調べてください。

何を最優先しているのか、ということです。

買うのが楽しいから、買うことだけにフォーカスしているのか?

買い物が楽しい理由⇒買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。

値段が下がっている服を買うと、得した気分になるから、セールで服を買うのが大好きなのか?

実はセールはお得ではない話⇒安売り好きに伝えたい、セールで物を買うとお金が貯まらない4つの理由。

洋服を買い集めることにフォーカスしている人もいるかもしれません。

同じデザインの服を色違いで揃えるとか、同じデザイナーの服をシーズンごとに揃えるとか。そのアイテムが気に入っているわけではないのに、コレクションをコンプリートするために買ってしまう場合です。

服を着ることにフォーカスして買えば、たくさんあるのに、「着る服がない!」とイライラすることも減るでしょう。だって、ちゃんと着ること前提で買っているのですから。





2.買い物習慣を調べて変える

洋服を買うことが習慣になっていないか、調べてください。

人間は習慣の生き物なので、何も考えず、何年も同じことを繰り返すものです。

もうやらなくてもいいことや、やると自分の害になっていることを、そのまま続けることもあります。

私の母は、大量のカタログをまったく止めずに、長らく受け取り続けていました⇒カタログを止めることから始めるシンプルライフ

毎日郵便受けに入っているカタログを、茶の間にもっていって、ちょっと見て、廊下の押入れに積んでおき、いっぱいになったら、ひもでしばって、廃品回収に出す、というめんどくさい行動がすっかり習慣になっていたのです。

べつに必要ではないのに、シーズンが変わったら新しい服を買ったり、給料が入ったら、ブティックに行くのが習慣になっていたりしませんか?

楽天マラソンや無印良品習慣、アマゾンのプライムデーになると、服はすでに足りているのに、いつものように買ってしまうこともあるでしょう。

福袋を買う習慣がある人もいます。昔の私も、福袋を買うのが大好きでしたが、その名前とはうらはらに、福袋はいろいろな意味で、ひじょうにやっかいな商品だと気づきました⇒もう買うのやめたら?福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい

自分がどんなタイミングで服を買っているのか思い返し、それは習慣的な行動ではないか、調べてください。

もし、単なる習慣やくせで服を買っていたとわかったら、習慣を変えていけば、問題は解決に向かいます。

まず、服を買うきっかけ(トリガー)をなくすか、避けることから、始めるといいでしょう。

習慣を変える方法⇒悪い習慣を断ち切る簡単な方法(TED)マインドフルネストレーニングのすすめ。

3.手持ちの服の在庫調べをする

家にある服の棚卸し、まだしたことがなかったらやってみてください。

「私は服をたくさん持っている」「クローゼットの中がいっぱいだわ」という理解だけでは、実態を充分把握しているとはいえません。

自分がどんな服をどれだけ、どこに収納しているのか、このさいはっきりさせてください。枚数を数えてみたりするのです。

手持ちの服をざーっとノートに書いていくだけです。付箋に書いて管理すると、移動や削除が簡単です。パソコンが好きな人はエクセルなどスプレッドシートにまとめてもいいでしょう。

季節ごとに書き出したり、トップス、ボトムス、アウターとアイテムごとに書き出したり、日常着、スポーツウエア、お出かけ着とわけたりしてもいいです。

2017年に買った服、2018年に買った服、と時系列でまとめてもいいです。

手持ちの服の内容がわかりさえすればいいので、好きな方法を使ってください。

ふだんから洋服ノートを作っておくと、状況がひとめでわかります⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。

手持ちの服を調べてみると、「着る服、ちゃんとあった」なんて発見があるものです。買ったまま、包装をとかずに、たんすの奥のほうに押し込まれていた服と再会するやもしれません。

ついでにもう着ない服は断捨離すると、収納スペースに余裕が生まれますね。

余裕がある人は、服を買うのに使ったお金の総額を出してみると、節約に役立つデータとなります。

4.広告との付き合い方を見直す

広告を見たせいで、さほど欲しくない服を買ってしまうことが多いなら、広告との付き合い方を変えてください。

私が思う、服を買ってしまうおもな理由は、

●ふだんのクセ(習慣)

●気晴らし、ストレス解消として(インスタントグラティフィケーション⇒短絡的でお手軽な満足(インスタント・グラティフィケーション)のワナから抜け出すすすめ。

●人の影響(友人が着ていた、テレビドラマで女優が着ていた、ママ友が着ていた、ファッションブロガーや、インスタグラマーが着ていた、家族が着ていた、その他あらゆる口コミ)

●広告を見て(雑誌、インターネット、ダイレクトメール、カタログ、店頭やオンラインショップなど)

こんなところです。

いまは、いたるところに広告があるため、広告にさらされないことを意識すると、あらゆる買い物が減るんじゃないでしょうか? 

そのために、洋服ノートなどを作るとき、買ったきっかけを書いておくといいです。

私も、買ったものをGoogleのスプレッドシートにまとめていますが、備考欄に、買ったきっかけやその商品を知ったきっかけを書いています。

私は服はめったに買いませんが、今年は、塗り絵グッズを買いすぎたと感じています。塗り絵グッズを買ったきっかけで多いのは、アマゾンでほかのものを買っているとき、たまたま目にしたから、というものです。

ネットショップだと、「これを買った人は、こちらも買っています」とほかの商品が表示されたり、サイドに関連商品が出てきますが、それを見て欲しくなるのです。

昔は送料無料にするために、いらない物をよく買っていました⇒筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)

さらに、YouTuber(ユーチューバー)が使っているのを見て知った、という物もたくさんあります。

こういうのは純粋な広告ではないし、広告とて、すべてが悪とは言えず、生活の質をあげるための有益な情報であることも多いです。

よって、賢く付き合うことが求められます⇒お金を貯めてガラクタを減らす。広告にのせられてうっかり買物をしない5つの方法。

5.価値観を見直して修正する

家に服がたくさんあり、かつ、毎朝、「着る服がない」と悩み、それでも、また服が欲しくなり、買ってしまって、問題の解決にむかって全く動けない。

こんな状況を生み出した、大元の自分の考え方を再検討します。

先日、お金に関する価値観を考える重要性を説いたTEDの動画を紹介しました⇒自分のお金の問題についてもっと正直になろう(TED)

この要領で、いらない服を買い続けてしまう背景にある自分の価値観はどんなものなか考えてください。

ある人は、服を買うことは投資である、と思っているかもしれません。よい服を着れば、プロフェッショナルらしく見え、仕事の成功につながるからです。

この人は、プロらしく装うには、枚数を揃えなければならない、という考え方をしています。

ですが、少ない服を持ち、ちゃんと仕事をしている人もたくさんいます。そういう人たちはべつの価値観を持っているわけです。

ある人は、着回しするために、たくさん服をそろえる必要がある、と考えているかもしれません。けれども、本当に着回しというものをしなければ、私たちは社会に受け入れられず、生きていけないのでしょうか?

男性受けや女子受けを考えて服をそろえようとする人もいるし、少しでも若くきれいに見せるために、服はたくさん必要だ、と考える人もいるでしょう。

ほかの物と同じで、服の数もあればあるほど、人生の質があがる、幸せになる、という考え方を持っている人もいるかもしれません。

このように、服の購買と消費のベースになっている、自分の考え方を調べて、必要なら修正してください。

参考記事⇒何を着たらいいのかわからず服を断捨離できない、という相談の回答。

価値観が変われば、買い方も変わるので、「服がたくさんある。でも、まだ欲しい」という渇望から開放されます。

*****

今回は、服を買いたい欲望から自由になる方法をお伝えしました。

暮れからお正月にかけて、1年でもっとも物が売れる時期です。あえてこの時期に、自分の消費行動について考えてみるのは、意義があることです。

きっと、すがすがしい気持ちで新年を迎えることができるでしょう。





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